助動詞 will の過去形としてお馴染みですが、実は単なる過去の話だけでなく、様々な場面で「控えめなニュアンス」や「かつての強い意志」を表現する非常に奥深い単語です。
「will(意志・欲求)」+「過去形語尾(現実からの距離)」のパーツで構成されている単語です。
「意志のあとに残る影(一歩引いたニュアンス)」がコアイメージで、“would“=「〜だろう(推量)」「〜したものだった(過去の習慣)」の意味を持ちますよ!
”would”の意味と使い方 コアイメージは「意志の影・現実からの距離」
”would(発音:wúd/ウッド【助動詞】)”は「〜だろう」「〜したものだった」「〜したいのですが」の意味を持つ単語です。
「will(意志)」+「過去(現実からの距離)」のパーツで構成されている単語で、「意志のあとに残る影(一歩引いたニュアンス)」がコアイメージです。
現実世界からの距離(=「控えめ・仮定」)を表現することができるわけですね!
【超重要】”would”の代表的な3つの意味・頻出フレーズと例文

”would”は英会話やテストでも頻出の助動詞です。とくによく使われる3つの意味とフレーズを例文と一緒に確認しましょう!
① 丁寧な依頼・願望(一歩引いた丁寧さ)
will(〜する!)という強い意志を一歩引かせることで、「(できれば)〜したいのですが」「〜していただけませんか?」という丁寧なニュアンスを生み出します。
例文
・I would like to ask a few questions.
(少々質問をさせていただきたいのですが。[丁寧な意志])・Would you help me with this box?
(この箱を運ぶのを手伝っていただけませんか?[丁寧な依頼])
② 過去の習慣(よく〜したものだった)
昔の出来事を「よくあんなことしたなぁ」と懐かしむように思い返すときに使います。しばしば often などを伴います。
例文
・My grandfather would often take me to the park.
(祖父はよく私をその公園に連れていってくれたものだった。[過去の習慣])・We would talk for hours when we were young.
(私たちは若い頃、何時間も語り合ったものだった。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
③ 仮定法(もし〜なら、…するだろうに)
現実には起きていないことを想像して「(もしそうなら)〜するだろう」と述べる使い方です。これがまさに「現実からの距離」を表す”would”の真骨頂です。
例文
・If I were a bird, I would fly to you.
(もし私が鳥なら、あなたのもとへ飛んでいくだろうに。)・I would buy that car if I had enough money.
(もし十分なお金があれば、あの車を買うだろう。)
”would”の関連語①:「過去の習慣」を意味する表現”would / used to”
例えば”used to”なども「昔はよく〜した」を意味する表現ですよ!
⇒「過去の習慣・状態」の意味を持つ表現”would / used to”
イメージの違いとしては
would often ⇒「(不規則に)よく〜したものだ」=過去の動作を懐かしむ回想
used to ⇒「かつては〜だった(今は違う)」=現在との強い対比・過去の状態
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● He would often sit here for hours.
「彼はよくここに何時間も座っていたものだった」
⇒ 昔の懐かしい光景を頭の中でポワンと思い浮かべて回想しているイメージ。過去の「動作」のみに使えます。
● There used to be a big tree here.
「かつてここには大きな木があった(が、今は無い)」
⇒ 現在の様子と比較して「昔はあった(今は無い)」とハッキリ事実を述べるイメージ。(※過去の「状態」の回想にwouldは使えません)
”would”の関連語②:「推量」を意味する助動詞”would / should / must”
他の助動詞との確信度の違いがあるので覚えてしまいましょう!
⇒「推量」の意味を持つ助動詞”must / should / would”
それぞれの表現の違いとしては
must ⇒「〜に違いない(確信度90-99%)」=そうとしか思えない強気な推量
should ⇒「(当然)〜のはずだ(確信度80%)」=道理から考える推量
would ⇒「(おそらく)〜だろう(確信度70%前後)」=一歩引いた控えめな推量
といったイメージです。
”would”の語源はゲルマン祖語〜古英語へ 意味は「will(意志する)」の過去形

”would”の語源についても、確認していきましょう。
”would”の語源はwill(意志を持つ、願望する)の過去形です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”would”の起源について、下記の記載があります。
Origin of would
First recorded before 900; Middle English would, wald(e), wold(e), wuld(e), Old English wolde, walde; see origin at will 1日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語では would, wald(e), wold(e), wuld(e)、古英語では wolde, walde。語源については will 1 を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”would”は1000年以上前の古英語の時代から、willの過去形として発祥している模様です。
● 古英語(Old English):wolde / walde(〜を望んだ)
↓
● 中期英語(Middle English):would / wald(e) / wold(e)
↓
● 現代英語(Modern English):would(控えめな意志・過去の習慣)
もともとのルーツであるwillが「〜したい!」という強いエネルギーを持っていたからこそ、過去形になっても「意志」のニュアンスを引き継いでいるわけです。
構成パーツで覚える”would” 「will」+「過去を表す語尾」

ここからは構成パーツの面から”would”について覚えていきましょう。
”would”の構成パーツは「will(意志・欲求)」+「-de(過去・現実からの距離)」の2パーツです。
各パーツについて紹介していきます。
“will”は「欲する、選択する」を意味するパーツ
”will”は「欲する、選択する(意志)」を意味するパーツです。
自発的に進んで行うことを表す”willing”なども仲間(=「強い意志」)です。
”過去の語尾(-de)”は「現実からの距離」を意味するパーツ
”過去の語尾(-de)”は「現実からの距離」を意味するパーツです。
「意志(will)」に「現実からの距離(-de)」が加わることで、現実には起こっていないけれど頭の中で想像している世界(=仮定法)を表す(=「一歩引いたニュアンス」)ことになります。
”would”の意味と語法・覚え方のまとめ

以下、”would”の意味と覚え方についてのまとめです。
● ”would”は「will(意志)」+「過去・現実からの距離」の2パーツで構成されている単語。
⇒ コアイメージは「意志の後に残る影(一歩引いたニュアンス)」。
⇒ “would”=「〜だろう」「〜したものだった」「〜したいのですが」などの意味を持つ。
【語法・文法の超重要ポイント】
● 過去の習慣的な動作には would (often) が使える。
● 過去の「状態(昔ここに木があった、等)」の回想には would ではなく used to を使用する点に注意!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
