「de-(完全に)」+「vote(誓う)」のパーツで構成されている単語です。
「全てを捧げる」がコアイメージで、“devote”=「捧げる」「(時間や努力を)注ぐ」の意味を持ちますよ!
”devote”の意味と使い方 コアイメージは「全てを捧げる」
”devote(発音:divóut/ディヴォウト【動詞】)”は「捧げる」「(時間・エネルギー・人生などを)注ぐ」の意味を持つ単語です。
「de-(完全に)」+「vote(誓う)」のパーツで構成されている単語で、「全てを捧げる」がコアイメージです。
”devote”はただ漫然と時間を過ごすのではなく、熱意や強い意志を持ってリソースを注ぎ込むという、ポジティブで熱いニュアンスが含まれるのが特徴です。
ここで押さえておきたい文法の基本として、”devote”は「他動詞」なので、後ろには必ず「何を捧げるか(時間や人生、自分自身など)」という目的語がセットになります。

このように”強い誓いを持って、特定の対象に自分の大切なリソースを集中させる”という意味から、個人の趣味や勉強、家族への愛情、ビジネスのプロジェクトへのコミットにいたるまで幅広く使用されます。
例文
・He devoted his entire life to helping the poor.
(彼は全人生を貧しい人々を救うことに捧げた。)・You should devote more time to studying English.
(あなたは英語の勉強にもっと時間を注ぐべきだ。)・The company devotes a lot of money to research and development.
(その企業は研究開発に多額の資金を投じている。)・He devoted himself entirely to his research.
(彼は研究に身も心もすっかり捧げた[没頭した]。)※参考・一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”devote”の文法・語法 絶対に引っかかる「to」の罠と重要語法

1. 超重要! ”devote A to doing” (toの後ろは動詞の原形じゃない!)
”devote” で最も試験や実務で狙われるのが ”devote A to B” (AをBに捧げる) の形です。
この「to」は、不定詞(to + 動詞の原形)ではなく、対象の方向を指し示す前置詞です!そのため、後ろに動詞の動作を持ってきたい場合は、必ず動名詞(-doing)の形にする必要があります。
⭕️ She devoted her free time to painting.
(彼女は自由な時間を絵を描くことに捧げた。)
❌ She devoted her free time to paint.
2. 「没頭する・専念する」を表す ”devote oneself to B”
日本語では「~に没頭する」と目的語なしで言えてしまいますが、先述の通り `devote` は他動詞です。「自分自身を対象に捧げる」という理屈になるため、必ず目的語に oneself(myself, himself など)を置く必要があります。
⭕️ He devoted himself to his new project.
(彼は新しいプロジェクトに専念した。)
❌ He devoted to his new project.
3. 現在の状態を表す受動態 ”be devoted to B”
「〜に専念している、〜を深く愛している」という現在の心の状態や、「〜専用である」という用途を表すとき、受動態の形にした ”be devoted to B” も日常会話やビジネスで頻出します。主体的・自発的にその対象に寄り添っているポジティブなニュアンスが出せますよ!
⭕️ She is devoted to her children.
(彼女は子どもたちを溺愛している[子煩悩だ]。)
⭕️ This room is devoted to storage.
(この部屋は保管専用スペースになっている。)
・devote A to B(AをBに捧げる・注ぐ ※Bが動詞なら-doing)
・devote oneself to B(Bに没頭する・専念する)
・be devoted to B(Bに一生懸命である、Bを深く愛している、B専用である)
”devote”の関連語:「捧げる」を意味する単語”dedicate/sacrifice”

例えば”dedicate”や”sacrifice”なども「捧げる」を意味する単語ですよ!
⇒「捧げる」の意味を持つ単語”dedicate/sacrifice”
イメージの違いとしては
devote⇒「個人の愛情や熱意、時間を、自分が大好きな対象に「自発的に注ぎ込む」」=愛や情熱で没頭する
dedicate⇒「仕事、国、宗教などの公的な義務や、崇高な目的のために人生や本を「厳かに捧げる」」=公的な献身・布告
sacrifice⇒「何か大切な別の目的を達成するために、自分の命や利益、時間を「犠牲にする」」=身を削る犠牲
といった感じです!
実際の具体的なフレーズで、ニュアンスの差をハッキリさせておきましょう!
●devote free time to a hobby
「(楽しいから寝食を忘れて)自由時間を趣味に注ぎ込む」
⇒ 自分の個人的な情熱や愛から、進んで時間を使っているイメージ
●dedicate a monument to the victims / dedicate a book to my parents
「犠牲者に記念碑を(厳かに)捧げる / 本を両親に捧げる(献辞)」
⇒ 公の場や儀式的なシチュエーションで、敬意や義務感を込めて捧げるイメージ
●sacrifice sleep to pass the exam
「試験に合格するために睡眠を犠牲にする」
⇒ 合格という成果の代わりに、自分の大事な健康や時間を「引き換えチケット」として差し出すイメージ
”devote”の語源はラテン語「dēvōtus」:「神への固い誓い」から生まれた言葉

ここからは”devote”という単語がどのようにして生まれたのか、歴史的な背景(語源)を深掘りしていきましょう。
”devote”の根源的なルーツは、ラテン語の「dēvōtus(誓われた)」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”devote”の起源について、下記の記載があります。
Origin of devote
First recorded in 1580–90; from Latin dēvōtus “vowed,” past participle of dēvovēre “to vow,” from dē- de- + vovēre “to vow” ( see vow)日本語訳:1580〜1590年に初めて記録された。ラテン語の dēvōtus(誓われた)に由来し、これは dēvovēre(誓う)の過去分詞形である。dē- と vovēre(誓う)から構成されている。(vow を参照)
※参考・引用「Dictionary.com」
上記の辞書にある通り、”devote”を形作っているのはラテン語の「dē-(完全に)」と「vovēre(誓う)」の2つです。
古代ローマの時代、これらの言葉は主に宗教的な儀式や、神に対する神聖な誓いを表すために使われていました。「俗世の事柄から自分を完全に切り離し、自分のすべてを神に委ねる」という、非常に重みのある言葉だったのです。
【古代ローマ(ラテン語)】dēvovēre
「神への誓約」として、日常から自分を切り離し、身を完全に捧げること。
↓
【16世紀末(初期の英語)】devote
英語に導入された当初も、「宗教的な献身」や「神聖な目的への誓い」というニュアンスが色濃く残っていた。
↓
【現代英語】devote
神だけでなく、家族、趣味、仕事、研究など、「自分が価値を感じる対象」に対して、情熱や時間、エネルギーを100%注ぎ込むという意味に変化・拡大した。
もともとは「神様、あなたのために生きます!」という絶対的な誓いだったのが、時代が下るにつれて「この趣味(や仕事)に私の時間を全部つぎ込むぞ!」という、私たちが日常で持つ熱意に対しても使われるようになったわけです。
語源の「神への固い誓い」というルーツを知っていると、”devote”が持つ「よそ見をせずに没頭するポジティブな熱さ」が腑に落ちるのではないでしょうか。
構成パーツで覚える”devote” 「de-」+「vote」

ここからは単語を構成するパーツという視点から、”devote”の理解をさらに深めていきましょう。
”devote”の構成パーツは、接頭辞の「de-(完全に・離れて)」と、語根の「vote(誓う)」の2つです。
英単語は丸暗記するのではなく、パーツごとの持つ「コアのニュアンス」を知ることで、他の単語に出会ったときの推測力や暗記スピードが劇的にアップします。それぞれのパーツについて詳しく見ていきましょう。
“de-“は「完全に」「下へ」「離れて」を意味する強力な接頭辞
”de-”は英語において非常に頻繁に登場するパーツで、主に「完全に(意味の強調)」「下へ」「〜から離して(分離)」といった意味を持ちます。
今回の”devote”においては、自分のエネルギーを「完全に(100%の力で)」注ぎ込むという強調のニュアンスと、他の様々な誘惑から自分を「切り離して」対象に向き合うという分離のニュアンス、両方が含まれていると考えるとイメージしやすいです。
例えば”define”という単語は「de-(完全に)」+「fine(境界線を引く・終わらせる)」のパーツで構成されています。物事のまわりに完全に線を引いて、他との違いをはっきりさせること=「定義する、明確にする」という意味になるんです。
その他にも、declare(de-[完全に]+ clare[明らかにする]=完全に隠し事をなくして世間に伝える ⇒ 宣言する)や、decrease(de-[下へ]+ crease[成長する・増える]=下に向かって進む ⇒ 減少する)なども、”de-”のイメージが強く現れている単語です。
”vote”は「神に誓う」「強い意志を示す」を意味する語根
”vote”はラテン語の vovēre(誓う)から来ており、単なる口約束ではなく「神に対する厳粛な約束」「自分の意志をはっきりと誓う」という、非常に重みのある意味を持つパーツです。
実は選挙の「vote」も、元々は「神への誓い」や「強い願い」を意味していた言葉が、時代を経て「政治的な意志表示(一票を投じて誓いを示すこと)」へと意味が変化していったものなんです!根っこのイメージは同じなんですよ。
その他の”vote”に関連する単語についても、ぜひ一緒に覚えてしまいましょう。
・devotion(devoteの名詞形。完全に身を捧げること=献身、深い愛情、強い信仰心)
”devote”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回解説した”devote”の意味とポイントのまとめです。
⇒コアイメージは「全てを捧げる」
⇒”devote”=「捧げる」「(時間や努力を)注ぐ」の意味
●語法・文法の超重要ポイント
⇒「devote A to B」のtoは不定詞ではなく前置詞。後ろに動詞を置くときは必ず動名詞(-doing)の形にする!(試験で頻出)
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!