「pleas-(喜ばせる、満足させる)」という語源のパーツがベースになっている単語です。
「相手の気に入るようにする・喜ばせる」がコアイメージで、“please“=「どうぞ、〜してください」「(人を)喜ばせる」の意味を持ちますよ!
- 1 ”please”の意味と使い方 コアイメージは「相手の気に入るようにする」
- 2 副詞 “please” の使い方と文法(「どうぞ〜してください」)
- 3 動詞 “please” の使い方と文法(「喜ばせる」「好む」)
- 4 ”please”の類義語①:「喜ばせる」を意味する単語”satisfy / delight”
- 5 ”please”の類義語②:「楽しむ・好む」を意味する単語”enjoy / like”
- 6 ”please”の語源はラテン語「placēre」 意味は「喜ばせる、良く思われる」
- 7 構成パーツ(同じ語源)で覚える”please” 「pleas-」
- 8 ”please”の意味と語源・覚え方のまとめ
”please”の意味と使い方 コアイメージは「相手の気に入るようにする」
”please(発音:plíːz/プリーズ【副詞・動詞】)”は「どうぞ、〜してください」「(人を)喜ばせる」「気に入る」の意味を持つ単語です。
「pleas-(喜ばせる)」のパーツからできており、「相手の気に入るようにする」がコアイメージです。
つまり、相手の気持ちを第一に考えて「あなたの気に入るように(=「どうぞ〜してください」)」と、相手の好意に委ねるニュアンスが根本にあるわけですね!
副詞 “please” の使い方と文法(「どうぞ〜してください」)

まずは、私たちが日常会話で最もよく耳にする副詞としての “please” の使い方を見ていきましょう。
命令文に付けることで「どうぞ〜してください」と表現を丁寧にすることができますが、実は使い方に少し注意が必要です!
そのため、目上の人やビジネスシーンで完全に大人の丁寧な依頼をしたい時は、“Could you 〜?” や “Would you please 〜?” を使うのがベターですよ!
文頭に置く場合と文末に置く場合の違い
“please” は文頭にも文末にも置くことができますが、ニュアンスが少し変わります。
- 文頭(Please 〜.):最初から丁寧にお願いする姿勢を示すため、フォーマルで丁寧な響きになります。
- 文末(〜, please.):カジュアルな響きになります。命令形を口にした後、トーンを和らげるために後から付け足すニュアンスがあります。
副詞 “please” の例文
・Please sit down.
(どうぞお座りください。)
・Sit down, please.
(座ってくださいね。)
・Two coffees, please.
(コーヒーを2つお願いします。※名詞の後に付けて簡単な依頼)
・”Would you like some help?” “Yes, please.”
(「お手伝いしましょうか?」「ええ、お願いします。」)
動詞 “please” の使い方と文法(「喜ばせる」「好む」)

次に、英語学習者が間違いやすい動詞としての “please” を解説します。
動詞の “please” には、大きく分けて他動詞(〜を喜ばせる)と、自動詞(好む・気が済む)の2つの使い方があります。
① 他動詞:「(物事が人を)喜ばせる、満足させる」
他動詞として使う場合、「物事や行動」が主語になり、「人」を目的語に取るのが基本です。「人が主語になって、自発的に喜ぶ」という意味では使えないので注意しましょう!
他動詞 “please” の例文
・She did her best to please her parents.
(彼女は両親を喜ばせようと最善を尽くした。※彼女の行動が両親を喜ばせる)
・It pleases me to hear that you are coming.
(あなたが来てくれると聞いて嬉しいです。※形式主語It=聞いて嬉しくさせる)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
★重要文法:人が主語のときは受動態 “be pleased with 〜”
「人が(何かに対して)喜んでいる、満足している」という状態を表したい時は、受動態(be pleased)にするのが鉄則です!テストや資格試験でも超頻出の文法ポイントですよ!
“be pleased” の例文
・I am pleased with my new car.
(私は新しい車に満足している / 喜んでいる。)
・We are pleased to announce the winners.
(勝者を発表できることを嬉しく思います。※be pleased to do:〜して嬉しい)
② 自動詞:「好む、〜の気が済む」
自動詞として使う場合は、「人が主語」になり、「(その人の)意志や好みで選ぶ、気が済むようにする」という意味になります。日常会話では定番の決まり文句でよく使われます。
自動詞 “please” の例文
・Do as you please.
(お好きなようにどうぞ / あなたの気が済むようにしなさい。)
・You can marry whoever you please.
(自分が気に入った人なら誰とでも結婚していいよ。)
”please”の類義語①:「喜ばせる」を意味する単語”satisfy / delight”

例えば”satisfy”や”delight”なども「喜ばせる、満足させる」を意味する単語ですよ!
⇒「喜ばせる」の意味を持つ単語”satisfy / delight”
イメージの違いとしては
please ⇒「相手の気に入るようにする」=(好みに合って)喜ばせる
satisfy ⇒「要求や基準をきっちり満たす」=(不足なく)満足させる
delight ⇒「一瞬でテンションを跳ね上げる」=大喜びさせる
といった感じです!
● please his boss
「(ボスの好みに合わせた仕事をして)上司を気に入らせる・喜ばせる」
⇒ 相手の好意や「気に入るかどうか」に焦点を当てるイメージ
● satisfy the customer
「(要求されたクオリティをしっかり満たして)顧客を満足させる」
⇒ ニーズや条件の穴を100%埋めて不満をなくすイメージ
● delight the audience
「(素晴らしいパフォーマンスで)観客を大喜びさせる」
⇒ ワクワクするような強い喜びを相手に与えるイメージ
”please”の類義語②:「楽しむ・好む」を意味する単語”enjoy / like”

類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「楽しむ・好む」の意味を持つ単語”enjoy / like”
それぞれの表現の違いとしては
please ⇒「自分の気が済むようにする」=(自分の意志・好みで)選ぶ
enjoy ⇒「その場の状況から喜びを得る」=(体験を)楽しむ
like ⇒ “対象に対して好意を持つ” =一般的に好む
といったイメージです。
● Do as you please.
「(あなたの気が済むように)お好きなようにどうぞ。」
⇒ 他人に縛られず、自分の「お気に召すまま」に行動するイメージ
● enjoy the party
「パーティーを楽しむ」
⇒ その時間やイベントを体験して、楽しい感情を味わうイメージ
● I like this book.
「この本が好きです」
⇒ 対象に対してシンプルに良い印象、好意を抱いているイメージ
”please”の語源はラテン語「placēre」 意味は「喜ばせる、良く思われる」

”please”の語源についても、確認していましょう。
”please”の語源はラテン語の「placēre」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”please”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1275–1325; (verb) Middle English plesen, plaisen, from Middle French plaisir, ultimately from Latin placēre “to please, seem good” (see placid); the use of please with requests, etc., is presumably a reduction of the clause (it) please you “may it please you,” later reinforced by imperative use of intransitive please “to be pleased, wish”日本語訳:1275〜1325年に初めて記録された。動詞としては中期英語の plesen、plaisen、中期フランス語の plaisir を経て、最終的にはラテン語の placēre(喜ばせる、良く思われる)に由来する(placidを参照)。依頼などに please を使用するのは、おそらく (it) please you「あなたのお気に召しますように」という節が短縮されたものであり、後に自動詞の please「喜ぶ、望む」の命令形としての使用によって強化されたものと考えられる。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”please”はラテン語の「喜ばせる」から発祥し、丁寧なフレーズが縮まって今の形になった模様。
● ラテン語:placēre(喜ばせる、良く思われる)
↓
● 中期フランス語経由で中期英語:plesen(喜ばせる)
↓
● (it) please you (あなたのお気に召しますように)というクッション言葉が徐々に省略され、現代の「Please 〜(どうぞ)」へ
日本語の「お手数ですが〜」と同じように、英語圏でも「あなたの気に入るようであれば…」という相手への配慮が、魔法の言葉 ”please” の始まりだったんですね。
構成パーツ(同じ語源)で覚える”please” 「pleas-」

ここからは構成パーツの面から”please”について覚えていきましょう。
”please”は「pleas-(喜ばせる、満足させる)」という語根のパーツからできています。
この「pleas-」という同じパーツを持つ、セットで覚えたい単語を紹介していきます。
“pleasant”は「楽しい、心地よい」を意味する単語
”pleasant”は「楽しい、心地よい」を意味する形容詞です。
人を良い気分にさせるような(=「心地よい天気」)を表しています。
・We had a pleasant time at the party.
(私たちはパーティーで楽しい時間を過ごした。)
”pleasure”は「喜び、楽しみ」を意味する単語
”pleasure”は「喜び、楽しみ」を意味する名詞です。
相手を喜ばせることが自分にとっても(=「喜び・光栄なこと」)であるというニュアンスを表しています!
・Reading books gives me great pleasure.
(本を読むことは私に大きな喜びを与えてくれる。)
その他の「pleas-(喜ばせる)」の仲間についても、下記で紹介していきます。
・The music was pleasing to the ear.(その音楽は耳に心地よかった。)
● displease(dis-反対 + please = 不機嫌にする、気に入らない)
・I’m sorry if I displeased you.(もしあなたを不快にさせてしまったならごめんなさい。)
”please”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”please”の意味と覚え方についてのまとめです。
● 副詞(どうぞ〜してください):命令文を和らげるが、ビジネスや目上の人には “Could you 〜?” などがより丁寧。
● 動詞(喜ばせる):他動詞では「物事が人を喜ばせる」ため、人が主語で「喜んでいる」と言うときは “be pleased with 〜” と受動態にするのが鉄則!
● 動詞(好む):自動詞では人が主語になり、“Do as you please(お好きなように)” の形でよく使われる。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
