【語源も分かる】英単語「each」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ā(いつも)+(ge)līc(同じ)=どれをとっても同じ】

 
コダック
今日のテーマは、誰もが一度は見聞きしたことがある重要単語”each”

古い英語の「ā(いつも・永遠に)」+「gelīc(同じ・似ている)」が組み合わさって生まれた言葉です。

「どれをとっても同じ」という強力なコアイメージを持っており、現代英語では“each”=「それぞれの」「各自の」という意味で使われていますよ!

 

”each”の意味とコアイメージ:なぜ「それぞれ」という意味になる?

 

”each(発音:íːtʃ / イーチ)【形容詞・代名詞・副詞】)”は、主に「それぞれの」「各自の」「1つにつき」という意味を持つ英単語です。

語源である「ā(いつも)」+「gelīc(同じ)」というパーツからも分かる通り、「どれをとっても同じ」がこの単語の核(コアイメージ)にあります。

 

 
コダック
たくさんのモノや人が集まっている集団の中で、「いつでも(ā)、どれを1つ取り出してみても、それらは等しく同じ(gelīc)価値や性質を持っている」という状態を指します。

集団を「みんな」と大雑把にひとまとめにするのではなく、そこから1人、あるいは1つずつにピンスポットを当てて、手作業で「それぞれ」と数え上げているのが”each”の特徴なんです!

 

”each”は、2つ以上のモノや人について「1つひとつを個別に意識させたいとき」に使われます。学校のテストだけでなく、ビジネス文書での役割分担や、日常会話での割り勘のシーンなど、「個別性」を強調したいシチュエーションで非常によく使われます。

 

 
集団のなかの「1人ひとり」に注目する感覚かぁ…!
 
コダック
例えば「生徒たちに1冊ずつ本を配る」という場面。全員にまとめてドサッと置くのではなく、先生が「はい、A君に1冊」「Bさんにも1冊」と、生徒一人ひとりの顔を個別に見ながら手渡しているイメージです。だからこそ、どれをとっても同じように本が行き渡るわけですね!

 

【品詞別】”each”の具体的な使い方と頻出フレーズ

 

”each”には「形容詞」「代名詞」「副詞」という3つの品詞があり、それぞれ少しずつ使い方が異なります。日常会話やビジネスでも使える実用的な例文と一緒に、使い方を整理していきましょう!

 

1. 形容詞としての使い方(各~、それぞれの~)

名詞の直前に置いて、その名詞を修飾する使い方です。必ず後ろに「単数名詞」が来るのが最大のポイントです。

Each room has a different color.
(それぞれの部屋が異なる色をしています。[1部屋ずつ個別に見ていくイメージ])
Each student received a certificate.
(生徒は各自、修了証を受け取った。)

 

2. 代名詞としての使い方(それぞれのモノ・人)

”each”単体で「それぞれ」という名詞(主語や目的語)として使うか、あるいは “each of 複数名詞” の形で「~のそれぞれ」を表します。

Each of the components is thoroughly tested.
(それらの部品のそれぞれが、徹底的にテストされます。)
・The twins are different, but I love each for different reasons.
(その双子は違っているが、私はそれぞれの理由でどちらのことも愛している。)

 

3. 副詞としての使い方(それぞれ、1つにつき)

文末などに置いて、「それぞれ」「1つにつき(per)」という意味を付け足す使い方です。

・They cost 500 yen each.
(それらは1個につき[それぞれ]500円です。)
・The tickets are 20 dollars each.
(チケットはそれぞれ20ドルです。)

 

4. 頻出イディオム:”each other”(お互いに)

日常会話で絶対に外せないフレーズが ”each other” です。2人の人が「お互いに~する」という時に使われます。

・We need to help each other.
(私たちは、お互いに助け合う必要があります。)
・They have known each other for ten years.
(彼らは10年来のお互いの知り合いだ。)

 

※参考・例文一部引用南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”each”の文法・語法!絶対に間違えられない「単数・複数」のルール

 

”each”は文法問題やTOEIC、資格試験でも「最も狙われやすい要注意単語」の1つです。なぜなら、日本語の「それぞれ」という訳につられて、頭の中で複数扱いにしてしまう人が後を絶たないからです。以下の3つのルールを完璧に叩き込みましょう!

 

1. 最重要! “each + 単数名詞” + 単数動詞

eachが直接修飾する名詞は必ず単数形です。そして、それが主語になる場合、受ける動詞も必ず単数扱い(三単現のsや is, has など)になります。

 

❌ Each students have a key.
⭕ Each student has a key.(それぞれの生徒が鍵を持っている。)

 

2. “each of 複数名詞” の形になっても、動詞はやっぱり単数!

「〜のそれぞれ」と言いたいときは `each of` を使います。このとき、of の後ろは「複数名詞(または代名詞)」になりますが、文章全体の主語はあくまで頭にある `each(1つひとつ)` なので、受ける動詞は単数形になります。ここは文法問題の超大好物スポットです!

 

❌ Each of the buildings look modern.
⭕ Each of the buildings looks modern.(その建物のどれをとっても[それぞれ]近代的に見える。)
※直前の `buildings` に惑わされて `look`(複数形用)にしないように注意!

 

3. 【発展】動詞が複数形になる「後置のeach」に気をつけよう

ここまで「eachは単数扱い」と耳にタコができるほど解説してきましたが、実は例外的に動詞が複数形になるパターンがあります。それが、複数の主語(We や They など)の「後ろ」に each が挿入されるパターン(後置のeach)です。

 

⭕ We each have a different role.
(私たちはそれぞれ、異なった役割を持っています。)
※この場合、文章の本当の主語は `We(複数)` です。eachは「それぞれね」と意味を添えている副詞のような扱いになるため、動詞は We に合わせて `have`(複数形用)になります!

 

ニュアンスの違いを比較!類似語 ”each / every / all” の使い分け

 
コダック
せっかく”each”の個別イメージをマスターしたのであれば、似たような「全部・どれも」という意味を持つ ”every” や ”all” との違いも一緒に整理しておきましょう!確実に英語の表現力がアップしますよ!

 

”each”の類義語・関連語
⇒「すべて・各々」の意味を持つ単語”every / all”

 

 
全部「みんな・すべて」みたいに訳せるから、使い分けがややこしいんだよね…

 

 
コダック

頭の中の「カメラワーク(視点)」の違いを意識すると、すごくスッキリしますよ!

each⇒「集団のなかの「1人ひとり」にスポットライトを当てて個別に見る」=それぞれの(個別視点・2つ以上から使える)
every⇒「1人ひとりを見つつも、意識のレンズは「メンバー全員(100%)」に向いている」=どの…もみな(全体視点・3つ以上から使える / 単数扱い)
all⇒「個別の顔には目もくれず、全員を丸ごとひとまとめのカタマリとして見る」=すべての(丸ごと全体視点 / 原則複数扱い)

といった違いがあるんです!

 
なるほど!1人ずつバラバラに見てる(each)か、全体を見てる(every / all)かの違いなんだね。
 
コダック
その通りです!実際の会話シチュエーションをベースに、頭の中に浮かぶニュアンスの差を比べてみましょう!

 

シチュエーションで見る!”each/every/all”のイメージの違い

Each student has a different dream.
「生徒にはそれぞれ違った夢がある」
⇒ A君の夢、Bさんの夢…と、一人ひとりの顔と個性にスポットが当たっているイメージ(個別性重視)

Every student must wear a uniform.
「どの生徒もみな制服を着用しなければならない」
⇒ 一人ひとりを確認しつつも、結果的に「漏れなく全員(100%)」にルールを適用するイメージ(例外のない全体)

All the students cheered.
「生徒全員が歓声をあげた」
⇒ 個人の顔は見えず、体育館にいる生徒たちが「ワァッ!」とひとつの大きなカタマリ(集団)として動いているイメージ

 

”each”の語源:1100年以上前から使われる「いつでも同じ」の歴史

 

ここからは、さらに記憶を強固にするために”each”の語源と歴史について紐解いていきましょう。

”each”の直接の語源は、古英語の「ælc」という言葉にまで遡ります。

 

オンラインの有名な英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”each”の起源について以下のような学術的な記載があります。

Origin of each
First recorded before 900; Middle English eche, Old English ælc, equivalent to ā “ever” ( see ay 1) + (ge)līc alike; cognate with Old High German ēo-gilīh, Old Frisian ellīk, Dutch, Low German elk

日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語の eche、古英語の ælc に由来し、これは ā「いつも、永遠に」+ (ge)līc「同じ、似ている」に相当する。古高地ドイツ語の ēo-gilīh, 古フリジア語の ellīk、オランダ語や低地ドイツ語の elk と同源である。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記述から分かるように、”each”はなんと西暦900年より前、つまり今から1100年以上も前の大古の時代から、英語の祖先(古英語)として使われていた歴史の長い単語なのです。

 

”each”の語源(誕生から現代までのシンカの流れ)
西ゲルマン言語:ā(常に)+ gelīh(同じ)=いつでもどれも同じ

古英語期(900年以前):2つのパーツが融合し「ælc」という1つの単語になる

中期英語期:「eche(イーチェのような発音)」へと変化

現代英語:現在の「each(個別にみればどれも同じ=それぞれ)」として定着

 

 
コダック
「いつでも(ever)同じ(alike)」という2つの言葉が、何百年もの時間をかけてギュッと縮まって今の形になったんですね。英語の歴史そのものを感じられる、おもしろい生い立ちを持った単語なんです。

 

まとめ:英単語 ”each” の重要ポイント

 

最後に、今回学んだ ”each” の意味と覚え方の要点をまとめます。

”each”のルーツ:古英語の「ā(いつも)」+「gelīc(同じ)」が合体して生まれた言葉。
⇒ コアイメージは「どれをとっても同じ(集団の1つひとつにスポットライトを当てる)」
⇒ 主な意味は「それぞれの」「各自の」「1つにつき」
文法・語法の超重要ルール:意味は「それぞれ」だけど、**原則は絶対に「単数扱い」**!修飾する名詞も、受ける動詞も単数形にするのが鉄則。(※We each have ~ などの後置パターンのみ複数動詞に注意)
類似語との違い:個別を意識するなら **each**、漏れなき全体なら **every**、ひとまとめにするなら **all**。

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から分かりやすく解説を行っています。
関連する他の単語もたくさん紹介していますので、ぜひチェックして効率よく語彙力をアップさせてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」