「con-(共に)」+「stitu-(立てる)」+「-tion / -al(こと/〜の)」のパーツで構成されている単語です。
「組織の土台を一緒に立てる」がコアイメージで、“constitutional”=「憲法の、立憲の」「体質の、生まれつきの、本質的な」の意味を持ちますよ!
”constitutional”の意味と使い方 コアイメージは「組織の土台を一緒に立てる」
”constitutional(発音:kὰnstitjúːʃənl/カンスティテューショナル【形容詞】)”は「憲法の、立憲の」「体質の、生まれつきの、本質的な」の意味を持つ単語です。
「con-(共に)」+「stitu-(立てる)」+「-tion / -al(こと/〜の)」のパーツで構成されている単語で、「組織の土台を一緒に立てる」がコアイメージです。
国家にとってのルール=「憲法(constitution)」であり、その形容詞形が”constitutional(憲法の)”なわけですね!

”constitutional”の語法・文法解説と頻出フレーズ
”constitutional”は形容詞として、主に名詞の前に置いて修飾する(限定用法)形で使われます。「〜は憲法上だ」と単体で使うよりは、「憲法上の〇〇」「生まれつきの〇〇」という決まったフレーズ(コロケーション)で使われることが圧倒的に多いです。
ニュースや各種英語試験でもよく見かける、絶対に押さえておきたい頻出フレーズをまとめました!
・constitutional right:憲法上の権利
・constitutional amendment:憲法改正
・constitutional monarchy:立憲君主制
shadow・constitutional law:憲法、憲法学
【体質・本質に関する頻出フレーズ】
・constitutional weakness:生まれつきの体の弱さ、虚弱体質
・constitutional difference:本質的な(根本的な構造の)違い
”constitutional”の使い方がわかる!実践例文集
それでは、具体的な例文を見ていきましょう。それぞれの意味合い(憲法・法律 / 体質・本質)ごとに例文を用意しました!
①「憲法の、立憲の」の例文
・The country is undergoing a constitutional crisis.
(その国は憲法上の危機に直面している。)
・Freedom of speech is a constitutional right in many countries.
(言論の自由は、多くの国で憲法上の権利である。)
・The Supreme Court ruled that the new law was constitutional.
(最高裁判所はその新しい法律を合憲(憲法に適合している)と判断した。)②「体質的な、生まれつきの、本質的な」の例文
・She has a constitutional aversion to hard work.
(彼女には、きつい仕事に対する生まれつきの[体質的な]嫌悪感がある。)
・His constitutional weakness prevents him from playing heavy sports.
(彼は生まれつき体が弱いため、激しいスポーツができない。)
・There is a constitutional difference between the two economic systems.
(その2つの経済体制の間には、本質的な[根本的な構造の]違いがある。)※一部例文引用:ジーニアス英和辞典 第5版(大修館書店)
”constitutional”の関連語①:「法律上の、合法的な」を意味する単語”legal / statutory”
例えば”legal”や”statutory”なども「法律上の」を意味する単語ですよ!
⇒「法律に関わる」意味を持つ単語”legal / statutory”
イメージの違いとしては以下のような感じです!
constitutional ⇒「国家の最高法規(憲法)の」=憲法上の、立憲の
legal ⇒「一般的な法律の、または合法な」=法律上の、合法的な
statutory ⇒「国会などが制定した成文法(法令)による」=法定の、法令による
それぞれのイメージを実際の表現や例文を見ながら確認してみましょう!
●constitutional right(憲法上の権利)
⇒ いかなる法律よりも上位にある、国家の根本ルールで保障された最も強い権利のイメージ。
【例文】They fought for their constitutional right to vote.
(彼らは投票するという憲法上の権利のために戦った。)
●legal advice(法的助言)
⇒ 日常の手続きや裁判、契約などに関わる法律全体のイメージ(合法・違法を扱う)。
【例文】You should seek legal advice before signing the contract.
(契約書に署名する前に、法的助言を求めるべきだ。)
●statutory holiday(法定休日)
⇒ 労働基準法など、国会が制定した具体的な明文ルール(成文法)で強制されているイメージ。
【例文】Employees are entitled to ten statutory holidays per year.
(従業員には年10日間の法定休日を得る権利がある。)
”constitutional”の関連語②:「生まれつきの」を意味する単語”innate / congenital”
⇒「生まれつきの」の意味を持つ単語”innate / congenital”
それぞれの表現の違いのイメージは以下の通りです!
constitutional ⇒「その人の身体全体の構造(体質)に根ざした」=体質的な、元々のつくりによる
innate ⇒「人間に最初から(遺伝的に)備わっている能力や性質」=先天的な、才能豊かな
congenital ⇒「生まれた瞬間(出産時)から持っている(主に医学的な)状態」=先天性の(疾患など)
●constitutional weakness(体質的な虚弱さ)
⇒ 身体の土台そのものが持っている、元々の「つくり」や「性質」のイメージ。
【例文】Her constitutional weakness makes her susceptible to colds.
(彼女は体質的に虚弱なため、風邪をひきやすい。)
●innate ability(先天的な能力・才能)
⇒ 後天的な努力ではなく、最初から脳や遺伝子に組み込まれている能力や性質のイメージ。
【例文】He has an innate ability to connect with people.
(彼には、人と打ち解けることができる先天的な能力[才能]がある。)
●congenital disease(先天性の病気)
⇒ お腹の中にいるときや出生時の原因により、生まれた時点ですでに存在している医学的な状態のイメージ。
【例文】The baby was born with a congenital heart defect.
(その赤ちゃんは先天性の心臓疾患を持って生まれた。)
”constitutional”の語源はラテン語「constitūtiō」。「法令」から「国家の最高法規」へと進化した言葉

”constitutional”の語源についても、確認していきましょう。
”constitutional”の語源をたどると、ラテン語の”constitūtiō(コンスティトゥーティオー)”に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”constitutional”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1675–85; constitution + -al 1Origin of constitution
First recorded in 1350–1400; Middle English constitucion “edict, ordinance,” from Anglo-French, from Latin constitūtiōn-, stem of constitūtiō “an appointing, establishing”; see constitute, -ion日本語訳:
constitutional:1675–85年に最初に記録された。constitution(名詞) + -al(形容詞尾)
constitution:1350–1400年に最初に記録された。中期英語のconstitucion(布告、条例)から。これはアングロ=フランス語、さらにはラテン語のconstitūtiō(任命すること、確立すること)の語幹に由来する。構成要素はconstitute(構成する)と-ion(名詞尾)。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”constitutional”のベースとなる名詞”constitution”は、ラテン語の「しっかりと設置する・確立する」という意味から発祥しています。
そこから英語に輸入された当初(中期英語)も、「国が発する布告、条例」といった意味合いだったんです!
しかし時代が下り、近代国家が誕生するにつれて、単なる「法令」から「国家という大きな組織を成り立たせる、最も根本的で揺るぎないルール」へと意味の重みが増していきました。こうして生まれたのが、現在の「憲法」という意味です。
それに形容詞を作る接尾辞「-al」がくっついて、17世紀後半に「constitutional(憲法の)」という形が誕生しました。
● ラテン語「constitūtiō」(組織やルールをしっかりと任命・設置・確立すること、皇帝の法令)
↓
● アングロ=フランス語を経て中期英語「constitucion」(国が発する布告、条例)へ
↓
● 近代英語にて国家を成り立たせる最高法規「constitution(憲法)」という意味に昇華
↓
● 形容詞尾の「-al」がくっついて「constitutional(憲法の)」という単語が誕生!
語源である「設置する、構成する」という概念は、国家や法律だけでなく、人間の身体に対しても使われました。
「身体がどのように構成されているか(=組み立てられ方)」というところから、「体格」「体質」という意味が派生したのです。
そのため、”constitutional”は「国家の構成(=憲法)の」という意味だけでなく、「身体の構成(=体質)の、生まれつきの」という意味でも使われるようになりました。
構成パーツを分解して覚える”constitutional”:「con-」+「stitu-」+「-tion/-al」

ここからは、語源の「構成パーツ」という視点から”constitutional”を深く解剖していきましょう!
一見すると長くて難しそうな単語ですが、パーツを「接頭辞」「語根」「接尾辞」の3つに分解すると、なぜこの単語が「憲法」や「体質」という意味になるのか、そのメカニズムがスッキリと理解できるようになりますよ。
① 接頭辞:”con-” は「共に」「完全に」を意味するパーツ
”con-”は、ラテン語に由来する接頭辞で、「共に、一緒に(together)」、あるいは意味を強調する「完全に、すっかり(completely)」というコアイメージを持っています。
後ろに続く文字の発音に合わせて、com-, co-, col-, cor- などに形を変える特徴がありますが、すべて同じ仲間です。単語の頭に付くことで、「一体感」や「勢い・強さ」をプラスしてくれます。
例えば、身近な単語だと以下のようなものにも”con-”が使われていますよ!
● construction(建設、建造)
⇒「con-(共に)」+「struct(積み上げる)」+「-ion(こと)」= 材料をみんなで一緒に積み上げることから「建設」という意味になります。
● contemporary(同時代の、現代の)
⇒「con-(共に)」+「tempor(時間)」+「-ary(〜の)」= 同じ時間を共に共有していることから「同時代の」という意味になります。
● concentrate(集中する)
⇒「con-(完全に・強意)」+「centr(中心)」+「-ate(動詞にする)」= 意識やすべてのものを「完全に中心へと集める」ことから「集中する」という意味になります。
② 語根:”stitu-” は「立てる」「設置する」を意味するパーツ
”stitu-”は、ラテン語の statuere(立てる、定める、設置する)という動詞がベースになっている語根です。皆さんもよく知っている「立つ(stand)」や「設置する(set up)」のイメージを持っています。
物やルールを、ガッチリと目に見える形、あるいは社会的な仕組みとして「立てる」ときに大活躍するパーツです。
このパーツの感覚を掴むために、まずは ”constitutional” の中心にある動詞 ”constitute” のイメージから見てみましょう!
● constitute(構成する、設立する)
⇒「con-(共に)」+「stitute(立てる)」= バラバラの要素を「一緒にまとまった形として立てる」ことから、組織や全体を「構成する」という意味になります。国の土台を一緒に立てれば、名詞形の constitution(憲法) になるわけですね!
● substitute(代理にする、代用する)
⇒「sub-(下に)」+「stitute(立てる)」= 正規のものの「すぐ下に代わりとなるものを立てる」ことから「代用する、代理」という意味になります。
その他の”stitu-”や、その親戚である”stat-”(立っている状態)を使用する重要な単語も、あわせて確認しておきましょう!共通のイメージが流れているのが分かります。
statue(地面の上に立っているもの⇒「彫像、ブロンズ像」)/
status(社会的に立っている位置⇒「地位、状態」)
③ 接尾辞:”-tion / -al” は「こと(名詞化)」+「〜の(形容詞化)」
最後に、単語の後ろにくっついて「品詞(単語の役割)」を決めるパーツ(接尾辞)です。今回の ”constitutional” は、名詞化のパーツと形容詞化のパーツが2段階で合体した形をしています。
動詞の constitute(構成する)から、以下のように品詞がバトンタッチしながら変化していますよ。
1. constitute(構成する【動詞】)
2. + -tion(〜すること・状態【名詞化】)= constitution(構成されたもの・組織の土台⇒【名詞】憲法、体質)
3. + -al(〜の、〜に関する【形容詞化】)= constitutional(【形容詞】憲法の、立憲の、体質的な、生まれつきの)
このように、「-tion + -al」というお決まりのコンビネーションで形容詞になっている単語は、他にもたくさん存在します!
● educational(教育的な、教育上の)
⇒ educate(教育する)+ -tion(こと)+ -al(〜の)= 教育に関することから「教育的な」
● traditional(伝統的な)
⇒ tradition(伝統)+ -al(〜の)= 世代を超えて受け継がれてきたものに関するから「伝統的な」
● intentional(意図的な、故意の)
⇒ intention(意図、つもり)+ -al(〜の)= はっきりとした意図を持っていることから「意図的な」
”constitutional”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”constitutional”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒「con-(共に)」+「stitu-(立てる)」+「-tion / -al(こと/〜の)」
⇒ コアイメージ:「組織の土台を一緒に立てる」
● 中心となる2大意味の捉え方
1. 国家・社会の土台を立てる場合 ⇒「憲法の、立憲の」(例:constitutional right = 憲法上の権利)
2. 人間の身体の土台を指す場合 ⇒「体質的な、生まれつきの、本質的な」(例:constitutional weakness = 体質的な虚弱さ)
● 語法・文法のポイント
修飾する対象(国家なのか、人・身体なのか)によって、自動的に意味を切り替えて捉えられるようになると完璧です!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!