dificiency 貧血のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「deficiency」の意味と使い方・覚え方・文法解説【de-(下に)+fic-(作る)=基準を下回る状態】

de-⇒パーツ①・名称 下に⇒パーツ①の意味 fic-⇒パーツ②・名称 作る⇒パーツ②の意味 -ency⇒パーツ③・名称 状態・性質⇒パーツ③の意味 基準より下で作られている状態⇒コアイメージ・名称 deficiency⇒英単語・名称 欠乏⇒英単語の意味① 不足⇒英単語の意味② タイトル:【語源も分かって、忘れない】英単語「deficiency」の意味と使い方・覚え方・文法解説【de-(下に)+fic-(作る)+ency(状態)=基準に足りない】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”deficiency”

「de-(下に・離れて)」+「fic-(作る)」+「-ency(状態・性質)」の3パーツで構成されている単語です。

「基準を下回る状態」がコアイメージで、“deficiency”=「欠乏」「不足」の意味を持ちますよ!

 

”deficiency”の意味と使い方 コアイメージは「基準を下回る状態」

 

”deficiency(発音:difíʃənsi/ディフィシェンシー【名詞】)”は「欠乏」「不足」「欠陥」の意味を持つ単語です。

「de-(下に)」+「fic-(作る)」+「-ency(状態)」のパーツで構成されており、「満たされるべき基準を下回っている状態」がコアイメージです。

 

 
コダック
本来なら100%の「あるべき品質・量」で作らなきゃいけない(fic-)のに、何らかの理由でその基準を大きく下回った(de-)状態(-ency)のままになってしまっていること。

つまり、健康を維持するための基準や、システムが正常に動くためのラインに全く届いていない=「欠乏・不足・不備」という意味になるわけですね!

 

”deficiency”は、主に「医学・健康の文脈」での栄養素の欠乏(ビタミン欠乏など)や、「ビジネス・システム・計画の文脈」での不備・欠陥といった場面で非常によく使われます。

単に「数量が少ない」というよりは、「本来あるべき必要な要素が抜けているせいで、機能が不完全になったり、問題が生じたりしている」という、ネガティブなニュアンスが強いのが特徴です。

 

 
なるほど、ただの「足りない」じゃなくて、「必要なものが抜けていて不完全」っていうニュアンスなんだね。
 
コダック
その通りです!例えば、体が正常に働くために必要な血液が『理想の基準より下(de-)のラインでしか製造(fic-)されていない』と、貧血などの不調が出ますよね。
つまり「鉄分欠乏(iron deficiency)」によって貧血を引き起こしてしまったわけですね。

dificiency 貧血のイメージ図

「意味と使い方」の定番例文

・A serious deficiency in vitamin C can lead to scurvy.
(ビタミンCの深刻な欠乏は、壊血病を引き起こす可能性がある。)

・The disease is often caused by a deficiency of vitamin D.
(その病気は、しばしばビタミンDの欠乏によって引き起こされる。)

・The report highlighted several deficiencies in the current security system.
(報告書は、現在のセキュリティシステムにおけるいくつかの不備[欠陥]を強調した。)

※参考・一部例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”deficiency”の文法・語法 押さえておきたい重要ポイントと形容詞形

1. 定番のカタチ! “deficiency in [of] ~” の前置詞の使い分け

「〜の欠乏、〜の不足」を表現するときは、後ろに in または of を伴います。
基本的にはどちらも使われますが、健康や栄養素の分野では **deficiency in vitamin D** のように in が好まれる傾向があります。「その要素・分野の内側において、不足や不備が発生している」というイメージを持つと捉えやすいですよ!

 

2. 【超重要】「数えられる(可算)」か「数えられない(不可算)」かの使い分け

文法問題やライティングで差がつくポイントが、この名詞の「可算・不可算」の扱い。実は ”deficiency” は両方の性質を持っています!

  • 不可算名詞(数えられない):抽象的な「欠乏・不足している状態」そのものを指すとき。(例:vitamin deficiency)
  • 可算名詞(数えられる):具体的な「個々の欠陥・不備・改善すべき点」を指すとき。この場合は、上記の例文のように deficiencies と複数形になります!

 

3. 形容詞形は ”deficient”!あわせて覚えたい「be deficient in ~」

名詞の語尾「-ency」を「-ent」に変えると、形容詞形の ”deficient(不足した、不完全な)” になります。
動詞と組み合わせて 「be deficient in ~(〜が不足している)」 という熟語フレーズを作ります。こちらも試験や資格対策で超頻出の定番表現なのでセットで暗記しちゃいましょう!

 

形容詞形の定番例文

・His diet is deficient in protein and essential nutrients.
(彼の食事はタンパク質と必須栄養素が不足している。)

・The newly developed software was found to be deficient in several key features.
(新しく開発されたソフトウェアは、いくつかの主要な機能が不十分であることが判明した。)

 

”deficiency”の関連語①:「不足・欠乏」を意味する単語”shortage/lack”

 
コダック
せっかく”deficiency”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ類義語も一緒に覚えてしまいましょう!

よく混同しやすい単語として、”shortage” や ”lack” などが挙げられます!

 

”deficiency”の類義語
⇒「不足・欠乏」の意味を持つ単語”shortage/lack”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現にはどんな違いがあるの??

 

 
コダック

ニュアンスの違いをスッキリ整理すると、以下のようになります!

deficiency⇒「本来あるべき必要な要素が抜けていて、機能的な不備がある「質的な欠乏」」=(必要な成分・機能の)欠乏・不備
shortage⇒「需要や求められる量に対して、全体的なものの数が足りない「量的な不足」」=(物資や人員の)絶対数の不足
lack⇒「必要なのかどうかにかかわらず、単にそのものが「ない」「ゼロかそれに近い」状態」=(有無を基準にした)欠如・ないこと

といった感じです!

 
なるほど!「数や量」そのものが足りない時と、「満たされるべき質や中身」が抜けている時、あるいは「完全にない」時で使い分けるんだね!
 
コダック
その通りです!特に「水」をテーマに比較してみると、ニュアンスの差がすごくハッキリ分かりますよ。実際の表現を見ながら、イメージの違いを確認してみましょう!

 

例文で見る!”deficiency/shortage/lack”のイメージの違い

immune deficiency
「(免疫システムを構成する要素の一部が欠けて機能しない)免疫不全」
⇒ システムの「質的な欠陥・機能的な不備」を指すイメージ

a severe water shortage
「(雨が降らなくてダムが空っぽになり、供給する量が足りない)深刻な水不足」
⇒ みんなに行き渡るだけの「全体の量・数がショートしている」イメージ

show a lack of interest
「(興味が全くない状態を見せる)関心の欠如」
⇒ そこにあるべきものが「スッカラカンで存在しない(ゼロに近い)」イメージ

 

”deficiency”の語源はラテン語「dēficientia」 コアイメージの由来を紐解く

なぜ「不足」や「欠乏」という意味になったのか、”deficiency”の語源についても確認していきましょう。

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”deficiency”の起源について下記の記載があります。

Origin of deficiency
First recorded in 1625–35; from Late Latin dēficientia, Latin dēficient- (stem of dēficiēns ); see origin at deficient, -ency
Etymology
Origin of deficient
First recorded in 1575–85; from Latin dēficient-, stem of dēficiēns “failing,” present participle of dēficere “to fail, run short, lack, weaken,” from dē- de- + ficere, combining form of facere “to do, make”

日本語訳:1625〜35年に初めて記録された deficiency は、後期ラテン語の dēficientia、ラテン語の dēficient-(dēficiēns の語幹)に由来する。deficient, -ency を参照。[語源]deficient は1575〜85年に初めて記録され、ラテン語の dēficient-(「失敗している、不足している」を意味する dēficiēns の語幹。dēficere の現在分詞)に由来する。dēficere は、de- + ficere(facere「おこなう、作る」の結合形)からなる。

※参考・引用「Dictionary.com

 

少し専門的な内容ですが、ここから「なぜ deficiency が不足・欠陥を意味するのか」というコアイメージの由来がハッキリと見えてきます。

ポイントとなるのは、元々のラテン語である動詞「dēficere(失敗する、不足する、弱まる)」です。
この単語は、「de-(下に、離れて)」という接頭辞と、「facere(おこなう、作る)」という動詞が組み合わさって出来ています。

 

 
コダック
「facere」が「ficere」に変化しているのは、ラテン語で単語が結合する際によく起きる母音の変化(弱化)によるものです。
英語のパーツである「fic-」が「作る」という意味を持つのは、このラテン語の「facere」が由来なんですよ!

 

つまり、本来おこなうべきこと・作るべきもの(facere)のレベルが、下方向(de-)に落ちてしまい、十分に力を発揮できない状態を表しています。そこから「失敗する」「力が弱まる」「不足する」といった意味へと発展していきました。

歴史的な流れとしては、まずは16世紀後半に「満たずに弱まっている」という意味の形容詞(deficient)として英語に定着し、その後17世紀前半になってから「その状態」を表す名詞(deficiency)として使われ始めたという背景があります。

 

”deficiency”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語:dēficere(de-[下に]+ facere[作る]=作る力が下回る、足りなくなる、弱まる)

ラテン語現在分詞:dēficiēns(不足している、失敗している状態)

1580年代:英語の形容詞「deficient(不足した)」が成立

1630年代:接尾辞「-ency(状態)」が加わり、名詞「deficiency(欠乏・不足)」が定着

 

 

 
コダック
ただ単に「無い」というよりは、「本来あるべき基準(作るべきもの)から下回ってしまっている」というニュアンスが、語源の成り立ちからもはっきりと伝わってきますね!

 

 

構成パーツで覚える”deficiency” 「de-」+「fic-」+「-ency」

ここからは、”deficiency”をより深く、そして忘れにくくするために、3つの構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)に分解して詳しく解説していきます!

それぞれのパーツの持つ意味を知ると、一見難しそうに見える他の単語も一気に結びついて覚えやすくなりますよ!

 

1. 接頭辞 ”de-” :「下に」「離れて」「否定」を意味するパーツ

”de-”は、主に「下に(down)」「離れて(away)」という方向性や、そこから派生して「否定」を意味する接頭辞です。

”deficiency”においては、あるべき標準的なラインから「下の方へガクッと落ちてしまう」イメージや、必要な満点ラインから「離れて不足している」というニュアンスを担当しています。

 

 
コダック
例えば、最初の方で紹介した”decline”という単語は「de-(下へ)」+「cline(傾く)」のパーツで構成されており、下に向かって傾いていくことから「衰退する、低下する」を表します。また、相手の提案を「下へ押し下げる」ことから「(丁寧に)断る」という意味でも使われますね!

 

その他にも、”de-” を使った重要な単語はたくさんあります。

depress(de-[下に]+ press[押す]=気持ちや景気を下にグッと押し付ける ⇒ 〜を落胆させる、不景気にする)
decrease(de-[下に・減少]+ crease[増える]=増えるの逆で下方向へ変化する ⇒ 減少する、減らす)
depart(de-[離れて]+ part[部分・分かれる]=今いる場所から離れて別の部分へ行く ⇒ 出発する)

 

2. 語根 ”fic-” :「作る」「おこなう」を意味するパーツ

”fic-”は、ラテン語で「作る、おこなう」を意味する動詞(facere)に由来する超重要パーツです。実はこのパーツ、前後の文字の組み合わせによって ”fac-”、”fec-”、”fict-”、”fy-” などに形を変えて多くの単語に潜んでいます。形は違っても、すべて「クリエイトする(作る)」という同じ根本のパワーを持っています!

”deficiency”の中では、「本来あるべきクオリティのものを製造する・作る」という動作そのものを指しています。

 

 
コダック
パーツの形が変わる分かりやすい例が”efficient”です!これは「ex-(外に ※efに変化)」+「fic-(作る)」+「-ent(形容詞語尾)」で構成されており、おこなった成果がしっかり外(目に見える形)に出てくる=「効率的な、有能な」を表しているんですよ!

 

同じ仲間のパーツ(fic- / fac- / fec- / fict-)を持つ重要単語も、あわせて関連付けて覚えてしまいましょう!

fiction(fict-[作り出された]+ ion[名詞語尾]=頭の中で作り上げられたもの ⇒ 小説、フィクション)
artificial(arti[技術]+ fic[作る]+ ial[形容詞語尾]=人間の技術によって作られた ⇒ 人工的な、不自然な)
deficit(de-[下に]+ fic-[作る]=作ったものが基準を下回っている ⇒ 赤字、不足額 ※deficiencyの親戚です!)
perfect(per-[完全に]+ fect[作られた]=隅々まで完全に作り上げられた ⇒ 完璧な、完全な)

 

3. 接尾辞 ”-ency” :「状態」「性質」を表す(名詞にする)パーツ

最後の一番後ろにくっついている ”-ency” は、単語の後ろについて「〜な状態」「〜な性質」「〜なこと」という名詞を作るパーツです。

文法のセクションで「形容詞形は -ent(deficient)」になると解説しましたが、この「-ent(〜の性質がある)」という形容詞を、「-ency(〜な状態)」という名詞の形に変化させるセットの役割を持っています。

つまり”deficiency”では、「基準より下(de-)で作られている(fic-)」という状態を、このパーツによって「不足・欠乏という名詞の状態」にカチッと着地させているわけですね!

 

 
コダック
この ”-ency” も語彙力を伸ばす上で非常に便利なパーツです。例えば、”frequency(頻度・周波数)” は形容詞 ”frequent(頻繁な)” の名詞形ですし、”urgency(緊急性)” は ”urgent(緊急の)” の名詞形です。語尾が「-ency」で終わる単語を見たら、「何かの状態や性質を表す名詞なんだな」と推測できます!

 

efficiency(efficient[効率的な]の名詞形 ⇒ 効率、能率)
tendency(tend[傾向がある]+ ency[状態] ⇒ 傾向、癖)
fluency(flu[流れる]+ ency[状態]=言葉がサラサラと流れるような状態 ⇒ 流暢さ)

 

”deficiency”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”deficiency”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”deficiency”は「de-(下に)」+「fic-(作る)」+「-ency(状態)」の3パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「基準に足りない」
⇒”deficiency”=「欠乏」「不足」の意味
●語法・文法のポイント ⇒栄養素と結びつく時は「deficiency in vitamin ~」のように in が定番。形容詞形の「deficient」も「be deficient in ~」の形でよく使われる。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」