古い英語の「ā(いつも・永遠に)」+「gelīc(同じ・似ている)」が組み合わさって生まれた言葉です。
「どれをとっても同じ」という強力なコアイメージを持っており、現代英語では“each”=「それぞれの」「各自の」という意味で使われていますよ!
”each”の意味とコアイメージ:なぜ「それぞれ」という意味になる?
”each(発音:íːtʃ / イーチ)【形容詞・代名詞・副詞】)”は、主に「それぞれの」「各自の」「1つにつき」という意味を持つ英単語です。
語源である「ā(いつも)」+「gelīc(同じ)」というパーツからも分かる通り、「どれをとっても同じ」がこの単語の核(コアイメージ)にあります。
集団を「みんな」と大雑把にひとまとめにするのではなく、そこから1人、あるいは1つずつにピンスポットを当てて、手作業で「それぞれ」と数え上げているのが”each”の特徴なんです!
”each”は、2つ以上のモノや人について「1つひとつを個別に意識させたいとき」に使われます。学校のテストだけでなく、ビジネス文書での役割分担や、日常会話での割り勘のシーンなど、「個別性」を強調したいシチュエーションで非常によく使われます。
【品詞別】”each”の具体的な使い方と頻出フレーズ

”each”には「形容詞」「代名詞」「副詞」という3つの品詞があり、それぞれ少しずつ使い方が異なります。日常会話やビジネスでも使える実用的な例文と一緒に、使い方を整理していきましょう!
1. 形容詞としての使い方(各~、それぞれの~)
名詞の直前に置いて、その名詞を修飾する使い方です。必ず後ろに「単数名詞」が来るのが最大のポイントです。
・Each room has a different color.
(それぞれの部屋が異なる色をしています。[1部屋ずつ個別に見ていくイメージ])
・Each student received a certificate.
(生徒は各自、修了証を受け取った。)
2. 代名詞としての使い方(それぞれのモノ・人)
”each”単体で「それぞれ」という名詞(主語や目的語)として使うか、あるいは “each of 複数名詞” の形で「~のそれぞれ」を表します。
・Each of the components is thoroughly tested.
(それらの部品のそれぞれが、徹底的にテストされます。)
・The twins are different, but I love each for different reasons.
(その双子は違っているが、私はそれぞれの理由でどちらのことも愛している。)
3. 副詞としての使い方(それぞれ、1つにつき)
文末などに置いて、「それぞれ」「1つにつき(per)」という意味を付け足す使い方です。
・They cost 500 yen each.
(それらは1個につき[それぞれ]500円です。)
・The tickets are 20 dollars each.
(チケットはそれぞれ20ドルです。)
4. 頻出イディオム:”each other”(お互いに)
日常会話で絶対に外せないフレーズが ”each other” です。2人の人が「お互いに~する」という時に使われます。
・We need to help each other.
(私たちは、お互いに助け合う必要があります。)
・They have known each other for ten years.
(彼らは10年来のお互いの知り合いだ。)
※参考・例文一部引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”each”の文法・語法!絶対に間違えられない「単数・複数」のルール

”each”は文法問題やTOEIC、資格試験でも「最も狙われやすい要注意単語」の1つです。なぜなら、日本語の「それぞれ」という訳につられて、頭の中で複数扱いにしてしまう人が後を絶たないからです。以下の3つのルールを完璧に叩き込みましょう!
1. 最重要! “each + 単数名詞” + 単数動詞
eachが直接修飾する名詞は必ず単数形です。そして、それが主語になる場合、受ける動詞も必ず単数扱い(三単現のsや is, has など)になります。
⭕ Each student has a key.(それぞれの生徒が鍵を持っている。)
2. “each of 複数名詞” の形になっても、動詞はやっぱり単数!
「〜のそれぞれ」と言いたいときは `each of` を使います。このとき、of の後ろは「複数名詞(または代名詞)」になりますが、文章全体の主語はあくまで頭にある `each(1つひとつ)` なので、受ける動詞は単数形になります。ここは文法問題の超大好物スポットです!
⭕ Each of the buildings looks modern.(その建物のどれをとっても[それぞれ]近代的に見える。)
※直前の `buildings` に惑わされて `look`(複数形用)にしないように注意!
3. 【発展】動詞が複数形になる「後置のeach」に気をつけよう
ここまで「eachは単数扱い」と耳にタコができるほど解説してきましたが、実は例外的に動詞が複数形になるパターンがあります。それが、複数の主語(We や They など)の「後ろ」に each が挿入されるパターン(後置のeach)です。
(私たちはそれぞれ、異なった役割を持っています。)
※この場合、文章の本当の主語は `We(複数)` です。eachは「それぞれね」と意味を添えている副詞のような扱いになるため、動詞は We に合わせて `have`(複数形用)になります!
ニュアンスの違いを比較!類似語 ”each / every / all” の使い分け

⇒「すべて・各々」の意味を持つ単語”every / all”
頭の中の「カメラワーク(視点)」の違いを意識すると、すごくスッキリしますよ!
each⇒「集団のなかの「1人ひとり」にスポットライトを当てて個別に見る」=それぞれの(個別視点・2つ以上から使える)
every⇒「1人ひとりを見つつも、意識のレンズは「メンバー全員(100%)」に向いている」=どの…もみな(全体視点・3つ以上から使える / 単数扱い)
all⇒「個別の顔には目もくれず、全員を丸ごとひとまとめのカタマリとして見る」=すべての(丸ごと全体視点 / 原則複数扱い)
といった違いがあるんです!
●Each student has a different dream.
「生徒にはそれぞれ違った夢がある」
⇒ A君の夢、Bさんの夢…と、一人ひとりの顔と個性にスポットが当たっているイメージ(個別性重視)
●Every student must wear a uniform.
「どの生徒もみな制服を着用しなければならない」
⇒ 一人ひとりを確認しつつも、結果的に「漏れなく全員(100%)」にルールを適用するイメージ(例外のない全体)
●All the students cheered.
「生徒全員が歓声をあげた」
⇒ 個人の顔は見えず、体育館にいる生徒たちが「ワァッ!」とひとつの大きなカタマリ(集団)として動いているイメージ
”each”の語源:1100年以上前から使われる「いつでも同じ」の歴史

ここからは、さらに記憶を強固にするために”each”の語源と歴史について紐解いていきましょう。
”each”の直接の語源は、古英語の「ælc」という言葉にまで遡ります。
オンラインの有名な英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”each”の起源について以下のような学術的な記載があります。
Origin of each
First recorded before 900; Middle English eche, Old English ælc, equivalent to ā “ever” ( see ay 1) + (ge)līc alike; cognate with Old High German ēo-gilīh, Old Frisian ellīk, Dutch, Low German elk日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語の eche、古英語の ælc に由来し、これは ā「いつも、永遠に」+ (ge)līc「同じ、似ている」に相当する。古高地ドイツ語の ēo-gilīh, 古フリジア語の ellīk、オランダ語や低地ドイツ語の elk と同源である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記述から分かるように、”each”はなんと西暦900年より前、つまり今から1100年以上も前の大古の時代から、英語の祖先(古英語)として使われていた歴史の長い単語なのです。
西ゲルマン言語:ā(常に)+ gelīh(同じ)=いつでもどれも同じ
↓
古英語期(900年以前):2つのパーツが融合し「ælc」という1つの単語になる
↓
中期英語期:「eche(イーチェのような発音)」へと変化
↓
現代英語:現在の「each(個別にみればどれも同じ=それぞれ)」として定着
まとめ:英単語 ”each” の重要ポイント

最後に、今回学んだ ”each” の意味と覚え方の要点をまとめます。
⇒ コアイメージは「どれをとっても同じ(集団の1つひとつにスポットライトを当てる)」
⇒ 主な意味は「それぞれの」「各自の」「1つにつき」
●文法・語法の超重要ルール:意味は「それぞれ」だけど、**原則は絶対に「単数扱い」**!修飾する名詞も、受ける動詞も単数形にするのが鉄則。(※We each have ~ などの後置パターンのみ複数動詞に注意)
●類似語との違い:個別を意識するなら **each**、漏れなき全体なら **every**、ひとまとめにするなら **all**。
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