【語源も分かる】英単語「all」の意味・使い方・文法解説!everyとの違いや語源も徹底解説

 
コダック
今日の英語表現は”all”

一見シンプルですが、「al-(全体)」+「他の単語との結合」など、様々な単語のパーツや背景として活躍する奥深い単語です。

「残さずまるごと、ひとまとめ」がコアイメージで、“all“=「すべての、まったくの」「すべてのもの、すべて」の意味を持ちますよ!

 

”all”の意味とコアイメージは「残さずまるごと、ひとまとめ」

 

”all(発音:ɔːl/オール【形容詞・代名詞・副詞】)”は「すべての」「すべてのもの」の意味を持つ単語です。

「残さずまるごと、ひとまとめ」がコアイメージとなります。

 

 
コダック
対象となるグループや空間の中に存在しているものを、1つも外に出さずに境界線の中に(=「まるごと全部パック」)にすること。

例外を一切認めない(=「100%完全に」)な状態=”all”なわけですね!

 

 

例文

All the students were present.
(生徒たちは全員出席していた。※生徒という集団を丸ごとひとまとめにしているイメージ)

・He lost all his money.
(彼はすべてのお金を失った。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

【重要文法】”all”の使い方・語法!「部分否定」と「語順」に注意

 

”all”を使いこなす上で、テストや英会話でも非常に重要な文法ポイントが2つあります。

 

ポイント①:「not all 〜」は「すべてが〜というわけではない(部分否定)」

allを否定形の”not”と一緒に使うと、「全部が〜ではない(=ゼロである)」ではなく、「すべてが〜というわけではない(=一部は当てはまる)」という部分否定になります。

 

例文で見る!部分否定の「not all」

Not all birds can fly.
すべての鳥が飛べるわけではない。
※「一羽も飛べない」のではなく、ペンギンなど「飛べない鳥もいる」という意味。

I do not know all of them.
(彼らの全員を知っているわけではない。

 

ポイント②:名詞を修飾するときの語順は「all the 〜」

”all”は冠詞(theなど)や所有格(myなど)と並べて使う際、必ずそれらの「前」に置かれます。

❌ 誤った使い方:the all students / my all money
⭕ 正しい使い方:all the students / all my money

また、代名詞と一緒に使う場合は「all of them」や「we all(私たち全員)」といった形をとります。

 

”all”を使った絶対に覚えるべき頻出フレーズ

 

”all”の「100%完全に、残さずまるごと」というコアイメージから生まれた、超頻出フレーズを3つ紹介します。

  • not 〜 at all(まったく〜ない)
    I am not tired at all.
    (私はまったく疲れていない。)
  • after all(結局、何といっても)
    I didn’t buy it after all.
    結局、私はそれを買わなかった。※すべての事を考慮した後に、という意味合い)
  • first of all(まず第一に、何よりもまず)
    First of all, we need a plan.
    まず第一に、私たちには計画が必要だ。※すべてのものの中で最初に、の意)

 

”all”の関連語:「すべての」「完全に」を意味する単語との違い

 

せっかく”all”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に整理して覚えてしまいましょう!

関連語①:「すべての」を意味する”every / each” との違い

”all”の類義語
⇒「すべての」の意味を持つ単語”every / each”

 

 
コダック

イメージの違いとしては

all ⇒「全体をひとまとめ」=集団をまるごと1つとして扱う(原則複数扱い)
every ⇒「どれもこれも全部」=全体を見据えつつ、視点は個々に向く(単数扱い)
each ⇒「めいめい、各自」=2つ以上のものについて、個々の違いに注目する(単数扱い)

といった感じです!

 

例文で見る!”all / every / each”のイメージの違い

All students must attend.
「(生徒という集団をまるごと一括りにして)生徒全員が参加しなければならない」
⇒ クラス全体を一つの「塊」として捉えるイメージ

Every student must attend.
「(生徒の顔を1人ずつ思い浮かべながら、誰一人例外なく)どの生徒も参加しなければならない」
⇒ 全員を網羅しているが、意識は「1人1人の集まり」に向いているイメージ

Each student has a different opinion.
「(生徒めいめいが)それぞれの異なる意見を持っている」
⇒ 集団の中から1人1人を個別に切り離し、その個性を強調するイメージ

 

関連語②:「完全に・まったく」を意味する”completely / entirely”との違い

 
コダック
せっかくなので”all”の持つ「副詞としての(完全に、すっかり)」という意味についても、類義語を覚えてしまいましょう!

 

”all”の類義語
⇒「完全に」の意味を持つ単語”completely / entirely”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いとしては

all ⇒「すっかり、まったく」=口語(話し言葉)で強調として使われやすい
completely ⇒「完璧に、100%」=未完成な部分が一切残っていない状態
entirely ⇒「どこをとっても、全面的に」=部分的な例外がなく、全体がその状態であること

といったイメージです。

 

例文で見る!”all / completely / entirely”のイメージの違い

● He was all alone.
「彼はすっかり一人ぼっち(完全に孤独)だった」
⇒ 「一人」という状態を100%強調しているカジュアルなイメージ

● The work is completely finished.
「その仕事は完璧に終わっている」
⇒ やり残したパーツやタスクが一切残っていないイメージ

● I entirely agree with you.
「あなたに全面的に同意します」
⇒ あなたの意見のどこをとっても、反対する部分が1ミリもないイメージ

 

”all”の語源はゲルマン祖語・古期英語 意味は「全体、すべての」

 

”all”の語源についても、確認していきましょう。
”all”の語源は900年より前(10世紀以前)の古期英語などです。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”all”の起源について、下記の記載があります。

Origin of all
First recorded before 900; Middle English al, Old English eal(l); cognate with Gothic alls, Old Norse allr, Old Frisian, Dutch, Middle Low German al, Old Saxon, Old High German al(l) (German all); perhaps from unattested ol-no-, equivalent to Welsh oll and akin to Old Irish uile, from unattested ol-io-; cf. almighty

日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語の「al」、古期英語の「eal(l)」に由来する。ゴート語の「alls」、古ノルド語の「allr」、古フリジア語、オランダ語、中低ドイツ語の「al」、古サクソン語、古高ドイツ語の「al(l)」(現代ドイツ語の all)と同系である。おそらく、実証されていない祖語の「ol-no-」に由来し、ウェールズ語の「oll」と同等、また実証されていない「ol-io-」から派生した古アイルランド語の「uile」と同系。※「almighty」を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”all”はゲルマン諸語や古いヨーロッパの言葉に共通して存在する非常に歴史の古い言葉から発祥している模様です。

 

”all”の語源(起源~発祥まで)
●ヨーロッパ共通の古い祖語(ol-no- などの「全体」を表すルーツ)

●古期英語(eal(l))や他のドイツ・北欧系の言葉(all(l) / alls)へと分岐

●現代の英語 ”all” へ定着

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

ちなみにドイツ語でも今でも「all」という同じような単語が使われており、英語とドイツ語が親戚であることがよく分かります。

 

構成パーツで覚える”all” 接頭辞「al-」として他の単語と結合する

 

ここからは単語の構成要素(パーツ)の面から”all”の広がりを見ていきましょう。
”all”の最大の強みは、他の単語の頭にくっついて「100%完全に〜だ」「すべて〜だ」という意味の単語を量産できる特性です。

 

単語の先頭にくっつく場合、allは「L」が一つ取れて「al-(完全に・すべて)」という接頭辞パーツに姿を変えます。

 

 
コダック
例えば”alone”という単語は「al-(完全に)」+「one(1つの)」の2パーツで構成されており、

完全にただ1人(=「一人ぼっち」)を表しています。

 

その他にも、「al-(すべて、完全に)」を用いた英単語は数多く存在します。

  • always(いつも、常に):
    「al-(すべて)」+「ways(道・方法)」=すべての道を通って、常に
  • almost(ほとんど):
    「al-(すべて)」+「most(最も)」=完全に最も近い状態
  • already(すでに):
    「al-(完全に)」+「ready(準備ができた)」=完全に準備が整っている
  • almighty(全能の):
    「al-(完全に)」+「mighty(力強い)」=神のような圧倒的な力

 

”all”の意味と語法・覚え方のまとめ

 

以下、”all”の意味と使い方・覚え方についてのまとめです。

【allのまとめ】
● コアイメージは「残さずまるごと、ひとまとめ(100%完全に)」。
● 意味は「すべての、まったくの」「すべてのもの、すべて」。
● 「al-」という接頭辞になって、alwaysやaloneなど様々な単語を生み出している。

【語法・文法の超重要ポイント】
not all:「すべてが〜というわけではない」という部分否定になる!
語順:「all the students」のように、冠詞(the)や所有格(my)のに置く点に注意!

 
 
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」