invest 役職を表す衣服(巫女装束)のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「invest」の意味と使い方・覚え方・文法解説【in-(中へ)+vest(衣服)=身分を表す衣服を着せる】

 

 
コダック
今日の英語表現は”invest”

「in-(中へ)」+「vest(衣服を着せる)」の2つのパーツで構成されている単語です。

「特別な身分を表す衣服を着せる」がコアイメージで、“invest“=「投資する」「(権限などを)与える」の意味を持ちますよ!

 

”invest”の意味と使い方 コアイメージは「特別な衣装を着せて包み込む」

 

”invest(発音:invést(インヴェスト)/ ɪnvést)”は「投資する」「(権限や性質を)与える」の意味を持つ単語です。

「in-(中へ)」+「vest(衣服を着せる)」のパーツで構成されており、「特定の身分を表す衣服(制服や礼服)を着せて、内側(組織や立場)に迎え入れる」が本来のコアイメージです。

 

 
コダック
儀式などで特別な「衣装を着せる」ことから、公式に「役職や権限を与える」という意味になりました。
そこから発展して、将来の利益のために資本(お金や時間)を身にまとわせる⇒「投資する」という意味へ繋がったわけですね!
 
 
なるほど、巫女装束なんかを想像したら分かりやすいかもね

invest 役職を表す衣服(巫女装束)のイメージ図

 

”invest”は、ただお金を消費するだけではなく、「将来的な価値や見返り(リターン)を期待して、お金・時間・エネルギーを注ぎ込む」というニュアンスが非常に強い単語です。

 

 
単なるお買い物(支出)とは違って、将来プラスになって返ってくるものに「元手を投じる」というイメージなんだね!
 
コダック
その通りです!株や不動産にお金を出すことはもちろん、自分の将来のために時間や労力を使って勉強するような「自己投資」のときにもピッタリな表現ですよ!

 

逆に、ただお金を消費して物を買うことや、別の目的で事業資金を調達することなどは、後述する”spend”や”finance”などを使用します。

例文

He decided to invest all his savings in the stock market.
(彼は全貯金を株式市場に投資することを決めた。)

The company invests heavily in research and development.
(その企業は研究開発に多額の投資をしている。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”invest”の文法・語法「〜に投資する」「〜を与える」のカタチ

”invest”を使う際、最も重要なのが**「後ろに続く前置詞」**です。表す意味によってセットになる前置詞が変わるので、整理して覚えましょう!

① invest A in B : A(お金や時間)をBに投資する
② invest in B : Bに投資する(自動詞としての使い方)
③ invest A with B : A(人や組織)にB(権限や性質)を与える  (※後述)

 

 
コダック
「投資する」のときは、コアイメージの「〜の中へ(in)注ぎ込む」から in を使います!

 

”invest”の関連語①:「お金を出す・使う」を意味する単語”invest / spend / finance”

 
コダック
せっかく”invest”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ「お金」に関する単語も一緒に覚えてしまいましょう!

日常会話やビジネスでもよく使う ”spend” や ”finance” との違いを比較してみます。

 

”invest”の類義語
⇒「お金を使う・出す」の意味を持つ単語”spend / finance”

 

 
どれもお金に関する単語だけど、具体的にどんなニュアンスの違いがあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては以下のような感じです!

invest ⇒「将来の見返りのために」=投資する
spend ⇒「消費して無くなる(日常的な)」=費やす
finance ⇒「大金や事業の資金を」=融資する・資金を調達する

といった感じです!使う目的や規模感がそれぞれ異なりますね!

 
なるほど!実際のシチュエーションで見るともっと分かりやすそう!
 
コダック
そうですね!実際のシチュエーションを想定した表現を見ながら、それぞれの違いを確認してみましょう!

 

例文で見る!”invest / spend / finance”のイメージの違い

● 新しいパソコンを買うとき
「I invested 200,000 yen in a new PC for my video editing business.」
⇒ 動画編集の仕事で元を取る(見返りを得る)ための「投資」イメージ

● ゲームを買うとき
「I spent 10,000 yen on a new video game.」
⇒ 娯楽のために日常的にお金を消費する「支出」イメージ

● 新規事業を立ち上げるとき
「The bank agreed to finance the new factory project.」
⇒ 銀行が大きな事業に対してまとまった資金を「融資する・調達する」イメージ

 

”invest”の関連語②:「(性質や権利を)与える」を意味する単語”invest / endow / bestow”

 
コダック
続いて、”invest”が持つもう一つの顔である「与える」という意味の類義語についても覚えてしまいましょう!

”endow” や ”bestow” も「与える・授ける」を意味する単語ですが、それぞれ「誰が」「何を」与えるのかに違いがありますよ!

 

”invest”の類義語
⇒「与える・授ける」の意味を持つ単語”endow / bestow”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いとしては

invest ⇒「公式な権利や権限を」=授与する
endow ⇒「生まれつきの才能や財産を」=授ける
bestow ⇒「目上の人が栄誉や賞を」=贈る

といったイメージです。

 

 

 
コダック
先ほどの語法(invest A with B)を意識しながら、こちらも例文を通じて感覚を掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”invest / endow / bestow”のイメージの違い

● 権利を与えるとき
「The constitution invests the president with the power of veto.」
⇒ 憲法が大統領に「公式な権限」を身にまとわせるイメージ

● 才能が授けられているとき
「She is endowed with a beautiful singing voice.」
⇒ 神様や自然から、生まれつきの才能を「授かっている」イメージ

● 勲章や賞を贈るとき
「The king bestowed a medal upon the hero.」
⇒ 王様のような目上の存在が、敬意を込めて栄誉を「授ける」イメージ

 

 

”invest”の知っておきたい語法・文法チェック!

”invest”には、前述した「in」を使う形のほかに、もう一つ絶対に押さえておきたい超重要フレーズがあります!

 

★ invest A with B : A(人・組織)にB(権限・性質・価値)を与える、授ける

 

 
コダック
これは主に「(権限などを)与える」という意味で使うときのカタチです。
「Aに服を着せて、B(役職のシンボルなど)を持たせる」というコアイメージから来ているんですよ!

 

 
「投資する」のときの「in」とは、後ろに続く言葉のセットが全然違うんだね!
 
コダック
そうなんです。ターゲットになる前置詞が with に変わるので、空所補充問題などでもよく狙われます。
実際の例文で使い方を見てみましょう!

 

例文

The committee was invested with the power to choose a new leader.
(委員会には新しいリーダーを選ぶ権限が与えられた。)

The long history of the castle invests it with a mysterious atmosphere.
(その城の長い歴史が、城に神秘的な雰囲気を与えている。)

 

 
コダック
ちなみに、あわせて覚えておくと便利な派生語(名詞・形容詞)も下にまとめておきますね!

 

”invest”のカタチが変わった言葉(派生語)

investment (名詞:投資、出資、授与)
⇒ 例文:Education is an investment in the future.
(教育は未来への投資である。)

investor (名詞:投資家)
⇒ 例文:The company is looking for new investors.
(その企業は新しい投資家を探している。)

 

 

”invest”の語源の歴史|なぜ「衣服を着せる」が「投資する」になったのか?

”invest”の語源を深く紐解いていくと、現代の「投資する」というイメージがより鮮明に、忘れにくくなりますよ!

”invest”の語源は、ラテン語の「investire(衣服を着せる)」にさかのぼります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”invest”の起源について以下のように記載されています。

Origin
First recorded in 1525–35; from Old Italian investire, from Medieval Latin investīre “to install, invest (money), surround, clothe in,” Latin: “to clothe, deck, adorn,” equivalent to in- prefix + vestīre “to clothe, dress,” derivative of vestis “clothes, garment”; see in- 2, vest

日本語訳:1525–35年に初めて記録された。古イタリア語の investire、中世ラテン語の investīre(任命する、金を投資する、取り囲む、服を着せる)から。ラテン語では「服を着せる、飾る」を意味し、接頭辞の in- + vestīre(服を着せる、ドレスを着せる)と同等。これは vestis(服、衣類)の派生語。

※参考・引用「Dictionary.com

 

Dictionary.comの記述にもある通り、この単語は「服を着せる」という意味から始まっています。では、なぜそれが現代の「お金を投資する」という意味になったのでしょうか?

実は、ここには「中世の公式儀式」「商人たちの比喩表現」という、面白い意味の変遷があるんです。

 

”invest”の語源と意味の変遷(歴史的背景)

① 古代ラテン語:単に「衣服を着せる」
接頭辞 in-(中へ・上に) + vestire(衣服を着せる)で、文字通り「服を着せる、覆う」という意味でした。

② 中世ラテン語:特別な衣服を着せて「公式な権限・役職を授与する」
中世ヨーロッパの封建制度では、王や教会が家臣に領地や役職を与える際、その象徴となる「特別な衣装(礼服やマント)」を身にまとわせる儀式(叙任式)を行いました。ここから「衣服を着せる=公式な権限や地位を与える」という意味に発展します。

③ 古イタリア語〜現代英語:資金に役割を与えて「投資する」
14〜16世紀頃、貿易で大いに栄えたイタリアの商人たちが、この言葉をビジネスに応用しました。「自分の資金に特定の役割(新しい衣服)をまとわせて、将来の利益のために市場へ送り出す」という比喩表現から、現代の「将来の利益のために資本を投じる=投資する」という意味が生まれました。

 

単にお金を消費するのではなく、「資金に新しい役割や期待(=衣装)をまとわせて旅立たせる」というのが、語源から見た”invest”の本来のニュアンスなんですね。

 

 
コダック
なるほど!中世の「役職を授ける儀式」から、商人たちの「資金に役割を持たせる比喩」へと繋がっていったわけですね!

だからこそ”invest”には、現代でも「お金を投資する」という意味だけでなく、「大統領に公式な権限を授与する(=身にまとわせる)」といった「与える」という意味が今でも残っているんですよ。
ちなみに「vest」は、現代でも「チョッキ・ベスト」という衣服そのものを指す単語として活躍しています!

 

構成パーツで覚える”invest” 「in-」+「vest」

ここからは、語源をさらに応用できるように、それぞれの構成パーツを分解して詳しく解説します。

”invest”の構成パーツは、さきほど触れたように「in-(中へ、~の上に)」+「vest(衣服を着せる)」の2つです。他の単語にもたくさん使われているパーツなので、ここで一緒に覚えてしまいましょう!

 

“in-“は「中へ、~の上に」を意味する接頭辞

”in-”は、単語の頭について「中に引き入れる」という方向性や、「~の上に対象を置く」というニュアンスを加えるパーツです。(※後ろに続く文字によっては、im- や il- に変化することもあります)

 

 
コダック
たとえば、”import”という単語は「in-(中へ)」+「port(港)」の2パーツで構成されています。港の中に荷物を入れるから(=「輸入する」)という意味になるんですよ。

 

同じように、”in-”が使われている代表的な単語には以下のようなものがあります。

  • insight(インサイト:心の中を sight [見る] = 洞察力、見通し)
  • include(インクルード:枠の中に clude [閉じ込める] = 含める、包含する)

”vest”は「衣服」「衣服を着せる」を意味する語根

”vest”は、ラテン語の vestis(衣服)に由来するパーツで、現代でも「チョッキ・ベスト」としてそのまま残っているように、「服」や「服を着せて役割を与える」という意味の核となるパーツです。

 

 
コダック
たとえば、”vestment”という単語は「vest(衣服を着せる)」+「-ment(名詞にするパーツ)」で構成されており、宗教的な儀式や公式な場で着用する特別な衣服(=「礼服、官服、祭服」)を指します。

 

その他にも、”vest”の「服を着せる = 権利を与える」というコアを持つ重要な単語をセットで押さえておきましょう!

vested(服を着せられた = 法律的な特権や衣服を着せられた ⇒ 既得の、確定した
※ビジネスやニュースでよく出る「vested interests」は「既得権益」という意味になります!
divest(di- [離れて・剥ぎ取る] + vest [服] = 服を脱がせる ⇒ 権利を奪う、投資を回収する・引き揚げる
※invest(投資する)のちょうど真逆の単語(不採算事業からの撤退や資金回収)として使われます!

 

”invest”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”invest”の意味と覚え方のポイントを整理しましょう!

●”invest”は「in-(中へ・~の上に)」+「vest(衣服を着せる)」の2パーツからなる単語!
⇒コアイメージは「特別な衣服を着せて、新しい地位や役割・資本の形を身にまとわせること」
⇒現代英語では「投資する」「(公式な権限などを)授与する・与える」という意味。
●語法・文法のポイント ⇒ お金や時間を注ぎ込むため、前置詞は「in」と非常に相性が良い!また、無生物主語のときは「〜のおかげで投資できた」と訳すと自然で綺麗な日本語になります。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から、丸暗記に頼らない解説を行っています。
他の単語も関連付けて覚えると一気に語彙が広がりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」