【語源も分かる】英単語「egg」の意味と覚え方 名詞「卵」だけじゃない!動詞「そそのかす(egg on)」の意味と語源・使い方を徹底解説

 
コダック
今日の英語表現は”egg”

一見すると超カンタンな基本単語ですが、実は「名詞の卵(生命の源)」という意味のほかに、語源が全く異なる「動詞の(人を)そそのかす、駆り立てる」という面白いルーツを持つ単語です。

「生命の丸い源」および「刃・先端でチクチク突く」がコアイメージで、“egg“=「卵、卵細胞」「(人を)けしかける、そそのかす」の意味を持ちますよ!

 

”egg”の意味と使い方 コアイメージは「丸い生命の源」と「尖った先端で突く」

 

”egg(発音:ég/エッグ【名詞】【動詞】)”は「卵、卵細胞」「(〜を)そそのかす、駆り立てる」の意味を持つ単語です。

語源の歴史をたどると、お馴染みの「名詞の卵(生命の源)」としての顔と、「動詞の(刃の先端で)突く」という、大きく分けて2つの起源で構成されていることが分かります。

 

 
コダック
日常会話でお馴染みの「卵」は、すべての始まりである丸い塊(=「生命の源」)のこと。

一方で、動詞として使うときは、刃物の角や先端(=「刃の先でチクチク突く」)ことで、人の背中を押し、行動を無理に促す=”egg(主に egg on の形)”なわけですね!

 

 

 

 
えっ!「卵(egg)」という単語で「人をそそのかす」なんて意味になるの??
 
コダック
そうなんです!「相手に卵を投げつける」といった意味ではなく、実はまったく別の「尖った刃(edge)」に近い古くからの言葉が混ざり合ってできた表現なんですよ!

動詞の”egg”で表現するものは、例えば、悪巧みへ誘うときなどに使われ、「(あまり良くない行動を)そそのかしてやらせること」が多いんですね。

逆に、純粋に励ましたり、ポジティブに「応援する」ことや、正当な理由で「促す」ことなどは、後述する”encourage”や”urge”を使用します。

例文

・Birds lay eggs in spring.
(鳥は春にを産む。)

・His friends egged him on to steal the bicycle.
(友達は彼をそそのかして自転車を盗ませようとした。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

【重要文法】動詞で使う時は「egg + 人 + on」の形が基本!

 
コダック
動詞のeggを使う際の重要な文法ポイントです!
「そそのかす」という意味で使う場合、単独で使うことは少なく、「egg A on(Aをそそのかす)」という句動詞(熟語)の形で使われます。

 

さらに「〜するようにそそのかす」と具体的な行動を示したい場合は、後ろに「to 不定詞」を続けて【egg A on to do】の形にします。

”egg on”の実践的な例文

・Don’t egg him on!
(彼をけしかけるのはやめなさい!)

・The crowd egged the two boys on to fight.
(群衆は2人の少年をそそのかして喧嘩をさせた。)

 

”egg”を使った頻出の英語イディオム・慣用句

せっかくなので、名詞の「egg(卵)」を使った日常会話でよく使われるイディオムも覚えてしまいましょう!

● walk on eggshells(卵の殻の上を歩く)
⇒ 意味:(人を怒らせないように)細心の注意を払う、ビクビクする
例文:I feel like I’m walking on eggshells around my boss.
(上司の周りでは、腫れ物に触るようにビクビクしている気分だ。)

● put all one’s eggs in one basket(1つのカゴに全ての卵を入れる)
⇒ 意味:1つのことに全てを賭ける(リスクを集中させる)
例文:Don’t put all your eggs in one basket. You should diversify your investments.
(1つのことに全財産を賭けるな。投資は分散させるべきだ。)

 

動詞”egg”の関連語:「(行動を)促す・そそのかす」を意味する単語”urge / incite”との違い

 

 
コダック
動詞の”egg(egg on)”に似たような意味を持つ単語も一緒に整理してしまいましょう!

例えば”urge”や”incite”なども「(行動を)促す、駆り立てる」を意味する単語ですよ!

 

”egg(動詞)”の類義語
⇒「促す・そそのかす」の意味を持つ単語”urge / incite”

 

 
コダック

ニュアンスの違いとしては

egg on ⇒「後ろからツンツン突く」=(主に悪事に)そそのかす・けしかける
urge ⇒「強く押し迫る」=(必要性があって公式に)強く促す・説得する
incite ⇒「感情に火をつける」=(暴動などを)扇動する、激昂させる

といった感じです!実際の表現を見ながら確認してみましょう。

 

例文で見る!”egg on / urge / incite”のイメージの違い

egg him on to fight
「(はやし立てたり、からかったりして)彼に喧嘩をそそのかす
⇒ ネガティブなことに対して、周囲がチクチクと刺激してやる気にさせるイメージ。

urge voters to vote
「有権者に投票するよう(強く)促す
⇒ 義務や必要性を説いて、正しい行動を強くプッシュするイメージ。

incite a riot
「暴動を扇動する
⇒ 人々の怒りや不満などのネガティブな感情に火をつけて、爆発させるイメージ。犯罪や法律用語としても使われます。

 

”egg”の語源は北欧の言葉(古ノルド語) 意味は「卵」と「駆り立てる」

 

”egg”の語源についても、確認していきましょう。

”egg”の語源には、歴史的に全く異なる2つのルート(egg1 と egg2)があります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”egg”の起源について、下記の記載があります。

Origin of egg1
First recorded before 900; Middle English eg(ge), from Old Norse egg; replacing Middle English ey, aig, Old English ǣg, German Ei; akin to Latin ōvum, Greek ōión egg

Origin of egg2
First recorded in 1150–1200; Middle English eggen, from Old Norse eggja “to incite, urge on,” derivative of egg edge

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、名詞の「卵(egg1)」も、動詞の「そそる(egg2)」も、かつてイギリスにやってきたヴァイキングたちの言葉(古ノルド語 / Old Norse)から発祥している模様です。

 

”egg”の語源(起源~発祥まで)
●【卵(egg1)】:古ノルド語の「egg」が、古い英語の「ey / ǣg」を置き換えて定着

●【そそのかす(egg2)】:古ノルド語の「eggja(励ます・促す)」が、中期英語の「eggen」へ変化

●【現代】:同じ「egg」というスペルになりつつも、2つの異なる意味として共存

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

ちなみに動詞の語源になった古ノルド語の「eggja」は、刃物の「刃(edge)」から派生した言葉。つまり「刃先でツンツンと突っつく」という意味を持っています。

 

構成パーツで覚える”egg” 「生命の源」と「刃の先端(edge)」

 

ここからは構成パーツの面から”egg”について覚えていきましょう。

”egg”という単語は、歴史のパズルによって「生命の源(卵)」パーツと、「刃の先端(ツンツン突く)」パーツの大きく2つの要素が組み合わさって現代の形になっています。

 

各パーツの特徴について紹介していきます。

“egg1″は「生命の源(卵)」を意味するパーツ

”egg1”はすべての命の始まりである「卵」を意味するパーツです。ラテン語の「ōvum」とも親戚関係にあります。

 

 
コダック
例えば”oval”という単語は「卵(ovum)」の形から派生したパーツで構成されており、

「卵型の」「楕円形の」を表しています。

 

その他に生物学の「ovum(卵子・卵細胞)」や、卵白を意味する「albumen」等もこのパーツと深く関連する単語です。

 

”egg2”は「刃の先端(突く)」を意味するパーツ

”egg2”は、刃物の尖った部分を意味する「edge(エッジ)」の仲間であるパーツです。

 

 
コダック
例えば”edge”という単語は「刃」「端っこ」のパーツで構成されており、

ギリギリの鋭い状態(=「最先端・危うい瀬戸際」)を表しています。

 

その他の”尖ったもので刺激する”イメージを使用する単語についても、下記で紹介していきます。

egg A on(Aをそそのかして〜させる)

 

”egg”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”egg”の意味と使い方・覚え方についてのまとめです。

【eggのまとめ】
● ”egg”は「生命の源(卵)」と「刃の先端(ツンツン突く)」の2つの語源ルートを持つ単語。
● コアイメージは名詞が「丸い生命の源」、動詞が「尖った先端で突く」。
● 意味は「卵、卵細胞」および「(人を)そそのかす、駆り立てる」。

【語法・文法の超重要ポイント】
● 動詞として使う場合は「egg A on(Aをそそのかす)」の形で、後ろに副詞の on を伴う熟語として使われることがほとんど。さらに「to do」をつけて「〜するようにそそのかす」という形にもできる。

 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」