「pre-(前に)」+「es-(ある・存在する)」のパーツで構成されている単語です。
「目の前に存在する」「目の前に差し出す」がコアイメージで、“present“=「出席している」「現在の」「贈り物、現在」「提示する、贈る」といった意味を持ちますよ!
”present”の意味と使い方 コアイメージは「目の前に存在する、差し出す」
”present(発音:[形容詞・名詞] préznt / [動詞] prizént)”は「出席している」「現在の」「贈り物、現在」「提示する・贈る」など、様々な意味を持つ単語です。
意味がたくさんあって覚えるのが大変そうに見えますが、「pre-(前に)」+「es-(ある)」のパーツからなる「目の前に存在する、目の前に差し出す」というコアイメージで全て繋がっています。
①空間的に目の前にいるから「出席している」
②時間的に目の前にあるから「現在の」「現在」
③物理的に目の前に差し出すから「贈り物」「提示する・贈る」
このように、すべては「今、目の前にある」というイメージから派生しているわけですね!

また、”present”は「品詞によって発音のアクセントの位置が変わる」ことでも有名な単語です。
presentも、名詞・形容詞なら『プレズント』、動詞なら『プリゼント』と後ろが強くなりますよ!
要注意!”present”の語法・文法ポイント
”present”を使いこなす上で、絶対に覚えておきたい語法と文法のポイントが2つあります。試験やビジネスでもよく狙われる部分です!
●名詞の「前」に置く(限定用法)⇒「現在の〜」
・the present address(現住所)
・the present situation(現在の状況)
●名詞の「後ろ」やbe動詞の後に置く(叙述用法)⇒「出席している、存在している」
・the members present(出席しているメンバー)
・Everyone is present.(全員出席している)
● present A with B / present B to A
・present him with a gold watch(彼に金時計を贈る)
・present a gold watch to him(金時計を彼に贈る)
※「人(A)」を目的語にする場合は”with”、「物(B)」を目的語にする場合は”to”を使います。
それでは、各品詞・意味の例文をまとめて確認しておきましょう!
例文
【形容詞:出席している】
・All the members were present at the meeting.
(メンバー全員がその会議に出席していた。)【形容詞:現在の】
・I am satisfied with my present job.
(私は現在の仕事に満足している。)【名詞:贈り物】
・She gave me a nice present for my birthday.
(彼女は誕生日に素敵なプレゼントをくれた。)【名詞:現在】
・At present, we have no plans to change the rules.
(現在のところ、ルールを変更する予定はありません。)【動詞:贈る】
・They presented him with a gold watch.
(彼らは彼に金時計を贈った。)【動詞:提示する、発表する】
・Please present your ID card at the entrance.
(入り口で身分証明書を提示してください。)※参考・一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”present”の関連語①:「贈り物」を意味する単語”gift/donation”
例えば”gift”や”donation”なども「贈り物、進呈するもの」を意味する単語ですよ!
⇒「贈り物」の意味を持つ単語”gift/donation”
イメージの違いとしては
present ⇒「親しい人にカジュアルに手渡す」=日常的なプレゼント
gift ⇒「価値があるもの、または天から与えられた才能」=やや改まった贈り物・才能
donation ⇒「公共の機関や困っている人へ差し出す」=寄付、寄贈
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●a birthday present
「(友達や家族に手渡す)誕生日プレゼント」
⇒ 親しい間柄でカジュアルに物を差し出すイメージ
●a New Year’s gift
「(お年玉や、公式な儀礼としての)お年賀の贈り物」
⇒ 少しフォーマルなニュアンスや、目上の人からの授与のイメージ
●make a donation to a hospital
「病院へ(医療機器や資金を)寄付する」
⇒ 社会的な目的のために見返りを求めず差し出すイメージ
”present”の関連語②:「提示する・見せる」を意味する単語”show/introduce”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「見せる・提示する」の意味を持つ単語”show/introduce”
それぞれの表現の違いとしては
present ⇒「改まった場所で、人々の前にしっかりと差し出して見せる」=発表する、提出する
show ⇒「シンプルに対象物を相手の目に見えるようにする」=見せる、示す(最も一般的)
introduce ⇒「未知のものを内側から外へと導き入れる」=紹介する、導入する
といったイメージです。
●present a new plan
「(会議などでメンバーの前に)新計画を提示する・発表する」
⇒ 公式な場でしっかりとした形で差し出すイメージ
●show a passport
「(入国審査などで審査官に)パスポートを見せる」
⇒ 物理的にパッと目に見える状態にするイメージ
●introduce a friend
「(知らない人同士を合わせるために)友人を紹介する」
⇒ 知らない関係性のなかへ、新しい存在を引っ張ってくるイメージ
”present”の語源はラテン語「praeesse」:コアイメージから意味の広がりを理解しよう

”present”の語源について、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
”present”のルーツは、ラテン語の動詞「praeesse(前に存在する、人の前に立つ)」に遡ります。
この「praeesse」の現在分詞(〜している状態)である「praesēns(目の前に存在している)」という形が、”present”の直接的な起源となりました。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”present”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1250–1300; (for the adjective) from Middle English present(e), presa(u)nt, from Old French present, from Latin praesent-, stem of praesēns “being present,” present participle of praeesse “to be present, be before others, preside, be in charge”; (for the noun) from Middle English present(e), presant “presence (in space or time),” partly derivative of the adjective, partly from Old French; see pre-, essenceFirst recorded 1200–50; Middle English noun present(e), presant, from Old French present, originally in phrase en present “in presence”; Middle English verb presenten, present(e), from Old French presenter, from Medieval Latin praesentāre “to give, show, present for approval,” Latin: “to exhibit (to the mind or senses),” derivative of praesēns; see origin at present 1
※参考・引用「Dictionary.com」
少し複雑に見えますが、注目すべきポイントは「形容詞・動詞・名詞それぞれで歴史的な成り立ちが少しずつ異なるものの、根本はすべて『目の前にある(praesēns)』というコアイメージで繋がっている」という点です。
それぞれの意味がどのように派生したのか、以下に整理してみましょう。
【ベースとなる語源】
ラテン語「praeesse(前に存在する)」
↓
ラテン語「praesēns(目の前に存在している)」
↓
古期フランス語「present(目の前にいること、差し出すこと)」を経て英語へ
【意味の広がり】
◆形容詞:物理的・時間的に今、目の前にある状態
⇒「出席している、現在の」
◆動詞:相手の目の前に差し出す、目に見えるようにする
⇒「提示する、発表する、贈る」
◆名詞:相手の目の前に差し出された物 / 目の前にある時間
⇒「贈り物」/「現在」
ちなみに、語源である「人の前に立つ・率いる(praeesse)」というニュアンスからは、組織のトップを意味する「president(大統領・社長)」という単語も生まれているんですよ!同じ語源の仲間として関連付けて覚えておきましょう!
構成パーツで覚える”present”:「pre-(前に)」+「es-(ある)」
ここからは、単語をさらに細かく分解して、構成パーツ(接頭辞・語根)の観点から”present”を深く理解していきましょう!
”present”は、「pre-(前に)」と「es-(ある・存在する)」という2つのパーツが合体してできた単語です。それぞれのパーツの意味を知ると、なぜこの単語が「出席している」や「贈り物」という意味になるのか、より納得できるようになりますよ。
つぎから各パーツについて、関連語と一緒に詳しく紹介していきます。
パーツ①:”pre-” は「前に、あらかじめ、前もって」を表すパーツ
最初についている”pre-”は、空間的な「〜の前に(in front of)」や、時間的な「前もって・あらかじめ(beforehand)」という意味を単語に付け足すパーツ(接頭辞)です。
例えば、当ブログの他の記事でも登場した”prevent(防ぐ)”は、「pre-(あらかじめ)」+「ven-(来る)」で『トラブルが来る前に先回りして手を打つ』というイメージから生まれた単語なんですよ。
他にも、”pre-”を使った身近な英単語をいくつか集めてみました。どれも「前」という共通のイメージがあることに注目してみてください。
● predict (予言する・予測する)
⇒ pre-(前もって)+ dict(言う)= 起こる前に言う
● prepare (準備する・用意する)
⇒ pre-(前もって)+ pare(整える)= 事前に形を整えておく
● preview (下見・試写・プレビュー)
⇒ pre-(前もって)+ view(見る)= 本番の前に見ておく
パーツ②:”es-” は「ある、存在する」を意味するパーツ
後半の”es-”(ラテン語の動詞 esse の変形)は、「ある、存在する」という意味を持つパーツ(語根)です。
他にも、“es-”のイメージを共有する重要な関連語をチェックしておきましょう。これらをセットで覚えることで、語彙力が一気に広がります!
● essence (本質、エッセンス)
⇒ 物目がそこに「存在すること」の根本。
● essential (不可欠な、本質的な)
⇒ 生きていくため、あるいは成り立たせるために「存在しなければならない」もの。
● presence (存在、出席)
⇒ pre-(前に)+ es-(ある)+ -ence(名詞にする語尾)= 目の前にあること。※presentの名詞形です。
● absent (欠席の、不在の)
⇒ ab-(離れて)+ es-(ある)= 離れた場所にある ⇒ その場にいない、欠席している。
このようにパーツを組み合わせると、「pre-(前に)」+「es-(ある)」=『(誰かの)目の前にある・存在する』という”present”のコアイメージが完璧に繋がりますね!
”present”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”present”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「目の前に存在する、差し出す」
⇒”present”=「出席している、現在の」「贈り物、提示する」の意味
●語法・文法のポイント ⇒名詞・形容詞は「前」アクセント、動詞は「後ろ」アクセント。定番フレーズ「present A with B(AにBを贈る)」も要チェック!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!