「pre-(前に)」+「sid-(座る)」+「-ent(人)」の3パーツで構成されている単語です。
「前に座って全体を取り仕切る人」がコアイメージで、“president”=「大統領」「社長・議長」の意味を持ちますよ!
”president”の意味と使い方 コアイメージは「前に座って全体を取り仕切る人」
”president(発音:prézidənt/プレジデント【名詞】)”は「大統領」「社長、大学学長、議長」の意味を持つ単語です。
「pre-(前に)」+「sid-(座る)」+「-ent(人)」の3パーツで構成されている単語で、「前に座って全体を取り仕切る人」がコアイメージです。
そこから、国の一番前に立つ「大統領」や、会社の一番前に立つ「社長」が”president”なわけですね!
”president”を使った頻出フレーズと例文
実践で使えるよう、”president”を使ったよく見るフレーズと例文をセットで確認しておきましょう!
例文・頻出表現
・the president of ~(〜の社長、〜の大統領)
He was elected president of the company.
(彼はその会社の社長に選出された。)・run for president(大統領[社長]に立候補する)
She announced her intention to run for president next year.
(彼女は来年、大統領に立候補する意向を発表した。)・vice president(副社長、副大統領)※略して「VP」とも呼ばれます。
The vice president will attend the meeting on behalf of the president.
(副社長が社長の代理として会議に出席する予定だ。)・The president will make an official statement tomorrow.
(大統領は明日、公式声明を発表する予定だ。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”president”と似ている役職「CEO」「chairman」の違いとは?

ニュースや会社のホームページなどで「CEO」や「chairman」という言葉を見たことはありませんか?これらも「トップ・責任者」を意味する単語ですよ!
⇒「組織のトップ」の意味を持つ単語”CEO / chairman”
役割とイメージに明確な違いがあります!
president⇒「営業や実務など、組織の現場・執行レベルの全体を取り仕切る「社長・総裁」」=実務・執行のトップ(社長)
CEO⇒「経営方針や長期戦略の決定など、企業のすべての経営権限を持つ「最高経営責任者」」=経営の最高責任者
chairman⇒「取締役会などの「議長・会長」。CEOやpresidentを監視・任命する立場」=会の統括者(会長・議長)
といった感じです!
それぞれの役割が明確に出るシチュエーションで、イメージの差を確認してみましょう!
●The president manages daily operations.
「社長が日々の業務(実務)を管理する」
⇒ 現場の指揮官として、組織の実務を前で引っ張っていくイメージ
●The CEO decides the company’s future strategy.
「CEOが会社の将来の戦略を決定する」
⇒ 経営全体の舵取り役として、投資や会社の方向性にすべての責任を持つイメージ
●The chairman presides over the board meeting.
「議長(会長)が取締役会を取り仕切る」
⇒ 席の一番上の「椅子(chair)」に座り、株主を代表して会議をコントロールするイメージ
”president”の文法・語法 冠詞が消えるルールと「大文字」の注意点

ライティングや文法問題で間違えやすい、”president”特有の文法ルールを2つ解説します。
1. 役職名として補語(C)になるときは無冠詞になる
“president”は本来数えられる名詞(可算名詞)ですが、「〜の社長になる」「〜の大統領に選ばれる」のように、**特定の「1つしかない地位や役職」を表す補語(C)**として使う場合は、通例 `a` や `the` などの冠詞がつきません。
〇:He became president of the club.
×:He became a president of the club.
※「クラブの会長」というポストは基本的に1つしかないため、冠詞が省略されます。
2. 特定の個人を指すときは大文字の ”President” になる
一般的な「社長」や「大統領」という職業・役職を指すときは小文字の”president”ですが、「バイデン大統領(President Biden)」のように名前の前にタイトルとして置く場合や、文脈上特定の現職大統領(例:アメリカの現職大統領)を直接指す場合は、頭文字を大文字の **President** にするのがルールです。
”president”の語源はラテン語「praesidēns」 意味は「前に座って守るもの」

”president”の語源についても、確認していきましょう。
”president”の語源はラテン語の「praesidēns」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”president”の起源について、下記の記載があります。
Origin of president
First recorded in 1325–75; Middle English, from Latin praesident- (stem of praesidēns), noun use of present participle of praesidēre “to preside over, sit in front of”; see preside, -ent日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中期英語。ラテン語の praesident-(praesidēns の語幹)に由来し、praesidēre(支配する、前に座る)の現在分詞の名詞用法。preside, -ent を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”president”は14世紀(中世ヨーロッパ)の頃から、何かの集まりや組織で「一番前に座って指揮を執る人」を表す言葉として使われていた模様です。
ラテン語:praesidēre(前に[prae-]座る[sedēre]=前に座って見守る、統治する)
↓
ラテン語の現在分詞:praesidēns(前に座っている者=守護者、支配者)
↓
14世紀(中期英語):組織やギルドの頭領・議長を指す言葉として英語(president)に流入
もともとは「前に座って見守る・防衛する」というニュアンスもあり、そこから「組織を代表して前に座る人」へと意味が広がり、近代になって国家の「大統領」にもこの言葉が選ばれました。
構成パーツで覚える”president” 「pre-」+「sid-」+「-ent」

ここからは構成パーツの面から”president”について覚えていきましょう。
”president”の構成パーツは「pre-(前に)」+「sid-(座る)」+「-ent(人)」の3パーツに分解できます。
ここから各パーツについて、同じパーツを持つ他の単語も交えながら紹介していきます。
“pre-“は「前に、あらかじめ、前もって」を意味するパーツ
”pre-”は空間的・時間的な「前に」を意味するお馴染みのパーツです。
事が起こる前に言うこと=「予測する、予言する」を表しています。
その他に prepare(あらかじめ準備する)や、prevent(前もって来る=防ぐ)、preface(本の前に置く言葉=序文)等も”pre-”を使用する単語です。
”sid-”は「座る」を意味するパーツ
”sid-”は「座る」を意味するパーツです(動詞の `sit` と親戚関係にあります)。
腰を落ち着けてそこに座り続けること=「居住する、住む」を表しています。
その他の”sid-”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・subsidy(sub-[近くに・下に]+ sid-[座る]=すぐ近くに控えて座っているサポート資材 ⇒「補助金、助成金」)
”-ent”は「〜する人、〜する性質のもの」を意味する接尾辞
”-ent”は、動詞の後ろに付いて「〜する性質の人・物」という名詞や形容詞を作るパーツです。
勉強をする人=「学生」を表しています。
その他に resident(re-[住む]+ sid-[座る]+ -ent[人]=居住者・住民)や、agent(ag-[行う]+ -ent[人]=代理人)等も”-ent”を使用する単語です。
”president”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”president”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「一番前に座って全体を取り仕切る人」
⇒”president”=「大統領」「社長・議長」の意味
●語法・文法のポイント ⇒特定の役職・地位として補語(C)になるときは無冠詞(冠詞がつかない)。特定の個人や大統領を指すときは頭文字を大文字の「President」にする。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
