【語源も分かる】英単語 dear の意味と使い方!「大切な」と「値段が高い」のコア・類義語との違いを徹底解説

 
コダック
今日の英語表現は”dear”
手紙の冒頭でよく見かける単語ですが、実は他にも重要な意味や使い方があるんですよ。

「心の中で価値を高く見積もる」がコアイメージで、“dear”=「親愛なる、大切な」という意味だけでなく、実は「(値段が)高い」という意味も持っています!

 

”dear”の2つの主な意味とコアイメージ

 

”dear(発音:díər/ディアー【形容詞】)”は「親愛なる、大切な」「(値段が)高い」という、一見すると全く異なる2つの意味を持つ単語です。

一瞬「なんでこの2つが同じ単語なの?」と思ってしまいますが、「心の中で価値を高く見積もる」というコアイメージが分かれば、すんなり納得できます。

 

 
コダック
自分にとって情緒的な価値がとても高いと思えば、心理的に「親愛なる・大切な」存在になりますよね。

一方で、そのもの自体の経済的な価値が高くて、手に入れるのにたくさんのお金が必要な状態なら、金銭的に「(値段が)高い」ということになるわけです!

 

つまり、”dear”は「感情的、または金銭的に重み(価値)がある」というイメージがベースにあります。

 

 
なるほど!どちらも「価値が高い」という根っこは同じなんだね!「(値段が)高い」という意味は、普段の会話でもよく使われるの?
 
コダック
そうなんです!特にイギリス英語やオーストラリア英語などの口語(日常会話)では、高価なものを指して「It’s a bit dear.(ちょっと値段が高いね)」のように非常によく使われますよ。

 

”dear”の基本的な例文

①「大切な・親愛なる」の意味の例文

・He is a very dear friend of mine.
(彼は私にとって非常に大切な[親愛なる]友人です。)
・Children are very dear to their parents.
(子どもたちは親にとってとても愛おしく、大切な存在です。)
・My dear memories of childhood will never fade.
(子どもの頃の大切な思い出は決して色褪せない。)

②「(値段が)高い」の意味の例文

・Everything is getting dearer these days.
(最近は何もかも物価が高くなってきている。)
・The clothes in that shop are a bit dear for me.
(あの店の服は私には少し高い[手が出ない]。)
・Good quality meat is very dear at the moment.
(質の良い肉は、今とても値段が高い。)

※一部参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”dear”の文法・語法と頻出定番フレーズ

 

”dear”を使う上で、絶対に知っておきたい日常会話やビジネスの定番ポイントを3つ解説します。

1. 手紙やメールの宛名ルール

手紙やビジネスメールの冒頭で「Dear 〜,」の形で使われ、日本語の「〜様」「〜へ」に相当します。相手との関係性によって以下のように使い分けます。

  • フォーマル(ビジネスなど):Dear Mr. Smith, / Dear Dr. Jones,(基本は Dear + 敬称 + 苗字)
  • カジュアル(友人など):Dear John,(Dear + ファーストネーム)
  • 相手の名前が分からない場合:Dear Sir or Madam,(担当者様、各位)/ To Whom It May Concern,(関係者各位)

2. 間投詞(感嘆)としての ”Oh dear!” / ”Dear me!”

「Oh dear!(おやおや!、大変だ!)」や「Dear me!(おやまあ!)」という表現は、驚きや困惑、軽い落胆や同情を表す定番フレーズです。元々は「Oh, dear God(親愛なる神よ)」から、宗教的な響きを和らげるために God が省略されたものと言われており、ちょっとしたハプニングが起きたときにイギリスを中心に老若男女問わず使われます。

例文:
・Oh dear! I left my umbrella on the train.
(おやおや!電車に傘を忘れてきてしまった。)

3. 親しい人への愛称(呼びかけ)

家族や夫婦、恋人間、あるいは小さな子どもに対して、名前の代わりに「dear」と呼びかけることがあります。日本語の「あなた」「お前」「いい子ね」に近いニュアンスです。
例文:
・Could you pass me the salt, dear?
(あなた、お塩を取ってくれる?)

 

【類義語比較】ニュアンスの違いをマスターしよう

 

単語の記憶をさらに強固にするために、”dear”と似た意味を持つ類義語とのニュアンスの違いを比較してみましょう!

 

1. 「大切な・貴重な」を意味する単語:”dear / precious / valuable”

”dear”の類義語 ⇒「大切な」の意味を持つ単語”precious / valuable”

 

 
コダック

それぞれのイメージの違いは以下の通りです!

dear ⇒「個人的に愛着がある」=愛おしく、かけがえのない大切さ
precious ⇒「希少価値が高くて尊い」=代えがきかない宝物のような大切さ
valuable ⇒「実用性や金銭的価値がある」=役に立つ、市場価値が高い

 
愛着のdear、希少なprecious、実用的なvaluableってことね!実際のフレーズで見ると分かりやすいかも!

 

例文で見るイメージの違い

● my dear memories
「私の懐かしく大切な思い出」
⇒ 他人から見たら価値がなくても、自分にとっては愛おしいイメージ

● precious stones
「宝石(貴重な石)」
⇒ ダイヤモンドなどのように、滅多に手に入らない尊いイメージ

● valuable information
「価値ある情報(有益な情報)」
⇒ ビジネスや生活で、具体的にすごく役に立つというイメージ

 

2. 「値段が高い」を意味する単語:”dear / expensive / costly”

”dear”の類義語 ⇒「高い」の意味を持つ単語”expensive / costly”

 

 
コダック

「値段が高い」を表す単語も、ニュアンスに大きな違いがあります!

dear ⇒「(日用品などが)思ったより高い」=口語的・イギリス英語。主観的に「財布に厳しい」と感じる
expensive ⇒「(一般的な)価格が高い」=客観的に見て金額の数字が大きい
costly ⇒「出費や犠牲が大きい」=不条理な損害や、後から響く大きな代償

 

例文で見るイメージの違い

● Rent is dear in London.
「ロンドンは家賃が高い。」
⇒ 生活に直結するコストが「高くて厳しいな」と身近に感じるイメージ

● an expensive car
「高級車(高価な車)」
⇒ 値札の数字そのものが客観的に高額であるイメージ

● a costly mistake
「高くついた見落とし(手痛いミス)」
⇒ ミスのせいで後から大きな損害や代償を払うことになったイメージ

 

”dear”の語源は古英語の「deore」

 

”dear”の語源についても、歴史的な背景を確認していきましょう。

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”dear”の起源について、下記の記載があります。

Origin of dear1
First recorded before 900; Middle English dere, deire, Old English deore, diore, dyre; cognate with Old High German tiuri, Old Norse dyrr

Origin of dear2
First recorded before 1000; Middle English dere “fierce, hard,” Old English deor “brave, bold, severe”

※参考・引用「Dictionary.com

 

辞典の記載を見ると、歴史的には「dear1」と「dear2」という2つの異なるルーツが記録されていることが分かります。

 

 
コダック
実は、私たちが現代使っている「大切な」と「値段が高い」という2つの意味は、どちらも1つ目の dear1(古英語 deore = 貴重な、価値がある) から自然に発展したものなんだ。

価値があるからこそ、心理的に「大切」になり、同時に金銭的に「高価」になる。日本語の「貴重(貴い+重い)」という漢字のニュアンスにもよく似ているよね!

ちなみに2つ目の dear2(古英語 deor = 勇敢な、厳しい、激しい) は、現代英語では使われていない古い別の言葉だけど、「値段が高くて(財布に)手厳しい」という現代の感覚と結びつけて覚えると、より記憶に残りやすくなっておすすめだよ!

 

構成パーツ(関連語)で覚える:dearth(不足、欠乏)

 

”dear”はパーツ分解というよりも、単一の語源「deore(価値がある)」のイメージがそのまま現代に残っている単語ですが、この語源のイメージをベースに作られた、知っておくと得する関連語を紹介します。

dearth(不足、欠乏、飢饉)

”dear”の仲間(派生語)として、”dearth”という少しレベルの高い単語があります。

 

 
コダック
この”dearth”という単語は、「dear(物価が高い・希少である)」+「-th(名詞にするパーツ)」で構成されているんだ。

物価が高くて食べ物などが手に入りにくい状態、つまり「不足・欠乏・飢饉」を表す単語になったわけですね。

 

このように、「価値が高い」「希少である」「高価で厳しい」というコアのイメージを掴んでおくと、他の難しい英単語のベースも簡単に芋づる式で覚えられるようになりますよ!

 

”dear”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”dear”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”dear”は古英語の「deore(価値がある)」に由来する単語
⇒コアイメージは「心の中で価値を高く見積もる」
⇒”dear”=「親愛なる・大切な」「(値段が)高い」の2つの意味を持つ
●語法・文法のポイント ⇒手紙の冒頭(Dear 〜)、トラブル時の感嘆表現(Oh dear!)、親しい人への愛称(My dear)としても定番!
●関連語 ⇒ dear(希少・高価) + -th(名詞化) = dearth(不足・欠乏)

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」