「im-(中に・上に)」+「press(押す)」+「-ion(こと)」の3パーツで構成されている単語です。
「心に押し付けられた跡」がコアイメージで、“impression”=「印象」「感銘」「気持ち」の意味を持ちますよ!
”impression”の意味と使い方 コアイメージは「押し付けられた跡」
”impression(発音:impréʃən/インプレッション【名詞】)”は「印象」「感銘」「(根拠の薄い)気持ち・思い込み」の意味を持つ単語です。
「im-(中に)」+「press(押す)」+「-ion(こと)」の3パーツで構成されている単語で、「心に押し付けられた跡」がコアイメージです。
そのハンコが離れた後、粘土にしっかりと残った「押し付けられた跡」こそが、人の心に刻み込まれた「印象・感銘」なわけですね!
”impression”は、日常会話やビジネスで「第一印象(first impression)」や「人に良い印象を与える」のように非常に広く使われます。
外からの刺激が、自分の心に「ペタッとスタンプを押した」かのように残っている状態を指すため、論理的な確証はないけれど心に残っている「なんとなくの気持ち・思い」を表現するときにもぴったりです。
”impression”の頻出フレーズ・使い方と文法解説

”impression”を実際の会話やライティングで使いこなすために、絶対に外せない重要フレーズと語法を4つに分けて解説します!
1. 最重要!「Aに印象を与える」= make an impression on A
「人に〜な印象を与える」と言いたいときは、動詞の make と前置詞の on を組み合わせた “make an impression on A” が定番中の定番です。
心というキャンバスの「上(on)」に、スタンプを「作り出す(make)」というコアイメージを浮かべると、なぜこの動詞と前置詞になるのかがすんなり納得できますよね!
例文
・She made a good impression on the interviewer.
(彼女は面接官に良い印象を与えた。)
・My words made a deep impression on her.
(私の言葉が、彼女の心に深い感銘[強く押し付けられた跡]を与えた。)
2. 「〜という印象を持つ・気がする」= have/get the impression that ~
「(はっきりした根拠はないけれど)なんとなく〜という印象を受ける、〜という気がする」と言いたいときは、have [get] the impression that + 主語 + 動詞 の形でよく使われます。
外からの刺激によって、自分の心にそのスタンプの跡を「持っている(have)」「手に入れた(get)」という状態を表します。
例文
・I got the impression that he was not telling the truth.
(彼は本当のことを言っていないような印象を受けた[なんとなくそんな気がした]。)
・I have the impression that English is difficult, but it’s actually fun.
(英語は難しいという印象を持っていますが、実は楽しいです。)
3. 「〜だと思い込んでいる(誤解)」= under the impression that ~
「(間違って)〜だと思い込んでいる」という、思い込みや勘違いを表現する強力なフレーズが under the impression that ~ です。
「〜というスタンプの跡(impression)」の「下(under)」に自分がすっぽり入り込んでしまい、その影響を完全に受けてしまっている(=誤解している)というイメージです。ビジネスでも誤解を解くシーンなどでよく使われます。
例文
・I was under the impression that the meeting was canceled.
(私はてっきり、その会議は中止になったものと思い込んでいました。)
・He was under the mistaken impression that she liked him.
(彼は、彼女が自分のことを好きだという間違った思い込みをしていた。)
4. 「第一印象」= first impression
日本語でもおなじみの「第一印象」は first impression と言います。初めて会った瞬間に「ポン!」と心に押される最初のスタンプのことですね。一般的に「第一印象全般」を抽象的に語るときは、複数形の first impressions になることが多いのもポイントです。
例文
・What was your first impression of Japan?
(日本の第一印象はどうでしたか?)
・First impressions are very important in business.
(ビジネスにおいて、第一印象は非常に重要です。)
【文法チェック】数えられる?数えられない?冠詞のルール
”impression”は、心に残った「1つの具体的な印象・思い出・気持ち」を指すため、原則として「数えられる名詞(可算名詞)」として扱います。
そのため、単数で使うときは an impression や the impression のように必ず冠詞が必要になり、複数なら impressions となります。基本は「ハンコの跡の個数=数えられる!」と覚えておけばバッチリです!
”impression”の類義語:「影響・印象」を意味する単語”effect / influence”との違い

語源のパーツから紐解くと、ニュアンスの違いが驚くほどスッキリ分かりますよ!
⇒「影響・効果・印象」の意味を持つ単語”effect / influence”
イメージの違いはズバリ以下の通りです!
impression⇒「外からの刺激が心にポンと押されて残った、主観的で「漠然とした印象」」=心に残る印象
effect⇒「外に(ex-)引きずり出された結果、目に見える形でハッキリ現れた「効果・直接的影響」」=直接的な効果・結果
influence⇒「水や変化の波が中に(in-)じわじわと流れ込む(flu)ことで、人の考えを間接的に変える「目に見えない影響」」=間接的な影響力
「ハンコの跡」か「目に見えるハッキリした結果」か「じわじわ染み込む水」か、という物理的なイメージの差があるわけですね!
●The movie left a lasting impression on me.
「その映画は私にいつまでも残る印象を与えた」
⇒ 映画を観たあとも、心の中にその余韻やスタンプの跡がずっと消えずに残っているイメージ
●The medicine had an immediate effect.
「その薬はすぐに効果[結果]が出た」
⇒ 薬を飲んだことによって、熱が下がるといった明確な変化が『外に現れた』イメージ
●My parents had a big influence on my career choice.
「両親は私の職業選択に大きな影響[感化]を与えた」
⇒ 両親の生き方やアドバイスが、自分の考えに『じわじわと流れ込んで』選択を変えさせたイメージ
”impression”の語源はラテン語「impressiō」 「物理的な刻印」が「心の印象」へ変化した歴史

”impression”の語源について、少し歴史を遡って確認していきましょう。
”impression”のルーツは、ラテン語の「impressiō(インプレッシオ:押し付けること、刻印)」にあります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”impression”の起源について、下記の記載があります。
Origin of impression
First recorded in 1325–75; Middle English impressio(u)n, from Latin impressiōn-, stem of impressiō; equivalent to impress 1 + -ion日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中期英語の impressio(u)n は、ラテン語の impressiō(その語幹 impressiōn-)に由来する。impress(押す) + -ion(こと)と同等。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”impression”という単語が英語(中期英語)として初めて記録されたのは14世紀(1325〜1375年頃)です。
ラテン語から英語に入ってきた当時の”impression”は、現在のような「心への印象」というフワッとした意味ではありませんでした。当時は物理的に文字や模様をカチッと押し付ける行為や、その結果として残った跡を表す言葉として使われていたのです。
ラテン語:impressiō(表面にギュッと押し付けること、物理的な刻印)
↓
1300年代(中期英語):物理的な「押印」「封ろうの跡」「印刷」として英語に定着
↓
近代以降:「外からの強い刺激が、人間の心に押し付けられて残った跡=印象・感銘」という心理的・抽象的な意味へ拡大
溶かした熱い蝋(ワックス)の上に、貴族が自分の指輪の紋章をギュッと押し付ける。その蝋にクッキリと残った跡のことが、まさに物理的な “impression”(刻印)でした。
時代が進むにつれ、「柔らかい蝋に紋章が刻み込まれるように、心という土台に外からの刺激が深く刻み込まれること」の比喩として使われるようになり、現代の「印象」や「感銘」という意味に変化していったんです!
物理的な「ハンコの跡」が、目に見えない「心の跡」を表す言葉に変わっていったなんて、言葉の歴史ってとても面白いですよね!
構成パーツで覚える”impression” 「im-」+「press」+「-ion」

ここからは、単語をより深く、そして忘れにくくするために、構成パーツ(語源)の視点から”impression”を解剖していきましょう!
”impression”は、「im-(中に・上に)」+「press(押す)」+「-ion(〜すること・〜された状態)」という3つのパーツが組み合わさってできた単語です。
それぞれのパーツが持つ役割や、同じパーツを持つ仲間の単語を知ることで、芋づる式に語彙力を増やすことができますよ。さっそく詳しく見ていきましょう!
① im- :「中に」「上に」「中へ向かって」を意味するパーツ
”im-”は、方向や場所を表す「中に、入って、〜の上へ」という意味を持つパーツです。
後ろに続くパーツが **「p, b, m」** のように、唇を閉じて発音する文字のとき、発音のしやすさ(同化現象)から **“in-” が “im-” に変化する**というルールがあります。今回の “press” は「p」から始まるので、“im-” になっているわけですね。
この「im-(中に・入って)」というパーツは、他にも多くの重要単語に使われています。
・immigrate(im-[中へ]+ migrate[移住する] = 国の中へ移り住んでくる ⇒ 「(他国から)移住する」)
・implant(im-[中に]+ plant[植える] = 体内や心の中に深く植え付ける ⇒ 「植え付ける、埋め込む」)
② press :「強く押す」「圧力をかける」を意味するパーツ
”press”は、ラテン語の「premere(押す)」に由来するパーツで、文字通り「ギュッと押す伸縮」「圧力を加える」という意味を持っています。そのまま単独でも「押す」や「報道・出版(印刷機でガチャンと押すことから)」という意味の単語として使われますね。
”press”が含まれる代表的な単語を、頭のパーツ(接頭辞)のイメージと一緒に並べてみましょう。
・depress(de-[下に]+ press[押す] = 気持ちや景気を下の方へと押し下げる ⇒ 「落胆させる、不況にする」)
・compress(com-[共に・すっかり]+ press[押す] = 四方から一緒にギュッと押し縮める ⇒ 「圧縮する、詰め込む」)
・oppress(ob-[〜に対して]+ press[押す] = 相手に対して上から力で押し付ける ⇒ 「抑圧する、虐げる」)
③ -ion :「〜すること」「〜された状態・もの」を意味するパーツ(名詞にする語尾)
”-ion”は、動詞の後ろにくっついて名詞の仲間に変身させる非常に便利なパーツ(接尾辞)です。
単に「〜すること(動作)」を表すだけでなく、「〜された結果、そこに残された状態やもの」を表すのが大きなポイントです。
「im-(心の中に)」+「press(グッと押す)」+「-ion(された結果・状態)」となることで、単に押す行為そのものではなく、「押された結果、心の中に残ったスタンプの跡」、つまり「印象・感銘」という意味に綺麗に繋がるわけです!
同じように動詞を名詞化する “-ion” の仲間は、皆さんもよく知っている単語ばかりです。
・protection(protect[守る] + -ion[こと] ⇒ 「保護、防御」)
・prevention(prevent[防ぐ] + -ion[こと] ⇒ 「予防、防止」)
”impression”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回学んだ”impression”の意味と覚え方についてまとめておきましょう!
⇒コアイメージは「心に強く押し付けられたハンコの跡」
⇒ここから、心に残る「印象」「感銘」「(根拠の薄い)気持ち」という意味になる
●語法・文法のポイント ⇒「Aに印象を与える」は **make an impression on A**(前置詞は土台を表す **on** )。基本は数えられる可算名詞として扱う。
他の単語もパーツのイメージを組み合わせることで、驚くほど楽に覚えられるようになりますよ。ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!
