今日の英語表現は”such”!
「so(そのように)」+「like(似た)」の2つのニュアンスが合体してできた単語です。
「まさにその通りの状態」がコアイメージで、“such”=「そのような」「あんなに〜な」の意味を持ちますよ!
”such”の意味とコアイメージは「まさにその通りの状態」
”such(発音:sʌ́tʃ/サッチ【形容詞・代名詞】)”は「そのような」「あんなに〜な」「非常に大きな」などの意味を持つ単語です。
「so(そのように)」+「like(似た)」が語源的なルーツで、「まさにその通りの状態」がコアイメージとなります。
そこから、話し手が「まさにそれ!」と強調したり、例を出したりするときに使うのが”such”なわけですね!
このように”特定の状態を指し示したり、その度合いを強調する”という意味合いから、日常会話のカジュアルな相槌から、ビジネス文書での論理的な例示まで幅広く使われます。
例文
・I have never seen such a beautiful sunset.
(私はこれまでにそんなに美しい夕日を見たことがない。)・There is no such thing as a free lunch.
(タダより高いものはない[そのようなものは存在しない]。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
テストでも会話でも頻出!”such”の代表的な使い方・文法ルール

”such”には絶対に覚えておきたい定番のフレーズと語順のルールがあります。ここでは重要な3つの使い方をマスターしましょう!
1. 強い強調を表す【such a + 形容詞 + 名詞】(語順に注意!)
とても強い強調(なんて〜なんだ!/あんなに〜な)を表すとき、”such”は語順に強いクセがあります。
普通は「a + 形容詞 + 名詞(a beautiful day)」ですが、suchが入ると【such + a + 形容詞 + 名詞】という順番になります。「a」の前にsuchが飛び出すのが大きなポイントです。
(彼女はなんて美しい声をしているんだ!)
・He is such a kind person.
(彼はあんなにも親切な人だ。)
【注意点】後ろの名詞が複数形・不可算名詞(数えられない名詞)の場合
「a」は不要になり、【such + 形容詞 + 名詞】となります。
- 複数形:They are such good friends.(彼らは本当に良い友達だ。)
- 不可算名詞:We had such bad weather yesterday.(昨日はひどい悪天候だった。)
2. 具体例を挙げる【such as 〜】(〜のような)
TOEICなどの英語長文や、日常会話でも非常によく使われるのが「such as + 名詞」の形です。「例えば〜のような」と、直前に言ったことの具体例を列挙するときに使います。
(私はリンゴやイチゴのような、甘い果物が好きです。)
・Some countries, such as Japan and the UK, drive on the left.
(日本やイギリスのようないくつかの国では、車は左側通行です。)
3. 原因と結果を表す【such … that 〜】(非常に…なので〜だ)
「あまりに…なので、結果として〜になる」という文を作る構文です。”so … that 〜”構文と似ていますが、suchの後ろには必ず「名詞」が来るのが特徴です。
(あまりにも暑い日だったので、私たちは室内にいることにした。)
・It was such a boring movie that I fell asleep.
(それはとても退屈な映画だったので、私は寝てしまった。)
似た単語「such / so / like」の違いと使い分け

例えば”so”や”like”なども「そんなに、〜のような」を意味する単語ですよ!
修飾する「相手(品詞)」と「イメージ」が違います!
such(名詞を修飾)⇒「後ろにある【名詞】をまるごと指さして、「あんなレベルの」と強調・指定する」=そのような
so(形容詞・副詞を修飾)⇒「【形容詞や副詞】の度合いの矢印を、びーっと高く引っ張り上げる」=それほど、あんなに
like(前置詞)⇒「2つのものを並べて、「これとこれは似ているよ」と純粋に比較する」=〜のような
●He is such a good boy.
「彼は(『良い子』という名詞のカタマリを丸ごと指して)あんなに良い子なんだ」
⇒ 「good boy」というセットをそっくりそのまま強調!
●He is so good.
「彼は(『良い』という形容詞の度合いが)あんなに良い状態なんだ」
⇒ goodという状態のボリュームツマミをギュインと上げているイメージ!
●He is like his father.
「彼は父親に似ている(父親のようだ)」
⇒ 2人の人間を並べて、雰囲気がそっくりだと比較しているイメージ!
テストでは「such」と「so」の書き換えがよく出題されます。
・such a good boy(such + a + 形容詞 + 名詞)
・so good a boy(so + 形容詞 + a + 名詞)
※「so」は形容詞を直接修飾したがるため、形容詞を一番前に引っ張り出してしまいます!
語源で納得!”such”は「so(そのように)」+「like(似た)」の合体

ここからは、記憶にさらに定着させるために”such”の語源についても確認していきましょう。
”such”の語源は「so(そのように)」と「like(似た)」の組み合わせ”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”such”の起源について、下記の記載があります。
Origin of such
First recorded before 900; Middle English suilch, such, swulch, Old English swelc, swilc; equivalent to so + like; cognate with German solch, Old Norse slīkr, Gothic swaleiks日本語訳:900年より前に初めて記録された。中英語の suilch, such, swulch、古英語の swelc, swilc に由来し、これは so + like に相当する。ドイツ語の solch、古ノルド語の slīkr、ゴート語の swaleiks と同系である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”such”は1100年以上前の古英語(Old English)の時代から使われている、ものすごく歴史のある単語のようです。
ゲルマン共通祖語:swaleiks(そのように+体・姿をしたもの)
↓
古英語:swelc / swilc(so + like の合体形)
↓
中英語:suilch / swulch と変化し、徐々に音が縮まる
↓
現代英語:「such(まさにその状態の、そのような)」として定着
構成パーツから見る「so」と「like」のニュアンス

”such”は現代では1つの単語ですが、歴史を紐解くと「so(そのように)」+「like(似た)」の2つのパーツから成り立っています。
各パーツが持つ本来のニュアンスも知っておくと、他の単語を覚えるときにも役立ちますよ!
“so”は「そのように、それほど」を方向・度合いを示すパーツ
”so”は「そのように」という方向や、状態の度合いを指し示すパーツです。
相手の話に対して「そうなのですか?(そっか!)」という相槌を表しています。
その他に al-so(all[完全に]+so[そのように]=その通りに、また〜も)なども”so”の感覚を持つ単語です。
”like”は「似ている、〜の性質を持つ」を示すパーツ
”like”は「同じような性質を持っていること」を表すパーツです。単語の語尾にくっつくと「〜のような」という形容詞を作る役割も持っています。
子供にそっくりな性質をしていること=「子供らしい、無邪気な」を表しています。
その他の”like”の感覚を持つ単語についても、下記で紹介しておきます。
・lifelike(life[命・実物]+like[のような]=生きているかのような、実物そっくりの)
まとめ:”such”の意味と語源・覚え方

最後に、今回学習した”such”の重要ポイントのまとめです。
● ”such”は「so(そのように)」+「like(似た)」の2つの感覚が合体した単語。
● コアイメージは「まさにその通りの状態(指示・強調)」。
● 意味は「そのような」「あんなに〜な」。
【文法・使い方の重要ポイント】
● such a + 形容詞 + 名詞(なんて〜なんだ:語順に注意!)
● such as 〜(例えば〜のような:具体例を挙げる)
● such … that 〜(非常に…なので〜だ:原因と結果)
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
