appreciation 芸術鑑賞のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「appreciation」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ap-(〜へ)+preci(価値)=価値を正しく認めること】

 

 
コダック
今日の英語表現は”appreciation”

「ap-(〜へ)」+「preci(価値)」+「-ate+-ion(すること)」のパーツで構成されている単語です。

「価値を正しく認めること」がコアイメージで、“appreciation”=「感謝」「評価・鑑賞」「(価値の)上昇」の意味を持ちますよ!

 

”appreciation”の意味と使い方 コアイメージは「価値を正しく認めること」

 

”appreciation(発音:əprìːʃiéiʃən/アプリシエーション【名詞】)”は「感謝」「正しい評価・(芸術の)鑑賞」「(価格や通貨の)価値上昇」の意味を持つ単語です。

「ap-(〜へ)」+「preci(価値・価格)」+「-ate+-ion(〜にすること)」のパーツで構成されている単語で、「価値を正しく認めること」がコアイメージです。

”appreciation”は「感謝」という意味で非常に有名ですが、それ単体で覚えていると、ビジネスや経済の文脈で「芸術の鑑賞(art appreciation)」や「通貨の価値上昇(currency appreciation)」という言葉が出てきたときに混乱してしまいます。

 
コダック
相手がしてくれた親切や、目の前にある芸術作品の「価値(preci)」のほうへしっかりと目を向け(ap-)、その価値を「正しく認めること(-ation)」。

考えてもみてください。相手の行動に素晴らしい価値があると認めるからこそ「感謝」するわけですし、作品の持つ本質的な価値を認めるから「鑑賞」するわけですね!

 

 

appreciation 芸術鑑賞のイメージ図

 

 
感謝と鑑賞が同じ”appreciation”で表現されるのは、そういう理由だったんだ!

このように”対象の本質的な良さや価値を見抜いて、それをしっかりと受け入れる”という意味から、お礼の手紙、美術館での作品紹介、経済のニュースにいたるまで非常に広く使用されます。それぞれの意味での使い方を例文で確認してみましょう。

「感謝」の例文

・Please accept this gift as a token of our appreciation.
(私たちの感謝のしるしとして、この贈り物をどうぞお受け取りください。)
・I would like to express my deep appreciation for your hard work.
(あなたの尽力に対して、深い感謝の意を表したいと思います。)

「評価・鑑賞」の例文

・The course helps students develop an appreciation of art.
(その講座は、学生たちが芸術を鑑賞する目[正しく評価する力]を養うのに役立つ。)
・She has a deep appreciation of classical music.
(彼女はクラシック音楽に対して深い理解と鑑賞眼を持っている。)

「価値上昇」の例文

・The real estate market is showing signs of property appreciation.
(不動産市場は、資産価値の上昇の兆しを見せている。)

※参考・一部例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”appreciation”の文法・語法・頻出フレーズ

1. 感謝を伝えるときの定番フレーズと前置詞 “for / of”

「〜に対する感謝」と言いたいときは、後ろに前置詞の forof を伴います。特に「具体的な行為」への感謝には for、「人」や「抽象的な事柄」への感謝には of が選ばれる傾向があります。また、感謝の気持ちを「示す・表す」ときには、show / express / extend といった動詞とセットで非常によく使われます。

さらに、ビジネスやフォーマルな手紙では、「in appreciation of 〜(〜に感謝して、〜の謝礼として)」という熟語表現も頻出なので一緒に押さえておきましょう!

・The company gave bonuses in appreciation of the employees’ efforts.
(会社は従業員の努力に感謝してボーナスを支給した。)

 

2. 動詞「appreciate」の超重要語法(後ろに「人」はNG!)

名詞の “appreciation” から動詞の “appreciate” になったときの超重要ルールとして、「後ろに人を直接置けない(Thank you とは形が違う)」という文法規則があります。
✕ I appreciate you. ではなく、◯ I appreciate your help.(あなたの助けに感謝します) のように、必ず感謝の対象となる「行為や事柄」を目的語に置くのがテストやビジネスでも必須の知識です!

また、ビジネスメール等で超定番の重要フレーズ「I would appreciate it if you could 〜(〜していただけますと幸いです)」という形も、この動詞の性質(後ろに形式目的語の it を置く)から来ている必須表現です。

I would appreciate it if you could reply by tomorrow.
(明日までにご返信いただけますと幸いです。)

 

3. 類義語“gratitude/thanks”とのニュアンスの違い

 
コダック
せっかく”appreciation”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”gratitude”や”thanks”なども「感謝」を意味する単語ですよ!

 

”appreciation”の類義語
⇒「感謝」の意味を持つ単語”gratitude/thanks”

 

 
なるほど…、日常会話でもよく聞く言葉だけど、明確な違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

appreciation⇒「相手がしてくれたことの「価値や重要性」をしっかり理解した上での、大人の深い感謝」=価値を認めた上での感謝
gratitude⇒「恩義を感じて、内面からじわっと湧き上がってくるような「ありがたい」というお礼の気持ち」=内面的な感謝の念・謝意
thanks⇒「日常会話で「ありがとう!」とカジュアルに口にする、一番身近で直接的なお礼の言葉」=カジュアルなお礼の言葉

といった感じです!

 
言葉の重みや、何に対して感謝しているかの視点がちょっとずつ違うんだね。
 
コダック
その通りです!単に「ありがとう」と言うだけでなく、シチュエーションによって使い分けると表現がグッと豊かになります。
実際のシーンをベースに、ニュアンスの差を比べてみましょう!

 

シチュエーションで見る!”appreciation/gratitude/thanks”のイメージの違い

●express deep appreciation for your support
「(ビジネスなどで)皆様のご支援の価値を深く理解し、心より感謝申し上げます」
⇒ 相手の尽力がいかに貴重で価値あるものだったかを認めて、フォーマルに伝えるイメージ

●feel a sense of gratitude toward my parents
「両親に対して、育ててくれた恩への感謝的の念を(内面に)抱く」
⇒ 恩恵に対して、心の中から自然と湧き出る温かいありがたみのイメージ

●Give him a big thanks for the ride.
「車に乗せてくれた彼に、大きな『ありがとう!』を伝える」
⇒ 日常のちょっとした親切に対して、その場ですぐに言葉を交わすフランクなイメージ

 

”appreciation”の語源はラテン語「appretiātiō」。「値踏み」がなぜ「感謝」になったのか?

”appreciation”の語源についても、確認していきましょう。

”appreciation”の根っこ(語源)を辿ると、後期ラテン語の「appretiātiō(価格をつけること、値踏み)」に行き着きます。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”appreciation”および”appreciate”の起源について、下記の記載があります。

Origin of appreciation
First recorded in 1600–10; earlier appretiation, from French appréciation, from Late Latin appretiātiō “appraisal, valuation”; equivalent to appreciate + -ion
Origin of appreciate
First recorded in 1645–55; from Medieval Latin appreciātus “valued, appraised,” from Late Latin appretiātus, past participle of appretiāre “to appraise” (equivalent to Latin ap- ap- 1 + preti(um) price + -ātus -ate 1 )

日本語訳:【appreciation】1600〜10年に初めて記録された。それ以前は appretiation という形であり、フランス語の appréciation、後期ラテン語の appretiātiō(値踏み、評価)に由来する。appreciate + -ion に相当。
【appreciate】1645〜55年に初めて記録された。中世ラテン語の appreciātus(価値を定められた、値踏みされた)、後期ラテン語の appretiātus(appretiāre[値踏みする]の過去分詞)に由来する(ラテン語の ap-[〜へ] + preti(um)[価格・価値] + -ātus[〜にする]に相当)。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かる通り、もともとは17世紀初頭に「物の値段を正しく見積もる」「価値をじっくり品定めする」という、経済や商取引の言葉として英語に取り入れられました。

そこから「物の値段を正しく見極める」という意味が、次第に「人や物事の真の価値(すばらしさ)を正しく認識する」という意味へと広がっていったのです。相手の親切や労力の価値を正しく認めるからこそ「感謝」になり、芸術作品の価値を正しく認めるから「鑑賞」になる、というわけですね。

 

”appreciation”の意味の変遷(起源~現在まで)
ラテン語:pretium(価格・価値)

後期ラテン語:appretiāre(価格・価値の方向[ap-]へ持っていく=値踏みする・評価する)

フランス語:appréciation(評価すること)を経由して英語へ

1600年代初期:英語ではまず「財産や商品の正当な評価・見積もり」という経済用語として定着

意味の広がり:「対象の真の価値を正しく認めること」へと意味が拡大。相手の行為の価値を認める「感謝」や、作品の価値を認める「芸術鑑賞」といった、現在よく使われる意味へと派生していった。

 

 

 
コダック
歴史的な流れとしては上記の感じなわけですね!

最初は「これにはどれくらいの値段・価値があるかな?」と見定める商売の言葉だったものが、時代を経て「相手の親切や作品の素晴らしい価値を認める」という美しい意味に変化していったのがとても興味深いです。

こうした背景を知ると、ビジネスや経済のニュースで「(通貨の)価値上昇」という元のラテン語に近い意味で使われるのも納得できますね!

 

 

構成パーツで覚える”appreciation” 「ap-」+「preci」+「-ate + -ion」

ここからは構成パーツの面から”appreciation”についてより深く覚えていきましょう。

”appreciation”の構成パーツは、大きく分けて「ap-(〜へ・方向)」+「preci(価格・価値)」+「-ate + -ion(〜にすること・名詞化)」の3つに分解できます。

 

それぞれのパーツがどう結びついて「価値を正しく認めること」というコアイメージになるのか、詳しく解説していきますね!

“ap-“は「〜へ(方向、意識を向ける)」を意味する接頭辞

”ap-”は、もともと「ad-(〜の方向へ)」という意味を持つ接頭辞です。
後ろに続く単語の頭文字が「p」の場合、発音しやすくするために「ad-」が「ap-」に変化します(これを同化作用と呼びます)。対象に向かってグッと意識を向けるイメージですね。

 

 
コダック
例えば”appoint”という単語は「ap-(〜の方向へ)」+「point(点を指さす)」のパーツで構成されており、

特定の場所や役職を指さして「そこへ行きなさい」と決めること=「(役職に)指名する、任命する、(日時を)約束する」を表しています。

 

その他の”ap-”を使用する単語についても、下記のようなものがあります。

appeal(ap-[〜に向かって]+ peal[引き出す・呼びかける]=訴えかける、引きつける)
approach(ap-[〜に向かって]+ proach[近づく]=接近する、取り組む)

 

”preci”は「価格(price)、価値(value)」を意味する重要な語根

”preci”は、物の価値や値段そのものを表す、この単語のまさに「心臓部」と言えるパーツです。
私たちの身近な単語である「price(価格)」や「precious(貴重な)」と同じ語源を持っています。

 

 
コダック
例えば”precious”という単語は「preci(価値)」+「-ous(〜に満ちている:形容詞化)」のパーツで構成されており、

価値がたっぷり詰まっている状態=「貴重な、高価な、大切な」を表しています。

 

その他の”preci”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

price(まさにそのまま:価格・値段)
praise(語源は同じ:相手の価値を高く認めて言葉にすること=称賛する、ほめる)

 

”-ate + -ion”は「〜にする(動詞化)」+「〜すること(名詞化)」の接尾辞

最後に、単語の語尾にくっつくパーツです。
まず「-ate」は、名詞や形容詞を「〜にする」「〜させる」という動詞に変える働きがあります。これにより「preci(価値)」+「ate(〜にする)」で、appreciate(価値を正しく認める)という動詞になります。

そして、そこに「-ion(〜すること)」という名詞化のパーツがくっつくことで、最終的にappreciation(価値を正しく認めること)という名詞が完成します!

 

 
コダック
「ap-(対象に向けて)」+「preci(価値を)」+「-ate / -ion(見出すこと)」が全て合わさることで、あの「価値を正しく認めること」というコアイメージが出来上がるわけですね!各パーツの意味を知ると、感謝や鑑賞といった意味になるのも納得です。

 

”appreciation”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”appreciation”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”appreciation”は「ap-(〜へ)」+「preci(価格・価値)」+「-ate + -ion(〜にすること・名詞化)」のパーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「価値を正しく認めること」
⇒”appreciation”=「感謝」「正しい評価・鑑賞」「価値の上昇」の意味
●語法・文法のポイント ⇒動詞形の appreciate の後ろには「人」ではなく「行為や事柄」を直接置くルールに注意!感謝を伝えるときは express / show deep appreciation for 〜 の形が定番。
 
 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」