ラテン語の「barbarus(野蛮な、荒々しい)」という言葉にルーツを持つ単語です。
「荒々しいほどの恐れ知らず」がコアイメージで、“brave”=「勇敢な」「勇気のある」の意味を持ちますよ!
”brave”の意味と使い方!コアイメージは「荒々しいほどの恐れ知らず」
”brave(発音:breiv/ブレイヴ【形容詞】)”は「勇敢な」「勇気のある」の意味を持つ単語です。
元々はラテン語の「barbarus(野蛮な・荒々しい)」から変化した言葉で、「荒々しいほどの恐れ知らず」がコアイメージとなっています。
その「恐怖をものともしない荒々しい強さ」が、時代を経てポジティブな意味での「勇敢さ」へと繋がっていったわけですね!
”brave”は、危険や困難、苦痛に直面したときに、怯まずに立ち向かう人や行動を指して広く使われます。日常会話からビジネスシーン、物語にいたるまで非常に頻出する形容詞です。
”brave”を使った基本の例文
個人の性格を褒めるときや、逆境に立ち向かう姿勢を称える文脈でよく使われます。
例文
・She was brave enough to speak the truth.
(彼女は真実を語るほど十分に勇敢だった。)・It was brave of you to jump into the fire.
(火の中に飛び込むなんて、君は勇敢だったね。)・You’re a very brave boy.
(君は本当に勇敢な男の子だね。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
日常会話でよく使う頻出フレーズ:「put on a brave face」
ネイティブが日常会話でよく使うイディオム(慣用句)に、”put on a brave face”(直訳:勇敢な顔を乗せる)という表現があります。
これは辛いことや悲しいことがあっても、「気丈に振る舞う」「平気なふりをする」という意味です。
例文
・He put on a brave face despite the pain.
(痛みを抱えているにもかかわらず、彼は気丈に振る舞った。)
”brave”の文法・語法!名詞形と「the + 形容詞」の重要ルール

1. 名詞形は ”bravery” (勇敢さ・勇気)
「勇敢さ」「勇気」という名詞にしたい場合は、語尾に「-ry」をつけて”bravery(発音:bréivəri/ブレイヴァリ)”にします。人の行動や性質としての「品格ある勇気」を指す抽象名詞(数えられない名詞)として使われます。
例文
・The police officer received a medal for his bravery.
(その警察官は、彼の勇敢さを讃えて勲章を授与された。)
2. 定番フレーズ! ”the brave” で「勇敢な人々」
英語には「the + 形容詞」で「〜な人々」という複数名詞にするルールがあります。そのため、”the brave” と書くだけで「勇敢な人たち(brave people)」という意味になります。
アメリカ国歌の有名な締めくくり「and the home of the brave(そして勇敢なる者の故郷)」でも使われている大定番の表現です。また、ことわざでもよく登場します。
例文
・Fortune favors the brave.
(幸運は勇者に味方する。※有名なことわざ)
”brave”と類義語(courageous / bold)の違いと使い分け

例えば”courageous”や”bold”なども「勇敢な、大胆な」を意味する類義語ですよ!
⇒「勇敢・大胆」の意味を持つ単語”courageous / bold”
イメージの違いとしては以下のようになります!
brave⇒「目の前の危険や恐怖に対して、感情に負けず立ち向かう「恐れ知らずな強さ」」=(恐怖に負けない)勇敢な
courageous⇒「自分の信念や正義感、道徳的な正しさをベースに、困難を乗り越えようとする「高潔な勇気」」=(信念を持った)気概のある
bold⇒「周囲が驚くようなリスクを顧みず、堂々と目立つ行動を起こす「大胆不敵さ」」=大胆な、不敵な
実際のシチュエーション別の表現で確認してみましょう!
●a brave firefighter
「(目の前で燃え盛る炎の恐怖に怯まず立ち向かう)勇敢な消防士」
⇒ 身体的な危険や恐怖をグッとこらえて行動するイメージ
●a courageous decision to protest against injustice
「不正に抗議するという、信念を持った(勇気ある)決断」
⇒ 社会的なリスクや逆境があっても、自分の正しい道徳心や信念を貫くイメージ
●make a bold move in the market
「市場で大胆な一手を打つ」
⇒ 他人が躊躇するようなリスクの高い勝負に、堂々と打って出るイメージ(文字の『太字(ボールド)』の通り目立つ感覚)
”brave”の語源はラテン語「barbarus(野蛮な、荒々しい)」

”brave”の語源についても、確認していきましょう。
”brave”の語源はラテン語の「barbarus」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”brave”の起源について、下記の記載があります。
Origin of brave
First recorded in 1475–85; from Middle French, from Spanish bravo, either from Italian or directly from unattested Vulgar Latin brabus for Latin barbarus barbarous日本語訳:1475〜85年に初めて記録された。中期フランス語から、あるいはイタリア語かもしくは(文献には残っていない)俗ラテン語の brabus(ラテン語の barbarus[野蛮な、粗野な]の意)に由来するスペイン語の bravo から。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”brave”は15世紀後半に、もともと「野蛮・粗野(barbarous)」を意味していた言葉が、ラテン語の俗語やスペイン語・イタリア語などの地中海沿岸の言葉(bravo)を経由しつつ、フランス語から英語へと入ってきたことがわかります。
古代ラテン語:barbarus(野蛮な、文明化されていない)
↓
俗ラテン語:brabus(粗野な、荒々しい強さ)へと崩れる
↓
スペイン語・イタリア語:bravo(恐れを知らない、素晴らしい、見事な)
↓
中期フランス語:brave(華やかな、勇敢な)を経て、1480年代に英語へ定着
ちなみにイタリア語の「ブラボー!(Bravo!)」も同じ語源から来ていて、「見事な、恐れを知らない強さがある」と称えるニュアンスが含まれているんですよ!
構成パーツで覚える”brave”の関連語

”brave”は、特定の「接頭辞+語根」のようにハッキリと複数のパーツに分解できるタイプの単語ではありません。
しかし、語源となった単語とその『派生語』を知ることで、記憶のネットワークをぐっと広げることができます。
ここでは、同じルーツを持つ関連単語をご紹介します。
ルーツを同じくする単語:”barbarian” と ”barbarous”
”brave”の元になったラテン語 `barbarus` のニュアンスをそのまま残して現代英語になった単語たちです。
「野蛮人、未開の人」を表しています。
その他に、形容詞形の barbarous(野蛮な、粗野な)なども、”brave”が持つ「恐れを知らない激しさ」の元々の姿として、同じルーツを共有している単語です。
”brave”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”brave”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「荒々しいほどの恐れ知らず(目の前の恐怖に怯まない強さ)」
⇒”brave”=「勇敢な」「勇気のある」の意味
●語法・文法のポイント ⇒名詞形は不規則に「bravery」となる。「the brave」とすることで「勇敢な人々」という意味の複数名詞としても扱える。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
