「com-(共に・完全に)」+「pile(積み重ねる)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「あちこちから集めて一箇所に積み上げる」がコアイメージで、“compile“=「編集する(まとめる)」「(資料やデータなどを)集める」の意味を持ちますよ!
【コアイメージで掴む】英単語”compile”の意味と使い方
”compile(発音:kəmpáil / コンパイル【動詞】)”は「編集する(まとめる)」「(資料などを)集める」の意味を持つ単語です。
「com-(共に・完全に)」+「pile(積み重ねる)」のパーツで構成されており、「あちこちから集めて一箇所に積み上げる」がコアイメージとなります。
そこから、散らばった資料を一つにまとめて「編集する・集める」という意味になりました。
ITの世界でプログラムのコードを機械が読める形に変換することを「コンパイルする」と言うのもここから来ています!
”compile”は、落ち葉などを「ただ集める」のではなく、「最終的に一つの形(本、リスト、データ集、報告書など)に作り上げるために情報を集める」というニュアンスを持っているわけなんですね。
”compile”を使った頻出フレーズ・使い方(語法)
”compile”はビジネスシーンや学術的な場面でよく使われます。まずはよく一緒に使われる名詞(コロケーション)を押さえましょう。
・compile a list(リストを作成する/まとめる)
・compile data(データをまとめる)
・compile a report(報告書をまとめる)
・compile a dictionary(辞書を編纂する)
また、「compile A from B(BからAをまとめる/作成する)」という形も非常によく使われる語法です。以下の例文で確認してみましょう。
例文
・We are compiling a list of regular customers.
(私たちは常連客のリストを編集している[まとめている]。)・It takes a long time to compile all the necessary data.
(必要なデータをすべて収集する[集める]には長い時間がかかる。)・She compiled a report from various sources.
(彼女は様々な情報源から報告書をまとめた。)・The guidebook was compiled from information provided by locals.
(そのガイドブックは地元住民から提供された情報をもとに作成された。)
”compile”と類義語(gather / collect / edit)の違い

せっかく”compile”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語もセットで覚えてしまいましょう。ニュアンスの違いを知ることで、より正確に英語を使えるようになります。
「集める」を意味する単語 ”gather / collect” との違い
compile ⇒「様々な場所から情報を集めて、1つの本やリストに編集する」=編集を伴う情報収集
gather ⇒「人や物、情報などを、1つの場所に呼び集める」=寄せ集める(一般的な表現)
collect ⇒「目的や関心を持って、選択的に価値あるものを集める」=趣味・研究などのコレクション
● compile an anthology
「(色々な詩人の作品をあちこちから選りすぐって1冊の)詩集を編集する」
⇒ バラバラの情報素材を「形ある作品」として綺麗にまとめ上げるイメージ
● gather leaves
「(庭に散らばった)落ち葉を集める」
⇒ 散乱しているものを、とりあえず一箇所にグッと引き寄せるイメージ
● collect stamps
「(趣味としてこだわりを持って)切手を収集する」
⇒ 系統や価値を意識しながら、時間をかけて蓄積していくイメージ
「(本などを)編集する」を意味する単語 ”edit” との違い
日本語だとどちらも「編集する」と訳される”compile”と”edit”ですが、英語では動作の焦点が異なります。
compile ⇒「あちこちから既存のデータを集めて、1つにドッキングさせる」=素材集め主体の編集
edit ⇒「原稿の誤字を直したり、構成を削ったりして内容をブラッシュアップする」=修正・加工主体の編集
● compile a dictionary
「辞書を編纂(へんさん)する」
⇒ 無数の単語や用例を色々なところから「収集して1つにまとめる」作業に重きがある
● edit a video / a book
「動画(本)を編集する」
⇒ すでにある素材(撮影済み動画や書かれた原稿)の不要な部分をカットしたり修正したりして「クオリティアップ」するイメージ
語源から覚える”compile” 「com-(共に)」+「pile(積み上げる)」

ここからは構成パーツと語源の面から”compile”への理解を深めていきましょう。
語源はラテン語「compilāre」 意味はなんと「略奪する」!?
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”compile”の起源について、下記の記載があります。
Origin of compile
First recorded in 1275–1325; Middle English, from Latin compilāre “to rob, pillage, steal from another writer,” equivalent to com- “with” + -pilāre, perhaps akin to pīla “column, pier,” pilāre “to fix firmly, plant” (hence, “pile up, accumulate”); see com-, pile日本語訳:1275〜1325年に初めて記録された。中期英語から、ラテン語のcompilāre(「略奪する、略奪を働く、他の作家から盗む」の意)に由来する。これはcom-(共に・完全に)+-pilāre(おそらくpīla「柱、防波堤」やpilāre「しっかりと固定する、植える」と同系で、それゆえに「積み上げる、蓄積する」の意)と同等である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”compile”はもともとラテン語の「他の人の文章を略奪して(かき集めて)積み上げる」という、ちょっと過激な言葉から発祥している模様です。
● ラテン語:compilāre(色々なところから力づくで集める、略奪する)
↓
● 中期英語:他人の論文や資料を「かき集めて1つにする」という意味へマイルド化
↓
● 現代:現代の「情報を集めて編集する・まとめる」というクリーンな意味へ定着
構成パーツ①:”com-“は「共に、完全に、一箇所に」
”com-”は「共に、完全に、一箇所に」を意味する接頭辞(パーツ)です。
その他に compose(組み立てる・構成する)や、community(共同体)等も同じ”com-”の語源を持つ単語です。
構成パーツ②:”pile”は「積み重ねる」
”pile”は「積み重ねる、しっかり固定する」を意味するパーツです。
例えば”pile up”という熟語は、車が次々に追突して重なる「玉突き事故」や、仕事が山積みになる(=「山積みになる・累積する」)を表しています。
・pile up wealth(富を蓄積する)
まとめ:”compile”の意味と覚え方

最後に、”compile”の意味と覚え方についてのまとめです。
●「com-(共に・完全に)」+「pile(積み重ねる)」の2パーツで構成
⇒コアイメージは「あちこちから集めて一箇所に積み上げる」
⇒意味は「編集する(まとめる)」「(資料やデータなどを)集める」
●よく使われる形
⇒ compile a list / data / a report
⇒ compile A from B(BからAをまとめる)
●派生語(名詞形)は「compilation(編集、編纂、編集物)」
⇒ 音楽の「コンピレーションアルバム(色々なアーティストの曲を集めたアルバム)」はまさにこれ!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
