【語源も分かる】英単語「insist」の意味と使い方・覚え方・文法解説【in-(中に・上に)+sistere(立つ)=その場に立ち続ける】

 
コダック
今日の英語表現は”insist”

「in-(中に・上に)」+「sistere(立つ・立たせる)」のパーツで構成されている単語です。

その場に立ち続けるがコアイメージで、“insist“=「強く主張する」「言い張る・要求する」の意味を持ちますよ!

 

英単語 ”insist” の意味とコアイメージ

 

”insist(発音:insíst/インシスト【動詞】)”は「強く主張する」「言い張る・要求する」の意味を持つ単語です。

周囲から「違うんじゃない?」と反対されたり、押し戻されそうになったりしても、自分が決めた足場の上にガッシリと立ち続ける状態を表します。

 

 
コダック
そこから、自分の意見を一歩も引かずに「「強く主張する」」ことや、「どうしてもこうして欲しい!」と周囲に”insist”するわけですね!

 

”insist”は動詞として、周囲の反対や疑いの目がある中で「私は絶対に正しい!」と言い張る時や、日常会話、ビジネスの交渉から、裁判での主張にいたるまで広く使用されます。

 

”insist” の正しい使い方・頻出パターンと例文

 

”insist”を使うときは、後ろに続く形(語法)がとても重要です。主に以下の3つのパターンで使われますので、例文と一緒に覚えてしまいましょう!

 

① insist on 〜 (〜を強く主張する、どうしても〜すると言い張る)

後ろに名詞や動名詞(doing)を続ける最もポピュラーな形です。「〜の上(on)に立ち続ける」というイメージから、その事柄に固執するニュアンスになります。

例文

・She insisted on her opinion.
(彼女は自分の意見を強く主張した[曲げなかった]。)
※参考・例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

・He insisted on paying for the dinner.
(彼はどうしても晩ご飯の代金を支払うと言い張った。)
・Why do you insist on going there alone?
(なぜそこへ一人で行くと言い張るのですか?)

 

② insist that S + V 〜 (〜だと主張する、要求する)

that節を使って「主語が〜であると主張する」という形です。※このthat節の中には非常に重要な文法ルール(仮定法現在)があります。詳しくは後述の文法セクションで解説します!

例文

・My father insisted that we should stay at home.
(父は私たちが家に残るべきだと強く要求した。)
※参考・例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

・The suspect insisted that he was innocent.
(容疑者は自分が無実であると主張した。)

 

③ 日常会話の定番フレーズ ”I insist.”

相手が遠慮しているときなどに、親意を込めて「いやいや、どうしても(私の好意を受け取って)」と譲らない時に使われる定番の決まり文句です。特におごるシーンなどでよく耳にします。

 
コダック
例えば、カフェでのお会計の時にこんな風に使われます!

 

A: Let me pay for the coffee. (コーヒー代は私に払わせて。)
B: No, no. You don’t have to. (いやいや、そんなの悪いよ。)
A: Please, I insist. (お願い、どうしても払わせておくれ[ここは譲らないよ]。)

 

【文法・語法】絶対に外せないthat節内の「動詞の原形」ルール

 

”insist”を語る上で、文法問題(TOEICや受験など)で非常によく狙われる超重要ポイントが2つあります。ここをマスターすれば大きな得点源になります!

 

1. 「〜すべきだと要求する(提案・要求)」のthat節内は動詞が原形になる!

「insist that + 主語 + (should) + 動詞の原形」というルールがあります。
「〜すべきだ」という要求のニュアンスが含まれる場合、that節の中には助動詞の `should` が入るのですが、この **`should` は省略されることが非常に多い**です。その結果、主語が He や She であっても、過去の文であっても、動詞は三人称単数の `s` や過去形にならず、**動詞の原形**がポツンと残ることになります(仮定法現在)。

例文

・He insisted that she **be** present at the meeting.
(彼は彼女が会議に出席するべきだと強く要求した。)
※ ✕ is や ✕ was ではなく、原形の **be** になるのが超重要です!

・The doctor insisted that he **stop** smoking immediately.
(医師は彼に、すぐに禁煙するべきだと強く要求した。)
※ 主語が he で過去の文(insisted)ですが、✕ stops や ✕ stopped ではなく、原形の **stop** になります!

 

2. 単に「〜だと主張する(事実の指摘)」の時は普通の時制になる!

同じ `insist that` でも、「〜すべきだ(要求)」ではなく、「(過去に)実際に〜だったと言い張る(事実の主張)」の時は、この原形ルールは適用されません。周囲の「本当か?」という疑いに対して「事実なんだ!」と言い張るイメージなので、普通に時制の一致を受けます。

例文

・He insisted that he **was** innocent.
(彼は自分が無実だったと言い張った。)
※ 「無実であるべきだ」という要求ではなく、「無実だったという事実」を曲げないという意味なので、普通に過去形になります。

 

 
なるほど!「これから〜すべきだ!」という要求のときだけ、隠れた `should` の影響で原形になるんだね。

 

”insist” の語源はラテン語「insistere」 意味は「その場に立ち続ける、固執する」

 

ここからは、単語を深く記憶に刻み込むために、”insist”の語源について確認していきましょう。

”insist”の語源はラテン語の「insistere」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”insist”の起源について、下記の記載があります。

Origin of insist
First recorded in 1580–90; from Latin insistere “to stand still on, persist in,” from in- in + sistere “to cause to stand, stop” (see also stand)

日本語訳:1580〜90年に初めて記録された。ラテン語の「insistere(〜の上に立ち続ける、固執する)」から来ており、これは「in-(中に・上に)」+「sistere(立たせる、止まる)」で構成されている。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”insist”は16世紀末に英語に現れ、ラテン語の「その場にしっかり足を止めて立つ」という動作から発祥していることが分かります。

 

”insist”の語源(起源~発祥まで)
● ラテン語:in-(中に・上に) + sistere(立たせる)

● ラテン語:insistere(その場に立ち続ける、固執する)

● 16世紀後半、現在の英語の「insist(一歩も引かずに主張する)」へ

 

 
コダック
「sistere」は英語の「stand(立つ)」とも親戚の言葉なので、「特定のポジションから絶対に動かないぞ!」という強いニュアンスが語源の時点で含まれているんです。

 

構成パーツで覚える関係単語 「in-」+「sistere」

 

語源の構成パーツをマスターすると、他のたくさんの英単語も芋づる式に覚えられるようになります! 各パーツの意味と、それを使った仲間たちの単語を見てみましょう。

 

“in-” は「中に・上に」を意味するパーツ

”in-”は「中に・上に」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば”inject”という単語は「in-(中に)」+「ject(投げる・入れる)」のパーツで構成されており、中に向かって液体を送り込む(=「注射する・注入する」)を表しています。

 

その他にも、以下のような単語が仲間です。

  • inspire (心の中に息を吹き込む = 鼓舞する・インスピレーションを与える)
  • include (中に閉じ込める = 含める・含算する)

 

”sist” は「立つ・立たせる」を意味するパーツ

”sist”はラテン語の `sistere` に由来し、「立つ・立たせる」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば”assist”という単語は「ad-(〜の方向へ=変化してas)」+「sist(そばに立つ)」のパーツで構成されており、相手のすぐそばに立って支える(=「手伝う、援助する」)を表しています。

 

その他の”sist”を使用する重要単語も、パーツの意味と一緒にセットで覚えちゃいましょう!

persist(per:最後まで + sist:立ち続ける = 固執する・しつこく持続する)
resist(re:後ろへ/反して + sist:立ちはだかる = 抵抗する・反発する)
consist(con:共に + sist:立つ = 〜から成る・構成される)

 

”insist” の類義語・関連語とのニュアンス違い

 

「主張する」や「引き下がらない」という意味を持つ他の単語との違いを整理することで、より表現の解像度が上がります!

 

①「主張する」を意味する単語:”insist / claim / assert”

 
コダック
せっかく”insist”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいましょう!

 

”insist”の類義語
⇒「主張する」の意味を持つ単語”claim / assert”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

insist ⇒「反対されても一歩も引かずに」=頑なに言い張る(主観的)
claim ⇒「(証拠はないかもしれないが)自分の権利を」=正当性を主張する・言い張る
assert ⇒「確信を持って堂々と」=断言する、強く明言する(客観的風)

といった感じです!実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”insist / claim / assert”のイメージの違い

insist on one’s innocence
「(周囲が疑っていても諦めずに)自分の無実を言い張る」
⇒ 反対意見に屈せず、自分のポジションをキープするイメージ

claim ownership
「(自分が買ったものだから)所有権を主張する」
⇒ 当然の権利として「それは私のものだ」と言い立てるイメージ

assert authority
「(自分がリーダーであることを示すために)権威を誇示する・断言する」
⇒ 自信たっぷりに周囲へ自分の考えを認めさせようとするイメージ

 

②「持続する・引き下がらない」を意味する単語:”insist / persist / continue”

 

”insist”の類義語
⇒「しつこく続ける」の意味を持つ単語”persist / continue”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いとしては

insist ⇒「言葉で強く」=意見を言い張る
persist ⇒「行動や状態がしつこく」=(困難でも)やり通す、こだわり続ける
continue ⇒「ただシンプルに途切れず」=継続する

といったイメージです。例文を通じて感覚を掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”insist / persist / continue”のイメージの違い

He insisted on paying.
「(だめだと言っても)彼がどうしても支払うと言い張った」
⇒ 発言や意思を曲げずに相手に要求を通そうとするイメージ

The rain persists.
「(あきらめ悪くダラダラと)雨が降り続く」
⇒ 嫌な状態や頑なな行動が、しつこく粘り強く残るイメージ

continue reading
「読書を続ける」
⇒ 途切れさせることなく、そのまま次の行為へ進めていくフラットなイメージ

 

”insist” の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、”insist” の意味と覚え方についてのまとめです。

”insist” は「in-(中に・上に)」+「sistere(立つ)」の2パーツで構成されている
⇒ コアイメージは「その場に立ち続ける」
⇒そこから “insist” =「強く主張する」「言い張る・要求する」の意味になる
使い方のパターンは主に3つ
⇒ ① `insist on 〜` / ② `insist that 〜` / ③ 会話の `I insist.`
語法・文法の超重要ポイント
⇒ 「要求」の意味のthat節内では、主語や時制に関係なく動詞が【原形】になるルールに要注意!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」