【語源も分かって、忘れない】英単語「expectation」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ex-(外に)+spect-(見る)=外を見て待つ】

 

 
コダック
今日の英語表現は”expectation”

「ex-(外に、完全に)」+「spect-(見る)」+「-ation(こと)」の3つのパーツで構成されている単語です。

「外を見て待つ」がコアイメージで、“expectation”=「期待、予想」「見込み」の意味を持ちますよ!

 

”expectation”の意味と使い方 コアイメージは「外を見出して待つ」

 

”expectation(発音:ekspektéiʃən / エクスペクテイション【名詞】)”は「期待、予想」「見込み」の意味を持つ単語です。

「ex-(外に)」+「spect-(見る)」+「-ation(名詞にするパーツ)」の3つのパーツから成り立っており、「外を見て待つ」がコアイメージです。

 

 
コダック
何かが中から外へとやって来るのを、目を凝らして外の方をじっと見つめながら(=「待ち構える」)こと。

ただ漠然と待つのではなく、「きっとこうなるはずだ」「当然こうなるだろう」と、これから起こる確実性の高い未来を思い描いて待つ状態が、この”expectation”なんです!

 

”expectation”は、「未来に何かが起こるだろう、手に入るだろうと(根拠や確信を持って)強く思う」という客観的なニュアンスが含まれます。

 

 
ただの「お願い、こうなって!」じゃなくて、「こうなるのが当然でしょ!」って予測してる感じなんだね?
 
コダック
その通りです!例えば、家の主人が窓の外を見つめながら、遠くからこちらに向かって走ってくる馬車(約束された待ち人や大切な知らせ)を今か今かと待ち構えている様子を想像してみてください。
「来るか分からないもの」ではなく、「来るはずのものを外を見て待つ」からこそ、「予想」や「見込み」という意味に繋がるわけですね!

 

このように”expectation”で表現するものは、ある程度の根拠や確信に基づいています。
逆に、根拠がなくても「こうなってほしい」と切に願うような主観的な「希望」には、後述する”hope”を使用します。

 

”expectation”の類義語・関連語:「期待・希望・予期」を表す単語との違い(hope / anticipation)

 
コダック
”expectation”を覚えるなら、似たような意味を持つ”hope”や”anticipation”との違いも一緒に押さえておきましょう!どれも「望み」や「期待」と訳されることがありますが、ニュアンスには明確な差があります。

 

”expectation”の類義語
⇒「期待・希望・予期」の意味を持つ単語”hope / anticipation”

 

 
日本語だとどれも似た言葉だけど、それぞれのイメージの決定的な違いってなに??

 

 
コダック

それぞれの核心にあるイメージの違いはこんな感じです!

expectation ⇒「当然そうなるだろうという客観的な確信」=予想、見込み
hope ⇒「根拠はなくても、そうなってほしいと願う主観的な気持ち」=希望、願い
anticipation ⇒「楽しいことが起こるのをワクワクして前もって準備すること」=楽しみに待つこと、予期

客観的な予測の “expectation”、主観的な願望の “hope”、ワクワク感や事前の備えが含まれる “anticipation” という違いですね!

 

定番フレーズで比較するイメージの違い

meet someone’s expectations
「(実力や過去のデータから考えて、これくらいはやるだろうという)人の期待に応える」
⇒ 当然到達すべき水準や、確実性の高い予測のイメージ

give up hope
「(もう叶わないかもしれないけれど、心の中で願っていた)希望を捨てる」
⇒ 確率が低くても「こうであってほしい」という主観的な願望のイメージ

in anticipation of the party
「(パーティーのことを考えて準備をしながら)ワクワクして待って」
⇒ 未来の楽しい出来事を心待ちにし、行動や感情がそれに備えているイメージ

 

”expectation”の重要例文(英語&日本語訳セット)

日常会話やビジネス、資格試験でも頻出する”expectation”の具体的な使い方を例文で確認していきましょう!

基本&頻出例文

The new product failed to live up to public expectations.
(その新製品は世間の期待に応えることができなかった。)
There is little expectation of an early economic recovery.
(早期の経済回復の見込み[予想]はほとんどない。)
The dynamic performance was far beyond our expectations.
(そのダイナミックな公演は、私たちの期待をはるかに超えていた。)
Prices rose in expectation of a tax hike.
(増税を見込んで[予想して]物価が上がった。)
She has high expectations for her children’s future.
(彼女は子供たちの将来に高い期待を寄せている。)

※一部例文参考・引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」

 

”expectation”の文法・語法:頻出フレーズと「数(可算・不可算)」のルール

 
コダック
単語の意味と一緒に、試験や実務で差がつく重要な文法ポイントもおさえておきましょう!
実は”expectation”は、数えられるか(可算名詞)か、数えられないか(不可算名詞)でニュアンスやセットになるフレーズが変わる面白い特徴があります。

 

1. 複数形(expectations)は「人への期待・期待値」を表す!

「誰かに対する期待(親からの期待、周囲からの高い要求)」という主観的・具体的な内容を表現するときは、通常複数形(expectations)で使われます。
動詞は meet(満たす)や live up to(応える)が超定番の組み合わせです!
meet expectations(期待に応える)
beyond expectations(期待を超えて)

2. 単数・不可算(expectation)は「確率・見込み・予想」を表す!

「〜という見込み(確率)」や「客観的な予想」という文脈では、単数形または不可算名詞として扱われることが多いです。
慣用表現(イディオム)として形が決まっているものも多いので、このまま覚えちゃいましょう!
contrary to expectation(予想に反して ※慣用的に単数形)
against all expectations(あらゆる予想を裏切って ※allがあるので複数形)
in expectation of ~(〜を予期して、見込んで)

3. 【重要語法】同格のthat節「〜という見込み」

“expectation” の後ろに that + 主語 + 動詞 を続けることで、「〜という見込み・予想」という具体的な内容を説明する形(同格のthat節)を作ることができます。
There is every expectation that he will win the election.
(彼が選挙で当選するという見込みは十分にあります。)

 

”expectation”の語源はラテン語「ex(s)pectāre」 意味は「外を見て待ち受ける」

”expectation”の語源についても、確認していきましょう。

”expectation”の語源はラテン語の「ex(s)pectāre(外を見て待ち受ける)」にさかのぼります。

そこから「予期」や「ハラハラして待つ状態」を表す名詞「ex(s)pectātiō」へと変化し、英語へと定着していきました。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”expectation”の起源について、下記の記載があります。

Origin of expectation
First recorded in 1530–40; from Latin ex(s)pectātiōn-, stem of ex(s)pectāio “anticipation, suspense,” from ex(s)pectāt(us) (past participle of ex(s)pectāre “to look out for, await”) + -iō -ion; see expect

日本語訳:1530〜40年に最初に記録された。ラテン語のex(s)pectātiōn-(「予期、サスペンス・ハラハラして待つこと」を意味するex(s)pectātiōの語幹)から来ており、それはex(s)pectāt(us)(「探し求める、待ち受ける」を意味するex(s)pectāreの過去分詞)と、名詞を作る接尾辞-iō(-ion)が組み合わさったものである。expectを参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”expectation”は16世紀の前半(1530〜40年頃)にラテン語から英語へと入ってきたことがわかります。

ここで興味深いのは、ラテン語の「ex(s)pectātiō」が「サスペンス(ハラハラして待つこと)」というニュアンスを含んでいた点です。

単にのんびりと待つのではなく、「これからどうなるのだろう?」「早く来ないかな」と首を長くして結果を待ち望むような、少し緊張感のある状態が本来のイメージだったのですね。

 

”expectation”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語:ex(s)pectāre (外をじっと見て待つ・探し求める)

ラテン語:ex(s)pectātiō (予期、ハラハラして待つ状態)

英語:expectation (期待、予想、見込み:1530年頃に初記録)

 

 

 
コダック
「ハラハラして待つ」から「見込み・期待」へと意味が少しずつ変化してきたわけですね!

ちなみにラテン語の「ex(s)pectāre」の元の意味をさらに細かく分解すると、「外に(ex-)」+「見る(spectāre)」となり、これが現在の英単語のパーツ構成にそのまま直結しています。このパーツの組み合わせについては、次の項目で詳しく見ていきましょう!

 

 

構成パーツで覚える”expectation” 「ex-」+「spect-」+「-ation」

ここからは、”expectation”を3つの構成パーツに分解して、さらに深く記憶に定着させていきましょう!

”expectation”は、「ex-(外に、完全に)」+「spect-(見る)」+「-ation(こと:名詞形)」という3つのパーツが合体してできた単語です。

 

それぞれのパーツが持つ本来の意味や、他の身近な単語での使われ方を詳しく解説します。これを知ることで、他のたくさんの英単語も芋づる式に覚えられるようになりますよ!

 

①接頭辞 ”ex-” :「外に、外へ」「完全に」

”ex-”は、中心から「外に向かって」「外へ飛び出す」という強いイメージを持つパーツです。また、そこから派生して「限界まで外に出し切る = 完全に、徹底的に」という意味を表すこともあります。

 

 
コダック
例えば、身近な単語だと”export(輸出する)”がありますね。
これは「外に(ex-)」+「運ぶ(port:港)」の2つが合体して、「港から外の国へ荷物を運び出す」=「輸出する」という意味になります!

 

”ex-”(外に)を使った仲間たちの単語も一緒に見てみましょう!どれも「外へ」のイメージが共通しています。

exhale(外に + 息をする ⇒ 息を外へ吐き出す)
exclude(外に + 閉める ⇒ 枠の外に閉め出す ⇒ 仲間に入れない、排除する)
exit(外に + 行く ⇒ 外へ出る場所 ⇒ 出口、退場する)

 

”expectation”においては、「自分の心の中から、外の世界(未来)に向かって視線を向ける」というニュアンスでこの”ex-”が使われています。

 

②語根 ”spect-” :「見る、じっと眺める」

”spect-”は、ラテン語の「見る(spectare)」に由来する非常に重要なパーツです。単に風景が目に入る(see)というよりも、「意識してそちらに目を凝らす」「じっと注視する」という強いニュアンスを含んでいます。

 

 
コダック
パーツの解説でよく登場する”inspect(検査する)”を例に挙げると分かりやすいですよ!
「中に(in-)」+「目を凝らす(spect-)」の組み合わせで、「中をじっくり覗き込んで問題がないか調べる」=「検査する、視察する」という意味になります!

 

この”spect-”は応用範囲が広く、試験にもよく出る重要単語がたくさんあります。語源のイメージと結びつけてセットで覚えてしまいましょう!

 

respect(後ろを[re-] + 振り返って見る ⇒ 価値があるものとして何度も見つめる ⇒ 尊敬する
spectator(見る + 人[-ator] ⇒ スポーツの試合やショーをじっと見る人 ⇒ 観客、見物人
suspect(下から[sub- -> sus-] + 怪しんで見る ⇒ 下からじろじろ見て怪しむ ⇒ 疑う
prospect(前を[pro-] + 見渡す ⇒ これから先に見えるもの ⇒ 見込み、見通し

 

”expectation”では、この「目を凝らしてじっと見る」という意味が核となり、接頭辞の”ex-”と合わさることで「(これからやって来るものを)外に向かって目を凝らして待つ」というコアイメージを形作っています。

 

③接尾辞 ”-ation” :「〜すること(動作・状態・結果)」

”-ation”は、動詞の後ろにくっついて「〜すること」「〜という状態」という名詞を作るパーツです。動詞が表す具体的なアクションを、ひとつの「概念」や「出来事」として名詞化する役割を持っています。

 

 
コダック
例えば、馴染みのある”organization(組織)”という単語。
これは「組織化する、まとめる(organize)」という動詞に「こと(-ation)」がくっつくことで、「仕組みを作ってまとめること、またはまとめられた集団」=「組織、団体」という意味になります!

 

他にも、動詞を名詞に変える”-ation”の例は日常会話やビジネスでもたくさん見られます。

imagine(想像する) + -ation ⇒ imagination(想像すること、想像力)
prepare(準備する) + -ation ⇒ preparation(準備すること、準備)
invite(招待する) + -ation ⇒ invitation(招待すること、招待状)

 

つまり、動詞の ”expect(予期する、期待する)” に ”-ation” が加わることで、「予期・期待しているその状態や行為そのもの」= ”expectation(期待、予想、見込み)” という名詞が完成するわけですね!

 

”expectation”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”expectation”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”expectation”は「ex-(外に)」+「spect-(見る)」+「-ation(こと)」の3パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「外を見て待つ」
⇒”expectation”=「期待、予想」「見込み」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 人への期待を表すときは複数形の「expectations」になり、確率や見込みを表すときは単数・不可算名詞として扱われやすい。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」