【語源も分かって忘れない】英単語「discipline」の意味と使い方・覚え方・文法解説【教える(disci)こと】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は“discipline”

「discip-(学ぶ・弟子)」+「-line(〜のこと)」のパーツで構成される単語です。

「弟子が、師について学び身につけること」がコアイメージで、“discipline”=「訓練・しつけ」「規律・自制心」「学問分野」などの意味を持ちますよ!

 

“discipline”の意味と使い方 コアイメージは「弟子が学び身につけること」

“discipline(発音:dísəplɪn/ディサプリン【名詞・動詞】)”は「訓練・しつけ」「規律・自制心」「学問分野」「懲戒」などの意味を持つ単語です。

「discip-(学ぶ・弟子)」+「-line(〜のこと)」のパーツで構成されている単語で、「弟子が、師について学び身につけること」がコアイメージです。

 

 
コダック
弟子が師匠のもとで鍛えてもらっている所を思い浮かべると分かりやすいかもしれませんね!

弟子が師のもとで学び、身につけていく営みそのものが”discipline”。だからこそ「訓練・しつけ」「規律・自制心」、さらには学んで体系化された「学問分野」まで、幅広い意味につながるわけです。

 

“discipline”は意味の幅が広い単語ですが、根っこの「学び身につける」イメージでつながっています。主な意味を整理してみましょう。

 

“discipline”の主な意味(すべて“学び身につける”が根っこ)

訓練・しつけ … 学んで身につけさせること
規律・統制 … 訓練の結果生まれる、秩序ある行動
自制心 … 自分自身を律する力
学問分野・学科 … 体系化されて学ばれる知識の領域
懲戒・罰 … 正しく導くための矯正

 

 
 
こんなに意味があるの!?どうやって覚えればいいの…
 
コダック
バラバラに覚えなくて大丈夫!全部「学んで身につける」の一本でつながっています。

「学び鍛える(①訓練)」→「鍛えられて秩序ができる(②規律)」→「自分で自分を鍛える(③自制心)」→「体系立てて学ぶ領域(④学問)」→「正しく導くための矯正(⑤懲戒)」。こうして意味が枝分かれしていると分かると、一気にスッキリしますよ!

 

特に”discipline”は、精神面の鍛錬(自制心・規律)を表すことが多いのが特徴です。下記に意味別の例文をまとめました。

例文:訓練・しつけ・規律

・strict discipline
(厳しいしつけ。)

・We have high standards of discipline at this school that must be maintained.
(当校には維持しなければならない高度の規律があります。)

・Yoga is a good discipline for the body and mind.
(ヨガは心身のよい鍛練法だ。)

例文:自制心

・It takes great discipline to train for a marathon.
(マラソンのために練習するには、大変な自制心が必要だ。)

例文:懲戒/動詞用法

・The student was disciplined for smoking.
(その学生はタバコを吸って罰せられた。)

・Try to discipline yourself to get up early.
(早起きするよう自分を律しなさい。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

discipline
(名詞)
①しつけ、訓練
②統制、規律
③訓練法、鍛錬法
④抑制力、自制心
⑤学問、学科
⑥懲戒、懲罰
(動詞・他動詞)
①懲戒する
②しつける、訓練する

disciplined(形容詞)
①しつけられた、訓練された
②規律正しい、統制のとれた

disciplinary(形容詞)
①規律の、懲戒の(disciplinary action=懲戒処分)

 

“discipline”の関連語①:「訓練」を意味する”training(train)”との違い

 
 
あれ?そういえば”training”は”discipline”とは違うの?

日本語でもよくトレーニングするっていうよね

 

 
コダック

良い質問です!ざっくり言うと、“discipline”は「心・規律を含めた鍛錬」、”training”は「特定のスキル・体を仕込む実地訓練」というイメージの違いがありますよ!

 

“discipline”と”training”の違い

discipline ⇒ 規律・自制心など精神面も含めて律し鍛えること。継続的・人格的
 例:self-discipline(自制心)/military discipline(軍の規律)

training ⇒ 特定の技能・体を実地で仕込む・鍛えること。具体的・実践的
 例:job training(職業訓練)/physical training(体力訓練)

 

“training”の派生元である”train”から紹介してみましょう。”train(発音:tréin/トゥレイン)”は「引っ張る(tra-)」を核に持つ単語です。

 

 
コダック
乗客や貨物を引っぱる車両(=「電車・列車」を表すこともあれば、

引っぱって導くイメージから派生して従わせる・仕込む(=「訓練する」の意味で使われることもあります。

 

 
 
「電車」と「訓練する」が同じ語源なのは何だか面白いね!
 
コダック
どちらも「引っぱる」が根っこ。列車は「車両を引っぱって連ねたもの」、訓練は「人を導いて引っぱり上げること」なんですね!

スポーツの筋トレや犬のしつけのような実地の訓練には”train / training”がよく使われますよ。

 

When you start training a dog, it’s important to let him see that you’re the boss.
(犬の訓練を始めるときには,犬にあなたが主人だとわからせることが大事だ。)

These dogs are trained to detect explosives.
(その犬たちは爆発物をかぎ分けるよう訓練されている。)

Nadia trained as a singer under a famous professor of music.
(ナディアは有名な音楽の教授のもとで,歌手になるための訓練を積んだ。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

train
(名詞)
①列車、電車
②連続、つながり(a train of thought=一連の思考)
③長い列、隊
④すそ
(動詞・他動詞)
①訓練する、教育する
②(カメラなどを)向ける
③鍛錬する
(動詞・自動詞)
①訓練を受ける、鍛える

training(名詞)
①訓練 ②体の鍛錬

trainee(名詞)①研修生、見習い

trainer(名詞)①コーチ、トレーナー

 

“discipline”の関連語②:「自制心」を強調する”self-discipline / self-control”

 
コダック
“discipline”の重要な意味のひとつ「自制心」。これを強調する表現もセットで覚えておきましょう!

特に“self-discipline”“self-control”はよく使われますよ!

 

 
コダック

ニュアンスの違いとしては

self-discipline ⇒「目標のために自分を継続的に律し、鍛え続ける力」=自己鍛錬
self-control ⇒「その場の衝動や感情をこらえて抑える力」=自制・我慢

といった感じです!

 

例文で見る!”self-discipline / self-control”の違い

It takes self-discipline to study every day.
「毎日勉強するには自己鍛錬(継続して自分を律する力)が必要だ。」
⇒ 長期的に自分を鍛え続けるイメージ

He lost his self-control and shouted.
「彼は自制心を失って怒鳴った。」
⇒ その場の感情・衝動を抑えそこねたイメージ

 

 

“discipline”の文法・語法 自分を律する形と数え方のルール

 

“discipline”の意味や “training” との違いが分かったところで、ここからは実際の試験やライティングで絶対に落とせない「文法・語法上の重要ルール」を3つ解説します!

 

動詞として「自分を訓練する」と言うときの形と、名詞としての数え方の使い分けを押さえておきましょう!

 

1. 自分に言い聞かせて〜させる “discipline oneself to do”

“discipline” を動詞(他動詞)として使い、「(早起きや勉強など)〜するように自分を厳しく律する、しつける」と表現する場合、後ろには “oneself + to do(不定詞)” の形を伴います。

 

◯ discipline oneself to do 〜 (〜するように自分を律する・訓練する)

 

 
あ、これも記事の最初の例文にあった『Try to discipline yourself to get up early.(早起きするようにしなさい)』の形そのままだね!

 

 
コダック
その通りです!よく気がつきましたね!
英語の “to” は「これから先に向かう目標(矢印)」を指すパーツなので、「自分自身(oneself)を、特定の目標・行動(to do)へ向かわせる」という”discipline”のコアイメージにぴったりはまるわけですね。

※「〜することを通して鍛える」と手段を言いたいときは、”discipline oneself in / by 〜ing”の形もあります(例:discipline yourself in time management=時間管理で自分を鍛える)。

 

2. 名詞用法:「規律」は数えられないが、「学問」は数えられる!

もう一つの重要な罠として、名詞の “discipline” は、どの意味で使うかによって可算・不可算のルールが綺麗に分かれています。

 

① 不可算名詞(数えられない:主に単数形)
⇒ 「規律」「しつけ」「自制心」「統制」という意味のとき

② 可算名詞(数えられる:複数形 disciplines になる)
⇒ 「(大学などの)学問分野、学科」という意味のとき

 

 
コダック
「規律やしつけ」は形のない精神的な概念なので数えられませんが、大学の「研究分野・学科(学術的に体系化されて教えられる分野)」という意味のときは、1つ、2つと数えられるため、論文やビジネス文書では “scientific disciplines(科学の諸分野)” のように複数形で非常によく登場しますよ!

 

3. 頻出フレーズ・派生語もセットで!

“discipline”は決まった言い回しや派生語も頻出です。フレーズごと覚えてしまいましょう。

 

“discipline”の頻出フレーズ・派生語

self-discipline(自制心、自己鍛錬)
strict / harsh discipline(厳しいしつけ)
maintain discipline(規律を保つ)
disciplinary action(懲戒処分)※形容詞 disciplinary
a disciplined athlete(自己管理のできた選手)※形容詞 disciplined

 

実際の例文で、数え方の違いを確認しておきましょう!

① 動詞(discipline oneself to do)
You must discipline yourself to study every day.
(毎日勉強するように、自分を律しなければならない。)

② 名詞(規律・自制心:不可算名詞)
The team lacks discipline.
(そのチームは規律に欠けている。※ひとまとまりの概念なので a も s もつかない)

③ 名詞(学問分野:可算名詞)
He has degrees in several different academic disciplines.
(彼はいくつかの異なる学問分野で学位を持っている。※具体的な分野を数えているので s がつく)

 

「自分を律するときは後ろに to do を続ける」「『学問分野』という意味のときだけ複数形(disciplines)になれる」という2つの実戦ルールを頭に入れておくだけで、TOEICのパート5(文法穴埋め)がパッと解けるようになるだけでなく、長文読解での誤訳を劇的に減らすことができますよ!

 

“discipline”の語源はラテン語「disciplīna」 意味は「(弟子が受ける)教え・学び」

“discipline”の語源についても、確認していきましょう。

“discipline”の語源はラテン語の”disciplīna(教え・学び・知識)”で、これは“discipulus(弟子・学ぶ人)”から生まれた言葉です。さらにその核には、ラテン語で「学ぶ」を意味する”discere(ディスケレ)”があります。

 

英英辞典(Oxford系の語源解説)には”discipline”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Middle English (in the sense ‘mortification by scourging oneself’): via Old French from Latin disciplina ‘instruction, knowledge’, from discipulus

(日本語訳:中英語に由来し〔当初は「自らを鞭打つ苦行」の意味〕、古フランス語を経て、ラテン語 disciplina「教え・知識」から。これは discipulus〔弟子・学ぶ人〕に由来する。)

※参考・引用「Oxford(旧 LEXICO)」

 

この記載内容からみるに、”discipline”はラテン語「discipulus(弟子)」「disciplina(教え・学び)」を起点に、古フランス語を経由して中英語へ取り入れられた模様です。

 

“discipline”の語源(起源〜発祥まで)
●ラテン語「discere(学ぶ)」

●ラテン語「discipulus(学ぶ人=弟子・生徒)」

●ラテン語「disciplīna(弟子が受ける教え・学び・知識)」

●古フランス語「descipline(教え・懲罰・苦行)」

●中英語へ。当初は「(信仰のための)自らを鞭打つ苦行」の意味で使われた

●現代英語「discipline(訓練・規律・自制心・学問分野)」へ意味が広がる

 

 
コダック
根っこにあるのは「学ぶ(discere)」、そして「学ぶ人=弟子(discipulus)」のイメージなんですね!

じつは”discipline”と、キリストの弟子を意味する“disciple(弟子)”は、同じ”discipulus(弟子)”から生まれた双子のような単語。「弟子(disciple)」が「学んで身につけること(discipline)」——セットで覚えると、両方いっぺんに記憶できますよ!

 

 
コダック
もう一つ面白いのが、英語に入った当初の”discipline”の意味。なんと「(信仰のために)自分の身を鞭打つ苦行」だったんです。

「自分を厳しく律して鍛える」という修行のイメージが出発点。そこから「訓練・規律・自制心」という現代の意味に広がったと考えると、”discipline”が持つ”自分に厳しく”のニュアンスにも納得ですね!

 

 

構成パーツで覚える”discipline” 「discip-(学ぶ・弟子)」+「-line」

ここからは構成パーツの面から”discipline”について覚えていきましょう。

“discipline”の核となるパーツは「discip-(学ぶ・弟子)」で、ラテン語の”discere(学ぶ)”〜”discipulus(弟子)”に由来します。

 

 
コダック
まさに”disciple(弟子)”が、このパーツの代表選手。

“disciple(弟子)”と”discipline(学び・訓練)”——どちらも「学ぶ人」が根っこにある、と知っておくとセットで覚えられますね!

 

disciple(弟子)/discipline(訓練・規律・学問)/disciplined(規律正しい)/disciplinary(懲戒の)

 

<混同注意> “doct-(教える)” は別ルートのパーツ!

“discipline”とよく混同されがちなのが、“doctor(医者・博士)”などに含まれる「doct-(教える)」というパーツです。意味は近いですが、語源の根が違う別グループなので整理しておきましょう。

 

 
コダック
ポイントは「学ぶ(discip-)」「教える(doct-)」か、という視点の違いです。

discipline = 弟子の側=「学ぶ(discere)」が根っこ
doctor = 師の側=「教える(docēre)」が根っこ

“doctor”はまさに「教える(doct)人(-or)」。だから「医者」だけでなく「博士」の意味も持つんですね。遠い親戚ではあるものの、discipline とは別のパーツと覚えておくと混乱しませんよ!

 

その他の”doct/doc(教える)”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

doctor(名詞)①医者 ②博士

doctoral(形容詞)①博士の、博士課程の

doctorate(名詞)①博士号

doctrine(名詞)①教義、教理 ②主義

document(名詞)①文書、書類

documentary(名詞・形容詞)①記録作品、ドキュメンタリー

docile(形容詞)①素直な、従順な(=教えやすい)

indoctrinate(動詞・他動詞)①教え込む、吹き込む

 

 

“discipline”の意味と語源・覚え方のまとめ

“discipline”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”discipline”は「discip-(学ぶ・弟子)」を核とする単語
 ⇒コアイメージは「弟子が、師について学び身につけること」
 ⇒”discipline”=「訓練・しつけ」「規律・自制心」「学問分野」「懲戒」などの意味(すべて“学び身につける”でつながる)

●類義語の使い分け
 ⇒discipline=精神面も含めた継続的な鍛錬/training=技能・体を仕込む実地訓練
 ⇒self-discipline=自己鍛錬(継続)/self-control=その場の衝動を抑える自制

●文法ポイント① 「自分を律する」は “discipline oneself to do 〜”
●文法ポイント② 「規律・自制心」は不可算/「学問分野」は可算(disciplines)
●文法ポイント③ 頻出は self-discipline/disciplinary action/maintain discipline

●語源はラテン語”discipulus(弟子)”〜”disciplīna(教え・学び)”、核は”discere(学ぶ)”。”disciple(弟子)”と双子の単語。※”doctor(教える)”とは別ルート

 
 
コダック
「discip-(学ぶ・弟子)」というパーツを知っておくと、”disciple(弟子)”や”disciplined(規律正しい)”、”disciplinary(懲戒の)”まで、同じ仲間の単語がつながって覚えられますよ!

ぜひ今回の方法を参考に、たくさんの英単語を効率よくマスターしていきましょう!最後までお読みいただきありがとうございました!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Oxford English Dictionary(旧 LEXICO)」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」