古ノルド語(北欧の言葉)の「skjarr(臆病な)」をルーツに持ち、時代を経て変化してきた単語です。
「対象を臆病な状態にさせて、怖がらせる」がコアイメージで、“scare“=「怖がらせる、おびえさせる(動詞)」「恐怖、強い不安(名詞)」の意味を持ちますよ!
”scare”の意味と使い方 コアイメージは「突発的に怖がらせる」
”scare(発音:skéər / スケア【動詞・名詞】)”は「怖がらせる、おびえさせる」「恐怖、強い不安」の意味を持つ単語です。
「対象を臆病な状態にさせて、怖がらせる」がコアイメージで、とくに「突然ハッとさせる、ギョッとさせる」という突発的なニュアンスを強く持ちます。
それによって引き起こされる突然のパニック(=「恐怖・強い不安」)な状態=”scare”なわけですね!
このように”scare”で表現するものは、「突発的にビクッと怖がらせること」が多いです。
逆に、長期間にわたってずっと抱いている不気味な恐怖や、圧倒的な威圧感などは後述する”fear”や”intimidate”などを使用します。
例文
・The sudden loud noise scared me.
(突然の大きな音に私はギョッとした[怖がらせられた]。)・You gave me a scare!
(あぁびっくりした![あなたは私に恐怖(名詞)を与えた])・Don’t scare me like that!
(そんな風に私を驚かさ(怖がらせ)ないでよ!)※参考・例文引用一部「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”scare”の文法・語法 絶対に外せない頻出フレーズ3選

”scare”を使いこなす上で、絶対に覚えておきたい重要な文法・イディオムパターンが3つあります。日常会話でも非常によく登場しますよ!
1. 定番中の定番! “be scared of ~” (〜を怖がっている)
日常会話で「〜が怖い」と言うとき、”scare”を受動態にして「be scared of ~」の形で非常によく使われます。
”scare”は元々「怖がらせる」という他動詞なので、自分が主語のときは「(何かに)怖がらせられている状態=怖い」となるわけです。
(私はクモが怖いです。)
・He is scared of making mistakes.
(彼はミスをすることを恐れている。)
2. 怖がらせて追い払う! “scare A away / off”
「Aを怖がらせて(scare)、遠くへ(away/off)追いやる」という、イメージそのままの強力なイディオムです。泥棒を威嚇して追い払ったり、鳥を驚かせて逃がしたりするときに頻出します。
(私たちはオオカミを怖がらせて追い払うために火を焚いた。)
3. 死ぬほど怖い! “scare ~ to death”
直訳すると「〜を死へ(to death)怖がらせる」となり、「死ぬほど怖がらせる、肝を冷やさせる」という意味のよく使われる大げさな表現です。
(あのホラー映画は死ぬほど怖かった。)
・I was scared to death when the earthquake hit.
(地震が起きた時、死ぬほど怖かった[肝を冷やした]。)※受動態のパターン
”scare”の関連語①:「怖がらせる(動詞)」を意味する単語”frighten / terrify”

例えば”frighten”や”terrify”なども「怖がらせる」を意味する単語ですよ!
⇒「怖がらせる(動詞)」の意味を持つ単語”frighten / terrify”
イメージの違いとしては
scare ⇒「会話で最もよく使われる、突発的な「ビクッ」とする恐怖」=日常的な恐怖
frighten ⇒「やや硬い表現で、予期せぬショックで一時的にパニックになる恐怖」=ぎょっとさせる
terrify ⇒「恐怖のレベルが最大級で、精神的にすくみ上がってしまうような恐怖」=極度に恐れさせる
といった感じです!実際の例文を見てみましょう。
● scare the kids with a ghost story
「怪談話で子供たちを怖がらせる」
⇒ 日常的で、ちょっとお茶目な「ワッ!」と驚かせるような怖さにも使えるイメージ。
● be frightened by the sudden explosion
「突然の爆発にぎょっとする」
⇒ 不意のショックを受けて、一瞬パニックで心拍数が跳ね上がるイメージ。
● be terrified of flying in airplanes
「飛行機に乗るのが死ぬほど怖い」
⇒ 恐怖のあまり体が震えたり、完全にすくみ上がったりするほどの「強烈な恐怖」のイメージ。
”scare”の関連語②:「恐怖(名詞)」を意味する単語”fear / dread”

名詞の類義語についても違いを整理しておきましょう!
⇒「恐怖(名詞)」の意味を持つ単語”fear / dread”
それぞれの表現の違いとしては
scare ⇒「突発的にハッとするような、一時的な「驚きと恐怖」のイベント」=一時の恐怖・びっくり
fear ⇒「人間が本能的に抱く、対象がはっきりした「恐れ」の感情全般」=(感情としての)恐れ
dread ⇒「これから起こる悪い未来を考えて、じわじわと湧き上がる強い不安」=畏怖・恐れ戦く
といったイメージです。
● The cancer scare ended well.
「ガンの誤診(一時のガンの恐怖)は無事に終わった」
⇒ 突発的に発生して、去っていった一時的な恐怖(騒ぎ)のイメージ。
● a fear of heights
「高所恐怖症(高いところへの恐怖)」
⇒ 対象に対して心の中で抱き続ける、一般的な「恐れ」の感情。
● live in dread of losing one’s job
「失業の恐怖に怯えながら暮らす」
⇒ 未来への不安が頭から離れず、じわじわと心を蝕む重苦しいイメージ。
”scare”の語源と歴史(古ノルド語から中英語へ)

”scare”の語源についても確認していきましょう。
”scare”の語源は古ノルド語(バイキングの言葉)の「skirra」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”scare”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1150–1200; (for the verb) Middle English skerren, from Old Norse skirra “to frighten,” derivative of skjarr “timid, shy”; (for the noun) late Middle English skere, derivative of the verb日本語訳:1150–1200年に初めて記録。 (動詞)中英語 skerren、古ノルド語 skirra「怖がらせる」(skjarr「臆病な、恥ずかしがり屋な」の派生語)から。 (名詞)後期中英語 skere、動詞の派生語。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”scare”は複数のパーツが合体したのではなく、北欧の言葉が時代と共に姿を変えて(進化して)英語に定着したことが分かります。
① skjarr(臆病な、恥ずかしがり屋な状態)
人間や動物が「びくびくして、シャイになっている状態」を表す言葉。
↓
② 古ノルド語 skirra(臆病にさせる ⇒ 怖がらせる)
「臆病にさせる」という動詞になり、現在の「怖がらせる」という直接的なアクションの意味へ進化。
↓
③ 中英語 skerren(英語に流入)
バイキングの言葉がイギリスに伝わり、英語として馴染む。これが長い歴史の中で発音が洗練され、現在の”scare”へ!
”scare”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”scare”の意味と覚え方についてのまとめです。
● ”scare”は古ノルド語の「skjarr(臆病)」⇒「skirra(怖がらせる)」⇒「skerren(中英語)」という歴史を辿って英語になった単語。
● コアイメージは「対象を臆病な状態にさせて、突発的にビクッと怖がらせる」。
● 意味は動詞で「怖がらせる、おびえさせる」、名詞で「一時の恐怖、びっくり」。
【語法・文法の超重要ポイント】
● 日常会話では受動態の “be scared of ~(〜が怖い)” や、追い払う “scare ~ away”、死ぬほど怖いを表す “scare ~ to death” が超定番!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
