「com-(共に、完全に)」+「putāre(計算する、考える)」のパーツから派生して生まれた単語です。
「数をまとめて計算する」がコアイメージで、“count“=「数える、計算する」「重要である、価値がある」の意味を持ちますよ!
”count”の意味と使い方 コアイメージは「数をまとめて計算する」
”count(発音:káunt/カウント【動詞・名詞】)”は「数える、計算する」「重要である、価値がある」の意味を持つ単語です。
「com-(共に)」+「putāre(計算する・考える)」のパーツが合体したラテン語が由来となっており、「数をまとめて計算する・考慮に入れる」がコアイメージです。
そこから、数字を1、2、3と「「数える」」ことや、ビジネスで「計算・勘定する」こと=”count”なわけですね!
さらに、”count”は「数の中に含める」というイメージから、転じて自動詞(後ろに目的語を置かない形)で「価値がある・重要である」という意味でも非常によく使われます。
「数の中にカウントしてもらえる(=数に入れてもらえる)」ということは、それだけ「無視できない存在=価値がある・重要である」ということになりますよね。
つまり「それは数えるに値するほど重要だ」というのがcountというわけですね。
逆に、ただの数式としての複雑な計算や、単に数字を弾き出すだけの場合は、後述する”calculate”などを使用します。
「数える」「重要である」の基本例文
【他動詞:〜を数える】
・She counted the money carefully.
(彼女はお金を注意深く数えた。)
・The little boy can count from one to ten.
(その小さな男の子は1から10まで数えることができる。)【自動詞:重要である・価値がある】
・Every vote counts.
(すべての投票が重要である[一票一票がモノを言う]。)
・In this compilation, it’s quality, not quantity, that counts.
(この編集において、重要なのは量ではなく質だ。)※参考・例文引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”count”の文法・語法と絶対に外せない定番フレーズ
”count”を実際の会話や試験で使いこなすために、絶対に押さえておきたい文法ポイントと頻出フレーズをまとめました!
”count”の後に前置詞の “on” を続けると、「Aを当てにする、頼りにする」 という熟語(群動詞)になります。
「Aという存在を、自分の計算の前提(土台)の上(on)に乗せる」というイメージから、信頼してアテにするという意味になります。
・You can always count on me.
(いつでも僕を頼りにしていいよ。)
・I’m counting on your help for the project.
(そのプロジェクトでの君の助力を当てにしているよ。)
「AをBという数の中に含めて計算する」というイメージから、「AをBとみなす、含める」という意味になります。思考を表す “regard A as B” や “consider A as B” に近い表現です。
・You should count this as a success.
(これは成功とみなすべきだよ。)
・Does this experience count as work history?
(この経験は職歴としてカウントされますか?)
名詞としての ”count” は「計算、総数、カウント」という意味を持ちますが、こちらは数えられる名詞(可算名詞)として扱われるため、冠詞(a/the)や複数形に注意が必要です。
日常会話では「途中でわからなくなる」という意味の “lose count” もよく使われます!
・I lost count of how many times I’ve read this book.
(この本を何回読んだか数え切れなくなっちゃったよ。)
・The final count of participants was fifty.
(参加者の最終的な総数は50人だった。)
”count”の関連語①:「数える・計算する」を意味する単語”calculate/reckon”
例えば”calculate”や”reckon”なども「数える、計算する、推測する」を意味する単語ですよ!
⇒「数える・計算する」の意味を持つ単語”calculate/reckon”
イメージの違いとしては
count ⇒「1, 2, 3…と順番に声を出すなどして数を数える」=(単純に)数える
calculate ⇒「数式やデータを使って、数学的・論理的に答えを導き出す」=(複雑な)計算をする
reckon ⇒「大まかな計算をしたり、それに基づいて『〜だと思う』と推測する」=(概算で)見積もる・思う
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●count the number of participants
「(出席者の顔を順番に見ながら)参加者の人数を数える」
⇒ 指を折ったりして順番に数字を積み上げるイメージ
●calculate the total cost
「(電卓や数式を使って、税金や割引を考慮し)総費用を計算する」
⇒ 複雑なデータを処理して、正確な数値を弾き出すイメージ
●I reckon it will rain tomorrow
「(ざっくり状況を見積もって)明日は雨だと思う」
⇒ 頭の中でだいたいの勘定をして、推測・判断するイメージ(主に英口語)
”count”の関連語②:「重要である」を意味する単語”matter/signify”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「重要である」の意味を持つ単語”matter/signify”
それぞれの表現の違いとしては
count ⇒「全体の中で『数に入れる価値がある』という意味で重要だ」=価値を持つ
matter ⇒「それが結果や状況に『大きな影響を与えるから』重要だ」=問題になる
signify ⇒「重大な意味や兆候を『表している』という意味で重要だ」=意味を持つ
といったイメージです。
●Your opinion counts.
「(全体の意見の数として)あなたの意見は重要だ[尊重される]」
⇒ 有効なものとしてカウントされるイメージ
●It doesn’t matter.
「(結果に影響しないから)大した問題ではない[かまわない]」
⇒ 状況を左右する原因にならないイメージ
●This decision signifies a change in policy.
「この決定は政策の変更という(重大な)意味を持つ」
⇒ 特定の意味やサインを明確に示すイメージ(堅い表現)
”count”の語源はラテン語「computāre」 コアイメージは「まとめて計算する」

”count”の語源についても、確認していきましょう。
”count”の語源はラテン語の「computāre」です。これは現代の「computer(コンピューター)」や「compute(計算する)」と全く同じルーツを持つ言葉です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”count”の起源について、下記の記載があります。
Origin of count1
First recorded in 1350–1400; Middle English verb counten, compten, from Anglo-French c(o)unter, Old French conter, from Latin computāre “to count up, reckon”; Middle English noun counte, conte, compte, from Anglo-French c(o)unte, Old French conte, cunte, from Late Latin computus “calculation, reckoning,” noun derivative of computāre compute日本語訳:1350–1400年に初めて記録された。中英語の動詞 counten, compten は、アングロ=フランス語の c(o)unter、古期フランス語の conter を経て、ラテン語の computāre(数え上げる、見積もる)に由来する。中英語の名詞 counte, conte, compte は、アングロ=フランス語の c(o)unte、古期フランス語の conte, cunte を経て、後期ラテン語の computus(計算、勘定:computāre の名詞派生形)に由来する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この辞典の記載から、”count”という単語がどのようなルートで英語に定着したかが分かります。
もともとはラテン語の「computāre(共に計算する)」というしっかりした形でしたが、これが時代とともにフランス語(conter など)を経由してイギリスへと渡りました。
人々の日常会話で繰り返し使われるうちに、発音しやすいように音が削ぎ落とされ、「count」という短い形に変化したのです。
●ラテン語:computāre(共に計算する・見積もる)
↓
●古期フランス語:conter / Anglo-French: c(o)unter
↓
●中英語:counten / counte
↓
●現代の英語:count(日常的に使われて音が省略された!)
だから「computer」は昔のラテン語の綴り(面影)を強く残しているんですね!同じ語源でも、伝わったルートや時代が違うとこんなにも形が変わるのは面白いですね!
「伯爵」を意味する”count”は、ラテン語の「comes(同伴者・皇帝の側近)」が語源です。これもフランス語を経由するうちに音が変化し、偶然にも「数を数える方のcount」と全く同じスペルになってしまっただけなんですよ!
構成パーツで覚える”count” 「com-」と「putāre」の融合

ここからは、英単語をさらに深く記憶に定着させるために、”count”の「構成パーツ(語源)」に注目してみましょう!
”count”は一見すると非常にシンプルな単語ですが、歴史をさかのぼると「com-(共に・完全に)」というパーツと、ラテン語の動詞「putāre(計算する・考える)」という2つのパーツが合体し、長い年月をかけてギュッと縮んで生まれた単語なのです。
それぞれのパーツが持つ深い意味と、そこから生まれた豊富な関連語を詳しく解説します!
パーツ①:”com-” は「共に」「完全に」を意味する接頭辞
”com-”は、英単語の頭にくっついて「共に、一緒に(together)」や、意味を強調する「完全に(completely)」というニュアンスを付け加えるパーツ(接頭辞)です。
※後ろに続く文字の音に合わせて、`con-` や `col-`、`cor-` などに形を変える性質があります(`p`, `b`, `m` の前では `com-` になります)。
身近な重要単語にも、この ”com-” がたくさん使われているんですよ。
▼ ”com-” を使った主な関連語
- combine =「com-(共に)」+「bi(2つの)」⇒ 2つのものを一緒にする =「結合させる、組み合わせる」
- compose =「com-(共に)」+「pose(置く)」⇒ さまざまな要素を一緒に並べて置く =「構成する、作曲する」
- compare =「com-(共に)」+「pare(並べる、等しくする)」⇒ 2つのものを一緒に並べて見比べる =「比較する」
パーツ②:”putāre” は「余分なものを削ぎ落として、スッキリ整理する・考える」パーツ
”count”の後半部分のルーツであるラテン語の ”putāre(プtarget/プターレ)” は、もともと農業の用語で「(木の枝などを)切り詰める、剪定(せんてい)する、きれいにする」という意味を持っていました。
そこから転じて、「頭の中の余計な雑音や不要なデータを削ぎ落として、物事をスッキリとクリアに整理する」=「考える、計算する、推測する」という意味へと発展した、非常に面白いストーリーを持つパーツです。
現代の英語の中では 主に ”-pute” という形に変形して残っていますよ。
▼ ”putāre(-pute)” に由来する主な関連語
- computer =「com-(完全に)」+「pute(スッキリ計算する)」+「-er(もの)」⇒ 複雑なデータを完全に計算して整理する機械 =「コンピューター、電子計算機」
- repute =「re-(再び、何度も)」+「pute(考える)」⇒ 人々が頭の中で「あの人はどうだろう」と繰り返し考えること =「評判、名声」
- depute =「de-(下に、離して)」+「pute(考える・割り振る)」⇒ 自分の仕事の一部を切り離して「これを頼むよ」と下に割り振る =「代理に指名する、委託する」
- dispute =「dis-(別々に、反対に)」+「pute(考える)」⇒ お互いに別々の論理で考えをぶつけ合い、意見を戦わせる =「論争する、議論する」
このように、「バラバラにある情報を(com-)集めて」「綺麗にスッキリと計算・整理する(putāre)」というプロセスが合体し、フランス語の歴史を経て英語の ”count” になりました。だからこそ、単に数字を追うだけでなく「価値があるものとして整理し、数の中に含める(=重要である)」という深いニュアンスを持つようになったのです!
”count”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”count”の意味と覚え方についてのまとめです。
● コアイメージ ⇒ 「数をまとめてきれいに計算する」「有効なものとして数に入れる」
● 主な意味 ⇒ 動詞・名詞で「数える、計算する」だけでなく、「重要である、価値がある」という意味でも超重要!
● 語法・文法のポイント ⇒ 「信頼して当てにする」ときは “count on A”。名詞の count は数えられる可算名詞!
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