prestigious 華のある手品師のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「prestigious」の意味と使い方・覚え方・文法解説【stigi-(だまし絵)+-ous(〜に満ちた)=トリックで周囲を圧倒する】

 

 
コダック
今日の英語表現は”prestigious”

「pre-(前に)」+「stigi-(だまし絵・幻影)」+「-ous(〜に満ちた)」の3つのパーツで構成されている単語です。

「トリックで周囲を圧倒する」というコアイメージを持ち、「名声のある、一流の」「格式高い、威信のある」の意味を持つ単語です。

 

”prestigious”の意味とコアイメージ:なぜ「手品」が「一流」になるの?

 

”prestigious(発音:prestídʒəs/プレスティジャス【形容詞】)”は「名声のある、一流の」「格式高い、威信のある」の意味を持つ単語です。

先ほど紹介した通り、コアイメージは「トリックで周囲を圧倒する」となります。

 

 
コダック
素晴らしい幻影や手品(=「stigi-」を繰り出して、賞賛や驚きに満ちている状態(=「-ous」
これが「人々を盲目的に魅了する圧倒的な力」となり、転じて「社会的な名声」や「一流の」という意味になったわけですね!
 
 
幻影…?がなんで名声につながるの?
 
コダック
その疑問もごもっともです。後述しますが”prestigious”は「手品やペテン(人を欺くこと)」から発祥しています。
騙すことから来ているので、もともとはネガティブな意味で使われていた歴史があるんです。

しかし時代が進むにつれてネガティブな意味は薄れていきました。

 

 
コダック
トリックショーで手品を披露するマジシャンには華がありますよね?
そうした「人の目を奪うほどの魅力・影響力」がフォーカスされるようになったんです!
 
 
なるほど、「幻影・手品」⇒「トリックショー」⇒「人の目を奪うほどの魅力・影響力」⇒「名声」って流れなんだね。

prestigious 華のある手品師のイメージ図

”prestigious”の詳しい使い方と頻出フレーズ(語法・文法解説)

”prestigious”は、主に「組織」「学校」「賞」「役職」といった、高い社会的ステータスを持つ名詞を修飾する形容詞として使われます。

どのような単語と一緒に使われやすいのか、まずは定番の頻出フレーズ(コロケーション)から確認してみましょう!

 

【超頻出!prestigiousを使った定番フレーズ】

  • a prestigious university / school (名門大学 / 一流校)
  • a prestigious award / prize (権威ある賞 / 名誉ある賞)
  • a prestigious company / firm (一流企業 / 格式ある会社)
  • a prestigious hotel (高級一流ホテル)
  • a prestigious position (威信のある役職 / 誰もが羨む地位)

 

 
コダック
ここで1つ、ライティングやスピーキングで間違えやすい重要な語法・文法ポイントです!
”prestigious”は基本的に「モノ・組織・地位」を修飾する単語です。そのため、人間そのものを直接修飾して ”He is prestigious.”(彼は一流だ)のように言うのは不自然になってしまいます。
「あの人は一流(名門)の教授だ」と言いたい時は、”He is a professor at a prestigious university.” のように、所属する組織などを修飾する形で表現しましょう!

 

”prestigious”の実用例文

He graduated from a prestigious university in Tokyo.
(彼は東京にある一流[名門]大学を卒業した。)
She won a prestigious award for her medical research.
(彼女は医学研究において権威ある賞を受賞した。)
It is a great honor to work for such a prestigious firm.
(このような一流企業で働けることは大変光栄です。)
The tournament is considered one of the most prestigious events in tennis.
(そのトーナメントは、テニス界で最も格式高い大会の一つとみなされている。)

※一部例文参考・引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」

 

”prestigious”の類義語①:「有名な」を意味する単語”famous/renowned”との違い

 
コダック
せっかく”prestigious”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えて使い分けられるようになりましょう!

例えば”famous”や”renowned”なども「有名な」を意味する単語ですが、ニュアンスに大きな違いがあります。

 

”prestigious”の類義語
⇒「有名な」の意味を持つ単語”famous/renowned”

 

 
なるほど…、それぞれの表現にはどんなイメージの違いがあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては、以下のような感じです!

prestigious ⇒「高い社会的地位や権威、格調がある」=一流の・格式高い
famous ⇒「善悪に関わらず、とにかく広く名前が知られている」=有名な(一般的)
renowned ⇒「特定の専門分野の功績や優れたスキルで高く評価されている」=名高い・高名な

 
う~ん…言葉の説明だけだとニュアンスの差がちょっとややこしいかも…
 
コダック
確かに、これだけだと分かりづらいかもしれませんね…汗
それぞれのイメージの違いを、実際のフレーズを見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”prestigious/famous/renowned”のイメージの違い

a prestigious hotel
「(伝統や格式、ステータスが非常に高い)一流ホテル」
⇒ 歴史的な権威や、社会的な評価、ハイステータスがベースにあるイメージ。

a famous criminal / a famous landmark
「(世間に広く名前が知れ渡っている)有名な犯罪者 / 有名な名所」
⇒ 知名度の高さそのものを表すため、悪い意味(悪名)から一般的なものまで幅広く使えます。

a renowned chef / a renowned scientist
「(特定の料理界の技術や功績で大絶賛されている)名高いシェフ / 著名な科学者」
⇒ その道のプロや、専門的なコミュニティの中で実力・スキルが認められているイメージ。

 

”prestigious”の類義語②:「名誉ある」を意味する単語”honorable/glorious”との違い

 
コダック
さらに、”prestigious”の持つ「高いステータスや誇り」に近い意味を持つ、”honorable” や ”glorious” との違いについても押さえておきましょう!

 

”prestigious”の類義語
⇒「名誉ある」の意味を持つ単語”honorable/glorious”

 

 
コダック

それぞれのコアとなるイメージの違いは以下の通りです!

prestigious ⇒「組織や賞自体に圧倒的なブランド価値・威信がある」=威信のある・一流の
honorable ⇒「道徳的に正しく、誠実で、人として尊敬に値する」=立派な・道義的に名誉な
glorious ⇒「光り輝くような大成功や、華々しい偉業を伴う」=栄光に満ちた・輝かしい

 

 
コダック
こちらも、実際の使い分けの感覚を例文を通じて掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”prestigious/honorable/glorious”のイメージの違い

a prestigious position
「(誰もが就きたいと切望する社会的な)威信のある役職」
⇒ 周囲からの羨望の的となるような、ブランド力のある地位。

an honorable discharge / an honorable man
「(軍隊などで任務を真面目に全うした際の)名誉除隊 / 誠実で立派な男」
⇒ 嘘偽りのない誠実さや、道徳的な正しさが称えられるイメージ。

a glorious victory / a glorious future
「(スタジアムが歓喜に沸くような)栄光に満ちた勝利 / 輝かしい未来」
⇒ 華々しく、まばゆいばかりのきらびやかな成果を収めたイメージ。

 

”prestigious”の語源は「手品師のトリック」? ペテンから一流へと意味が変化した歴史

”prestigious”の語源についても、確認していきましょう。

実は”prestigious”の語源はラテン語の「praestigiōsus」であり、もともとはかなりネガティブな意味を持った言葉でした。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”prestigious”の起源について、下記の記載があります。

Origin
First recorded in 1540–50; from Latin praestigiōsus “full of tricks, deceitful,” from praestigi(ae) “juggler’s tricks” ( see prestige) + -ōsus -ous

日本語訳:1540〜50年に初めて記録された。ラテン語の praestigiōsus(トリックに満ちた、人を欺くような)に由来し、これは praestigi(ae)(奇術師のトリック、手品、幻影)と接尾辞の -ōsus(-ous:〜に満ちた)が組み合わさったものである。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かる通り、”prestigious”はもともと「手品やペテン(人を欺くこと)」から発祥しています。
では、なぜそれが現在のような「一流の」「名声のある」という意味に変わったのでしょうか?

その秘密は、名詞形である「prestige(威信・名声)」の意味の変化にあります。

 

”prestigious”の語源と意味の劇的な変化
●ラテン語の praestigi(ae)(奇術師のトリック、目くらまし)

●ラテン語の praestigiōsus(トリックに満ちた、ペテンの、人を化かす)

●英語の prestige(「目くらまし」⇒「人の目を奪うほどの魅力・影響力」⇒「名声・威信」へとポジティブな意味に変化!

●英語の prestigious(「名声のある」「一流の」という現在の意味へ)

 

 

 
コダック
昔の手品師は、見事なトリックで観客の目をくぎ付けにし、圧倒していました。

この「人の目を惹きつけて圧倒するほどの驚異的な技術」というニュアンスから、「ペテン・手品」という意味合いが徐々に薄れ、やがて「人々を魅了する影響力やオーラ(=名声・威信)」というポジティブな意味へと生まれ変わったんです!

「ペテン師」から「一流」へと大出世した、歴史的にも非常に面白い英単語なんですよ。

 

 

構成パーツで覚える”prestigious” 「pre-」+「stigi-」+「-ous」

ここからは、単語をさらに深く記憶に刻み込むために、構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)の視点から”prestigious”を解剖していきましょう!

”prestigious”は、「pre-(前に)」+「stigi-(目を釘付けに縛る⇒手品・幻影)」+「-ous(〜に満ちた)」という3つのパーツが合体してできた単語です。

 

 
コダック
一見すると複雑なパーツの並びに思えますが、それぞれの持つ本来のイメージを紐解くと、「一流の」という意味に繋がるおもしろいストーリーが見えてきますよ!

 

”pre-” は「前に、あらかじめ」を意味する接頭辞

まずは先頭のパーツである”pre-”です。これは「前に」「あらかじめ」「前もって」という、時間的または空間的な先回りのイメージを持つ接頭辞です。

 

 
コダック
非常にメジャーなパーツなので、他の身近な英単語でもよく見かけることができますよ!

 

【”pre-” を使った身近な英単語の例】

predict(予言する・予測する)
pre-(あらかじめ)+ dict(言う)= 未来のことを前もって言う

prepare(準備する・用意する)
pre-(前もって)+ pare(整える)= 事前に状態を整えておく

preview(下見・試写・プレビュー)
pre-(前に)+ view(見る)= 本番の前に見ておく

 

”prestigious” においては、「人々の目の前に」という空間的な「前」のニュアンスとして機能しています。

 

”stigi-” は「(目を)きつく縛る・釘付けにする」から「手品・幻影」へと繋がる語根

続いて、この単語の核となる”stigi-”(または stige)です。ここは少し深掘りが必要な、一番面白いパーツです!

語源をたどると、ラテン語で「(光などが)目をくらませる」「きつく縛る、引き締める」を意味する動詞に由来しています。そこから「人々の目をぎゅっと縛り付けて騙すこと = 手品、幻影、目くらまし」(ラテン語: praestigiae)という意味の言葉が生まれました。

 

 
「目をきつく縛る」が「手品」になるの? ちょっとイメージが湧きにくいかも……。

 

 
コダック
確かにそうですよね!でも、実はこの「きつく縛る」という同じ根っこ(語根)を持つ単語は、皆さんもよく知っているものばかりなんですよ。並べて見るとイメージが繋がりやすくなります!

 

【”stigi-” と同じ「縛る」に由来する英単語】

strict(厳しい、厳格な)
⇒ 規則やルールでガチガチに「縛られた」状態

district(地区、地域、管区)
⇒ 境界線によってぐるりと「縛られた(区切られた)」エリア

stress(ストレス、重圧)
⇒ 心や体がきつく「縛り付けられて」引っ張られているような状態

 

このように、単に「だまし絵」と丸暗記するよりも、「人々の視線をぎゅっと縛り付けて、完全に釘付けにしてしまうほどの鮮やかな手品・幻影」という強烈なイメージで捉えるのがポイントです!

 

”-ous” は「〜に満ちた、〜の性質の」を意味する形容詞接尾辞

最後のパーツは、単語の末尾にある”-ous”です。これは名詞の後ろにくっついて、「〜に満ち溢れている」「〜の性質を持っている」という状態を表す、おなじみの形容詞パーツ(接尾辞)です。

 

【”-ous” を使った身近な英単語の例】

famous(有名な)
fame(名声)+ -ous(に満ちた)= 名声に満ち溢れている

dangerous(危険な)
danger(危険)+ -ous(に満ちた)= 危険な要素で満ちている

mysterious(神秘的な・謎めいた)
mystery(謎)+ -ous(に満ちた)= 謎や神秘の性質に満ちている

 

”prestigious” においては、人々の視線を釘付けにするほどの素晴らしい力(prestige)が「これでもかと満ち溢れている状態」を表現しています。

 

”prestigious”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、今回学んだ ”prestigious” の意味と覚え方についてガッチリまとめておきましょう!

”prestigious” のパーツ構成とコアイメージ
pre-(人々の目の前に)+ stigi-(視線を釘付けに縛る手品を)+ -ous(満載した状態)
⇒ コアイメージ:「トリックで周囲を圧倒する」

現代での意味
“prestigious” = 「名声のある、一流の」「格式高い、威信のある」

語法・文法の超重要ポイント
⇒ 単に「人気がある(popular)」や「よく知られている(famous)」とは異なり、長い歴史・伝統的な権威があり、社会的地位や圧倒的なブランド力のある『組織・学校・賞・モノ』に対して使うのが鉄則です!(例:prestigious school / prestigious award / prestigious hotel)

 

 
コダック
元々は「手品(目くらまし)」という少し怪しげなニュアンスだった言葉が、時代の流れとともに「人をあっと驚かせるほどの驚異的な技術・魅力」となり、最終的に最高級の「名声・一流」という意味に大化けした歴史を知ると、より深く記憶に焼き付きますよね!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」