「en-(〜にする・中に入れる)」+「courage(勇気)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「心に勇気を注入する」がコアイメージで、“encourage“=「励ます、勇気づける」「(人に〜するよう)勧める、促す]の意味を持ちますよ!
”encourage”の意味と使い方 コアイメージは「心(勇気)を中に入れる」
”encourage(発音:inkə́ːridʒ/インカリッジ【動詞】)”は主に「励ます、勇気づける」「(人に〜するよう)勧める、促す」の意味を持つ単語です。
先ほど紹介した通り、「en-(〜にする・中に入れる)」+「courage(勇気)」のパーツからできており、「相手の心に勇気を注入する」というのが根本にあるコアイメージになります。
そこから、相手の背中を優しく押して「「励ます・勇気づける」」ことや、本人が前向きに行動できるように「「勧める・促す」」という意味に繋がっていくわけです!

”encourage”の絶対に抑えるべき語法と重要な文法解説
特によく使われる形が3つあるので、例文と一緒にマスターしちゃいましょう!
① encourage + 人 (人を励ます・勇気づける)
② encourage + 物・事 (活動や発展などを促進する・奨励する)
③ encourage + 人 + to do (人に〜するよう勧める・促す)※超重要!
パターン①:encourage + 人(〜を励ます、勇気づける)
もっともシンプルな形で、目的語に「励ます対象となる人」が来ます。
例文
・The coach’s words encouraged the whole team.
(監督の言葉がチーム全体を勇気づけた。)
・Whenever I feel down, my friends always encourage me.
(私が落ち込んでいる時はいつでも、友達が私を励ましてくれる。)
パターン②:encourage + 物・事(〜を促進する、奨励する)
目的語に「人」ではなく「物や事柄」が来ると、その活動や習慣が盛んになるように「後押しする・促進する・奨励する」という意味になります。ビジネスやニュースでもよく見かける使い方です!
例文
・The government is trying to encourage domestic tourism.
(政府は国内観光を促進しようとしている。)
・Our company encourages open communication in the office.
(我が社はオフィス内でのオープンなコミュニケーションを推奨している。)
パターン③:encourage + 人 + to do(人が〜するのを勧める、促す)
受験やビジネス英語で一番狙われやすいのがこの第5文型(SVOC)の形です!「人が〜する行為を、勇気を与えて後押しする」という意味になります。後ろの動詞は必ずto不定詞(to + 動詞の原形)になるのが文法上の大きなポイントです(動名詞ingなどは使えません)。
例文
・My parents encouraged me to study abroad.
(両親は私に留学するよう勧めてくれた[背中を押してくれた]。)
・The doctor encouraged him to exercise regularly.
(医師は彼に、定期的に運動するよう促した。)
受動態の例文
・Employees are encouraged to take their paid leave.
(従業員は有給休暇を取得することが推奨されている。)
”encourage”の関連語①:「励ます」を意味する単語”cheer up / praise”との違い
今回は”cheer up”や”praise”とのニュアンスの違いを解説します。
⇒「励ます・褒める」の意味を持つ表現”cheer up / praise”
それぞれのコアイメージの違いはこんな感じです!
encourage ⇒「心に勇気を与えることで、次の行動へ向かう元気を引き出す」=(前向きに)励ます、後押しする
cheer up ⇒「落ち込んでいる人のテンションを、元通りの明るい状態に引き上げる」=(元気を出すように)元気づける
praise ⇒「やった行為に対して『素晴らしい!』と高い評価の言葉をかける」=(実績を)褒める、称える
実際の英文で見比べると、その違いがもっとハッキリ分かりますよ!
● encourage の例文(未来への後押し)
She encouraged her son to try the entrance exam again.
「彼女は息子に、入試に再挑戦するよう励ました(自信を持たせて前を向かせた)。」
● cheer up の例文(マイナスからゼロへ戻す)
We bought some ice cream to cheer up our crying friend.
「私たちは、泣いている友達を元気づける(機嫌を直してもらう)ためにアイスを買った。」
● praise の例文(過去の行動・成果への拍手)
The manager praised the team for their hard work on the project.
「マネージャーは、プロジェクトでの健闘に対してチームを褒めちぎった。」
”encourage”の関連語②:「促す・勧める」を意味する単語”promote / urge”との違い
ここでのライバルは”promote”と”urge”です。
⇒「促す・勧める」の意味を持つ単語”promote / urge”
こちらの使い分けのイメージは以下のようになります。
encourage ⇒「本人がやりたくなるように、優しく自信を与えて行動を後押しする」=(自発性を)促す、勧める
promote ⇒「仕組みや環境を整えることで、全体の進行や発展を前へと推し進める」=(発展を)促進する
urge ⇒「『早くやりなさい!』と、強いプレッシャーを与えて急き立てる」=(強く)急き立てる、催促する
こちらも例文でニュアンスの差を掴んでしまいましょう!
● encourage の例文(心理的な後押し)
The company encourages employees to take a vacation.
「会社は社員に休暇取得を促している(『リフレッシュしておいで』と気兼ねなく取れる雰囲気を作っている)。」
● promote の例文(仕組みによる流れの加速)
The new policy is designed to promote economic growth.
「新しい政策は、経済の成長を促進するために設計されている。」
● urge の例文(緊急のプレッシャー)
The environmental group urged the government to change the policy immediately.
「環境団体は政府に対し、直ちに政策を変更するよう強く迫った[催促した]。」
”encourage”の語源はラテン語の「cor(心)」!英語になるまでの歴史を解説

”encourage”の語源について、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。
この単語を紐解くカギは、ベースとなっている名詞「courage(勇気)」のさらに奥深く、古いルーツに隠されています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”encourage”の起源について、下記の記載があります。
Origin of encourage
First recorded in 1400–50; late Middle English encoragen, from Anglo-French, Middle French encorag(i)er; see en- 1 ( def. ), courage ( def. )日本語訳:1400〜50年に初めて記録された。後期中英語の encoragen から来ており、これはアングロ=フランス語、中期フランス語の encorag(i)er に由来する。en- および courage の項を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる通り、”encourage”という単語は中世のフランス語「encorag(i)er」から発展し、英語に取り入れられました。
しかし、さらに時代を遡って一番古いルーツをたどると、ラテン語の「cor(心・心臓)」に行き着きます。
そのため、ラテン語の「cor(心)」が時を経てフランス語に伝わる中で、「courage(心意気、勇気)」へと意味が発展していきました。
その「courage(勇気)」に対して、「中にいれる・〜にする」という意味を持つ接頭辞「en-」が組み合わさることで、現在の”encourage”という単語が完成したわけです。
①ラテン語「cor(心・心臓)」:感情や勇気の源泉
↓
②古フランス語「corage(心意気、勇気)」
↓
③中期フランス語「encorag(i)er(心・勇気を持たせる)」
↓
④後期中英語「encoragen」を経て、現在の「encourage」へ
語源の歴史を知ると、”encourage”の持つ「前向きに励ます・勇気づける」というコアイメージがさらにしっくり来ますよね!
構成パーツで覚える”encourage” 「en-」+「courage」

ここからは、単語を細かく分解して、構成パーツの面から”encourage”をさらに深く理解していきましょう!
”encourage”は、「en-(〜にする・中に入れる)」という接頭辞と、「courage(勇気)」という名詞の2つのパーツが組み合わさってできた単語です。
それぞれのパーツが持つ役割や、同じパーツを使った仲間の単語を知ると、単語のイメージが立体的になって一気に忘れにくくなりますよ!
“en-“は「〜にする(動詞化)」「中に入れる」を意味するパーツ
まずは頭につくパーツ「en-」です。これは名詞や形容詞の前にくっついて、「〜の状態にする(動詞にする)」、または「中に入れる」という強い働きかけのイメージを持たせる役割があります。
主語が対象を「できる状態にする」という意味から、転じて「(〜することを)可能にする」という意味になるわけですね!
「en-」を使う単語は、どれも「その状態へと変化させるエネルギー」を感じるものが多く、日常会話や試験でも非常によく狙われます。いくつか代表的な仲間を見てみましょう。
● enrich (en- + rich【豊かな】)
⇒ 豊かな状態にする = 「〜を豊かにする、価値を高める」
● enlarge (en- + large【大きい】)
⇒ 大きい状態にする = 「〜を大きくする、拡大する」
● ensure (en- + sure【確実な】)
⇒ 確実な状態にする = 「〜を確実にする、保証する」
”courage”は「勇気」を意味するパーツ(語源は「心」)
続いて、後ろのパーツ「courage」です。これは単体でも「勇気」という名詞として使われますが、語源をさらに深く遡ると、ラテン語で「心(heart)」を意味する cor という言葉にたどり着きます。
昔の人にとって、勇気とは「感情や意志の中心である『心』から湧き出てくるもの」だったんですね。だからこそ、encourageは「心(courage)の中にエネルギーを送り込む(en-)」というコアイメージに繋がっているのです。
相手の心から勇気をポイッと奪い去ってしまうイメージから、「がっかりさせる、やる気をそぐ、落胆させる」という意味になります。encourageの完全な対義語(真逆の単語)としてセットで覚えるのがおすすめです!
また、パーツの形が少し変わることで、名詞から形容詞へと変身した関連語も存在します。
⇒ courage(勇気)に、「〜に満ちた」「〜の性質を持つ」を意味する接尾辞「-ous」がくっついた形です。「勇気に満ちあふれている」から「勇敢な」という意味になります!
”encourage”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”encourage”の意味と覚え方について、大切なポイントをギュッとまとめます!
⇒ 「en-(〜にする・中に入れる)」+「courage(勇気・心)」
⇒ コアイメージは「相手の心に前向きな勇気をポンと注入する」
● 主な意味
⇒ 「励ます、勇気づける」(自信を持たせて後押しするイメージ)
⇒ 「(人に〜するよう)勧める、促す」(本人の自発的な行動を優しく促すイメージ)
● 文法・語法の超重要ポイント
⇒ 「encourage A to do」の形で『Aが〜するのを促す・勧める』というフレーズを作ります!Aの後ろに続く動詞は必ずto不定詞(to + 動詞の原形)になるので、この形ごとセットで暗記してしまいましょう!
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