一見難しそうに見えますが、「de-(完全に)」+「nomin(名)」+「-ate(〜にする)」という3つのパーツに分解できる、非常にすっきりした構造の単語なんですよ。
「完全に名前(単位)をハッキリとつける」がコアイメージで、ここから“denominate”=「〜に単位を名付ける」「〜と呼ぶ・命名する」という意味に繋がっていきます!
”denominate”の意味と使い方:コアイメージは「完全に名前をハッキリとつける」
”denominate(発音:dinάmənèit / ディノミネイト【動詞】)”は、「〜に単位を名付ける」「〜と呼ぶ・命名する」という意味を持つ単語です。
先ほども触れた通り、この単語は「de-(完全に)」+「nomin(名)」+「-ate(〜にする)」で成り立っており、「対象に対して、完全に名前や単位をハッキリと固定する」というのが中核にあるイメージです。
それに対して ”denominate” は、国や公的な機関、あるいはビジネスにおいて「公式にしっかりと特定のラベル(単位や名称)を割り当てる」という、少し堅いニュアンスが含まれるのが特徴です!
【超重要】ビジネス・金融で必須の語法「be denominated in 〜(〜建てである)」
”denominate” は、日常会話よりも経済ニュースやビジネス、金融の分野で非常によく見かける単語です。
特に重要となるのが、受動態の形で前置詞「in」を伴う「be denominated in + 通貨単位」というフレーズ。これで「(債券やローンなどが)〜建てである」「〜の通貨単位で表示されている」という意味になります。
国際的な貿易や金融取引において、「このお金は『ドル』という単位でハッキリ決定しますよ」と公式にラベルを貼るイメージですね。この語法はTOEICやビジネス英語でも頻出なので、絶対にセットで覚えておきましょう!
”denominate”の具体的な例文(英語・日本語訳セット)
それでは、実際の文章の中でどのように使われているのか、例文で確認してみましょう!まずは金融・ビジネスで定番の「〜建て」の表現からです。
ビジネス・金融での重要例文
・The loan is denominated in US dollars.
(そのローンは米ドル建て[米ドルの単位を名付けられて]いる。)・The bonds are denominated in euros.
(その債券はユーロ建てで発行されている。)・All prices on this website are denominated in the local currency.
(このウェブサイトの価格はすべて現地通貨で表示されています。)※一部例文引用:「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
また、金融以外の文脈で「〜と呼ぶ・命名する」という意味で使われる場合は、以下のように表現されます。
「呼ぶ・命名する」の例文
・A compact car is so denominated from its size.
(コンパクトカーはその大きさからそう呼ばれて[命名されて]いる。)・He denominated the new movement as “eco-minimalism”.
(彼はその新しい運動を「エコ・ミニマリズム」と命名した。)※一部例文引用:「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
迷いやすい!類義語・関連語とのニュアンス比較

”denominate” の理解をさらに深めるために、似た意味を持つ単語や、派生語との違いを整理しておきましょう。
①「呼ぶ・名付ける・指定する」の類義語:name / designate との違い
denominate ⇒「特定の単位をあてがう」=(通貨などの)単位で名付ける・表示する
name ⇒「名前そのものを与える」=人やペット、物への一般的な命名・呼称
designate ⇒「指さして指定する」=特定の職務への指名や、場所のルール上の指定
● denominate
「bonds denominated in yen」
⇒ 円という「通貨単位」をしっかりと割り当てられているイメージ(円建て債券)
● name
「They named their dog Pochi.」
⇒ シンプルにその対象の固有の名前を「ポチ」と名付けるイメージ(日常的)
● designate
「This area is designated as a smoking zone.」
⇒ ここを喫煙区域として、指をさして(ルールや法律で)指定・指定するイメージ
②「単位」にまつわる関連語:denomination / unit との違い
denomination(名詞) ⇒「(紙幣などの)額面金額の種類」=1万円札、5千円札、千円札といった「お札の種類」としての単位
unit(名詞) ⇒「計算・測定の基準」=メートルやキログラム、あるいは通貨としての「円」そのものなどの基本測定単位
● denomination
「bills of small denominations」
⇒ 小額紙幣(1ドル札や5ドル札など、お札の額面の種類という単位のイメージ)
● unit
「The yen is the currency unit of Japan.」
⇒ 円は日本の通貨の「基本となる計算単位」であるというイメージ
”denominate”の語源はラテン語「dēnōminātus」 意味は「名付ける、呼び出す」

単語の歴史的な背景である「語源」についても確認しておきましょう。
”denominate”の語源は、ラテン語で「名付ける、呼び出す」を意味していた「dēnōminātus」です。
オンラインの権威ある英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”denominate”の起源について下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1545–55; from Latin dēnōminātus (past participle of dēnōmināre), equivalent to dē- de + nōminātus; see nominate日本語訳:1545〜55年に初めて記録された。ラテン語の「dēnōminātus」(dēnōmināreの過去分詞)から来ており、「dē-」と「nōminātus」を組み合わせたものに相当する。(詳しくはnominateを参照)
※参考・引用「Dictionary.com」
この記述から分かる通り、”denominate”は16世紀半ば(日本では戦国時代初期の頃)に英語に取り入れられました。言葉が変化してきた流れを視覚的に整理すると、以下のようになります。
● ラテン語:dē-(完全に、下へ)
↓
● ラテン語:nōmināre(名前をつける、指名する)
↓
● これらが合体してラテン語の「dēnōminātus(完全に名前をハッキリと与えられたもの)」となり、現在の英語の「denominate」へ
そう考えると、一気に身近で覚えやすい単語に思えてきませんか?
構成パーツで芋づる式に覚える!「de-」+「nomin」+「-ate」

ここからは、語源をさらに細かく分解した「構成パーツ」の視点から、他の重要単語も含めて芋づる式に記憶していきましょう!
”denominate”の構成パーツは「de-(完全に)」+「nomin(名)」+「-ate(〜にする)」の3つです。
① “de-” は「完全に、下に、離れて」を意味する接頭辞
”de-”は、単語の頭にくっついて意味を付け足すパーツ(接頭辞)です。
他にも以下のような重要単語が ”de-” を使っています。
- decide (完全に + 断ち切る ⇒ 迷いを断ち切って「決意する」)
- depress (下に + 押し下げる ⇒ 気持ちを「落ち込ませる」)
② ”nomin” は「名・名前」を意味する語根
”nomin”は、単語の核心的な意味を担当するパーツ(語根)で、「名前」に関する意味を持たせます。
”nomin” を含む他の重要英単語も一緒にチェックしておきましょう。
- nominal (名目上の、ほんのわずかの ⇒ 名前だけで実質が伴わないイメージ)
- nominalize (名詞化する ⇒ 動詞や形容詞を「名詞」の形にする)
③ ”-ate” は「〜にする」を意味する動詞化接尾辞
”-ate”は単語の後ろにくっついて、その単語を「〜にする(動詞化)」という性質に変えるパーツ(接尾辞)です。
他にも以下のような単語が最後を ”-ate” で締めくくっています。
- motivate (動機 + 〜にする ⇒ 「動機を与える、やる気にさせる」)
- regulate (規則 + 〜にする ⇒ 規則正しく「規制する、統制する」)
”denominate”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”denominate”の意味と覚え方の重要ポイントをまとめます!
「de-(完全に)」+「nomin(名)」+「-ate(〜にする)」=コアイメージは「完全に名前をハッキリとつける」
● 主な意味
“denominate”=「〜に単位を名付ける」「〜と呼ぶ・命名する」
● 語法・文法の最重要ポイント
ビジネスや金融の世界では、受動態の形で前置詞 in を伴う 「be denominated in 〜(〜建てである、〜の単位で名付けられている)」 という表現で非常によく使われます。
パーツの知識が増えると、初めて見た単語の意味も推測できるようになりますよ。他の単語の記事もぜひチェックしてみてくださいね!
