【語源も分かる】英単語「spend」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ex-(外へ)+pend(重さを量る)=重さを量って支払う】

 
コダック
今日の英語表現は”spend”

元々は「ex-(外へ)」+「pend(重さを量る)」の2つのパーツ(expend)から、頭の文字が省略されてできた単語です。

重さを量って(お金を)支払うがコアイメージで、そこから転じて“spend“=「(お金・時間・労力を)費やす、使う」「(時間を)過ごす」の意味を持ちますよ!

 

”spend”の意味と使い方 コアイメージは「重さを量って支払う」

 

”spend(発音:spénd/スペンド【動詞】)”は「(お金・時間・労力を)費やす、使う」「(時間を)過ごす」の意味を持つ単語です。

昔はお金の代わりに金貨や銀貨の「重さを量って(pend)」お財布の「外へ支払い(ex-)」をしていたことから、「重さを量って支払う」がコアイメージとなります。

 

 
コダック
天秤でコインの重さをしっかり量って、お財布の「外へ出す」こと。

そこから、自分の持っている財産(お金)やリソース(時間・エネルギー)を特定の目的のために引き渡して「費やす」ことや、休日などの時間を「過ごす」のが”spend”なわけですね!

 

”spend”は「自分の持っている大切な資源(お金や時間)を、切り崩して差し出す」というイメージが強いのが特徴です。

 

 
切り崩して差し出すこと??
 
コダック
例えば、貯金を崩して買い物をする時や、貴重な週末の時間を趣味に充てる時のことを想像してみると分かりやすいですよ!

 

このように”spend”で表現するものは、「お金」や「時間」、そして「労力(エネルギー)」という有限なリソースを使う場合に用いられます。

逆に、水や電気などの「物理的な資源そのものを消費・浪費する」ことや、本や道具を単に「使用する」場合は、”consume(消費する)”や”use(使う)”を使用します。

 

”spend”を使った例文

・She spent a lot of money on clothes.
(彼女は衣服にたくさんのお金を使った。)

・I want to spend more time with my family.
(私は家族ともっと多くの時間を過ごしたい。)

・He spent a lot of energy on this project.
(彼はこのプロジェクトに多大な労力を費やした。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

絶対に外せない!”spend”の文法・語法と定番フレーズ

 

”spend”を使いこなす上で、絶対に覚えておくべき超重要ルールが2つあります!TOEICなどの試験でも頻出のポイントです。

 

1. 最重要フレーズ! ”spend [お金・時間] on [名詞]”

お金や時間を「〜(名詞)に費やす」と言いたい時、後ろには前置詞の **「on」** を使います。

◎ **spend + お金・時間 + on + 名詞**

  • I spent 5,000 yen on the book.
    (私はその本に5,000円使った。)
  • We spent a whole day on the research.
    (私たちはその調査に丸一日を費やした。)

 

2. 動名詞がくる時は前置詞が消える!? ”spend [時間・お金] doing”

「〜することに時間を費やす(過ごす)」と、後ろに動詞の `-ing` 形(動名詞)を続けたい場合は、**前置詞を置かずに直接 `-ing`** を繋げるのが現代英語の主流です。

◎ **spend + 時間・お金 + doing(-ing形)**

  • He spent three hours studying English.
    (彼は英語の勉強に3時間を費やした。)
  • She spent all her money traveling around the world.
    (彼女はすべてのお金を世界旅行に使った。)
 
コダック
※昔は「spend 時間 in/on doing」のように前置詞が入っていましたが、現代では省略されるのが普通です!文法問題でよく狙われるので要チェックです!

 

”spend”と似た単語の違いを徹底解説!(cost/pay, waste/pass)

 

せっかく”spend”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ類義語も一緒に覚えてしまいましょう!使い分けが分かると、英語の表現力がグッと上がります。

 

関連語①:「お金を使う」を意味する”cost / pay”との違い

”spend”の類義語
⇒「お金を使う」の意味を持つ単語”cost / pay”

 

 
コダック

イメージの違いとしては

spend ⇒「(人が)財産を切り崩して出す」=主語は「人」
cost ⇒「(物事が)代償や費用を要求する」=主語は「物・事」
pay ⇒「(義務や対価として)お金を渡す」=決済・支払う行為そのもの

といった感じです!

 
主語が人か物かで使い分けるんだね!実際の表現で見るとどうなるの??
 
コダック
例文で見ると一発で納得できますよ!
それぞれのニュアンスを確認してみましょう!

 

例文で見る!”spend / cost / pay”のイメージの違い

● spend (主語は人)
I spent 10,000 yen on this coat.」
⇒ 私は(自分の意志で)このコートに1万円を費やしたイメージ

● cost (主語は物)
This coat cost me 10,000 yen.」
⇒ このコートは(私から)1万円という費用を要求した・奪っていったイメージ

● pay (支払い行為)
I paid 10,000 yen for this coat.」
⇒ レジでコートの対価として、お店に1万円をキッチリ支払った・決済したイメージ

 

関連語②:「時間を過ごす・消費する」を意味する”waste / pass”との違い

 

”spend”の類義語
⇒「時間を過ごす」の意味を持つ単語”waste / pass”

 

 
コダック

時間の「質」によって使われる単語が変わります!

spend ⇒「目的を持って有意義に過ごす」=主体的・建設的な時間
waste ⇒「無駄にダラダラと浪費する」=もったいない時間の使い方
pass ⇒「(何もしなくても)時が経過する」=時間がただ通り過ぎる

 

例文で見る!”spend / waste / pass”のイメージの違い

● spend time
「I spent the weekend reading books.」
(読書をして週末を過ごした。)
⇒ 目的を持って時間を(充実させて)使ったイメージ

● waste time
「Don’t waste time playing video games all day.」
(一日中ゲームをして時間を無駄にするな。)
⇒ 無益なことに時間を浪費してしまったというイメージ

● pass time
「We played cards to pass the time.」
(私たちは時間をつぶすためにトランプをした。)
⇒ 電車の待ち時間などに、暇つぶしをして(時間が経つのを)待つイメージ

 

”spend”の語源と構成パーツ「ex-(外へ)」+「pend(重さを量る)」

 

ここからは語源と構成パーツの面から”spend”を深く理解していきましょう。

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”spend”の起源について、下記の記載があります。

Origin of spend
First recorded in 1125–75; Middle English spenden, continuing Old English -spendan (in āspendan, forspendan “to spend entirely or utterly”), from West Germanic, from Latin expendere “to pay out, spend, expend” ( see expend); compare German spenden

日本語訳:1125〜75年に初めて記録された。古期英語の「-spendan」(完全に、または徹底的に使い果たすという意味の āspendan, forspendan)を引き継ぐ、中期英語の「spenden」から。これは西ゲルマン語派、そしてラテン語の「expendere」(支払いをする、費やす、支出する)に由来する。ドイツ語の「spenden」も同源。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”spend”の語源はラテン語の「expendere(重さを量って支払う)」です。
「外に(ex-)重さを量って出す(pendere)」という言葉が、時代を経て頭の「ex-」が取れてシンプルになった模様です。

 

”spend”の語源(起源~発祥まで)
● ラテン語:expendere(ex- 外へ + pendere 重さを量る)

● 古期英語:-spendan(完全に使い果たす)

● 中期英語:spenden(頭の ex- が省略されて現在の形へ)

 

 
コダック
なるほど、頭のパーツが取れちゃったわけですね!

ちなみに、省略されずにそのまま残った親戚の単語には、まさにそのまま「支出する」を意味する **”expend”** や、その名詞形の **”expense(費用・経費)”** がありますよ!

 

構成パーツごとに見ると、他の英単語との繋がりも見えてきます。

“ex-“は「外へ、前に、離れて」を意味するパーツ

”ex-”は「外へ」を意味するパーツです。(※spendでは省略されています)

 

 
コダック
例えば”exit”という単語は「ex-(外へ)」+「it(行く)」のパーツで構成されており、

外へ行く場所(=「出口」)を表しています。

 

その他に export(外へ運ぶ=輸出する)や、exclude(外に閉め出す=除外する)等も”ex-”を使用する単語です。

 

”pend”は「重さを量る、ぶら下げる」を意味するパーツ

”pend”は「重さを量る、ぶら下げる」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば首からぶら下げるジュエリーの”pendant”は、まさにこの「ぶら下げる(pend)」が名前の由来(=「ペンダント」)なんですよ!

 

その他の”pend”を使用する単語についても、下記のようなものがあります。

  • depend(下にぶら下がる=依存する・〜次第だ)
  • suspend(下から吊るす=一時停止する、停学にする)
  • pendulum(ぶら下がって揺れるもの=振り子)

 

”spend”の意味と語法・覚え方のまとめ

 

以下、”spend”の意味と覚え方、重要な語法についてのまとめです。

● ”spend”は「ex-(外へ)」+「pend(重さを量る)」から派生した単語
⇒ コアイメージは「重さを量って(お金・時間を)支払う」
⇒ “spend”=「(お金・時間・労力を)費やす、使う」「(時間を)過ごす」の意味

● 語法・文法の超重要ポイント
「spend + お金/時間 + on + 名詞」
「spend + 時間/お金 + doing(-ing形)」※前置詞不要

● 類義語との違い
⇒ お金:spend(人が使う), cost(物が費用を要求する), pay(支払う行為)
⇒ 時間:spend(有意義に使う), waste(無駄にする), pass(時間が経つ)

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」