「th-(あの・その)」+「-en(〜の時に)」の2つのパーツで構成されている単語ですよ。
「あの時・その時に」というコアイメージさえ掴めば、“then”=「その時」「それから」「それなら」という3つの意味がすんなり繋がって覚えられるようになります!
”then”の意味と使い方!コアイメージは「あの時・その時に」
”then(発音:ðén/ゼェン【副詞】)”は、主に「その時」「それから」「それなら、じゃあ」という3つの重要な意味を持つ単語です。
一見バラバラに見える意味ですが、語源的なパーツである「th-(あの・その)」+「-en(〜の時に)」が合わさった、「あの時・その時に」という共通のコアイメージを持っています。
そこから、過去や未来のピンポイントな時間を指して「その時」と言ったり、時間の流れの次の点を指して「それから」、相手の話した条件の着地点を指して「それなら」という意味に派生していくわけですね!
”then”は「視線をポンッと次(あるいは過去や未来)の点に移す」というニュアンスが非常に強い単語です。
このように”then”で表現するものは、時間の流れの中の「特定の一点」や、文脈上の「その場・その状況」です。
※逆に、いま現在のリアルタイムな瞬間(この時)を表すときは、対比語である ”now(今)” を使用します。
①「その時(過去・未来の一点)」の意味
・I was living in Tokyo then.
(私はその当時、東京に住んでいました。)
・I will be free by then.
(その時までには私は自由になっているでしょう。※未来の時点)
②「それから、その次に(時間の連続)」の意味
・First cook the meat, and then add the vegetables.
(最初に肉を炒め、それから野菜を加えなさい。)
・We had dinner, and then we went for a walk.
(私たちは夕食を食べ、それから散歩に出かけた。)
③「それなら、じゃあ(文脈の帰結)」の意味
・If you are busy, then we can meet tomorrow.
(もし君が忙しいなら、それなら明日会おう。)
※参考・例文引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」(一部例文を追加)
【類義語の使い分け】”then”と似た意味を持つ単語のニュアンス違い

SEOや表現力アップのためにも、”then”の持つ各意味の「類義語・言い換え表現」とのニュアンスの違いをマスターしておきましょう!
1. 「それから」を意味する単語 ”then / after that / afterwards”
⇒「それから」の意味を持つ単語 ”after that / afterwards”
イメージの違いとしては以下の通りです!
then ⇒「その次へポンッと移る」=流れるような連続した手順・直後の動作
after that ⇒「あの事象の後ろ側」=前の出来事がしっかり終わった後(区切り重視)
afterwards ⇒「後になってから」=少し時間が経過した、のちの段階で(フォーマル寄り)
といった感じです!
それぞれのイメージの違いを例文で確認してみましょう。
● then
「He stood up, then left the room.」
(彼は立ち上がり、それから部屋を出た。)
⇒ 立ち上がって、そのすぐ次の動作として部屋を出たという一連のスムーズな流れ・直後のイメージ。
● after that
「We had lunch. After that, we went shopping.」
(私たちは昼食を食べた。その後、買い物に出かけた。)
⇒ ランチというイベントが「完全に終了した、その後で」と、明確な時間的な区切りを意識するイメージ。
● afterwards
「Let’s do your homework now, and we can play video games afterwards.」
(今は宿題をやろう、ゲームは後でやればいいから。)
⇒ (直後とは限らず)宿題が全部終わったあとの、後ほどの時間帯(のちの段階)にやろうというイメージ。
2. 「それなら」を意味する単語 ”then / in that case / so”
ここには ”in that case” や ”so” などがあります。
⇒「それなら」の意味を持つ単語 ”in that case / so”
それぞれの表現の違いと使い分けのイメージはこちら!
then ⇒「じゃあその場合は」=相手の話を軽く受けて、会話を次に繋げる(カジュアル)
in that case ⇒「そういう状況(箱)の中であれば」=特定の条件を強く意識・限定する
so ⇒「だから、そういうわけで」=前の内容からの直接的な因果関係(結果こうなる)
● then
「”I’m tired.” “Go to bed then.”」
(「疲れたよ」「じゃあもう寝なよ。」)
⇒ 「疲れた」という相手の状態をポンと自然に引き継いで、「じゃあこうしたら?」と軽く提案するイメージ。
● in that case
「”It might rain tomorrow.” “In that case, the event will be canceled.”」
(「明日は雨かもしれない」「その場合(もしそうなったら)、イベントは中止になります。」)
⇒ 「もし雨が降るという特定のケースに該当するなら」と、条件をきっちり限定するイメージ。
● so
「It was raining, so I stayed home.」
(雨が降っていた。だから私は家にいた。)
⇒ 雨が降っていたことが原因で、その直接的な結果として家にいたという強い因果関係のイメージ。
”then”の文法・語法!絶対に外せない「副詞」のルールと頻出表現

実際の試験や英作文で非常によく狙われる「then」の重要な文法ルールと、日常会話の定番フレーズを解説します。
1. thenは「接続詞」ではなく「副詞」!
「それから」「そして」と訳すことが多いため、and や but のような「接続詞」の仲間だと思われがちですが、thenはあくまで【副詞】です。
文法上、副詞は**「文と文を繋ぐ接着剤の役割はできない」**という鉄則があります。そのため、コンマ(,)だけで2つの文章を繋ぐことはできません。
◯ He opened the door, and then he walked in. (接続詞andの力を借りる)
◯ He opened the door. Then he walked in. (ピリオドで一度文を区切る)
この「and then(そしてそれから)」の形は、ライティングでも日常会話でも非常によく使われる形なのでセットで覚えておきましょう!
2. 日常会話・長文読解でよく使われる定番フレーズ
”then”を伴う頻出イディオムも、コアイメージの「あの時」からすべてスッキリ理解できます!
- since then:それ以来ずっと
(過去の「あの時」を起点にして、今に至るまでずっとという意味。現在完了形とセットで大活躍します)
例文:He left the city in 2020. I haven’t seen him since then.
(彼は2020年に街を去った。それ以来ずっと彼に会っていない。) - now and then:時々、たまに
(「今(now)」と、過去の「あの時(then)」を交互に行き来するイメージから「時々」という意味になります)
例文:We still meet for coffee now and then.
(私たちは今でも時々、コーヒーを飲むために集まります。) - back then:当時は、その頃は
(過去の「あの時」をさらに後ろ(back)に振り返って強調する、思い出話などで定番の表現です)
例文:Life was very different back then.
(当時は、生活が今とは全く違っていた。)
”then”の語源は古期英語のthonne 意味は「あの時、その時」

単語の歴史的な背景である”then”の語源についても確認していきましょう。
”then”の語源は古期英語(Old English)の「thonne/thanne」です。
オンラインの大手英英辞典サイト「Dictionary.com」には”then”の起源について、下記の記載があります。
Origin of then
First recorded before 900; Middle English than(n)e, then(ne), Old English thonne, thanne, thænne; cf. than; akin to that日本語訳:900年より前に最初の記録がある。中期英語のthan(n)e、then(ne)、古期英語のthonne、thanne、thænneに由来する。than(〜よりも)を参照。that(あれ、それ)と同系統である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”then”は指示代名詞の「that(あれ、それ)」と元々は親戚(同系統)の言葉です。非常に古い時代から、場所や時間を指し示す言葉として使われていたことが分かりますね。
● ゲルマン祖語:指示代名詞(あの、その)の形
↓
● 古期英語:thonne / thanne(あの時に、その時に)
↓
● 中期英語:than(n)e / then(ne) を経て、現在の「then」へ
(※のちに、比較を表す「than」とスペルや役割が完全に分離しました)
「that(あのこと)」と同系統の言葉だからこそ、時間的に離れた場所を指して「あの時(その時)」という意味になるのは、すごく納得がいきますよね!
構成パーツで覚える”then”の仕組み 「th-」+「-en」

ここからは、当ブログで特におすすめしている「構成パーツ」の面から”then”を紐解いていきましょう。
”then”の構成パーツは、冒頭でもお伝えした通り「th-(あの・その)」+「-en(〜の時に)」の2つです。
各パーツの持つ役割を、他の単語との繋がりを見ながらマスターしていきましょう。
“th-“は「あの、その」を指し示す(指示)パーツ
”th-”は「指示(手元から離れたあそこ、そのこと)」を意味する強力なパーツです。
その他にも、皆さんがよく知る that(あれ) や this(これ)、they(彼ら ※あの人たち) なども、すべてこの”th-”が持つ「指し示す(指示の感覚)」からスタートしている単語の仲間です。
”-en”は「〜において、〜の時に」という時間を表すパーツ
”-en”は、特定の時間やタイミング(〜の時に)を意味する古いパーツです。
”then”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、英単語 ”then” の意味と覚え方について重要なポイントをまとめます。
「th-(あの・その)」+「-en(〜の時に)」のパーツで構成!
● コアイメージ:
「あの時・その時に」という一点をクローズアップする感覚。
● 主な3つの意味:
①「その時」 ②「それから」 ③「それなら」
● 文法・語法の超重要ポイント:
thenは【副詞】なので、andなどの接続詞なしで2つの文をコンマだけで直接繋ぐことはできない!
他の重要単語の解説記事もたくさんありますので、ぜひ関連付けて一緒にチェックしてみてくださいね!
