【語源も分かる】英単語「become」の意味と使い方・覚え方・文法解説【be-(完全に)+come(来る)=完全に身の回りにやって来る】

 
コダック
今日マスターする英語表現は”become”です!
「be-(完全に・周囲に)」+「come(来る)」という2つのパーツからできている単語なんですよ。

「完全に身の回りにやって来る」がコアイメージで、ここから”become”=「〜になる」「(服などが人に)似合う」という意味が生まれています。詳しく解説していきますね!

 

”become”のコアイメージは「完全に身の回りにやって来る」

”become(発音:bikʌ́m / ビカム【動詞】)”には、大きく分けて以下の2つの意味があります。

  • 「〜になる」(状態の変化)
  • 「(服や髪型などが人に)似合う、ふさわしい」(調和)

一見すると全く違う意味に思えますが、語源である「be-(完全に・周囲に)」+「come(来る)」を合わせ持つ、「完全に身の回りにやって来る」というコアイメージを理解すると、すんなり繋がります。

 

 
コダック
ある状態や変化が、向こうから自分の身の回り(be-)に完全にやって来る(come)こと。
そこから、別の状態へとシフトして新しい自分に変わる(=「〜になる」という意味になります。

また、服や帽子などがその人にしっくりと寄り添うようにやって来ることから、(=「似合う」という意味にもなるわけです!

 

 
なるほど!どちらも「向こうからやって来て、自分の状態や外見に完全に馴染む」という根っこのイメージは同じなんだね!

 

”become”の重要な意味・文法と例文

ここからは、実際の例文を見ながら、文法的な注意点と使い方をチェックしていきましょう。

使い方①:「〜になる」(第2文型 SVC)

becomeの後ろには、名詞または形容詞が直接やってきて、「SはCになる」という第2文型(SVC)を作ります。長期的・永続的にその状態に落ち着く、本格的な変化を表すことが多いです。

「〜になる」の例文

・He wants to become a doctor.
(彼は医者になりたがっている。)※後ろに名詞

・It has become cold recently.
(最近、寒くなってきた。)※後ろに形容詞

【💡文法ワンポイント】進行形にできる?できない?
becomeは「状態の変化」を表す動詞なので、すでに変化が終わった状態を指すときは進行形にしません。しかし、「(今まさに)〜になりつつある」という変化の途中(プロセスの最中)を表す場合は、例外的に進行形(is becoming)を使うことができます。
例:Online shopping is becoming more popular.
(オンラインショッピングはますます普及しつつある。)

使い方②:「(服などが人に)似合う」(第3文型 SVO)

「物(主語)+ become + 人(目的語)」の形で、「(その服や色が)人の雰囲気や立場に上品に調和している」という意味になります。この意味のときは第3文型(SVO)になります。

「似合う」の例文

・That blue dress becomes her well.
(あの青いドレスは彼女にとてもよく似合っている。)

・Such behavior does not become a teacher.
(そのような振る舞いは教師にはふさわしくない。)

※文法的な注意点として、「似合う」を意味する become は状態を表す動詞なので、この意味のときは絶対に進行形(is becoming)にすることはできません。

 

【類義語比較】「〜になる」を意味する get / turn / grow との違い

 
コダック
「〜になる」を表す動詞は become 以外にもいくつかありますよね。せっかくなので、それぞれのニュアンスの違いもセットで覚えちゃいましょう!

 

「〜になる」のイメージの違いまとめ

・become ⇒「本格的・永続的な変化」職業や身分、長期的な状態の変化(フォーマル)
・get ⇒「一時的・日常的な変化」暗くなる、怒るなどのその場の状態(カジュアル)
・turn ⇒「ガラリと変わる」信号が赤になる、〇歳になるなど、色や年齢の明確な変化
・grow ⇒「徐々に変化する」植物が育つように、時間をかけて次第に変化していく様子

 

例文で見る!イメージの違い

become a teacher(先生になる)
⇒ 時間をかけて努力し、立場や職業が本格的に変わるイメージ。

get angry(怒る / 怒った状態になる)
⇒ 日常的な感情や天候など、その場の状態をパッと「手に入れる(get)」一時的なイメージ。

leaves turn red(木の葉が赤くなる)
⇒ くるっと回転(turn)するように、性質や色がガラリと切り替わるイメージ。

grow old(年をとる)
⇒ 時間の経過とともに、ゆっくりと、だんだんその状態に向かっていくイメージ。

 

【類義語比較】「似合う」を意味する suit / fit / match との違い

 
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続いて、becomeのもう一つの意味「似合う」の類義語についてもスッキリ整理しておきましょう!

 

「似合う・合う」のイメージの違いまとめ

・become ⇒「上品に調和する」服だけでなく言動なども含め、その人の品格や立場に馴染む表現
・suit ⇒「好みや雰囲気にマッチする」服の色やデザインが、その人の容姿や雰囲気に似合う
・fit ⇒「サイズがピッタリ」服や靴の寸法・形状が、物理的に体にジャストフィットする
・match ⇒「物と物が調和する」ネクタイとシャツ、靴とバッグなど、デザイン同士の相性が良い

 

例文で見る!イメージの違い

● This behavior does not become you.
(そのような振る舞いはあなたには似合わない[ふさわしくない]。)
⇒ その人の品格や立場に対して、しっくり馴染んでいないという上品・客観的なイメージ。

● Red suits you well.
(赤色が君にとてもよく似合っている。)
⇒ その人の髪や肌の色、全体の雰囲気にデザインがマッチしているイメージ。

● These shoes fit me perfectly.
(この靴は私にサイズがピッタリです。)
⇒ 大きさや形が、物理的にジャストサイズであるというイメージ。

● This tie matches your shirt.
(このネクタイは君のシャツによく合っている。)
⇒ 物と物の組み合わせや相性が良いというイメージ。

 

「become」を使った重要頻出フレーズ

試験や日常会話でもよく使われる、become を使った代表的な決まり文句(イディオム)を1つ紹介します。とても頻出なので、一緒に覚えてしまいましょう!

What has become of ~? (〜はどうなりましたか)

「〜はどうなったか」「〜の行方や結果はどうなったか」と、人や物の消息を尋ねる定番のフレーズです。現在完了形と一緒に使われるのが特徴です。

例文

What has become of your old friend?
(あなたの古い友人はどうなりましたか[元気にしていますか]?)

・I wonder what became of that project.
(あのプロジェクトはどうなったのかしら。)

 

”become”の語源は古期英語「becuman」 意味は「起こる、やって来る」

ここからは、さらに単語の記憶を深めるために ”become” の歴史・語源について確認していきましょう。

”become”の語源は、古期英語の「becuman」に遡ります。

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”become”の起源について下記の記載があります。

Origin
First recorded before 900; Middle English becumen, Old English becuman “to come about, happen”; cognate with Dutch bekomen, German bekommen, Gothic biqiman. See be, come

日本語訳:900年より前に最初の記録あり。中期英語の「becumen」、古期英語の「becuman」(生じる、起こる、やって来る)に由来。オランダ語の「bekomen」、ドイツ語の「bekommen」、ゴート語の「biqiman」と同語源。「be」「come」を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

この記載から分かるように、”become”は1100年以上前(西暦900年以前)から使われており、もともとは「物事が生じる」「やって来る」という意味から発祥していました。

”become”の語源(起源~発祥まで)
古期英語:becuman(身の回りに起こる、やって来る)

中期英語:becumen(その状態が生じる、ふさわしい状態になる)

現代英語:「〜になる」「似合う」という意味として定着

 

 
コダック
歴史をたどると上記のようになるわけですね!
ちなみにドイツ語の親戚の単語「bekommen」は、現代では「手に入れる、もらう」という意味で使われています。同じ語源から少しずつ違う意味に発展していったのも面白い共通点ですね。

 

構成パーツで覚える”become” 「be-」+「come」

最後に、単語を分解した構成パーツの視点から関連語を増やしていきましょう。
”become”の構成パーツは「be-(完全に・周囲に)」+「come(来る)」の2つです。

”be-”は「完全に、周囲に、強意」を意味する接頭辞

”be-”は、後ろに続く単語の意味を強めたり、身の回りの状態を表したりするパーツです。

 
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たとえば”because”という単語は、「be-(周囲に・〜によって)」+「cause(原因)」で構成されており、「原因がすぐそばにある」ことから(=「なぜなら〜だから」)という意味になります。

 

その他にも、believe(完全に信頼する=信じる)や、befall(身の回りに降りかかる=起こる)なども、この”be-”の仲間です。

”come”は「来る」を意味するパーツ

”come”はそのまま「来る」を表すお馴染みのパーツですね。

 
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たとえば”welcome”という単語は、「well(良く・望み通りに)」+「come(来る)」のパーツからできていて、「よくぞ来てくれました」ということから(=「歓迎する」)を表しています。

 

他にも、”come”をパーツに持つ重要単語をいくつかご紹介します。

income(中に入って来る=収入)
overcome(上を越えてやって来る=克服する)
outcome(外に出て来る=結果)

 

”become”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”become”の意味と覚え方のまとめです。

”become”のコアイメージ
「be-(完全に・周囲に)」+「come(来る)」=完全に身の回りにやって来る

主な2つの意味
①「〜になる」:長期的・永続的な状態の変化(後ろに名詞・形容詞をとる)
②「(服などが人に)似合う、ふさわしい」:上品な調和(主語は物、目的語は人)

文法のポイント
「〜になりつつある」という変化のプロセスでは進行形(is becoming)にできるが、「似合う」の意味のときは進行形にできない。

 

 
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」