「ne-(〜ない)」+「one(ひとつ)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「ひとつも〜ない(ゼロ)」がコアイメージで、“none“=「誰も〜ない」「ひとつも〜ない」の意味を持ちますよ!
”none”の意味とコアイメージは「ひとつも〜ない(ゼロ)」
”none(発音:nʌn(ナン)【代名詞・副詞】)”は「誰も〜ない」「ひとつも〜ない」の意味を持つ単語です。
「ne-(〜ない)」+「one(ひとつ)」の2つのパーツで構成されている単語で、「ひとつも〜ない(ゼロ)」がコアイメージです。
そこから、人や物が存在しないことを表す”none”という意味になるわけですね!
”none”は代名詞として、前に出てきた名詞の代わりに使われたり、「none of 複数名詞」の形で「〜の誰も[どれも]…ない」という強い否定を表す役割を持ちます。
“I have no money.”(お金がない)のように名詞に直接くっつく”no”とは品詞が違いますよ!
例文
・None of the books are mine.
(それらの本はどれも私のものではない。)・”How many apples are left?” “None.”
(「リンゴはいくつ残ってる?」「ひとつもないよ。」)・He invited several friends, but none came.
(彼は何人かの友人を招待したが、誰も来なかった。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
日常会話でよく使われる”none”の頻出フレーズ
”none”を使った日常会話で非常によく登場する決まり文句をご紹介します。
(あなたには関係ないことだ。大きなお世話だ。)
※相手の干渉を強めに拒絶する際によく使われるフレーズです。
● none other than 〜
(他ならぬ〜、まさに〜)
例文:The mysterious guest was none other than the president.
(その謎のゲストは、他ならぬ大統領だった。)
【重要文法】”none”は単数扱い?複数扱い?動詞の選び方

それは、「”none”が主語のとき、動詞は単数形にするの?複数形にするの?」という問題です!
結論から言うと、**「none of 複数名詞」が主語のときは、現代英語では単数形・複数形どちらの動詞も使われます**が、少しニュアンスやフォーマルさに違いがあります。
① 複数扱い(口語・日常会話で一般的)
例文:None of my friends were there.
⇒ 友達が「複数人」いるイメージが頭にあるため、自然と複数形になります。
② 単数扱い(堅い表現・フォーマル・書き言葉)
例文:None of my friends was there.
⇒ 語源の「not one(ひとつのものすらない)」という意識が強く働くため、文法的に厳密なレポート等では単数形が好まれます。
③ 不可算名詞の場合(必ず単数扱い)
例文:None of the information was useful.
⇒ 後ろの名詞が数えられない名詞(information, water, moneyなど)の場合は、必ず単数形で受けます。
”none”の関連語:「全く〜ない」を意味する単語との違い

せっかく”none”を覚えるのであれば、似たような全否定の意味を持つ単語も一緒に整理して覚えてしまいましょう!
関連語:”no / neither” との違い
⇒否定の意味を持つ単語”none / no / neither”
イメージと品詞の違いとしては
none ⇒「(3つ以上の選択肢の中から)」=ひとつも〜ない【代名詞】
no ⇒「(後ろの名詞を直接修飾して)」=ゼロの〜、全くない〜【形容詞】
neither ⇒「(2つの選択肢のうち)」=どちらも〜ない【代名詞・形容詞】
といった感じです!例文で比較してみましょう。
● None of the three boys came.
「(3人の少年たちのうち)誰も来なかった」
⇒ 3つ以上の集団の中から該当者がゼロというイメージ。単独で主語になれる代名詞。
● I have no money.
「私はお金を持っていません」
⇒ moneyという名詞の数量を直接「ゼロ」に変えてしまうイメージ(形容詞として働く)。
● Neither of the two books is interesting.
「その2冊の本はどちらもおもしろくない」
⇒ 対象が「2つ」と決まっていて、その両方を否定するイメージ。
”none”の語源は ne- + ān 意味は「ひとつも〜ない」と「正午」?

”none”の語源についても、確認していきましょう。
”none”には、実は歴史の中で**2つの異なる起源(Origin)**が存在します。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”none”の起源について、下記の記載があります。
Origin of none1
First recorded before 900; Middle English non, Old English nān, equivalent to ne “not” + ān “one”; see oneOrigin of none2
First recorded in 1175–1225; Middle English; Old English nōn, from Latin nōna (hōra) “ninth (hour).” See noon※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、私たちが普段使っている否定の”none”は西暦900年より前からあり、もう一方の”none”はラテン語の発祥を起源としている模様です。
●【Origin 1(否定)】古期英語の「ne(否定)」+「ān(ひとつ)」が合体
↓
●中期英語の「non」を経て、現在の「ひとつも〜ない」という意味へ!
●【Origin 2(古風・廃語)】ラテン語の「nōna(第9の時)」が起源
↓
●古期英語の「nōn」を経て、現在の「正午(noon)」の言葉の起源へ!
普段使う「ゼロ」のnoneとは別に、歴史的には「お昼の12時(noon)」の仲間としてのnone(第9時間=日の出から9時間後の午後3時ごろに行われるキリスト教の礼拝のこと)も存在していたなんて、面白いですね!
構成パーツで覚える”none” 「ne-」+「one」

ここからは主要な構成パーツの面から”none”について覚えていきましょう。
”none”の構成パーツは「ne-(〜ない)」+「one(ひとつ)」の2パーツです。
各パーツについて紹介していきます。
“ne-“は「〜ない(否定)」を意味するパーツ
”ne-”は「〜ない(not)」を意味する古い否定のパーツです。
「かつて一度も〜ない」=「決して〜ない」を表しています。
その他に、否定の応答に使われる **”nay”(いいえ)** や、どちらも〜ないを意味する **”neither”(ne- + either)** もこの”ne-“の仲間です。
”one”は「ひとつ」を意味するパーツ
”one”は数字の「ひとつ、1」を意味するパーツです。
「ひとつだけの」=「唯一の、〜だけ」を表しています。
その他にも、one(ひとつ)に「結合する」というイメージが加わった単語を下記で紹介していきます。
・union(連合、組合:バラバラのものが『ひとつに合体する』こと)
”none”の意味と使い方・覚え方のまとめ

以下、”none”の意味と覚え方についてのまとめです。
● ”none”は「ne-(〜ない)」+「one(ひとつ)」の2パーツで構成されている単語。
● コアイメージは「ひとつも〜ない(ゼロ)」。
● 品詞は代名詞で、「誰も〜ない」「ひとつも〜ない」の意味。
【語法・文法の超重要ポイント】
● “none of 複数名詞” の主語は、日常会話では複数扱い、フォーマルでは単数扱いになる。
● 2つのものを否定する場合はnoneではなく neither を使う。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
