「all(すべて)」+「most(大部分)」のパーツで構成されている副詞です。
「すべて一歩手前」がコアイメージで、“almost”=「ほとんど」「あやうく〜しそうになる」の意味を持ちますよ!
英単語”almost”の意味と使い方 コアイメージは「すべて一歩手前」
”almost(発音:ɔ́ːlmoust/オールモウスト【副詞】)”は「ほとんど」「あやうく〜しそうになる」の意味を持つ単語です。
「all(すべて)」+「most(大部分)」のパーツで構成されている単語で、「すべて一歩手前」がコアイメージです。
つまり、ターゲットの数字や状態の『すぐ手前』まで来ているけれど、実際にはまだ届いていない(未達成)状態=「ほとんど」なわけですね!
”almost”は、時間、数量、状態などが「あと少しでそのレベルに達する」という文脈で非常によく使われます。「限りなく近いけれど、実際は違う」というニュアンスが根本にあることを意識しましょう。
意味①:「ほとんど」「ほぼ」
目標や完成形に対して「あと一歩」の状況を表します。
例文
・Dinner is almost ready.
(夕食はほとんど準備ができている。[=あと一歩で完成する])
・I’ve almost finished reading the book.
(その本をほとんど読み終えた。[=残りあと数ページ])
・It’s almost midnight.
(もうすぐ夜の12時だ。[=現在は11時55分など])
意味②:「あやうく〜しそうになる」
こちらも「一歩手前」のコアイメージから派生しています。危険なことや悪いことが起こる寸前まで行ったけれど、実際にはそうならなかった(回避できた)場合に使われます。
例文
・I almost missed the train.
(あやうく電車に乗り遅れるところだった。[=ギリギリ間に合った])
・I almost forgot my wallet.
(あやうく財布を忘れるところだった。[=思い出したので忘れなかった])
・He almost died in the accident.
(彼はその事故であやうく死にそうになった。[=助かった])
”almost”の文法・語法!テストで狙われる3つの重要ルール

ここでは、TOEICや大学受験などの試験でも頻出する”almost”の重要な文法ルールを3つ紹介します。
1. 名詞を直接修飾できない!「almost all 名詞」の形
「ほとんどの人」と言いたい時、almost people と言ってしまうミスが非常に多いです。almost は副詞なので、名詞の people を直接修飾できません。名詞に繋げたい時は、all や every などの言葉を挟む必要があります。
・◯ almost all people / almost every person(「すべて」の言葉をalmostで修飾する)
・◯ most people(mostは形容詞なので直接名詞を修飾できる)
・× almost people(almostは副詞なのでNG)
例文
・Almost all (of) the students passed the exam.
(ほとんどすべての学生が試験に合格した。)
・Almost every Japanese person knows the song.
(ほとんどすべての日本人がその歌を知っている。)
2. 否定語(no/nothing等)を修飾できるのは ”almost” だけ
後述する類義語の nearly との決定的な違いとして、almost は no や nothing 、never などの否定語を前から修飾して「ほとんど〜ない」という表現を作ることができます。
・◯ almost no one(ほとんど誰も〜ない)
・× nearly no one(nearlyは否定語と相性が悪い)
例文
・There is almost nothing left in the fridge.
(冷蔵庫にはほとんど何も残っていない。)
・I have almost no money with me.
(手持ちのお金がほとんどない。)
3. 動詞を修飾するときの位置(語順)
”almost”を動詞と一緒に使う場合、置く位置が決まっています。基本的には「一般動詞の前」「be動詞・助動詞の後ろ」になります。
例文
・I almost dropped my smartphone.(一般動詞 dropped の前)
(あやうくスマホを落とすところだった。)
・We are almost there.(be動詞 are の後ろ)
(もうすぐ到着します。=ほとんどそこです)
「ほとんど」を意味する類義語”nearly/mostly”との違い

例えば”nearly”や”mostly”なども「ほとんど、大部分は」を意味する単語ですよ!
⇒「ほとんど」の意味を持つ単語”nearly/mostly”
イメージの違いとしては以下のようになります。
almost⇒「100%のゴールの一歩手前まで迫っているが、実際には到達していない」=(内側へ)届きそうで届かない
nearly⇒「特定の数値や状態の『すぐ近く(near)』まで外側から接近している」=(外側から)すぐ近くに迫る
mostly⇒「全体の割合や頻度を見て、その大部分(most)がそうである状態」=大体は、大部分は
●It is almost 5 o’clock.
「(あと数分で5時になるけれど)ほとんど5時だ」
⇒ 5時という完璧なラインの一歩手前にいるイメージ(主観的な近さ)。
●It is nearly 5 o’clock.
「(時計を見ると)5時近くだ」
⇒ 5時の近くまで時間が迫っていることを客観的に指すイメージ。※very nearly(ほんとうにあと少しで)とは言えますが、very almost とは言いません。
●The audience was mostly teenagers.
「観客は大部分が10代だった」
⇒ 会場にいる人の「割合」を数えたとき、その大部分(8割〜9割など)が10代で占められているイメージ。
”almost”の語源と構成パーツ「all+most」

ここからは語源と構成パーツの面から”almost”を深掘りして覚えていきましょう。
”almost”の語源は古英語「eall mæst(ほぼすべて)」
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”almost”の起源について、下記の記載があります。
Origin of almost
First recorded before 1000; Middle English almost, almast, almest, Old English eall(e) mæst “nearly all”日本語訳:1000年より前に初めて記録された。中期英語の almost, almast, almest、および古英語の eall(e) mæst(ほぼすべて)に由来する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”almost”は1000年以上前の古英語の時代から使われており、当時から単語の成り立ちが「すべて(all)」+「大部分(most)」の組み合わせのまま現代まで受け継がれていることが分かります。
1000年以前(古英語):eall(すべて) + mæst(大部分)= ほぼすべて(nearly all)
↓
中期英語:almast / almest などの表記へ変化
↓
現代英語:現在の「almost(ほとんど)」の形で定着
構成パーツで覚える「all」+「most」
”almost”の構成パーツは「all(すべて)」+「most(大部分)」の2パーツです。それぞれ他の単語でもよく使われるパーツなので、派生して覚えてしまいましょう。
“all”は「すべて、完全に」を意味するパーツ
”all”は言わずと知れた単語ですが、他の単語とくっつくパーツ(接頭辞の役割)になると「完全に」「すっかり」という強調の意味を持ちます。
完全に準備が終わっている状態=「すでに、もう」を表しています。
その他に alright(al-[完全に]+ right[正しい]=万事良好で、大丈夫な)等も”all”を起源にする単語です。
”most”は「最も、大部分、最高」を意味するパーツ
”most”は「一番多い」「大部分」を意味するパーツです。
大部分において=「大抵は、大部分は」を表しています。
その他の”most”を使用する単語についても、下記で紹介します。
・topmost(top[頂上]+ most[最も]=最高部の、一番上の)
”almost”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”almost”の意味と文法、覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「すべて一歩手前(届きそうで届かない)」
⇒”almost”=「ほとんど」「あやうく〜しそうになる」の意味。
●語法・文法のポイント
⇒名詞を直接修飾できないので
almost all 名詞 の形にする。⇒
almost nothing のように否定語を修飾できる。他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
