「ex-(外に、完全に)」+「spect-(見る)」+「-ation(こと)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「外を見て待つ」がコアイメージで、“expectation”=「期待、予想」「見込み」の意味を持ちますよ!
”expectation”の意味と使い方 コアイメージは「外を見出して待つ」
”expectation(発音:ekspektéiʃən / エクスペクテイション【名詞】)”は「期待、予想」「見込み」の意味を持つ単語です。
「ex-(外に)」+「spect-(見る)」+「-ation(名詞にするパーツ)」の3つのパーツから成り立っており、「外を見て待つ」がコアイメージです。
ただ漠然と待つのではなく、「きっとこうなるはずだ」「当然こうなるだろう」と、これから起こる確実性の高い未来を思い描いて待つ状態が、この”expectation”なんです!
”expectation”は、「未来に何かが起こるだろう、手に入るだろうと(根拠や確信を持って)強く思う」という客観的なニュアンスが含まれます。
「来るか分からないもの」ではなく、「来るはずのものを外を見て待つ」からこそ、「予想」や「見込み」という意味に繋がるわけですね!
このように”expectation”で表現するものは、ある程度の根拠や確信に基づいています。
逆に、根拠がなくても「こうなってほしい」と切に願うような主観的な「希望」には、後述する”hope”を使用します。
”expectation”の類義語・関連語:「期待・希望・予期」を表す単語との違い(hope / anticipation)
⇒「期待・希望・予期」の意味を持つ単語”hope / anticipation”
それぞれの核心にあるイメージの違いはこんな感じです!
expectation ⇒「当然そうなるだろうという客観的な確信」=予想、見込み
hope ⇒「根拠はなくても、そうなってほしいと願う主観的な気持ち」=希望、願い
anticipation ⇒「楽しいことが起こるのをワクワクして前もって準備すること」=楽しみに待つこと、予期
客観的な予測の “expectation”、主観的な願望の “hope”、ワクワク感や事前の備えが含まれる “anticipation” という違いですね!
●meet someone’s expectations
「(実力や過去のデータから考えて、これくらいはやるだろうという)人の期待に応える」
⇒ 当然到達すべき水準や、確実性の高い予測のイメージ
●give up hope
「(もう叶わないかもしれないけれど、心の中で願っていた)希望を捨てる」
⇒ 確率が低くても「こうであってほしい」という主観的な願望のイメージ
●in anticipation of the party
「(パーティーのことを考えて準備をしながら)ワクワクして待って」
⇒ 未来の楽しい出来事を心待ちにし、行動や感情がそれに備えているイメージ
”expectation”の重要例文(英語&日本語訳セット)
日常会話やビジネス、資格試験でも頻出する”expectation”の具体的な使い方を例文で確認していきましょう!
基本&頻出例文
・The new product failed to live up to public expectations.
(その新製品は世間の期待に応えることができなかった。)
・There is little expectation of an early economic recovery.
(早期の経済回復の見込み[予想]はほとんどない。)
・The dynamic performance was far beyond our expectations.
(そのダイナミックな公演は、私たちの期待をはるかに超えていた。)
・Prices rose in expectation of a tax hike.
(増税を見込んで[予想して]物価が上がった。)
・She has high expectations for her children’s future.
(彼女は子供たちの将来に高い期待を寄せている。)※一部例文参考・引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”expectation”の文法・語法:頻出フレーズと「数(可算・不可算)」のルール
実は”expectation”は、数えられるか(可算名詞)か、数えられないか(不可算名詞)でニュアンスやセットになるフレーズが変わる面白い特徴があります。
「誰かに対する期待(親からの期待、周囲からの高い要求)」という主観的・具体的な内容を表現するときは、通常複数形(expectations)で使われます。
動詞は meet(満たす)や live up to(応える)が超定番の組み合わせです!
・meet expectations(期待に応える)
・beyond expectations(期待を超えて)
2. 単数・不可算(expectation)は「確率・見込み・予想」を表す!
「〜という見込み(確率)」や「客観的な予想」という文脈では、単数形または不可算名詞として扱われることが多いです。
慣用表現(イディオム)として形が決まっているものも多いので、このまま覚えちゃいましょう!
・contrary to expectation(予想に反して ※慣用的に単数形)
・against all expectations(あらゆる予想を裏切って ※allがあるので複数形)
・in expectation of ~(〜を予期して、見込んで)
3. 【重要語法】同格のthat節「〜という見込み」
“expectation” の後ろに that + 主語 + 動詞 を続けることで、「〜という見込み・予想」という具体的な内容を説明する形(同格のthat節)を作ることができます。
・There is every expectation that he will win the election.
(彼が選挙で当選するという見込みは十分にあります。)
”expectation”の語源はラテン語「ex(s)pectāre」 意味は「外を見て待ち受ける」

”expectation”の語源についても、確認していきましょう。
”expectation”の語源はラテン語の「ex(s)pectāre(外を見て待ち受ける)」にさかのぼります。
そこから「予期」や「ハラハラして待つ状態」を表す名詞「ex(s)pectātiō」へと変化し、英語へと定着していきました。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”expectation”の起源について、下記の記載があります。
Origin of expectation
First recorded in 1530–40; from Latin ex(s)pectātiōn-, stem of ex(s)pectāio “anticipation, suspense,” from ex(s)pectāt(us) (past participle of ex(s)pectāre “to look out for, await”) + -iō -ion; see expect日本語訳:1530〜40年に最初に記録された。ラテン語のex(s)pectātiōn-(「予期、サスペンス・ハラハラして待つこと」を意味するex(s)pectātiōの語幹)から来ており、それはex(s)pectāt(us)(「探し求める、待ち受ける」を意味するex(s)pectāreの過去分詞)と、名詞を作る接尾辞-iō(-ion)が組み合わさったものである。expectを参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”expectation”は16世紀の前半(1530〜40年頃)にラテン語から英語へと入ってきたことがわかります。
ここで興味深いのは、ラテン語の「ex(s)pectātiō」が「サスペンス(ハラハラして待つこと)」というニュアンスを含んでいた点です。
単にのんびりと待つのではなく、「これからどうなるのだろう?」「早く来ないかな」と首を長くして結果を待ち望むような、少し緊張感のある状態が本来のイメージだったのですね。
ラテン語:ex(s)pectāre (外をじっと見て待つ・探し求める)
↓
ラテン語:ex(s)pectātiō (予期、ハラハラして待つ状態)
↓
英語:expectation (期待、予想、見込み:1530年頃に初記録)
ちなみにラテン語の「ex(s)pectāre」の元の意味をさらに細かく分解すると、「外に(ex-)」+「見る(spectāre)」となり、これが現在の英単語のパーツ構成にそのまま直結しています。このパーツの組み合わせについては、次の項目で詳しく見ていきましょう!
構成パーツで覚える”expectation” 「ex-」+「spect-」+「-ation」

ここからは、”expectation”を3つの構成パーツに分解して、さらに深く記憶に定着させていきましょう!
”expectation”は、「ex-(外に、完全に)」+「spect-(見る)」+「-ation(こと:名詞形)」という3つのパーツが合体してできた単語です。
それぞれのパーツが持つ本来の意味や、他の身近な単語での使われ方を詳しく解説します。これを知ることで、他のたくさんの英単語も芋づる式に覚えられるようになりますよ!
①接頭辞 ”ex-” :「外に、外へ」「完全に」
”ex-”は、中心から「外に向かって」「外へ飛び出す」という強いイメージを持つパーツです。また、そこから派生して「限界まで外に出し切る = 完全に、徹底的に」という意味を表すこともあります。
これは「外に(ex-)」+「運ぶ(port:港)」の2つが合体して、「港から外の国へ荷物を運び出す」=「輸出する」という意味になります!
”ex-”(外に)を使った仲間たちの単語も一緒に見てみましょう!どれも「外へ」のイメージが共通しています。
・exclude(外に + 閉める ⇒ 枠の外に閉め出す ⇒ 仲間に入れない、排除する)
・exit(外に + 行く ⇒ 外へ出る場所 ⇒ 出口、退場する)
”expectation”においては、「自分の心の中から、外の世界(未来)に向かって視線を向ける」というニュアンスでこの”ex-”が使われています。
②語根 ”spect-” :「見る、じっと眺める」
”spect-”は、ラテン語の「見る(spectare)」に由来する非常に重要なパーツです。単に風景が目に入る(see)というよりも、「意識してそちらに目を凝らす」「じっと注視する」という強いニュアンスを含んでいます。
「中に(in-)」+「目を凝らす(spect-)」の組み合わせで、「中をじっくり覗き込んで問題がないか調べる」=「検査する、視察する」という意味になります!
この”spect-”は応用範囲が広く、試験にもよく出る重要単語がたくさんあります。語源のイメージと結びつけてセットで覚えてしまいましょう!
・spectator(見る + 人[-ator] ⇒ スポーツの試合やショーをじっと見る人 ⇒ 観客、見物人)
・suspect(下から[sub- -> sus-] + 怪しんで見る ⇒ 下からじろじろ見て怪しむ ⇒ 疑う)
・prospect(前を[pro-] + 見渡す ⇒ これから先に見えるもの ⇒ 見込み、見通し)
”expectation”では、この「目を凝らしてじっと見る」という意味が核となり、接頭辞の”ex-”と合わさることで「(これからやって来るものを)外に向かって目を凝らして待つ」というコアイメージを形作っています。
③接尾辞 ”-ation” :「〜すること(動作・状態・結果)」
”-ation”は、動詞の後ろにくっついて「〜すること」「〜という状態」という名詞を作るパーツです。動詞が表す具体的なアクションを、ひとつの「概念」や「出来事」として名詞化する役割を持っています。
これは「組織化する、まとめる(organize)」という動詞に「こと(-ation)」がくっつくことで、「仕組みを作ってまとめること、またはまとめられた集団」=「組織、団体」という意味になります!
他にも、動詞を名詞に変える”-ation”の例は日常会話やビジネスでもたくさん見られます。
・prepare(準備する) + -ation ⇒ preparation(準備すること、準備)
・invite(招待する) + -ation ⇒ invitation(招待すること、招待状)
つまり、動詞の ”expect(予期する、期待する)” に ”-ation” が加わることで、「予期・期待しているその状態や行為そのもの」= ”expectation(期待、予想、見込み)” という名詞が完成するわけですね!
”expectation”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”expectation”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「外を見て待つ」
⇒”expectation”=「期待、予想」「見込み」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 人への期待を表すときは複数形の「expectations」になり、確率や見込みを表すときは単数・不可算名詞として扱われやすい。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
