「in-(〜でない)」+「ex-(外に)」+「peri-(試みる)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「実際に外に出て試してみたことがない状態」がコアイメージで、“inexperience“=「経験不足、未熟」「世間知らず」の意味を持ちますよ!
”inexperience”の意味と発音・コアイメージ
”inexperience(発音:ìnikspíəriəns/インイクスペリアンス【名詞】)”は「経験不足、未熟」「世間知らず」という意味を持つ単語です。
「in-(〜でない)」+「ex-(外に)」+「peri-(試みる)」の3つのパーツで構成されており、「実際に外に出て試してみたことがない状態」がコアイメージとなります。
そこから、知識や技術が足りない「経験不足・未熟」なことや、社会の荒波を知らないこと(=世間知らず)を表す言葉になりました!
”inexperience”は「まだ本番の場数を踏んでいない」というニュアンスが非常に強い言葉です。
このように”inexperience”で表現するものは、「本人の悪気や根本的な能力の欠如ではなく、単に経験値が足りていないために起こるミスや状態」に対して使われることが多いのが特徴です。
”inexperience”の詳しい使い方と文法・頻出フレーズ

文法のポイント:数えられない「不可算名詞」
”inexperience”を文法的に使う上でとても重要なのは、この単語が「不可算名詞(数えられない名詞)」であるという点です。
そのため、前に「an」をつけたり、お尻に「-s」をつけて複数形にしたりすることはできません。常に「inexperience」の形のまま使用します。
よく一緒に使われる「頻出フレーズ(コロケーション)」
”inexperience”は、以下のような形(決まった組み合わせ)で非常によく使われます。このまま覚えてしまうのが効率的ですよ!
- due to inexperience(経験不足が原因で)※理由を表す表現
- youth and inexperience(若さと経験不足)※若さゆえの未熟さを表す定番フレーズ
- sheer inexperience / total inexperience(全くの経験不足/完全な経験不足)※経験不足を強調する表現
”inexperience”の基本例文
辞書からの引用例文
・The accident was caused by the driver’s inexperience.
(その事故は運転手の経験不足[未熟さ]が原因だった。)
・Her mistakes are due to sheer inexperience.
(彼女のミスは、全くの経験不足によるものだ。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
日常・ビジネスで使える追加例文
・The startup failed not because of a bad idea, but due to the founders’ inexperience.
(そのスタートアップが失敗したのは、悪いアイデアのせいではなく、創業者たちの経験不足によるものだった。)・Despite her youth and inexperience, she handled the difficult project perfectly.
(若さと経験不足にもかかわらず、彼女はその難しいプロジェクトを完璧にこなした。)・We should overlook his minor mistakes, considering his total inexperience in this field.
(この分野における彼の完全な経験不足を考慮すれば、多少のミスは目をつぶるべきだ。)
「能力不足(inability)」や「不器用さ(clumsiness)」との違い
- inexperience:才能やポテンシャルはあるかもしれないが、単に「場数や経験」が足りていない状態。
- inability:そもそも何かを行うための「能力や才能が欠如している(=できない)」状態。
- clumsiness:手先が不器用だったり、やり方が下手で「要領が悪い(=どんくさい)」状態。
このように、原因が「経験」なのか、「能力」なのか、「要領(器用さ)」なのかによって単語を使い分ける必要がありますよ!
”inexperience”の関連語・類義語のニュアンス比較

①:「経験不足・未熟・無知」を意味する名詞の類義語”ignorance / immaturity”
⇒「未熟・不足」の意味を持つ単語”ignorance / immaturity”
イメージの違いとしては以下の通りです!
inexperience ⇒「場数を踏んでいない」=実際の経験・実務の不足
ignorance ⇒「知識として知らない」=情報や教養の欠如(無知)
immaturity ⇒「まだ熟していない」=精神的・身体的な幼さ(未熟)
● inexperience
「He is dynamic, but shows his inexperience.」
⇒勢いはあるけれど、(実際の業務のやり方を知らないという)経験不足が見えるイメージ
● ignorance
「Ignorance of the law is no excuse.」
⇒法律を(知識として)知らなかったということは、言い訳にならないというイメージ
● immaturity
「laugh at his emotional immaturity」
⇒彼の精神的な子供っぽさ(熟していない未熟さ)を笑うというイメージ
②:「初心者の・未熟な」を意味する形容詞”inexperienced / green”
⇒「未熟な」の意味を持つ単語”inexperienced / green”
それぞれの表現の違いとしては
inexperienced ⇒「経験が浅い」=一般的な不慣れな状態
green ⇒「まだ青葉である」=新米で、世間慣れしていない
といったイメージです。
● inexperienced
「an inexperienced worker」
⇒まだその仕事に就いたばかりで、作業の手順やノウハウが身についていない労働者のイメージ
● green
「He is still green at this job.」
⇒果物がまだ熟して青いのと同じように、職場で「新米・ひよっこ」扱いされているユニークなイメージ
”inexperience”の語源は後期ラテン語「inexperientia」

”inexperience”の語源についても、確認していきましょう。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”inexperience”の起源について、下記の記載があります。
Origin of inexperience
From the Late Latin word inexperientia, dating back to 1590–1600. See in-, experience日本語訳:1590〜1600年頃に遡る、後期ラテン語の「inexperientia」が発祥。in-(否定)とexperience(経験)の項目も参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”inexperience”は16世紀末のルネサンス期以降、ラテン語の構造を英語にそのまま取り入れる形で定着した言葉のようです。
● ラテン語:experiri(試みる、テストする)
↓
● 後期ラテン語:inexperientia(試したことがない状態、不慣れ)
↓
● 1590–1600年頃、英語に「inexperience」として定着
ちなみに「接頭辞のin-」というのは、「inside(中に)」という意味の他に、今回のように「〜でない(名詞・形容詞を否定する)」という非常に重要な役割を持っていますよ!
構成パーツで覚える”inexperience” 「in-」+「ex-」+「peri-」

単語をさらに忘れにくくするために、3つの構成パーツ「in-(〜でない)」+「ex-(外に)」+「peri-(試みる)」をバラバラに分解して、芋づる式に他の単語も覚えちゃいましょう!
① “in-” は「〜でない(否定)」を意味するパーツ
その他にも、以下のような重要単語にこの ”in-” が使われていますよ!
- independent(独立した = 依存していない)
- incorrect(不正確な = 正しくない)
② ”ex-” は「外に」を意味するパーツ
その他の”ex-”を使用する重要単語の仲間たちはこちらです!
③ ”peri-” は「試みる、行く」を意味するパーツ
ラテン語の「experiri(試みる)」のニュアンスを含んだ仲間には、以下のような単語もあります。
- expert(たくさんの試みを経た人 = 専門家、熟練者)
”inexperience”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、”inexperience”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「実際に外に出て試してみたことがない状態」
⇒ “inexperience” = 「経験不足、未熟」「世間知らず」の意味を持つ(不可算名詞)
● 語法・文法のポイント ⇒ 「due to inexperience(経験不足が原因で)」や「youth and inexperience(若さと経験不足)」のフレーズで非常によく使われます。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
