「part(部分)」+「i(つなぎ)」+「cle(小さいもの)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「ごく小さな部分」がコアイメージで、“particle“=「微粒子、ごくわずか」「不変化詞」の意味を持ちますよ!
”particle”の意味と使い方 コアイメージは「ごく小さな部分」
”particle(発音:pάːrtikl/パーティクル【名詞】)”は「微粒子、ごくわずか」「不変化詞」の意味を持つ単語です。
「part(部分)」+「i」+「cle(小さいもの)」の3つのパーツで構成されている単語で、「ごく小さな部分」がコアイメージです。
つまり、目に見えないほどの物理的な粒(=「微粒子」)のことや、感情や真実などが「ごくわずかも無い」と強調するときの表現(=「ごくわずか」)として使われるわけですね!
”particle”は「物質の最小限の粒」なイメージが強いです。
顕微鏡で観測するようなごく小さな粒子のイメージです。

”particle”の使い方・頻出フレーズと例文
”particle”は主に3つの使い方で登場します。それぞれの頻出フレーズと例文を確認していきましょう!
① 物理的な「微粒子・小片」としての使い方
科学的な話題や、空気中のホコリなどを表す際によく使われます。
・dust particles(ほこりの微粒子)
・food particles(食べかす)
例文
The air is filled with dust particles.
(空気はほこりの微粒子で満ちている。)Make sure to remove all food particles from your teeth.
(歯から食べかすをすべて取り除くようにしてください。)
② 否定文で「ごくわずか(の〜もない)」としての使い方
「not a particle of 〜」の形で使うと、「塵ほどの〜もない」「微塵も〜ない」という強い否定の意味になります。
・not a particle of truth(微塵の真実もない)
・without a particle of evidence(証拠がこれっぽっちもなく)
例文
There is not a particle of truth in his story.
(彼の話には真実がこれっぽっちもない。)He was arrested without a particle of evidence.
(彼はこれっぽっちの証拠もなく逮捕された。)
③ 文法用語としての「不変化詞」
少し専門的ですが、英語の文法用語として「不変化詞」という意味も持ちます。
動詞と結びついて意味を成す「up」や「down」「off」などの細かいパーツ(副詞や前置詞)のことを指します。
文の「ごく小さな構成パーツ」という意味合いから、particleと呼ばれています。
”particle”の関連語①:科学的な「粒」を意味する単語”atom / molecule”
例えば”atom”や”molecule”なども「小さな粒」を意味する単語ですよ!
⇒「科学的な小さな粒」の意味を持つ単語”atom / molecule”
イメージ(科学的な定義)の違いとしては
particle ⇒「微粒子・素粒子」=特定の性質を持った極小の粒(一般的な総称としても使う)
atom ⇒「原子」=物質を構成する基本的な最小単位
molecule ⇒「分子」=原子が結合して、物質の性質を示す最小の粒
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の英語の表現で見ながら確認してみましょう!
● particle
「dust particles in the air」
(空気中のちりの微粒子)
⇒目に見えるか見えないかギリギリの物質の粒のイメージ。
● atom
「An atom consists of a nucleus and electrons.」
(原子は原子核と電子から構成される。)
⇒化学の教科書に出てくる最小単位のイメージ。
● molecule
「A water molecule consists of two hydrogen atoms and one oxygen atom.」
(水分子は2つの水素原子と1つの酸素原子からなる。)
⇒性質を持つ塊としての最小の粒のイメージ。
”particle”の関連語②:日常的な「小片・粒」を意味する単語”piece / grain”
同じように使える類義語についても覚えてしまいましょう!
⇒「日常的な小片・一粒」の意味を持つ単語”piece / grain”
それぞれの日常表現での違いとしては
particle ⇒「塵ほどの微量」=形すら分からない極小のイメージ
piece ⇒「ひとかけら・一片」=形のある破片やアドバイスなどの単位
grain ⇒「穀物の一粒」=米や砂、塩など、肉眼でハッキリ見える1粒のイメージ
といったイメージです。
● particle
「not a particle of evidence」
(これっぽっちの証拠もない)
⇒微塵も証拠がないという、最も強い全否定のイメージ。
● piece
「a piece of evidence」
(1つの証拠)
⇒形として独立した「1つ、2つ」と数えられる証拠のイメージ。
● grain
「There is a grain of truth in what she says.」
(彼女の言うことには一縷(いちる)の真実がある。)
⇒砂利の一粒くらいの、ほんのわずかな真実があるイメージ。
”particle”の語源はラテン語「particula(小さな部分)」

”particle”の語源についても、詳しく確認していきましょう。
”particle”の語源は、ラテン語の「particula(パーティキュラ)」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”particle”の起源について、下記の記載があります。
Origin of particle
First recorded in 1350–1400; Middle English word from Latin word particula. See part, -i-, -cle 1日本語訳:1350〜1400年に初めて記録された。ラテン語のparticulaに由来する中期英語。part, -i-, -cle 1 を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からも分かるように、”particle”は14世紀後半の中期英語の時代に誕生しました。
ベースとなっているのは、ラテン語で「部分」を意味する「pars」です。そこに「小さいもの(指小辞)」を意味する接尾辞「-cula」がくっついて、「particula(小さな部分)」という言葉が生まれました。
これが英語に取り入れられ、物質の極小の断片や、ごくわずかな要素を指す「particle」へと変化していったわけですね。
● ラテン語:pars(部分)+ -cula(小さいもの)
↓
● ラテン語:particula(小さな部分)
↓
● 中期英語(14世紀後半):particle(極小の断片、要素)
↓
● 現代英語の「particle(微粒子、不変化詞)」へ定着
「part(部分)」が「-cle(小さく)」なったから「微粒子」!語源の流れを知ると、コアイメージがよりスッキリと頭に入ってきますよね!
構成パーツで覚える”particle” 「part」+「i」+「-cle」

ここからは構成パーツの面から”particle”について深く覚えていきましょう。
”particle”は「part(部分)」+「i(接合辞)」+「-cle(小さいもの)」の3つのパーツから成り立っています。
各パーツが持つ本来の意味や役割を知ることで、他の単語を覚えるときにも応用が利くようになりますよ!
“part”は「部分・分ける」を意味するパーツ
ベースとなる”part”は、ラテン語の「pars(部分)」や「partire(分ける)」に由来しており、文字通り「部分」「分けること」を意味するパーツです。
全体ではなく一部分だけに偏っている様子(=「部分的な、不公平な」)を表しています。
その他にも、以下のような単語に”part”が使われています。どれも「分ける」「部分」というコアイメージが隠れていますよ!
● apart:a(〜へ)+part(分ける)⇒ 分かれ離れて(離れて、別々に)
● department:de(強意・完全に)+part(分ける)+ment(名詞化)⇒ 大きな組織を明確に分けた部分(部門、部署、売り場)
● partner:part(部分・分け前)+ner(人)⇒ 分け前を共にする人(共同経営者、配偶者、相棒)
”i”は語根と接尾辞をつなぐ「接着剤」のパーツ
真ん中の”i”は、単語をスムーズに発音するために「part」と「-cle」の間に入れられた「接合辞(連結母音)」と呼ばれるつなぎのアルファベットです。
そこで間に母音の「i」を入れることで「particle(パーティクル)」と滑らかに読めるようにしています。文字自体に意味はないですが「単語の接着剤」のような役割をしてくれるパーツです!
”-cle”は「小さいもの」を意味する指小辞
語尾の”-cle”は、ラテン語に由来し、名詞の後ろにくっついて「〜の小さいもの」を意味するパーツです。文法用語では「指小辞(ししょうじ)」と呼ばれます。
他にも面白い例として、”muscle(筋肉)”は「mus(ネズミ)」+「-cle(小さいもの)」で「小さなネズミ」が語源なんです!皮膚の下で筋肉が動く様子が、小さなネズミが走っているように見えたからだそうですよ!
その他の” -cle / -cule ”を使用する単語についても、構成を見てみましょう。前半で解説した「molecule(分子)」も、実はこのパーツが使われているんです。
molecule(mole:塊 + cule:小さい ⇒ 小さな塊=分子)
article(art:関節・つなぎ目 + icle:小さい ⇒ 小さなつなぎ目で分けられた部分=小項目、記事)
”particle”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、”particle”の意味と覚え方、そして文法用語としての使われ方についてまとめます。
「part(部分)」+「i(つなぎ)」+「-cle(小さいもの)」の3パーツからなる。
⇒コアイメージは「ごく小さな部分」
⇒意味は「微粒子、ごくわずか」「不変化詞」
●文法用語の「不変化詞(particle)」とは?
「look up」「give up」などの熟語(句動詞)で使われる「up」や「down」「on」「off」などのことです。これらは前置詞や副詞の形をしていますが、動詞とガチッとくっついて一つの意味を作り出します。
文章の中で形を変えず(不変化)、動詞の「ごく小さな一部分(パーツ)」として機能するため、”particle”と呼ばれます!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」
「Online Etymology Dictionary(https://www.etymonline.com/)」