「to(〜へ)」+「-ward(〜の方向へ)」の2つのパーツで構成されている前置詞です。
「〜のほうを向いて、そっちへ向かう」がコアイメージで、“toward“=「〜の方へ、〜に向かって」「〜に対して、〜をめぐって」などの意味を持ちますよ!
”toward”の意味と使い方 コアイメージは「〜のほうを向いて、そっちへ向かう」
”toward(発音:təwɔ́ːrd/トゥウォード【前置詞】)”は「〜の方へ」「〜に対して」「〜の近くに」などの意味を持つ単語です。
「to(〜へ)」+「-ward(〜の方向へ)」の2つのパーツで構成されている単語で、「〜のほうを向いて、そっちへ向かう」がコアイメージです。
そこから、物理的な移動を表す「〜の方へ向かう」ことだけでなく、人の心の向き(態度・感情など)や、時間の向き(ある時間への接近)を表すようになります。すべては心の向きや視線がそちらに向いている状態=”toward”なわけですね!
”toward”は「ベクトル(向き・方向性)」なイメージが強い前置詞です。具体的な使い方を3つのパターンに分けて見ていきましょう!
使い方①:物理的な方向・運動(〜の方へ、〜に向かって)
最も基本的な使い方が、物理的にその方向へ向かっていく表現です。目的地に「到達するかどうか」は問題ではなく、あくまで「その方向を向いて進んでいる」という点に焦点があります。
例文
・She walked toward the door.
(彼女はドアの方へ歩いて行った。)
・The river flows toward the sea.
(その川は海に向かって流れている。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
使い方②:対象への態度・感情(〜に対して、〜をめぐって)
人の「心の向き」が特定の対象に向いている場合にも ”toward” を使います。「〜に対する態度」「〜への感情」という文脈で非常によく使われる頻出パターンです。
例文
・our attitude toward our customers
(顧客に対する私たちの態度)
・She was very kind toward me.
(彼女は私に対してとても親切だった。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
使い方③:時間の接近(〜の近くに、〜頃に、〜に向けて)
実は ”toward” は「時間」に対しても使えます!ある特定の時間や時期の「方向」に向かって近づいているイメージから、「〜の近くに」「〜頃に」「〜に向けて」という意味になります。
・toward the end of the year(年末に向けて、年末頃に)
・toward morning(朝方近くに、夜明け頃に)
例文
・It is getting toward evening.
(夕方に近づいている。)
・We are working toward a deadline.
(私たちは締め切りに向けて取り組んでいる。)
”toward”の重要な語法・類義語の使い分け解説

【重要】「toward」と「towards」の違いとは?
実は、「toward」と「towards」の意味や文法的な使い方はまったく同じです!違いは主に使われる地域にありますよ!
・towards(末尾にsあり):主にイギリス英語(オーストラリアなど含む)で好まれる
どちらを使っても間違いではありませんが、自分で文章を書くときは、どちらか一方に統一するのがスマートですね!
「方向・到着」を意味する単語”toward / to / for”の違い
イメージの違いとしては
{toward} ⇒「〜の方へ」=向き(ベクトル)だけ。到着するかは不問
{to} ⇒「〜へ(到着)」=矢印の先がピタッと目的地に届く(到達)
{for} ⇒「〜を目指して」=心や意識がその目的地に向いている(出発点にいることが多い)
といった感じです!
● go toward the station
「(途中で寄り道するかもしれないけど、とりあえず)駅の方向へ向かう」
⇒ 体の向きが「駅のほう」にロックオンされているイメージ
● go to the station
「(最終的に駅にぴったり到着するように)駅へ行く」
⇒ 目的地である駅にしっかり到達・接触するイメージ
● leave for Tokyo
「(東京という目的地を心のターゲットに見据えて)東京に向けて出発する」
⇒ 関心や目標がその場所を向いているイメージ
「対抗・離反」を意味する単語”away from / against / opposite”との対比
それぞれの表現の違いとしては
toward ⇒「〜の方へ」=好意や自然な接近の向き
away from ⇒「〜から離れて」=純粋に遠ざかる(towardの真逆の方向)
against ⇒「〜に反対して」=向かってくる相手にガツンと抵抗する
opposite ⇒「反対側の」=完全に180度裏返しに位置する(位置関係)
といったイメージです。
● toward
「friendly toward newcomers」
⇒新しく来た人に対して(ウェルカムな向きの)親切な心を持っているイメージ
● away from
「walk away from the building」
⇒建物から離れる方向へ(背を向けて)歩いていくイメージ
● against
「fight against the law」
⇒その法律に対して「ふざけるな!」と正面からぶつかって抵抗するイメージ
● opposite
「on the opposite side of the street」
⇒道の「真向かい側(180度反対側)」にあるという位置のイメージ
”toward”の語源は古期英語のtōweard 意味は「〜の方を向いた」

”toward”の語源についても、確認していきましょう。
”toward”の語源は古期英語の「tōweard」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”toward”の起源について、下記の記載があります。
Origin of toward
First recorded before 900; Middle English; Old English tōweard; equivalent to to + -ward日本語訳:900年より前に最初の記録がある。中期英語、さらに遡ると古期英語の「tōweard」に由来し、これは to + -ward と同等である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”toward”は1100年以上前の大昔(古期英語の時代)から、現代とほぼ同じパーツの組み合わせで使われ続けている模様。
● 古期英語:tō(〜へ) + weard(方向)の合体
↓
● 古期英語:tōweard(未来の、〜に面した、近づいてくる)
↓
● 中期英語を経て、現代の「toward(〜の方へ)」へ
大昔の古期英語の時代から、「あっちの方向(-ward)へ(to)」というコアの意味が全くブレずに受け継がれているのが面白いですよね。
構成パーツで覚える”toward” 「to」+「-ward」

ここからは構成パーツの面から”toward”について覚えていきましょう。
”toward”の構成パーツは「to(〜へ)」+「-ward(〜の方向へ)」の2つのパーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“to”は「〜へ(目的地、到達)」を意味するパーツ
”to”は「〜へ(目的地、到達)」を意味するパーツです。
みんなで1つの場所に到達する(=「一緒に」)を表しています。
その他に today(今日へ=本日)や、tonight(今夜へ=今晩)等も”to”を使用する単語です。
”-ward”は「〜の方向へ、〜向きの」を意味するパーツ
”-ward”は「〜の方向へ、〜向きの」を意味するパーツです。
前の方向へ進み出る(=「前方へ、進める」)を表しています。
その他の”-ward”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”toward”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”toward”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「〜のほうを向いて、そっちへ向かう」
⇒”toward”=「〜の方へ」「〜に対して」「〜の近くに(時間)」の意味
●語法・文法のポイント ⇒アメリカ英語では「toward」、イギリス英語では末尾に「s」がついた「towards」が好まれますが、意味や使い方は全く同じです!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
