「ad-(〜の方へ)」+「vise(見ること)」の2つのパーツから構成されている単語です。
「相手と同じ方向を見て、意見を共有する」がコアイメージで、“advise”=「忠告する」「助言する」「アドバイスする」の意味を持ちますよ!
”advise”の意味とコアイメージ「相手の方を見て、意見を伝える」
”advise(発音:ædváiz/アドヴァイズ【動詞】)”は「忠告する」「助言する」「勧める」の意味を持つ単語です。
「ad-(〜の方へ)」+「vise(見ること)」のパーツで構成されており、「相手と同じ方向を見て、意見(見取り図)を共有する」というのがコアイメージになります。
そして、「こっちに進むといいよ」と専門的な見取り図を見せてあげること=「忠告する・助言する」のが”advise”なわけですね!
”advise”は動詞として、医者が患者に生活習慣の改善を勧めたり、弁護士や専門家がクライアントに法的な助言をする際によく使われます。
単なる思いつきの提案ではなく、「知識や経験に基づいた、重みのある導き」というニュアンスが強いのが特徴です。
命令(orderやtell)とは違って、最終的な判断は相手に委ねられているのもポイントですよ。
実践で使える!”advise”の頻出フレーズと例文

”advise”は、TOEICなどの資格試験やビジネスシーンでも頻出する単語です。
ここでは特によく使われる3つの形と例文をご紹介します。
1. advise A to do(Aに〜するように勧める)
誰かに具体的な行動を促す際に最もよく使われる形です。
・The doctor advised him to stop smoking.
(医者は彼にタバコをやめるよう忠告した。)・She advised me to rest for a few days.
(彼女は私に数日間静養するように勧めた。)
2. advise against 〜(〜しないように忠告する)
「〜するべきではない」と、否定的なアドバイスをする際に便利な表現です。
・I strongly advise against going there at night.
(夜にそこへ行くのは控えるよう強く忠告します。)
3. advise A on B(AにBについて助言する)
特定のトピック(B)について、専門的な見地からアドバイスを与える形です。
・The lawyer advised the client on tax matters.
(その弁護士はクライアントに税務についての助言をした。)・Please advise me on what I should do next.
(次に何をすべきか私に助言してください。)
”advise”の文法・語法 絶対に外せないthat節のルールと名詞形との違い

”advise”を使う上で、日本人がよく間違えてしまう重要な文法ルールが2つあります。
1. 超重要! that節の中の動詞はいつでも「原形」!
”advise that 〜” の形を使うとき、that節の中の主語が三人称単数(he や she)であっても、過去の文であっても、動詞は常に「原形」になります(イギリス英語では should を挟むことも多いです)。
これは「仮定法現在」と呼ばれるルールで、「まだ起きていない、これからやってほしい行動」を促すニュアンスがあるためです。
(弁護士は彼がその申し出を受け入れるよう勧めた。)
※過去の文(advised)ですが、thatの中は took にも takes にもならず、原形の take になります!
2. 要注意! 名詞形の ”advice” は「数えられない名詞」!
動詞は ”advise(アドヴァイズ)” ですが、名詞になると ”advice(アドヴァイス)” と綴りと発音が変わります。
さらに、名詞の advice は不可算名詞(数えられない名詞)なので、an advice と言ったり advices と複数形にすることは絶対にできません!
「1つのアドバイス」と言いたい時は、a piece of advice と表現するルールを覚えておきましょう。
・Let me give you a piece of advice.
(あなたに一つアドバイスさせてください。)
類義語「suggest」「recommend」との違いと使い分け

例えば”suggest”や”recommend”なども「勧める、提案する」を意味する単語ですよ!
⇒「勧める」の意味を持つ単語”suggest/recommend”
イメージの違いとしては
advise⇒「知識や立場のある専門家が、相手のためを思ってじっくり「忠告・助言する」」=専門的な助言・忠告
suggest⇒「「こういう案はどう?」と、控えめにアイデアを目の前に「提示する」」=控えめな提案・思いつき
recommend⇒「自分が太鼓判を押すものを、相手に自信を持って「推薦する」」=おすすめ・太鼓判
といった感じです!
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!
●advise a client on tax manners
「(税理士などの専門家が)顧客に税務について助言する」
⇒ 知識に基づいた真剣な指導・アドバイスのイメージ。
●suggest going for a walk
「(思いつきで)散歩に行かない?と提案してみる」
⇒ 押し付けがましくなく、「もしよければ」と選択肢を差し出すイメージ。
●recommend this book to beginners
「(この本は本当に良い内容だから)初心者にこの本を推薦する」
⇒ 自分の個人的な「お気に入り・一押し」を太鼓判を押して勧めるイメージ。
”advise”の語源はオールドフランス語「aviser」 意味は「意見、見解」

”advise”の語源についても、確認していきましょう。
”advise”の語源はアングロ=フランス語、オールドフランス語の「aviser」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”advise”の起源について、下記の記載があります。
Origin of advise
First recorded in 1275–1325; late Middle English; replacing Middle English avisen, from Anglo-French, Old French aviser, verbal derivative of avis “opinion” (from a vis; see advice)日本語訳:1275〜1325年に初めて記録された。後期中英語。中英語の avisen に代わって定着した。これはアングロ=フランス語および古フランス語の aviser(avis「意見」の動詞形、a vis 由来)に由来する。adviceを参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”advise”は13世紀末から14世紀初頭(中世ヨーロッパの時代)に、フランス語圏からイギリス(英語圏)へ「意見を伝える行為」として入ってきた模様。
ラテン語:ad-(〜の方へ)+ videre(見る)=その人のほうをじっと見る
↓
古フランス語:aviser / avis(よく見た上での「見解・意見」)
↓
1300年頃:英語に「advise(相手のために意見を伝える=助言する)」として定着
「よく見た結果として生まれた意見(avis)」を相手に伝える動詞として形作られていったことが分かります。
構成パーツで覚える”advise” 「ad-」+「vise」

ここからは構成パーツの面から”advise”について覚えていきましょう。
”advise”の構成パーツは「ad-(〜の方へ)」+「vise(見ること)」の2つに分けられます。
同じパーツを持つ他の単語も知っておくと、語彙力が一気にアップしますよ!
“ad-“は「〜の方へ、方向、変化」を意味するパーツ
”ad-”は「〜の方へ(to / toward)」と、対象に向かっていく方向を表すパーツです(後ろに来る文字に合わせて af- や ac- に変化することもあります)。
新しい環境の方へと自分を合わせていくこと=「適応させる、順応する」を表しています。
その他に admire(ad-[〜の方を]+ mire[驚いて見る]=称賛する)等も”ad-”を使用する代表的な単語です。
”vise”は「見ること、見る」を意味するパーツ
”vise”はラテン語の videre(見る)に由来する、「目で見る」を意味する重要パーツです(vid- や vis- の形にもなります)。
悪かったところがないかもう一度見直すこと=「改訂する、修正する」を表しています。
その他の”vise”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・supervise(super-[上から]+ vise[見る]=全体を上から見下ろして管理する=監督する、監修する)
”advise”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”advise”の意味と覚え方についてのまとめです。
●「ad-(〜の方へ)」+「vise(見ること)」のパーツで構成される単語。
⇒ コアイメージは「相手の方を見て、意見(見取り図)を共有する」
⇒ 意味は「忠告する」「助言する」
【語法・文法のポイント】
● suggestやrecommendと比べ、専門的・本格的な助言というニュアンス。
● advise that S + V(原形):that節の中の動詞は常に原形になる。
● 名詞形「advice」は不可算名詞なので a piece of advice とする。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
