con todo(コントード)の意味とは?タコスの「全部乗せ」と玉ねぎ抜きの言い方

コダック
今日のスペイン語は”con todo”です!

con(〜と一緒に)+todo(全部)の2語でできた表現で、意味はそのまま「全部乗せで」。日本の「全部のせ」とほぼ同じ感覚で使えますよ。

ただし——「全部」の中身が、店によって違います。ここが日本の感覚とズレるところで、今日の本題でもあります!

con todo の意味は「全部乗せで」

”con todo(発音:コン・トード)”は「全部と一緒に」、つまり「全部乗せで」を意味する表現です。

メキシコのタコス屋台では、注文するとほぼ確実にこう聞かれます。

自分:Tres de pastor, por favor.
(パストール3つください)

店員:¿Con todo?
(全部乗せる?)

自分:Sí, con todo.
(はい、全部乗せで)

これで注文が一段階進みます。 の一語でも通じますが、Sí, con todo. と言い切れると気持ちいいですよ。

なるほど、「全部のせ」でいいんだ。じゃあ何も考えずに con todo って言っておけば安心だな。
コダック

だいたいはそれで大丈夫です!

ただ、ここに日本の「全部のせ」と決定的に違う点がひとつあります。これを知らないと、出てきたタコスを見て「あれ?」となることがあるんですよ。

日本の「全部のせ」との決定的な違い

日本のラーメン屋で「全部のせ」を頼むとき、私たちは何が乗るかを知った上で頼んでいます。メニューに「チャーシュー・味玉・のり・メンマ」と書いてあるからです。

写真もある。値段も決まっている。だから黙って「全部のせ」と言えば、注文はそこで完結します。

メキシコの屋台は、そうなっていません。

日本の「全部のせ」
⇒ 中身はメニューで確定している。黙っていても注文が終わる

メキシコの con todo
⇒ 中身は店ごとの慣習知りたければ口頭で聞く

つまり con todo は、確定した商品名ではなく「いつものやつ、全部で」という合図に近いんですね。

合図か。じゃあ、その「いつものやつ」の中身を知りたいときはどうすればいいんだろう。
コダック

聞いてしまいましょう! たった3語で済みます。

¿Qué lleva?(ケ・ジェバ/何が入るの?)

この llevar は「運ぶ」ではなく「(料理に)〜が入っている」という意味で使われます。メニューの前で何度でも使える、非常に便利な動詞ですよ!

中身を確かめる言い方

¿Qué lleva?
(何が入りますか)
¿Con todo lleva cebolla y cilantro?
(全部乗せって、玉ねぎとパクチーですか)
¿Qué es “con todo” aquí?
(ここでの「全部乗せ」って何ですか)
¿Lleva piña?
(パイナップルは入りますか)

実際、「全部」には何が乗るのか

店ごとに違うとはいえ、目安はあります。ここを知っておくと予測が立ちます。

con todo に入るもの・入らないもの

ほぼ確実に入る
cebolla(セボージャ/玉ねぎ)※ 生の白玉ねぎを刻んだもの
cilantro(シラントロ/パクチー)

店による
limón(ライム)※ メキシコで limón と言えば緑のライムを指すのが普通
piña(パイナップル)※ al pastor のとき

たいてい入らない・別枠
salsa(サルサ)⇒ テーブルで自分でかけることが多い
queso(チーズ)・aguacate(アボカド)⇒ 別料金の追加になることが多い

サルサが「全部」に入らないのは意外だな。タコスといえばサルサってイメージだったのに。
コダック

これには理由があるんです!

サルサは辛さの話で、con todo は薬味の話——別の軸なんですね。辛さの好みは人によってまったく違うので、お客さんが自分で調整できるようにテーブルに置いてある店が多いわけです。

だから con todo と言っても、勝手に激辛にはなりません。安心してください!

「抜いてもらう」言い方が、日本語話者にはとても簡単

ここは、日本語を母語にしている人が有利なところです。

私たちは「玉ねぎ抜き」「ネギ抜き」「ソースは別添えで」を、母語で毎日のように使っています。この感覚がそのままスペイン語に載ります。

sin =「〜抜き」

sin(シン)は「〜なしで」。後ろに材料の名前を置くだけです。語順まで日本語の「〜抜き」と同じだと思ってください。

sin cebolla(玉ねぎ抜き)
sin cilantro(パクチー抜き)
sin piña(パイナップル抜き)
sin salsa(サルサなしで)
sin queso(チーズ抜き)

con todo menos 〜 =「〜以外は全部」

「全部乗せたいけど、これだけは嫌」という、いちばん現実的な注文がこれです。
menos は「〜を除いて」。con todo の後ろに足すだけで完成します。

Con todo menos cilantro.
(パクチー以外は全部乗せて)
Con todo menos cebolla.
(玉ねぎ以外は全部乗せて)

もちろん Con todo, pero sin cilantro.(全部乗せで、でもパクチー抜きで)でも通じます。言いやすいほうを使いましょう。

aparte =「別添えで」

aparte(アパルテ)は「別に、脇に」。日本語の「別添え」がそのまま当たります。

La salsa aparte, por favor.
(サルサは別添えでお願いします)
Todo aparte.
(全部別々にして)
El limón aparte.
(ライムは別で)

「サルサ別添え」がそのまま la salsa aparte なんだ。これは覚えやすいな。
コダック

語順も同じですからね!

しかも aparte は持ち帰りのときにすごく役立ちます。サルサをかけたまま持ち帰ると、着く頃にはトルティーヤがふやけてしまうんです。

Para llevar. La salsa aparte, por favor.——この2文をセットで覚えておくと、旅先で本当に助かりますよ!

sin nada =「何も乗せないで」

薬味を一切乗せてほしくないときは sin nada(何もなしで)です。
店によっては natural(ナトゥラル)という言い方で、同じ「素の状態」を指すこともあります。

Dos de pastor sin nada, por favor.
(パストール2つ、何も乗せずにお願いします)

アレルギーがあるときは sin nada で終わらせない

ここだけは、語学の話ではなく安全の話として読んでください。

sin nada は「上に乗せる薬味を省く」という意味しかありません。
肉の下ごしらえや、トルティーヤ、たれに使われている材料は、この一言では避けられません。

¿Lleva leche?(乳製品は入っていますか)
¿Lleva cacahuate?(ピーナッツは入っていますか)
¿Lleva huevo?(卵は入っていますか)
Soy alérgico a los lácteos.(乳製品アレルギーです ※女性は alérgica
Soy alérgica a los cacahuates.(ピーナッツアレルギーです)
No puedo comer camarón.(エビは食べられません)

コダック

alérgico / alérgica は、話している本人の性で形が変わります!

男性なら Soy alérgico、女性なら Soy alérgica。ここは「自分がどちらを使うか」を先に決めておけば、一生迷わないところですよ。

心配なときは紙に書いて見せるのも立派な手段です。伝わることが最優先です!

文法の落とし穴:con todos とは言わない

スペイン語では、修飾する相手が複数なら形も複数になります。だから「玉ねぎもパクチーもライムも」と複数のものを指しているのだから todos だろう——と考えたくなります。

でも、正しいのは con todo です。

正しいのはこちら

○ con todo
× con todos

理由:ここでの todo は、材料を1個ずつ数えているのではなく、
「乗せられるもの一式」をひとかたまりとして指しているから。
数えていないので、複数形にしません

そっか、日本語の「全部のせ」も「全部たちのせ」とは言わないもんね。ひとかたまりで数えてないってこと?
コダック

まさにその感覚です!

参考までに、todos と複数形になるのは「一人ひとり」「一個ずつ」を数えているときです。

todos los tacos(タコス全部 = 1個1個を数えている)
todos mis amigos(友達みんな = 一人ひとりを数えている)
con todo(全部乗せで = 中身を数えていない)

数えているかどうかで決まる、と覚えておきましょう!

やり取りを通しで見てみる

ここまでの表現だけで、注文がどこまで細かくできるか見てみましょう。

con todo を使いこなす注文

自分:Buenas. Tres de pastor, por favor.
(どうも。パストール3つください)

店員:¿Con todo?(全部乗せる?)
自分:¿Qué lleva?(何が入りますか)
店員:Cebolla, cilantro y piña.(玉ねぎ、パクチー、パイナップル)

自分:Con todo menos cebolla, por favor.
(玉ねぎ以外は全部乗せてください)

店員:¿Salsa?(サルサは?)
自分:Aparte, por favor.(別添えでお願いします)

店員:¿Para aquí o para llevar?(ここで? 持ち帰り?)
自分:Para llevar. Gracias.(持ち帰りで。ありがとう)

1文がどれも短いんだね。これなら覚えられそうだし、口にも出せそうだな。
コダック

そこが屋台のスペイン語のいいところです!

長い1文を作る力ではなく、短い文を必要な順に出す力で会話が進みます。

そして ¿Con todo? は、その入口にある質問なんですね。ここで固まらなくなれば、あとは全部つながっていきますよ!

con todo の意味と使い方のまとめ

con todo=「全部乗せで」。con(〜と一緒に)+todo(全部)
●日本の「全部のせ」と違い、中身は店ごとに違う。知りたければ ¿Qué lleva? と聞く
●目安は玉ねぎ+パクチー。ライムやパイナップルは店による
サルサは別枠のことが多い。辛さは con todo とは別の話
●抜く・別にする
sin cebolla(玉ねぎ抜き)/con todo menos cilantro(パクチー以外全部)/la salsa aparte(別添え)/sin nada(何も乗せない)
アレルギーは sin nada で済ませない。¿Lleva leche? のように具体的に聞く
●文法:○ con todo / × con todos(中身を数えていないので単数のまま)
コダック

¿Con todo? に答えられるようになったら、注文の全体の流れも一度おさらいしておきましょう!

「数+de+具の名前」という基本の型から、辛さの聞き方、持ち帰りの言い方まで、こちらの記事にまとめていますよ。

メキシコ料理・タコスの語彙とスペイン語での注文のしかた【屋台は短い文でやり取りする】

参考文献
「How to Order Tacos in Spanish Like a Local (in Mexico!) – Spanish and Go(https://spanishandgo.com/learn/how-to-order-tacos-in-spanish/)」
「What to Say at a Taquería in Mexico: Slang, Politeness, and Tiny Phrases That Matter – Con Salsa(https://consalsa.app/blog/taqueria-spanish)」
「Salsa Verde vs Roja: Diferencias, Picor y Cuándo Usar Cada Una – Cocina Mestiza(https://cocinamestiza.com/salsa-verde-vs-roja-diferencias/)」