「a-(離れて・去って)」+「go(行く)」の2つのパーツで構成されている副詞です。
「時間が過ぎ去った」がコアイメージで、“ago“=「(今から)〜前に」の意味を持ちますよ!
”ago”の意味と使い方 コアイメージは「時間が過ぎ去った」
”ago(発音:əgóu/アゴウ【副詞】)”は「(今から)〜前に」の意味を持つ単語です。
「a-(離れて・去って)」+「go(行く)」の2つのパーツで構成されている単語で、「時間が過ぎ去った」がコアイメージです。
そこから、現在を基準にして、そこから時間が過去へ遠ざかった状態=「〜前に」を表す”ago”になったわけですね!
”ago”は「今から振り返る」というイメージがとても強いです。
このように”ago”で表現するものは、「現在の自分を基準にした過去」になります。
基本となる例文をいくつか見てみましょう!
「ago」の基本例文
・He left five minutes ago.
(彼は5分前に出発した。)
・I saw her a long time ago.
(ずっと前に彼女に会いました。)
・I started learning English three years ago.
(私は3年前に英語を学び始めました。)
・The movie ended 10 minutes ago.
(その映画は10分前に終わった。)※参考・一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
日常会話でそのまま使える!”ago”の頻出フレーズ

”ago”は、前にくっつく言葉(期間)を変えるだけで、色々な「〜前」を表現できます。日常会話でよく使う便利なセット表現を覚えてしまいましょう!
・He was here just a moment ago.
(彼はついさっきまでここにいた。)
● a while ago:少し前、しばらく前
・I finished my homework a while ago.
(少し前に宿題を終えました。)
● long ago / a long time ago:ずっと前、昔々
・That happened a long time ago.
(それはずっとずっと前の出来事だ。)
● how long ago:どのくらい前に(疑問文で大活躍!)
・How long ago did you move to Tokyo?
(どのくらい前に東京に引っ越してきたのですか?)
”ago”の文法・語法 絶対に外せない3つのルール

”ago”を使う上で、絶対に間違えてはいけない大切な文法ルールについて解説します。
1. agoは「過去形」専用!現在完了形には使えない
”ago”は「今から」振り返る言葉なので、現在の状態を含んでいる現在完了形(have + 過去分詞)と一緒に使うことができません。
✕ I have seen him three days ago. (間違い)
◯ I saw him three days ago. (正しい)
「〜 ago」を見たら、動詞は必ず過去形にすると覚えておきましょう!
2. 期間を表す言葉は必ず「agoの前」に置く!
日本語では「3年 前」と言いますが、英語では「three years ago」のように、具体的な数字や期間の言葉をagoの前に置きます。
✕ ago three days(間違い)
◯ three days ago(正しい)
単体で「Ago, I met him.」のようには言えないので注意が必要です。必ず期間の言葉とセットで後ろに添えてあげましょう。
3. 【応用】「since 〜 ago」は実は使える!
「現在完了形とは一緒に使えない」と言いましたが、実は「since(〜以来)」の後ろに置く場合に限っては、現在完了形の文章でも ago を使うことができます。
・I have been busy since three days ago.
(3日前からずっと忙しい。)
これは「three days ago(3日前)」という言葉を、「過去の1つの時点」として扱っているからです。少し発展的な内容ですが、TOEICや受験英語でも狙われやすいポイントですよ!
【徹底比較】”ago”の関連語:「〜前に」を意味する”before/earlier”との違い

例えば”before”や”earlier”なども「〜前に」を意味する単語ですよ!
⇒「〜前に」の意味を持つ単語”before/earlier”
イメージの違いとしては、ズバリ「どこを基準にしているか」です!
ago ⇒「今から」=現在を基準にして、一定の時間さかのぼる(必ず過去形)
before ⇒「その時から」=過去のある時点を基準にする、または単に「以前に」(完了形でも使う)
earlier ⇒「もっと早く」=さっき、あるいは予定・基準より早い時間(過去・現在どちらも可)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の例文で見ながら確認してみましょう!
● ago(今から数えて〜前)
「I moved here three years ago.」
⇒(今の2026年から数えて)3年前の過去にここに引っ越してきた、という現在基準のイメージ
● before(過去のある時点から数えて〜前 / 単に「以前に」)
「I had met him two days before.」
⇒(先週の面接という過去の基準点から数えて)その2日前に彼に会っていた、という過去完了のイメージ
※「I have met him before.(以前彼に会ったことがある)」のように、期間をつけずに単独で「かつて、以前に」という意味でもよく使われます。
● earlier(さっき、予定より早く)
「As I mentioned earlier, …」
⇒さっき(少し前の時点で)私が言及したように、という直近の過去のイメージ
「I arrived earlier than expected.」
⇒予定していたよりも早く到着した、という基準より早い時間を示すイメージ
構成パーツで覚える”ago”:「a-」+「go」

ここからは構成パーツの面から”ago”について覚えていきましょう。
”ago”の構成パーツは「a-(離れて・去って)」+「go(行く)」の2つのパーツです。
それぞれのパーツの意味を知ると、他の単語の暗記にも役立ちますよ!
“a-“は「離れて・去って」を意味するパーツ
”a-”は、古い言葉(接頭辞)で「離れて・向こうへ・強意」などを意味するパーツです。
自分のいる道から離れていく(=「離れて、あっちへ」)を表しています。
その他に arise(発生する・立ち上がる)なども、この仲間(元々の状態から離れて上へ行く)の単語です。
”go”は「行く」を意味するパーツ
”go”は「(今いる場所から別の場所へ)行く・動く」を意味するパーツです。
今まさに前に進み続けている(=「進行中の、継続している」)を表しています。
その他の”go”を使用する表現についても、下記で紹介していきます。
”ago”の語源は古期英語のāgān 意味は「過ぎ去る、行く」

”ago”の語源についても、確認していきましょう。
”ago”の語源は古期英語の「āgān」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”ago”の起源について、下記の記載があります。
Origin of ago
First recorded before 1000; Middle English ago(n), Old English āgān, past participle of āgān “to go by, pass,” equivalent to ā- a- + gān to go日本語訳:1000年より前に最初の記録がある。中期英語のago(n)、古期英語のāgān(“to go by, pass”=通り過ぎる、経過するの過去分詞)から来ており、「ā- (a-)」+「gān (to go)」に相当する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”ago”は1000年以上前から存在し、「時間が通り過ぎた」という古い言葉から発祥している模様。
● 古期英語:āgān(通り過ぎる、経過する)
↓
● 中期英語:ago(n) (過去分詞として、時間が過ぎ去った状態を表す)
↓
● 現代英語: ago(「〜前に」を表す副詞として定着)
「gān」が現代の「go」にあたり、まさに時間が「行ってしまった」ニュアンスがそのまま残っているんです。
”ago”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”ago”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「時間が過ぎ去った」
⇒”ago”=「(今から)〜前に」の意味
●語法・文法のポイント ⇒現在完了形(have + 過去分詞)とは原則一緒に使えず、過去形と一緒に使います(期間を伴ってagoの前に置く語順に注意)。ただし「since 〜 ago」の形なら現在完了形でも使用OK!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
