古期英語の「læt(遅い、怠惰な)」という語源から派生してできた単語です。
「遅れる、元々の基準よりダラダラ後ろにズレる」がコアイメージで、“late“=「遅れた、遅い」「(時期が)後半の、晩年の、故〜」の意味を持ちますよ!
”late”の意味と使い方 コアイメージは「基準より後ろにズレ込む」
”late(発音:léit/レイト【形容詞・副詞】)”は「遅れた、遅い」「後半の、晩年の」「故〜(亡くなった)」の意味を持つ単語です。
語源である古期英語の「læt(遅い、怠惰な)」から繋がっており、「基準となる時間や、通常の進行から後ろに遅れる」のがコアイメージです。
期間の終わりに近づいて遅い段階になる(=「後半の」)こと、さらには人生の終わりを過ぎた(=時間の枠から外れてしまった)=”故人(亡くなった〜)”という意味にまで発展するわけですね!
このように”late”で表現するものは、「ある基準よりも時期や時間が遅いこと」が多いです。
逆に「進行速度そのものがゆっくりなこと」や、混同しやすい「最近」を意味する副詞などは、後述する関連語・使い分けを使用します。
例文
・I’m sorry I’m late.
(遅れてすみません。)・She married in her late thirties.
(彼女は30代後半で結婚した。)・He was working late last night.
(彼は昨夜遅くまで働いていた。※このlateは副詞)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【絶対覚えるべき】”late”を使った頻出フレーズ・熟語

”late”は日常会話で頻繁に使われる表現です。ここでは、テストや会話で絶対に出てくる重要な使い方を3つご紹介します。
① be late for 〜(〜に遅れる)
・I will be late for school.
(学校に遅刻する。)
※「〜に遅れる」と言いたい時は前置詞「for」をセットで使います!
② stay up late(夜更かしをする)
・Don’t stay up late playing video games.
(ゲームをして夜更かししてはいけないよ。)
※「遅くまで(late)起きている(stay up)」という意味の定番フレーズです。
③ Better late than never.(遅れても、やらないよりはマシ)
※英語のことわざ(イディオム)です。何かを始めるのが遅くなってしまった人を励ます時などによく使われます。
”late”の関連語①:「遅い」を意味する単語”slow / delayed”との違い

例えば”slow”や”delayed”なども「遅い、遅れる」を意味する単語ですよ!
⇒「遅い」の意味を持つ単語”slow / delayed”
イメージの違いとしては
late ⇒「決まった時刻やタイミングに対して」=遅れている(時刻・時間帯が遅い)
slow ⇒「動くスピードや進むテンポが」=遅い(速度がゆっくり)
delayed ⇒「何らかのトラブルや原因によって予定が」=遅延させられた(後ろ倒しになった)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● late train
「(夜遅い時間帯に走る)夜遅い時間の列車」
⇒ 時刻・時間帯自体が後ろの方にあるイメージ。
(※ちなみに「定刻より遅れた」場合も The train is late. と言えます)
● slow train
「(スピードがゆっくりな、各駅停車などの)遅い列車」
⇒ 移動する速度そのものがゆっくりで、テキパキ進まないイメージ。
● delayed train
「(事故や悪天候によって運行が)遅れている列車」
⇒ 外部の要因によって、強制的に時間を後ろにズラされた(遅延した)イメージ。
”late”の関連語②:「最近」を意味する単語”lately / recently”の違い
大切な使い分けのルールがあるので一緒に覚えてしまいましょう!
⇒「最近」の意味を持つ単語”lately / recently”
それぞれの表現の違いとしては
lately ⇒「過去から現在にかけての「ここ最近の継続的な状態・習慣」」=現在完了形と相性が良い
recently ⇒「過去のある時点の「ちょっと前の1回きりの出来事」」=過去形(または現在完了形)と相性が良い
といったイメージです。
●I haven’t seen him lately.
「ここ最近(ずっと)彼に会っていない。」
⇒ 過去のある時点から現在にいたるまでの「状態・継続」を表すため、現在完了形とよく一緒に使われます。
●I moved here recently.
「最近(ちょっと前に)ここへ引っ越してきました。」
⇒ 過去に完了した「1回のスポット的な出来事・動作」を表すため、過去形とよく一緒に使われます。
”late”の語源はゲルマン祖語から古期英語へ 元々の意味は「遅い、怠惰な、疲れた」

”late”の語源についても、確認していきましょう。
”late”の起源は900年より前”に遡る、非常に歴史のある単語です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”late”の起源について、下記の記載があります。
Origin of late
First recorded before 900; Middle English; Old English læt “slow, late”; cognate with German lass “slothful,” Old Norse latr, Gothic lats “slow, lazy,” Latin lassus “tired”日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語、古期英語の læt(遅い、遅れた)に由来する。ドイツ語の lass(怠惰な)、古ノルド語の latr、ゴート語の lats(遅い、怠惰な)、ラテン語の lassus(疲れた)と同語源である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”late”はヨーロッパの様々な古い言語において「遅い」だけでなく、「エネルギーがなくてダラダラしている(怠惰、疲労)」という共通の感覚から発祥している模様です。
●ゲルマン祖語・印欧祖語の「疲れてダラダラした」状態のイメージ
↓
●古期英語で「læt(遅い、怠惰な)」として言葉が確立
↓
●中期英語を経て、現在の「late(基準より遅れる・後半の)」へ変化
ちなみにラテン語の「lassus(疲れた)」やドイツ語の「lass(怠惰な)」とも親戚関係にあって、元々は『疲れてしまってキビキビ動けず、ダラダラと遅くなる』という人間の状態そのものから現在の「遅い」という意味に繋がっているのが非常に面白いポイントです!
構成パーツ(ベース)で覚える”late” 「læt」という1つのコア

ここからは構成パーツの面から”late”について覚えていきましょう。
”late”は複数の接頭辞などが組み合わさった単語ではなく、語源である「læt(遅い、怠惰な)」というコアがそのまま単語の形(語幹)になっています。
このコア(ベース)にパーツ(接尾辞など)がくっついて生まれた派生表現を紹介していきます。
“læt(コア)”から広がる「時間軸の後ろ側」を意味する表現
”late”の語幹は「基準より後ろにズレ込む」ニュアンスを持ちます。
長い時間軸の中でも、現在に近いかなり後ろの方(=「ここ最近」)を表しています。
その他にも、比較級になって「もっと後で、のちの」を意味する later(例:See you later. / また後でね)や、最上級となって「もっとも遅い段階の⇒最新の」を意味する latest(例:latest news / 最新ニュース)等も、すべてこの「læt」のコアから派生して作られた単語たちなんですよ!
”late”の意味と語源・使い方のまとめ

以下、”late”の意味と使い方・覚え方についてのまとめです。
● ”late”は古期英語「læt」に由来し、印欧語根の「疲れた・ダラダラした」と繋がっている単語
⇒ コアイメージは「基準に対して遅れる、スピードが出ずにダラダラ後ろにズレる」
⇒ “late”=「遅れた、遅い」「後半の、晩年の」「故〜」の意味
【語法・文法の超重要ポイント】
● slow(速度の遅さ)や delayed(外的要因による遅延)とのイメージの違いを理解する。
● lately(現在完了形と相性が良い)と recently(過去形と相性が良い)の使い分けに注意!
● be late for 〜(〜に遅れる)などの頻出フレーズもセットで覚える!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com([https://www.dictionary.com/](https://www.dictionary.com/))」
