「what(なに)」+「ever(制限なし・〜でも)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「対象に制限をつけず、何でも受け入れる」がコアイメージで、“whatever”=「〜するものは何でも」「たとえ何が〜だとしても」という意味を持ちますよ!
”whatever”の意味と使い方 コアイメージは「対象に制限をつけない」
”whatever(発音:hwʌtévər/ワットエヴァー【関係代名詞・関係副詞】)”は「〜するものは何でも」「たとえ何が〜だとしても」という意味を持つ単語です。
「what(なに)」+「ever(制限なし)」の2つのパーツで構成されている単語で、「枠を設けず、すべてをひっくるめる」がコアイメージです。
選択肢を狭めずに、どれでも(=「何でもどんと来い!」)という状態や、
たとえどんな事態(=「何が起ころうとも」)であっても結果は変わらない=”whatever”なわけですね!
”whatever”は「どんなものでも例外にしない」というイメージが強い言葉です。
① 「whatever + 名詞」の形(どんな〜でも)
単体だけでなく、後ろに名詞を置いて「どんな名詞であれ制限なし」という意味にできます。
・You can choose whatever book you like.
(好きな本をどれでも選んでいいよ。)
・He left for whatever reason.
(彼はどういう理由か(どんな理由であれ)去っていった。)
② 文末の「or whatever」(〜か何か、〜など)
ハッキリと言い切らずに「〜か何かそのへんのもの」と言葉をぼかす表現です。
・Do you want a coffee or whatever?
(コーヒーか何か飲む?)
③ 単体で使う「Whatever.」(何でもいいよ/どうでもいいし)
相手の提案に対して「どっちでもいい」「勝手にすれば」と返すフレーズです。
・”Should we eat pizza or pasta?” — “Whatever.“
(「ピザとパスタどっちにする?」—「何でもいいよ。」)
※注意:トーンによっては「どうでもいいし」と投げやりで冷たいニュアンスになるので、使う相手や場面には注意が必要です!
このように”whatever”で表現するものは、「条件を限定しないこと」が多いです。
逆に、特定の「人」を限定して「誰でも」と言いたい場合は”whoever”、「どちらでも」なら”whichever”を使用します。
基本的な例文
・You can order whatever you like.
(あなたが好きなものなら何でも注文していいですよ。)・Whatever happens, I will always support you.
(たとえ何が起ころうとも、私はいつもあなたを支持します。)・I’m ready to do whatever it takes to succeed.
(成功するためなら、何だってする覚悟はできています。)・Whatever decision you make, I will respect it.
(あなたがどんな決断を下そうとも、私はそれを尊重します。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”whatever”の文法・語法 絶対に外せない2つの役割(名詞節と副詞節)

”whatever”を使いこなす上で、文法のルールはとても重要です。
実は”whatever”には、文の中で**「名詞のカタマリ(名詞節)」**になる時と、**「おまけのカタマリ(副詞節)」**になる時の2パターンの使い分けがあります。
ここをマスターすると、長文読解や英作文での迷いが一気に無くなりますよ!
1. 「〜は何でも」を表す名詞節(= anything that)
文の中で目的語や主語などの「主役・準主役」パーツになるパターンです。「枠の中にあるものなら何でも」という意味になります。
例文と文法解説
・I will do whatever I can.
(私にできることなら何でもします。)
※ “whatever I can” の全体が動詞 do の目的語(名詞の役割)になっています。これは “anything that I can” と書き換えることができます。・Whatever he says is true.
(彼が言うことは何でも本当だ。)
※ “Whatever he says” のカタマリ全体が、文全体の主語(S)の役割を果たしています。
2. 「たとえ何が〜でも」を表す副詞節(= no matter what)
文のメイン部分(主節)の外側に置かれる「おまけ」のパターンです。「たとえ何がどうなろうとも、メインの結論は変わらない」という強い譲歩の意味になります。文頭に置かれるときは、後ろにコンマ(,)がつくことが多いのが目印です。
例文と文法解説
・Whatever she says, don’t believe her.
(彼女が何と言おうとも、彼女を信じてはいけない。)
※ コンマの手前のカタマリが副詞節です。文のメインである “don’t believe her” に条件を付け足しています。これは “No matter what she says” と書き換えることができます。・I will go out whatever the weather is like.
(天気がどうであれ、私は出かけます。)
※ 文の後半におまけ(副詞節)としてくっつくパターンです。こちらも “no matter what the weather is like” に書き換え可能です。
”whatever”の関連語:「何でも」を意味する複合関係詞”whichever/whoever”
例えば”whichever”や”whoever”などもよく使われる単語ですよ!
⇒「〜ならどれでも/誰でも」を意味する単語”whichever/whoever”
イメージの違いとしては
whatever ⇒「物事・事態」=(制限なく)何でも
whichever ⇒「決まった選択肢」=(どれかの中から)どちらでも
whoever ⇒「人」=(対象を問わず)誰でも
といった感じです!
実際の表現を見ながら、その違いを頭に染み込ませていきましょう!
●Buy whatever you want.
「(ジャンルを問わず)欲しいものは何でも買いなさい」
⇒ 対象に制限がなく、選択肢が無限に広がっているイメージ
●Take whichever you like.
「(目の前にある2つか3つの選択肢から)好きな方をどちらでも取りなさい」
⇒ あらかじめ範囲が決まっている中から選ぶイメージ
●Whoever comes is welcome.
「(性別や年齢を問わず)来る人は誰でも歓迎します」
⇒ 対象が「人」であり、来る人を拒まないイメージ
”whatever”の語源は中期英語 「what」と「ever」が融合した歴史的背景

”whatever”の語源についても、確認していきましょう。
”whatever”の歴史をたどると、1300〜1350年頃の中期英語(Middle English)の時代まで遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”whatever”の起源について、下記の記載があります。
Origin of whatever
Middle English word dating back to 1300–50; see origin at what, ever日本語訳:whateverの起源:1300年〜50年まで遡る中期英語の単語。「what」と「ever」の起源を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”whatever”は近代になって急に作られた新しい言葉ではありません。中世の時代から「what」と「ever」が合体し、日常的に使われ続けてきた歴史ある表現なのです。
元々、古英語(Old English)の時代には、「なに」を意味する「hwæt(現代のwhat)」と、「常に、いつの時代も」を意味する「æfre(現代のever)」は、それぞれ独立した単語として使われていました。
しかし時代が下り、中期英語の時代(1300〜1350年頃)になると、「どんなものであっても」という対象の広さや例外のなさ(制限のなさ)を強調するために、この2つの単語が緊密に結びついて使われるようになりました。これが”whatever”の始まりです。
●古英語(Old English)の時代:疑問代名詞の「hwæt(what)」と、副詞の「æfre(ever)」が個別に存在
↓
●中期英語(Middle English)の時代(1300-1350年頃):対象の制限をなくし、意味を強調するために2つの単語が融合し、「whatever」の原型が誕生
↓
●現代英語:「〜するものは何でも」「たとえ何が〜だとしても」を表す強力な複合関係詞として定着
単体でも意味を持つ2つの単語が、中世の時代に「意味をより強調・拡張して相手に伝えるため」に合体したのが始まりなんですよ。
このように、語源や成り立ちを知っておくと、単語の持つ「すべてをひっくるめる力強さ(コアイメージ)」がより立体的になって、記憶に残りやすくなりますね!
構成パーツで覚える”whatever” 「what(不特定のモノ)」+「ever(制限なし)」が織りなす万能パーツ

ここからは、単語のイメージをさらに記憶に定着させるために、「構成パーツ(what + ever)」のそれぞれの役割を詳しく解剖していきましょう!
”whatever”は、私たちがよく知っている「what(なに)」というパーツと、広がりや強調を持たせる「ever(制限なし・常に)」というパーツがドッキングして生まれた単語です。それぞれのパーツの本来の力を知ると、なぜ「何でも」「たとえ何が〜でも」という意味になるのかが、しっくり納得できるようになりますよ。
基礎的な2つのパーツが合体することで、どんな化学反応が起きているのかを一緒に見ていきましょう!
「what」は「具体的な中身が決まっていないモノ・事」を指すベースパーツ
ベースとなる”what”は、疑問文の「何?」だけでなく、関係代名詞として「〜すること・もの(the thing which)」という意味のカタマリを作る、非常に応用範囲の広いパーツです。
このパーツの根底にあるのは、「具体的な中身はまだハッキリ決まっていないけれど、とにかく何か一つの『モノ』や『事柄』」というニュアンスです。
この “what” も、「相手の頭の中にある、まだ明確に見えていない何か」を指し示していますよね。この「未確定のモノ・事」という土台が “what” の役割なんです!
「ever」は「いつでも・どんな場合でも例外をつくらない」拡張パーツ
もう一つのパーツである”ever”は、現在完了形の経験(これまでに)や、”forever”(永遠に)といった単語からも分かるように、本来は「常に(always)」「どんな時でも(at any time)」という、時間や空間の制限を無限に引き延ばす性質を持っています。
これが疑問詞(whatやwhoなど)の後ろにくっつくと、意味をさらに拡張して「一切の制限をなくす(=どんな場合でも例外にしない、すべてを包み込む)」という強力な強調パーツに進化します。
この “ever” も、「生まれてから現在に至るまでのタイムラインの中で、『いつの時点であっても例外なく』」というニュアンスを含んでいます。この「例外を認めない強さ」が、制限を解除するパワーに繋がっているわけですね!
このように、2つのパーツの個性が合体することで、”whatever”の持つ万能な意味が形作られます。
● what (中身が決まっていないモノ・事) + ever (どんな時でも・例外なし)
↓
= 「中身が何であろうとも、どんな場合でも一切の例外を認めず制限をつけない」
↓
⇒ 「(制限なく)〜するものは何でも」
⇒ 「(どんな事態でも例外なく結論は同じで)たとえ何が〜だとしても」
”whatever”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”whatever”の意味と覚え方について、大切なポイントを整理しておきましょう!
⇒ コアイメージは「対象に枠を設けず、すべての選択肢や事態をひっくるめて受け入れる」。
⇒ 主な意味は「〜するものは何でも(名詞節)」、そして「たとえ何が〜だとしても(副詞節)」の2通り。
● 語法・文法のポイント ⇒ 文の中で主要な成分(目的語など)になる「名詞節(= anything that)」と、文頭などでおまけの譲歩表現になる「副詞節(= no matter what)」の役割をしっかり見分けることが、英文読解や英作文で迷わないための最大のコツです!
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