【語源も分かる】英単語「file」の意味と使い方・重要ビジネスフレーズ・文法解説【fil-(糸)+-e(名詞・動詞化)=糸でひとまとめに綴じる】

 
コダック
今日の英語表現は”file”
「fil-(糸)」+「-e(名詞・動詞化)」の2つのパーツで構成されている単語です。

「糸でひとまとめに綴じる」がコアイメージで、日常会話の「ファイル」だけでなく、ビジネスの重要フレーズや「列」という意味まで幅広く使われる単語ですよ!

 

”file”の意味とコアイメージは「糸でひとまとめに綴じる」

 

”file(発音:fáil/ファイル【名詞・動詞】)”は、名詞では「ファイル、書類の束」「(縦の)列」、動詞では「書類を整理・保存する」「(公に書類を)提出する」「一列に進む」など、多くの意味を持つ単語です。

一見バラバラの意味に見えますが、すべて「fil-(糸)」+「-e(名詞・動詞化)」のパーツからなる、「糸でひとまとめに綴じる」というコアイメージで繋がっています。

 

 
コダック
昔はバラバラの書類を針と「糸(fil-)」に通して、散らばらないよう一まとめに保管していました。これが「書類を綴じる・ファイル」の語源です。

また、その糸のようにまっすぐ縦に繋がった状態から、人や物の「縦の列・一列に進む」という意味も生まれました。イメージの根っこは全部同じなんですね!

 

”file”は「バラバラのものを、糸のように一本のラインに綺麗にまとめる」という感覚を持つと、一気に覚えやすくなります。

 

動詞”file”の使い方と重要文法・頻出フレーズ

 

動詞の ”file” を使うときは、「他動詞(~を整理する・提出する)」としての使い方と、「自動詞(一列で進む)」としての使い方の2パターンを意識することが大切です。

 

①【他動詞】書類を整理・保管する

バラバラの書類を所定のファイルやフォルダに分類して収める時に使います。パソコンのデータを整理する際にもよく使われる表現です。

例文

・Please file these documents in alphabetical order.
(これらの書類をアルファベット順にファイルに閉じて[整理して]ください。)
・I need to file these client emails into the appropriate folders.
(これらの顧客メールを適切なフォルダに整理して保存する必要があります。)
※参考・例文引用(1種)「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」

 

②【他動詞】(公的な書類や訴訟を)提出する・提起する ★ビジネス・TOEIC最頻出!

ビジネスや法律の場面において、**「公式な手続きのためにしかるべき機関に書類を出す」**という意味で非常に重要です。「糸で綴じた正式な書類を提出する」イメージからきています。

絶対に覚えておきたい動詞 ”file” の超頻出コロケーション
file a tax return(確定申告をする・税務申告を提出する)
file a lawsuit(訴訟を提起する・裁判を起こす)
file a complaint(苦情を申し立てる)
file for divorce(離婚を申請する ※この場合はforを伴う)

例文

・You must file your tax return by the end of this month.
(今月末までに確定申告書を提出しなければなりません。)
・The company decided to file a lawsuit for patent infringement.
(その会社は特許侵害で訴訟を提起することを決定した。)

 

③【自動詞】(人が)一列になって進む

人々が糸のように縦一列のラインになって、順番に移動する様子を表します。後ろに **in(入る)** や **out(出る)** などの前置詞・副詞を伴うことが多いです。

例文

・The soldiers filed out of the room.
(兵士たちは一列になって部屋から出て行った。)
・The students filed into the auditorium for the ceremony.
(生徒たちは式典のために一列になって講堂に入った。)
※参考・例文引用(1種)「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」

 

”file”の関連語・類義語のニュアンス比較

 

1. 「書類・保管」を意味する単語 ”file / document / folder”

 
コダック
「書類」に関連する似たような単語も、イメージの違いをセットで覚えると記憶が定着しやすいですよ!

 

 
コダック

それぞれのニュアンスの差は以下の通りです!

file ⇒「整理された記録」=テーマごとに分類・綴じられた書類一式(データ全体)
document ⇒「公式な文書」=情報や証拠が記された書類そのもの(中身)
folder ⇒「紙を折った挟み」=書類を入れておくための外箱・カバー

 

例文で見るイメージの違い

● file
「keep a **file** on the project」
⇒そのプロジェクトに関する関連書類を、綺麗に『一まとめに整理・分類して保管する』イメージ

● document
「sign an official **document**」
⇒契約書や証明書など、文字やデータで『情報が記載されている公式な文書そのもの』を指すイメージ

● folder
「put the papers in a plastic **folder**」
⇒書類が散らばらないように、クリアファイルや紙製の『挟み(入れ物)』に入れるイメージ

 

2. 「列」を意味する単語 ”file / row / line”

 
コダック
次は「列」を意味する単語との比較です。実はここが一番間違いやすいポイントなので要チェックです!

 

 
コダック

それぞれの「列」の向きやニュアンスの違いに注目してください。

file ⇒「縦の一列」=前後にまっすぐ並んだ、一人分の幅の細い列
row ⇒「横の一列」=映画館の座席や並んだ家などの横の並び
line ⇒「一般的な行列」=順番を待つ人々の列(縦横問わず最も広く使う)

 

例文で見るイメージの違い

● file
「walk in single **file**」
⇒山道などの狭い場所を、前後に重なるように『縦一列になって進む』イメージ

● row
「sit in the front **row**」
⇒劇場や教室などで、ステージに向かって『横並びになっている最前列』に座るイメージ

● line
「wait in **line** for a bus」
⇒バスを待つために、人々が順番を守って『行列を作って並んでいる』一般的なイメージ

 

”file”の語源はラテン語の filum(ひも、糸)

 

”file”の語源についても、より詳しく確認していきましょう。

”file”の語源はラテン語で「ひも、糸」を意味する ”filum”です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”file”の起源について、下記の記載があります。

Origin of file1
First recorded in 1425–75; late Middle English verb filen, from Middle French filer “to string documents on a thread or wire,” Old French: “to wind or spin thread,” from Vulgar Latin filare “to wind or spin thread,” from the Latin noun filum “a string, thread”; the English noun is derived from the verb

日本語訳:1425〜75年に初めて記録された。中期英語の動詞 filen は、中期フランス語の filer(書類を糸や針金に通して綴じる)、古期フランス語の「糸を巻く、紡ぐ」、俗ラテン語の filare(糸を巻く、紡ぐ)に由来し、これはラテン語の名詞 filum(ひも、糸)に基づいている。英語の名詞は、この動詞から派生したものである。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この歴史から分かるように、元々は「バラバラの書類を糸や針金に通して一つに繋ぎ止める」という具体的な行動(動詞)が始まりで、それがのちに名詞の「file(ファイル)」へと発展していきました。

 

”file”の歴史まとめ
● ラテン語:filum(ひも、糸)

● 中期フランス語:filer(書類を糸や針金に通して綴じる)

● 15世紀、英語に動詞として入り、のちに名詞の「file」へ

 

 
コダック
ちなみに、爪を研ぐ工具の「ヤスリ(file)」や、「汚す」という意味の動詞(file)は、綴りは全く同じですが、それぞれ完全に異なる歴史(語源)を持つ別物の単語なんですよ!

 

構成パーツで覚える”file”の仲間(関連語)

 

”file”の構成パーツは**「fil-(糸)」+「-e(名詞・動詞化)」**の2つです。

この「fil-(糸)」というパーツを覚えておくと、他の難しい英単語に出会ったときも意味が推測できるようになります!

 

1. ”fil-”(糸)を共有する英単語の仲間

filament(フィラメント)
=「fil-(糸)」+「-ament(名詞にするパーツ)」で構成。電球の中などにある非常に細い金属の線(=「細い糸状の線」)を表します。

profile(プロフィール・横顔・輪郭)
=「pro-(前へ)」+「file(糸・線)」。元々は「糸で引いたような(横顔の)境界線」という意味から、現在の「人物紹介・輪郭」という意味になりました。

filter(フィルター・ろ過器)
=こちらも語源を辿ると「フェルトや糸のクズ」を使って水をこしていた歴史に由来しています。

 

2. 末尾の ”-e” の役割

単語の末尾について、名詞や動詞の形を現代英語の形として整える役割を持っています。

 

”file”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、”file”の意味と覚え方について重要なポイントをまとめます。

コアイメージは「糸でひとまとめに綴じる」
名詞の意味:ファイル(書類の束)、縦の一列
動詞の意味:書類を整理する、(訴訟や確定申告を)提出する、一列で進む
語法・文法のポイント
・「他動詞」と「自動詞」の使い分けに注意!
・「縦一列になって」と言いたいときは ”in single file” という決まり文句が使われます。このとき冠詞の a をつけずに表現するのがポイントです!

 

 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」