「ne-(ない)」+「uter(どちらか一方)」+「-al(〜の性質の)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「どちらの側にもつかない」がコアイメージで、“neutral“=「中立の、公平な」「はっきりしない、特徴のない」の意味を持ちますよ!
”neutral”の意味とコアイメージは「どちらの側にもつかない」
”neutral(発音:njúːtrəl/ニュートラル【形容詞・名詞】)”は「中立の、公平な」「はっきりしない、特徴のない」の意味を持つ単語です。
「ne-(ない)」+「uter(どちらか一方)」+「-al(〜の性質の)」の3つのパーツで構成されている単語で、「どちらの側にもつかない」がコアイメージです。
どちらの色・特徴にも染まっていない状態(=「はっきりしない、特徴のない」)なこと=”neutral”なわけですね!

”neutral”で表現するものは、「偏りがないこと」や「個性が強くないもの」が多いです。
【意味①:中立の、公平な】
Switzerland is a neutral country.
(スイスは中立国です。)
I decided to remain neutral in the argument.
(私はその口論において中立を保つことに決めた。)
【意味②:はっきりしない、特徴のない】
She had a neutral expression on her face.
(彼女は無表情だった。)
Neutral colors like gray and beige are easy to match.
(グレーやベージュのような中間色は合わせやすい。)
”neutral”の使い方・頻出フレーズと文法解説
ここでは、”neutral”を実際に会話や文章で使う際のよくあるパターンを解説します。
また、形容詞としてだけでなく、名詞としての使い方もありますよ!
「中立を保つ」と言いたいときは、remain / stay / keep などの動詞とよく一緒に使われます。
● The government intends to remain neutral.
(政府は中立を保つ意向だ。)
「〜について中立だ」と言いたい場合は neutral on 〜、「〜において中立だ」は neutral in 〜 と表現します。
● We are neutral on this issue.
(我々はこの問題に関しては中立の立場だ。)
自動車のギアの「ニュートラル」もまさにこの単語です。「どちらのギアにも入っていない状態」ですね。この場合はin neutralという形で名詞として使われます。
● Make sure to put the car in neutral.
(必ず車のギアをニュートラルに入れておきなさい。)
”neutral”の関連語①:「公平・客観的」を意味する単語”fair / objective”
例えば”fair”や”objective”なども「公平・客観的」を意味する単語ですよ!
⇒「公平」の意味を持つ単語”fair / objective”
イメージの違いとしては
neutral ⇒「関与しない」=どちらの味方もしない(中立)
fair ⇒「ルール通り」=偏見がなく平等に扱う(公平)
objective ⇒「事実ベース」=感情を交えず第三者視点(客観的)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● neutral
「remain neutral in the argument」
⇒口論において、どちらの側にもつかずに関与しないイメージ(審判や傍観者)
● fair
「a fair decision by the referee」
⇒えこひいきをせず、ルールや偏見のない平等な決定というイメージ
● objective
「an objective opinion based on data」
⇒個人の感情や好みを一切挟まず、データという事実に基づいた客観的な意見のイメージ
”neutral”の関連語②:「目立たない・無色の」を意味する単語”plain / dull”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「特徴がない」の意味を持つ単語”plain / dull”
それぞれの表現の違いとしては
neutral ⇒「他の邪魔をしない」=無難で落ち着いた(ニュートラルカラーなど)
plain ⇒「飾り気がない」=シンプルで地味な
dull ⇒「冴えない」=くすんだ、退屈な(マイナス評価)
といったイメージです。
● neutral
「neutral colors like beige or gray」
⇒コーディネートの邪魔をしない、インテリアに馴染む落ち着いた色のイメージ
● plain
「a plain white T-shirt」
⇒柄も飾りもない、ごくシンプルな白いTシャツのイメージ
● dull
「a dull afternoon in winter」
⇒どんよりとくすんでいて、なんだか退屈で冴えない冬の午後のイメージ
”neutral”の語源はラテン語のneutrālis 始まりは「文法用語」だった!?

”neutral”の語源についても、深掘りして確認していきましょう。
”neutral”の直接的な語源は、ラテン語の「neutrālis」です。
この言葉は、さらに遡るとラテン語の「neuter(どちらでもない)」という単語から派生しています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”neutral”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Latin neutrālis “grammatically neuter,” from neutr- (stem of neuter) + -ālis -al 1日本語訳:1400〜50年に初めて記録された。後期中期英語、ラテン語のneutrālis(文字通りの意味は「文法的に中性な」)から。これはneutr-(neuter=どちらでもない、の語幹)と-ālis(-al=〜の性質の)が合わさったもの。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”neutral”はもともと文法用語の「男性名詞でも女性名詞でもない『中性』」を表す言葉から発祥していることが分かります。
● ラテン語:neuter(どちらでもない=ne「ない」+uter「どちらか一方」)
↓
● ラテン語:neutrālis(文法的な中性、どちらにも属さない性質)
↓
● 15世紀前半(1400〜50年頃)、中期英語を経て現在の「neutral(中立の)」へ
もともとはその「男性・女性のどちらでもない(=中性:neuter)」という文法的な概念がベースになっていたんです!
対立する国や意見に対して「どちらにも属さない」から「中立の」。
特定の色味(赤や青など)に属さないから「無彩色の、特徴のない」。
このように、文法用語からスタートして、徐々に現在の幅広い意味を持つようになったんですね!
構成パーツで覚える”neutral” 「ne-」+「uter」+「-al」

ここからは構成パーツの面から”neutral”についてより深く学んでいきましょう!
”neutral”の構成パーツは「ne-(ない)」+「uter(どちらか一方)」+「-al(〜の性質の)」の3パーツです。
次から各パーツについて、他の関連単語も交えながら紹介していきます。
“ne-“は「否定(〜ない)」を意味する接頭辞パーツ
”ne-”は単語の先頭について「否定(〜ない)」を意味するパーツです。
「ne-(ない)」+「ever(かつて・いつも)」のパーツで構成されており、かつて一度も〜したことがない(=「決して〜ない」)を表しています。
その他にも、私たちがよく知っている単語の中に”ne-”のパーツは隠れています。
● necessary(必要な)
⇒「ne-(ない)」+「cess(譲る・行く)」+「-ary(形容詞化)」
⇒ 相手に道を譲らない・引き下がらない(=絶対に必要である)
● neglect(無視する、怠る)
⇒「ne-(ない)」+「glect(選ぶ・集める)」
⇒ あえて選び出さない(=無視する・おろそかにする)
”uter”は「どちらか一方」を意味するパーツ
”uter”はラテン語由来で「(2つのうちの)どちらか一方」を意味するパーツです。
それがさらに変化して現在の”neutral”につながっているわけですね!
実は、この”uter”という言葉のルーツ(印欧語根)をたどると、私たちに馴染み深い英単語と親戚関係にあることが分かります。
例えば、「either(どちらか一方の)」や「whether(〜かどうか)」といった、2つの選択肢の間で揺れる単語(=「比較・選択」のニュアンスを持つ単語)と同じルーツを持っています。
”-al”は「〜の性質の」を意味する接尾辞パーツ
”-al”は主に名詞のうしろにくっついて、形容詞を作る接尾辞パーツです。
「〜の性質の、〜に関する」といった意味を付け加えます。
例えば”natural”という単語は「nature(自然)」+「-al(〜の性質の)」のパーツで構成されており、自然のままの性質(=「自然の、当然の」)を表しています。
このパーツは、知っている名詞を形容詞に変えるだけなので、関連付けて覚えやすいのが特徴です。
● person(個人)+ -al ⇒ personal(個人の)
● center(中心)+ -al ⇒ central(中心の)
● globe(地球)+ -al ⇒ global(地球規模の)
● nation(国家)+ -al ⇒ national(国家の)
”neutral”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”neutral”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「どちらの側にもつかない」
⇒”neutral”=「中立の、公平な」「はっきりしない、特徴のない」の意味
●語法・文法のポイント
⇒形容詞としてだけでなく、車のギアの「ニュートラル」や「中立的な人」を表す名詞としても使われます。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!