「op-(〜に向かって)」+「port(港)」+「-ity(名詞にするパーツ)」のパーツで構成されている単語です。
「港に向かう追い風」がコアイメージで、“opportunity”=「機会」「好機」の意味を持ちますよ!
”opportunity”の意味と使い方 コアイメージは「港に向かう追い風」
”opportunity(発音:ὰpərtjúːnəti/オパチュニティ【名詞】)”は「機会」「好機」の意味を持つ単語です。
「op-(〜に向かって)」+「port(港)」+「-ity(こと)」のパーツで構成されている単語で、「港に向かう追い風」がコアイメージです。
目的地へスムーズに入れる絶好のタイミング=「好機・チャンス」なわけですね!

”opportunity”は、ビジネスや日常会話で「機会をつかむ(seize an opportunity)」「機会を逃す(miss an opportunity)」のように非常によく使われます。
ただ単に「偶然起きたこと」ではなく、「自分の目標や利益のために、行動を起こすのにベストな状況が整っている」というポジティブなニュアンスが強い言葉です。
これは、ただの偶然ではなく、「条件が整って、自分のキャリアという『港』へ向かって一気に前進できる最高のタイミング(追い風)が吹いてきた!」というイメージなんですよ!
このように”自分の目的に向かって有利に進めるための、お膳立てされた状況”という意味から、ビジネスの商談、キャリアアップ、教育の機会にいたるまで広く使用されます。
定番・日常で使える例文
・You should take advantage of this opportunity.
(あなたはこの機会を利用するべきだ。)
・I had few opportunities to speak English.
(私には英語を話す機会がほとんどなかった。)
・This is a great opportunity for our company.
(これは我が社にとって素晴らしい機会です。)
・Don’t miss this golden opportunity.
(この絶好の機会を逃してはいけません。)
”opportunity”の文法・語法 数えられる名詞のルールと相性の良い言葉

1. opportunityは「数えられる名詞(可算名詞)」!
「機会」という目に見えない言葉ですが、英語ではハッキリと1回、2回と数えられる名詞(可算名詞)として扱います。
そのため、1つの機会なら an opportunity、複数の機会なら opportunities と複数形にする必要があります。「機会がほとんどない」と言いたいときは、不可算名詞に使う little ではなく、可算名詞に使う few を使って few opportunities と表現するのが文法の重要なポイントです!
2. 一緒に使われる定番の動詞・形容詞(コロケーション)
「機会」をどうするのか、どんな「機会」なのかを表す定番の組み合わせをセットで覚えてしまいましょう!
・have / get an opportunity(機会がある・得る)
・take advantage of / use an opportunity(機会を利用する)
・seize an opportunity(機会をギュッとつかみ取る)
・miss / lose an opportunity(機会を逃す・失う)
【形容詞との組み合わせ】
・a great / golden opportunity(素晴らしい機会/絶好の機会・ゴールデンチャンス)
・equal opportunities(均等な機会・男女雇用機会均等などの「機会均等」)
3. 後ろにどう繋げる?「~する機会」を表す文法パターン
opportunityの後ろに言葉を続けて「~する機会」「~のための機会」と言いたいとき、よく使われるパターンが3つあります。特に「to+動詞の原形」の形は超頻出なので絶対に押さえておきましょう!
・I had an opportunity to visit New York last month.
(私は先月、ニューヨークを訪れる機会がありました。)
・She is looking for an opportunity to change careers.
(彼女は転職する機会を探しています。)
② opportunity for + 名詞 (~のための機会)
・This program provides an excellent opportunity for business growth.
(このプログラムは、ビジネス成長のための素晴らしい機会を提供します。)
・We must ensure equal opportunities for all children.
(私たちはすべての子どもたちに均等な機会を保証しなければならない。)
③ opportunity of + 動詞-ing (~するという機会)※to doに比べると少し硬い表現です
・He didn’t want to lose the opportunity of working with her.
(彼は彼女と一緒に働くという機会を失いたくなかった。)
”opportunity”の関連語:「機会」を意味する単語”chance”

例えば”chance”なども「機会、チャンス」を意味する単語ですよ!
⇒「機会」の意味を持つ単語”chance”
イメージの違いとしては
opportunity⇒「目標に向かって、自分から行動を起こすのに適した「お膳立てされた好機」」=(前向きな意図のある)機会・好機
chance⇒「運が良くても悪くても、偶然転がり込んでくる「確率・運」の要素が強い機会」」=(偶然の)機会・可能性・賭け
といった感じです!
実際の表現を見ながら、そのニュアンスの差をさらにハッキリさせてみましょう!
●a job opportunity
「就職の機会(求人)」
⇒ 自分のキャリアアップという目標に向けて、状況が整っているポジティブな機会のイメージ
●by any chance
「ひょっとして、万が一にも」
⇒ 100%偶然や確率(運)に頼っているイメージ(Is he by any chance your friend? = 彼はひょっとしてあなたの友達?)
●There is a chance of rain.
「雨が降る可能性がある(確率がある)」
⇒ 良いことだけでなく、悪いことも含めて「そうなる確率・可能性」を表すイメージ(opportunityは悪いことには使いません)
それぞれの違いをフルセンテンスの例文で比較してみましょう!
opportunityとchanceの使い分け例文
【opportunity:目標や意図を持った絶好の機会】
・I had the opportunity to meet the CEO yesterday.
(昨日、最高経営責任者(CEO)にお会いする機会に恵まれました。)
※あらかじめ条件が整った、または自分のキャリアにとってプラスになる状況を指します。【chance:偶然の要素や確率、運】
・Please give me one more chance.
(どうか私にもう一度チャンス[挽回の機会]をください。)
※運や、うまくいくか分からない可能性に賭けるニュアンスが含まれます。
・We met by chance at the station.
(私たちは駅で偶然会った。)
”opportunity”の語源はラテン語「opportūnitās」 意味は「便宜、適合性」

”opportunity”の語源についても、深く確認していきましょう。
”opportunity”の直接の語源は、ラテン語の「opportūnitās(好都合なこと、適合性)」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”opportunity”およびその形容詞形である”opportune(適切な、好都合な)”の起源について、下記の記載があります。
Origin of opportunity
First recorded in 1350–1400; Middle English opportunite, from Middle French, from Latin opportūnitās “convenience, fitness,” equivalent to opportūn(us) ( see opportune) + -itās -ityOrigin of opportune
First recorded in 1375–1425; late Middle English, from Latin opportūnus “convenient,” equivalent to op- op- + portu-, stem of portus “access,” port 1 + -nus adjective suffix ( u lengthened as in tribūnus tribune 1 )日本語訳:
【opportunityの起源】1350〜1400年に初めて記録された。中期英語の opportunite、中期フランス語、そしてラテン語の opportūnitās(便宜、適合性)に由来する。opportūn(us)(opportuneを参照)+名詞語尾 -itās(-ity)と同等。
【opportuneの起源】1375–1425年に初めて記録された。後期中期英語、ラテン語の opportūnus(都合の良い)に由来する。接頭辞 op- + portus(接近、港)の語幹 portu- +形容詞語尾 -nus と同等。※参考・引用「Dictionary.com」
引用内の解説にもある通り、この単語の根本的なルーツは「op-(〜に向かって)」+「portus(港)」から成るラテン語「opportūnus(都合の良い、適切な)」にあります。
古代ローマから中世にかけて、船の最大の動力は「風」でした。当時の航海士たちにとって、海上で無風状態になったり逆風に見舞われたりすることは、航海の遅れだけでなく命に関わる大問題です。
そんな過酷な自然状況のなかで、「安全な港(portus)に向かって(op-)、船を真っ直ぐ押し進めてくれる順風(追い風)」が吹くことは、待ちに待った絶好のタイミングであり、貿易の成功を意味する最高の条件でした。
そこから転じて、「船が港に入りやすい都合の良い風が吹いている状態」=「目的を達成するために行動を起こすのに最適なタイミング、絶好の機会」という意味へと発展していったのです。
・ラテン語:ob-(〜へ)+ portus(港) = 港に向かって風が吹く(opportūnus)
↓
・ラテン語:opportūnitās(港に入りやすい都合の良さ、適切さ)
↓
・中期フランス語を経て、1300年代後半に英語の「opportunity」(行動を起こすのに都合の良い機会)として定着
ただ単に運が良いだけの「chance」とは違い、「自分の目的地(港)にたどり着くための好機」という前向きで力強いニュアンスがあるのも、この語源を知ると深く納得できます!
構成パーツで覚える”opportunity” 「op-」+「port」+「-ity」

ここからは構成パーツの面から”opportunity”について覚えていきましょう!
”opportunity”の構成パーツは「op-(〜に向かって)」+「port(港)」+「-ity(こと・状態)」の3パーツです。
それぞれのパーツをしっかり紐解くことで単語のイメージがグッと掴みやすくなります。次から各パーツについて詳しく紹介していきますね。
1. “op-“は「〜に向かって、〜に対して」を意味する接頭辞
”op-”は方向や対象を示す「〜に向かって、〜に対して」という意味を持つパーツです。
もともとの基本形は 「ob-」 なのですが、後ろに続く単語の頭文字(今回は「p」)に合わせて、発音しやすいように「op-」に変化しています。
相手の前に立ちはだかるように置く=「反対する、対抗する」を表しています。
その他に oppress(op-[〜に対して]+ press[強く押す]=抑圧する・圧迫する)等も”op-”を使用する代表的な単語です。
2. ”port”は「港、運ぶ」を意味する語根
”port”は「港」や「運ぶ」を意味する非常に重要なパーツです。今回の「opportunity」においては「港(目的地・安全な場所)」というニュアンスで使われています。
港の中に荷物を運び入れること=「輸入する」を表しています。(逆に外へ運ぶのは export =輸出する ですね!)
その他の”port”を使用する単語についても、下記で紹介しておきます。どれも日常的によく目にする単語ばかりですね!
・passport(pass[通過する]+ port[港・関所]=港を通るための許可証=パスポート)
・portable(port[運ぶ]+ able[できる]=持ち運び可能な、ポータブル)
3. ”-ity”は「〜なこと、〜な状態」を意味する接尾辞
最後に、後ろにくっついて名詞を作るパーツである”-ity”です。これは形容詞などを「〜なこと」「〜な状態(性質)」という抽象名詞に変える働きを持っています。
つまり「opportunity」はこれら3つのパーツが組み合わさることで、
「港(port)に向かって(op-)、都合の良い追い風が吹いている状態(-ity)」
となり、ここから「好機」「絶好の機会」という意味が出来上がっているわけです。
”opportunity”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”opportunity”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「港に向かう追い風」
⇒”opportunity”=「機会」「好機」の意味
●語法・文法のポイント
⇒数えられる可算名詞なので an / -ies の形を意識する。偶然の chance と違い、自分の目標のために活かせるポジティブな機会に使う。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!