【語源も分かる】英単語butの意味・使い方・重要フレーズを徹底解説!「しかし」だけじゃない本来のコアイメージとは?【be-(〜の近くに)+utan(外に)=〜のすぐ外側に】

 
コダック
今日の英語表現は重要単語の”but”
「しかし」という意味があまりにも有名ですが、実はそれだけではない奥深い単語なんです。

「be-(〜の近くに)」+「utan(外に)」の2つのパーツから成り立っていますよ。

〜のすぐ外側にというコアイメージを掴むと、すべての意味がスッキリ繋がって忘れなくなります!

 

”but”の核心的な意味と使い方!コアイメージは「〜のすぐ外側に」

 

”but(発音:bʌt/バット)”は、主に「接続詞」として「しかし」、「前置詞」として「〜を除いて」という意味を持つ単語です。

一見すると全く違う意味に思えますが、語源である「be-(〜の近くに)」+「utan(外に)」から生まれた、「〜のすぐ外側に」という共通のコアイメージを持っています。

 

 
コダック
ある「基準の輪っか」を思い浮かべてみてください。
その輪っかのすぐ外側に境界線を引いて、特定の要素をパッと除外するのが(=語源の「〜を除いて」)という意味。

また、前に話していた内容(枠組み)のすぐ外側から、新しい事実をポンと投げ込んで流れを変えるのが(=「しかし」)という意味になるわけです!

 

【文法解説】接続詞・前置詞・副詞としての”but”の語法

 

”but”は文法上で3つの異なる品詞(接続詞・前置詞・副詞)として大活躍します。それぞれの使い方を例文セットで見ていきましょう。

 

① 接続詞のbut(しかし、〜だけれども)

前後の文や単語を対比させ、流れをひっくり返します。もっとも親しまれている使い方です。

・He is young but wise.
(彼は若いが賢い。)
・I wanted to go, but it started to rain.
(行きたかったのだが、雨が降り出した。)

② 前置詞のbut(〜を除いて、〜以外に)

「all」「no」「everyone」「nobody」などの「全体を表す強い言葉」の後ろによく置かれ、「〜を除いたすべて」という意味を表します。

・No one knows the secret but me.
(私を除いてその秘密を知る者は誰もいない。)
・She eats anything but carrots.
(彼女は人参以外なら何でも食べる。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

③ 副詞のbut(ただ〜だけ、〜にすぎない)

「only」と同じような意味で、数量や状態を「それだけ、それにすぎない」と限定します。少し硬い表現や文学的な表現で使われます。

・He is but a child.
(彼はほんの子供にすぎない。)
・We can but try.
(私たちはただやってみるしかない。)

 

【重要フレーズ】語源で納得!butを使った必須イディオム4選

 

 
コダック
英語の試験や日常会話で特によく狙われる、”but”を使った重要フレーズを解説します!
これらも「外側」のコアイメージを使うと、丸暗記なしでスッと理解できるようになりますよ。

 

1. nothing but 〜 (ただの〜にすぎない、〜だけ)
「〜のすぐ外側には(but)、何もない(nothing)」⇒「それしかない」という意味になります。
例:He told nothing but lies.
(彼は嘘ばかりついた。/ 嘘以外のものは何も言わなかった。)

2. anything but 〜 (決して〜ではない)
「〜のすぐ外側(除外)なら、何でもいい(anything)」⇒「〜だけは絶対に違う」という意味になります。
例:The movie was anything but boring.
(その映画は決して退屈ではなかった。)

3. cannot help but do (〜せざるを得ない)
「〜することの外側(but)を、避ける(help)ことができない(cannot)」⇒「どうしても〜してしまう」という意味です。
例:I cannot help but laugh at his joke.
(彼のジョークには笑わざるを得ない。)

4. but for 〜 (〜がなければ)
「〜をすぐ外側に置いて(but)、考えてみる(for)」⇒「もし〜がなかったら」という仮定法でよく使う表現です。
例:But for your help, I would have failed.
(あなたの助けがなかったら、私は失敗していただろう。)

 

ニュアンス比較:”but”の類義語との違いをスッキリ整理

 

”but”の類義語①:「しかし」を意味する単語”however / although”

 
コダック
”but”と同じように「しかし、〜だけれども」を意味する単語に、”however”や”although”があります。
これらは日常会話やライティングでの使い分けがとても重要です!

 

”but”の類義語
⇒「しかし」の意味を持つ単語”however / although”

 

 
なるほど…、使い分けのポイントを教えてほしいです!

 

 
コダック

それぞれのニュアンスと文法的な違いは以下の通りです!

but ⇒「話をガクッとひっくり返す」=カジュアルで最も強い対比(等位接続詞)
however ⇒「それはそれとして、しかしながら」=文頭や文中で使えるフォーマルな響き(副詞)
although ⇒「事実を認めつつも、〜だが」=譲歩を表す(従属接続詞)

 

例文で見る!”but / however / although”の違い

but(カジュアルに強い対比を投げ込む)
「It is cheap, but good.」
⇒『安い、でも良い!』と、瞬時に話を展開するイメージです。

however(客観的・論文などでよく使われる硬い表現)
「The results, however, were not good.」
⇒『(これだけ準備をしたが)しかしながら、結果は良くなかった』と、一歩引いて冷静に述べるイメージです。

although(「〜だけれども」という前提を先に作る)
Although it was raining, they played soccer.」
⇒『雨が降っていたという事実』をしっかりと受け入れつつも、それを押し切ってサッカーをしたというイメージです。

 

”but”の類義語②:「〜を除いて」を意味する単語”except / besides”

 
コダック
続いて、”but”が持つ「〜の外側(除外)」と同じ意味を持つ類義語についても整理しておきましょう!

 

”but”の類義語
⇒「〜を除いて」の意味を持つ単語”except / besides”

 

 
コダック

除外を表すニュアンスの違いはこちらです。

but ⇒「全体からそれだけを引く」=allやnoなどの強い言葉とセットで使う
except ⇒「枠の外に締め出す」=除外することを一番ハッキリ表す
besides ⇒「〜の横にさらに足す」=〜に加えて(含める・プラスの除外)

 

例文で見る!”but / except / besides”の違い

but(全体から引き算する)
「Everyone but Tom came.」
⇒『全員』という大きな枠のすぐ外側にトムを置いて、トムだけを引き算しているイメージです。

except(はじめから排除されている)
「The store is open every day except Sunday.」
⇒『日曜日』という要素をはじめから綺麗に対象外として枠から締め出しているイメージです。

besides(除外ではなく、おまけで追加する)
「What hobbies do you have besides tennis?」
⇒『テニス』をベースとして、その「横にさらに」他の趣味を積み重ねていくイメージです(〜の他に)。

 

”but”の語源は古期英語のbutan 意味は「外側に、家の外に」

 

”but”の語源の歴史についても詳しく確認していきましょう。

”but”の語源は古期英語の「butan」にまで遡ります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”but”の起源について、下記の記載があります。

Origin of but1
First recorded before 900; Middle English buten, Old English butan, contraction of be utan “on the outside, without”; see by, out

Origin of but2
First recorded in 1715–25; noun use of adverb but “outside, outside the house”

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からわかるように、”but”の歴史のスタートは「建物の外側」や「〜なしで」という物理的な場所や状態を指す言葉だったのですね。

 

”but”の語源(起源~発祥の歴史)
● 古期英語:be utan(〜の近くに + 外に)

● 短縮されて「butan」(建物の外側、〜を除いて)に変化

● 中期英語の「buten」を経て、現在の「but(しかし、〜以外)」へ

 

 
コダック
歴史的な流れは上記のようになります!

昔は「outside the house(家の外)」という名詞としての使われ方もあり、「内側」に対する「外側」をはっきりと区別する境界線の言葉だったんですね。

 

構成パーツ「be-」+「utan」で覚える関連単語

 

語源の知識をさらに広げるために、構成パーツを分解してみましょう。
”but”は「be-(〜の近くに、そばに)」+「utan(外に)」の2つのパーツでできています。

 

“be-“は「〜の近くに、そばに」を意味するパーツ

”be-”は「〜の近くに、そばに」を意味するパーツです(前置詞のbyと同じ仲間)。

 

 
コダック
例えば”before”という単語は「be-(近くに)」+「fore(前に)」のパーツで構成されており、目の前のすぐ近く(=「〜の前に」)を表しています。

 

その他、以下のような身近な単語もすべてこの”be-”がルーツになっていますよ。

  • beside (〜のそばに)
  • behind (〜の後ろに:近くの後方に)

 

”utan”は「外に」を意味するパーツ

”utan”は「外に」を意味するパーツです(副詞のoutの古い形です)。

 

 
コダック
例えば”utter”という単語は、このutan(外)の比較級が由来になっており、自分の心の中にあるものを「さらに外に出す」ということから(=「言葉を発する、全くの」)という意味を表しています。

 

その他の”utan(外)”をルーツに持つ単語についても、まとめて覚えてしまいましょう!

  • outlaw(法律の枠の外に置かれた人 = 無法者)
  • outcome(外に出てくるもの = 結果)
  • outstanding(外にぽつんと立っていて目立つ = 傑出した、目立つ)

 

”but”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、”but”の意味と覚え方についてのまとめです。

”but”のコアイメージは「〜のすぐ外側に」
「be-(近くに)」+「utan(外に)」の2つのパーツが合体して生まれた言葉。

主な意味は3つの品詞で使い分ける
・接続詞:しかし(話の枠組みの外側へルートを切り替える)
・前置詞:〜を除いて(全体からその要素を外側に引き算する)
・副詞:ただ〜だけ(それにすぎないと限定する)

重要イディオムは丸暗記せずコアイメージで!
・nothing but 〜 (〜のすぐ外には何もない = 〜だけ、〜にすぎない)
・anything but 〜 (〜のすぐ外なら何でもいい = 決して〜ではない)

 

 
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当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から分かりやすく解説を行っています。
他の単語も語源を知ると一発で覚えられるものがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」