ラテン語の「stringere(縛る、きつく引く)」という言葉を起源に持つ単語です。
「限界まで引っ張る・ピンと張り詰める」がコアイメージで、そこから派生して“strain”=「負担(をかける)」「緊張・重圧」「(筋肉などを)痛める」といった意味を持ちますよ!
”strain”の意味と使い方 コアイメージは「限界まで引っ張る」
”strain(発音:ストレイン(streɪn))”は「負担(をかける)」「緊張・重圧」「(筋肉・目などを)酷使して痛める」の意味を持つ単語です。
ラテン語の「stringere(縛る、きつく引く)」を起源に持っており、「限界まで引っ張る・ピンと張り詰める」がコアイメージです。
この無理な力がかかっている状態が(=「負担をかける」)であり、
ピーンと張り詰めた状態が(=「緊張・重圧」)という意味に繋がります!

このように”strain”は、物理的な体や精神が「限界まで張り詰めて、ダメージを受けている状態」を表す際によく使われます。
同じ「痛める」でも、靭帯などをひねって「捻挫する」場合は後述する”sprain”を使用します。
例文
I strained my eyes by reading in the dark.
(暗いところで本を読んで目を痛めた / 酷使した)The incident put a severe strain on their relationship.
(その出来事は彼らの関係に深刻な負担 / 緊張をもたらした)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”strain”の関連語①:「負担・緊張」を意味する名詞”stress / tension”との違い
”stress”や”tension”なども「負担・緊張」を意味する単語ですが、少しずつニュアンスが異なります。
⇒「負担・緊張」の意味を持つ単語”stress / tension”
イメージの違いとしては以下のようになります。
strain ⇒「内側からピンと引っ張られた限界状態」=無理をした結果の重圧・疲労
stress ⇒「外からグッと押し付けられる重み」=外部からの物理的・精神的な圧力
tension ⇒「両側から引っ張り合っている状態」=対立によるピリピリした空気、緊張感
それぞれのイメージを実際の例文を見ながら確認してみましょう!
●The rope broke under the strain.
「限界まで引っ張られた負担でロープが切れた」
⇒自らの限界を超えて引っ張られ、プチッといくイメージ
●He is suffering from stress at work.
「彼は仕事のストレス(精神的負担)に苦しんでいる」
⇒仕事という外部の要因が、重い岩のようにドスンと圧し掛かっているイメージ
●There is political tension between the two countries.
「両国間には政治的な緊張状態がある」
⇒両者がお互いに引っ張り合い、糸が張るように空気がピリピリしているイメージ
”strain”の関連語②:「体を痛める」を意味する動詞”sprain / hurt”との違い
こちらも一緒に整理しておくと、英語での表現の幅がグッと広がりますよ!
⇒「痛める」の意味を持つ単語”sprain / hurt”
「痛める」の表現の違いは、医学的な原因によって分かれています。
strain ⇒「筋肉や腱を(伸ばしすぎて)痛める」=筋違い・肉離れなど
sprain ⇒「関節の靭帯をひねって痛める」=捻挫(ねんざ)など
hurt ⇒「一般的な痛み・ケガ全般」=痛む、傷つける(広い意味)
どう痛めたのか、状況の違いを意識してみてください。
●I strained a muscle in my leg.
「足の筋肉を痛めた(筋を違えた/肉離れを起こした)」
⇒筋肉を無理に引っ張りすぎてしまった(strainのコアイメージ)結果の痛み
●I sprained my ankle.
「足首を捻挫した」
⇒グキッと関節をひねって靭帯を痛めた状況
●My leg hurts.
「足が痛い」
⇒原因(打撲、筋肉痛、怪我など)を問わず、とにかく「痛みがある」という事実を伝える表現
”strain”の語法と文法解説 動詞・名詞の重要パターン

”strain”を実際に使う上で、知っておきたい語法・文法のポイントを整理しましょう。
”strain”には動詞(〜に負担をかける、痛める、必死に努力する)と名詞(負担、緊張、重圧)の両方の使い方があります。
特に試験や日常会話でよく狙われる「4つの定番パターン」を押さえておきましょう!
① 【他動詞】 strain +【身体の部位】(〜を痛める、酷使する)
② 【自動詞】 strain to do(〜しようと限界まで努力する・目を凝らす)
③ 【名詞】 put a strain on 〜(〜に負担・重圧をかける)
④ 【名詞】 under strain(重圧の下で、張り詰めて)
実際の例文を見ながら、文法の使われ方を確認してみましょう!
「語法・文法」で覚える例文
① strain +【身体の部位】
She strained her back trying to lift the heavy box.
(彼女は重い箱を持ち上げようとして背中を痛めた)② strain to do
Every student strained to hear the teacher’s faint voice.
(生徒たちはみんな、先生のかすかな声を聞き取ろうと耳を澄ませた / 必死に努力した)③ put a strain on 〜
High inflation is putting a strain on household budgets.
(高インフレが家計に大きな負担をかけている)④ under strain
The hospital’s medical system is under severe strain due to the virus outbreak.
(ウイルスの発生により、その病院の医療体制は深刻な重圧の下にある / 逼迫している)
”strain”の語源はラテン語「stringere」 意味は「きつく縛る・引っ張る」

”strain”の語源について、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。
”strain”の大元となる語源はラテン語の「stringere」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”strain”の起源について、下記の記載があります。
Origin of strain1
First recorded in 1250–1300; Middle English streinen (verb), from Old French estrein-, stem of estreindre “to press tightly, grip,” from Latin stringere “to bind, tie, draw tight.” See stringent日本語訳:1250〜1300年頃に初めて記録された。中英語の「streinen(動詞)」、古フランス語の「estreindre(きつく押さえる、つかむ)」の語幹に由来し、さらにラテン語の「stringere(縛る、結ぶ、きつく引く)」から来ている。(stringentの項目も参照)
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”strain”はラテン語の「stringere」から発祥し、フランス語を経由して英語に取り入れられたことが分かります。
ラテン語 stringere(縛る、結ぶ、きつく引く)
↓
古フランス語 estreindre(きつく押さえる、つかむ)
↓
中英語 streinen(動詞)を経て、現代の strain へ
その張り詰めた状態が、やがて「もう耐えられない(千切れそう)」という限界地点に達します。そこから転じて、人間の身体や精神に対する「重圧」「過度な負担」、さらには引っ張りすぎて「筋を痛める」という意味に変化していったわけです!
”strain”の語根と構成パーツ「strain / strict / string(縛る・引っ張る)」

”strain”の語源についても、詳しく確認していきましょう。
”strain”の語源は、ラテン語の「stringere(縛る、きつく引く)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”strain”の起源について、下記の記載があります。
Origin of strain1
First recorded in 1250–1300; Middle English streinen (verb), from Old French estrein-, stem of estreindre “to press tightly, grip,” from Latin stringere “to bind, tie, draw tight.” See stringent日本語訳:1250〜1300年頃に初めて記録された。中英語の「streinen(動詞)」、古フランス語の「estreindre(きつく押さえる、つかむ)」の語幹に由来し、さらにラテン語の「stringere(縛る、結ぶ、きつく引く)」から来ている。(stringentの項目も参照)
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、”strain”はラテン語の「stringere」から発祥し、英語の中で「strain / strict / string」といった語根(単語のベースとなるパーツ)として使われるようになりました。
ラテン語 stringere(縛る、結ぶ、きつく引く)
↓
古フランス語 estreindre(きつく押さえる、つかむ)
↓
中英語 streinen(動詞)を経て、現代の strain や strict などへ派生
ここからは、この語根「strain / strict(縛る・引っ張る)」に接頭辞がくっついた構成パーツや、同じ語源を持つ親戚の単語を見ていきましょう!
同じ語源・構成パーツで覚える”strain”の仲間たち!

実は”strain”の持つ「縛る・引っ張る」という構成パーツは、私たちがよく知っている他の単語にもたくさん使われています。
接頭辞(単語の頭にくっついて意味を付け足すパーツ)との組み合わせに注目すると、とても効率的に英単語を覚えられますよ!
”constrain”と”restrain”(接頭辞 + strain)
まずは”strain”という語根そのものに、接頭辞がくっついた単語です。
constrain(強制する、制限する)
「con(完全に)」+「strain(縛る)」の構成パーツ!
完全に縛り付けて自由を奪うイメージから、「人に~することを強制する、無理強いする」という意味になります。
restrain(抑制する、制止する)
「re(後ろへ)」+「strain(縛る・引っ張る)」の構成パーツ!
暴れている人や感情を後ろから引っ張って止めるイメージから、「(感情や行動を)抑える、制止する」という意味になります。
”strict”と”restrict”(語根 strict=縛る)
次に、”strain”と同じ語源から派生した「strict」の形を持つ単語です。
strict(厳しい、厳格な)
ルールや規則で人を「きつく縛りつける」イメージそのままです。
親や先生が「厳しい(strict)」と言う時によく使われますね!
restrict(制限する、限定する)
「re(後ろへ)」+「strict(縛る)」の構成パーツ!
restrainと成り立ちも意味も似ていますが、こちらは「(規則や法律によって)範囲を制限する」というニュアンスで使われます。
”stress”と”district”も同じ語源の親戚!
さらに、形は少し違いますが「stress」や「district」も同じ語源の仲間です。
stress(ストレス、圧力)
上からギュッと圧力をかけて「締め付ける・縛る」イメージです。
心がギュッと締め付けられる、精神的・物理的な「圧力(ストレス)」を表しています。
district(地区、地域)
「dis(離して)」+「strict(縛る)」の構成パーツ!
ある境界線で区切って(離して)、権力やルールで縛られた(管理された)特定のエリアを表す単語になりました。
”strain”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”strain”の意味と覚え方、構成パーツについてのまとめです。
⇒コアイメージは「限界まで引っ張る・ピンと張り詰める」
⇒”strain”=「負担(をかける)」「緊張・重圧」「筋肉などを痛める」の意味
●語源・構成パーツの仲間
⇒ con(完全に)+strain=constrain(強制する)
⇒ re(後ろへ)+strain / strict=restrain / restrict(抑制する・制限する)
⇒ strict(厳しい)、stress(ストレス)、district(地区)も同じ語源の親戚!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!