古期英語の「hlēapan(跳ぶ、走る)」という言葉がそのまま形を変えて現代に残っている単語です。
「勢いよく飛び越える」がコアイメージで、“leap”=「跳ぶ」「飛躍する・急上昇する」の意味を持ちますよ!
”leap”の意味とコアイメージは「勢いよく飛び越える」
”leap(発音:líːp/リープ【動詞・名詞】)”は「跳ぶ、飛び越える」「飛躍する、急上昇する」の意味を持つ単語です。
語源である「hlēapan(跳ぶ・走る)」から、「勢いよく飛び越える」がコアイメージになります。
そこから、物理的に大きくジャンプすることや、数字や進歩が段階をすっ飛ばして一気に「飛躍する・急上昇する」のが”leap”なわけですね!
”leap”は動詞として、動物がダイナミックに跳び上がるシーンや、人が障害物を飛び越えるシーンで使われます。
またビジネスや日常会話では、売上が一気に跳ね上がったり、技術や能力が大きく進歩したりする際にも非常によく使われる表現です。
・The salmon leaped out of the water.
(サケが水面から勢いよく跳び上がった。)
・He leaped over the fence to catch the train.
(彼は電車に間に合うように、フェンスを飛び越えた。)
・Company profits leaped by 20% last year.
(昨年の会社の利益は20%も急上昇した。)
絶対に覚えたい!”leap”を使った頻出フレーズ・ことわざ

”leap”は、日常会話やTOEICなどの試験でもよく登場する決まったフレーズ(イディオム)がいくつかあります。セットで覚えておきましょう!
1. by leaps and bounds(飛躍的に、トントン拍子に)
「跳躍と跳ね上がりによって」が直訳で、能力や業績などが「飛躍的に・ものすごいスピードで」向上する際によく使われる定番フレーズです。
- Her English improved by leaps and bounds.
(彼女の英語は飛躍的に上達した。)
2. a leap of faith(思い切った決断、盲信)
結果がどうなるか分からないけれど、信念を持って「えいやっ!」と思い切って飛び込むことを指します。
- Starting my own business was a huge leap of faith.
(起業するのは、非常に思い切った決断だった。)
3. leap to a conclusion(慌てて結論を出す、早合点する)
考えるプロセスを「飛び越えて」、いきなり結論に達してしまう(早とちりする)という意味です。
- Don’t leap to a conclusion before hearing the whole story.
(話を全部聞く前に、慌てて結論を出さないで。)
4. Look before you leap.(跳ぶ前に見よ=転ばぬ先の杖)
英語の超有名なことわざです。勢いよくビューンと「跳ぶ(leap)」前に、着地点が安全かどうかちゃんと「見なさい(Look)」という意味から、「じっくり考えてから行動せよ」という教訓として使われます。
”leap”の文法ポイント(過去形が2種類ある?)

”leap”を過去形・過去分詞形にする際、規則動詞のように「ed」をつける **”leaped(発音:リープト)”** と、不規則に変化する **”leapt(発音:lépt/レプト)”** の2つのスペルが存在します。
どちらを使っても間違いではありませんが、アメリカ英語では ”leaped”、イギリス英語では ”leapt” が好まれる傾向があります。TOEIC等のリーディングではどちらが出ても分かるようにしておきましょう。
”leap”と”jump”や”hop”の違い(類義語)

⇒「跳ぶ」の意味を持つ単語”jump / hop”
● leap:障害物や距離を、勢いよく前や上に向かって「飛び越える」
・leap over a puddle
「(助走をつけて勢いよく)水たまりを飛び越える」
● jump:両足で床を蹴って、その場で上に向かってポンと「跳ねる(一番一般的)」
・jump up and down for joy
「(嬉しくてその場で)飛び上がって喜ぶ」
● hop:ウサギや鳥のように、片足または両足で「ピョンピョンと小さく軽快に跳ねる」
・a bird hopping on the grass
「芝生の上をピョンピョンと跳ね回る鳥」
”leap”の語源は西ゲルマン語・古期英語「hlēapan」

”leap”の語源についても、確認していきましょう。
”leap”の語源は古期英語の「hlēapan(跳ぶ・走る)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”leap”の起源について、下記の記載があります。
Origin of leap
First recorded before 900; Middle English lepen, Old English hlēapan “to leap, run”; cognate with German laufen, Old Norse hlaupa, Gothic hlaupan日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語の lepen、古期英語の hlēapan(跳ぶ、走る)に由来する。ドイツ語の laufen、古ノルド語の hlaupa、ゴート語の hlaupan と同語源である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”leap”は1100年以上前の古い時代(900年以前)から使われており、ゲルマン共通語の「勢いよく動く・走る・跳ぶ」という言葉から広く発祥している模様です。
祖語(ゲルマン共通語):hlaupan(走る、跳ぶ)
↓
古期英語(900年以前):hlēapan(勢いよく走る・跳ぶ)
↓
中期英語:lepen
↓
現代英語:leap(勢いよく飛び越える)
語源から紐解く”leap”の関連知識

”leap”は複数のパーツ(接頭辞・接尾辞など)に分解できる単語ではなく、これ自体が1つの「跳ぶ」という語根のような存在です。
そのため、ここでは「leap(跳ぶ)」というイメージを持つ面白い関連知識を紹介します。
“leap year” はどうして「跳ぶ年(閏年)」なの?
”leap”を使った代表的な名詞に「leap year(閏年:うるうどし)」があります。
ところが、2月29日がある「閏年」を迎えると、曜日が火曜日をすっ飛ばして一気に「水曜日」へとビューンと跳んでしまうんです。
カレンダーの原則を1日分、そして曜日を1つ分「飛び越える」ことから、”leap year” と呼ばれるようになりました。
歴史の荒波を生き抜いてシンプルになった単語
”leap”のように、ギリシャ語やラテン語からカタいパーツを組み合わせて作られた単語ではなく、大昔の日常の動き(hlēapan)がそのまま残った単語は、シンプルながらも強い躍動感を持っています。
どれも1語でパッと動きが目に浮かぶ、生命力のある単語ばかりですね!
”leap”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”leap”の意味と覚え方についてのまとめです。
● コアイメージは「勢いよく飛び越える(次元を超えるジャンプ)」
● “leap”=「跳ぶ」「飛躍する・急上昇する」の意味
● 過去形は「leaped」「leapt」のどちらもアリ。
● 頻出フレーズの “by leaps and bounds(飛躍的に)” や、ことわざ “Look before you leap.” も超頻出!
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