語源をたどるとラテン語の「平らな板」に行き着く、非常にイメージしやすい単語です。
「平らな板」がコアイメージで、そこから日常会話、フィットネス、さらには政治の世界まで面白い広がり方をする単語なんですよ!
”plank”の意味と使い方 コアイメージは「平らな板」
”plank(発音:plǽŋk/プランク【名詞・動詞】)”は、名詞として「厚板」「プランク(体幹トレーニング)」「(政党の)綱領の箇条・公約」、動詞として「〜に厚板を張る」「(口語で)プランク運動をする」の意味を持つ単語です。
すべての意味の根底には、やはり「平らな板」というコアイメージがあります。
- ①【名詞】厚板(ひらいた・あついた)
床やデッキ、足場などに使われる、頑丈な木製の板。 - ②【名詞】(政党などの)綱領の項目、主要な公約
政治やビジネスで、「組織を支える重要な方針・柱」という意味で使われます。大きなプラットフォーム(政綱)を構成する「一枚の重要な板」というニュアンス。 - ③【名詞・動詞】プランク(筋トレの種目) / プランクをする
うつ伏せの状態で前腕とつま先を床につき、体を一枚の「板」のように真っ直ぐに保つエクササイズ。
でも政党の「綱領」とか「公約」ってのは「板」のイメージと違くない?
19世紀頃からアメリカの政治の世界では政党の基本方針(プラットフォーム:Platform)を「木の演台(ステージ)」に例えるようになりました。
つまり「全体を支える重要な政策の一つひとつ」という意味で plank が使われるようになったのです。

【コラム】海賊の処刑法「Walk the plank」とは?
英語の古い表現に、「walk the plank(ウォーク・ザ・プランク)」というものがあります。直訳すると「板の上を歩く」です。
これは昔、海賊が捕虜を処刑する際、船の横に突き出た一本の「厚板(plank)」の上を歩かせ、目隠しをして海(サメのいる海)に突き落としたという歴史から生まれた言葉です。
”plank”の関連語:「板」を意味する単語”board/plate”
例えば”board”や”plate”なども日本語では「板」と訳されますが、イメージが全く違います。
⇒「板」の意味を持つ単語”board/plate”
イメージの違いとしては
plank⇒「頑丈で厚みのある木製の板」=厚板・床板
board⇒「特定の用途(掲示・工作・乗る等)に使う一般的な細長い板」=板・盤
plate⇒「金属やガラスなどの硬くて平らな薄い板、皿」=板金・プレート
といった感じです!
●walk the plank
「(海賊船の横に突き出された)厚板の上を歩かされて海に落とされる」
⇒ 人が乗っても折れない、頑丈な木の足場のイメージ
●write on the blackboard
「黒板に文字を書く」
⇒ 特定の機能や用途(掲示・筆記など)を持ったフラットな板のイメージ
●a license plate
「(自動車の)ナンバープレート」
⇒ 金属製で薄く、表面が平らな標識板のイメージ
”plank”の語源はラテン語「planca」 さらに遡ると「平ら」を表す言葉に

”plank”の語源についても、確認していきましょう。
”plank”の直接の語源は、ラテン語の「planca(板、厚板)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”plank”の起源について、下記の記載があります。
Origin of plank
1275–1325; Middle English planke < Old North French < Latin planca board, plank. See planch
Origin of planch
1300–50; Middle English plaunche < Middle French planche < Latin planca plank日本語訳:
plankの起源(1275–1325年):中期英語の planke から。これは古北フランス語、さらにはラテン語の planca(板、厚板)に由来する。planchを参照。
planchの起源(1300–50年):中期英語の plaunche から。これは中期フランス語の planche、さらにはラテン語の planca(厚板)に由来する。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる通り、”plank”は古代ローマで使われていたラテン語が、フランス語を経由して英語に取り入れられた単語です。
● Latin: planca(板、厚板)
↓
● Old North French / Middle French: planche(板)
↓
● Middle English: planke / plaunche(厚板)
そして、ラテン語の「planca」をさらに歴史の奥深く(印欧語根)まで遡ると、「*plak-(平らである、平らに広がる)」という共通のルーツにたどり着きます。
たとえば、先ほど紹介した “plate”(平らな皿、板金)や、“place”(広場、場所)、“plain”(平原、明白な)なども、すべて同じ「平らな」という語源から派生した親戚の単語なんですよ!
「平らな板」というコアイメージをしっかり持っておけば、”plank”の意味はもちろん、関連する単語もグループ化して一気に覚えやすくなりますね!
”plank”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”plank”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「平らな板」
⇒”plank”=「厚板」「(体幹トレーニングの)プランク」「(政党の)綱領の箇条」の意味
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!