disgust 嫌悪感を浮かべる女性 イメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「disgust」の意味と使い方・覚え方・文法解説【dis-(否定)+gust(味わう)=吐き出したくなる拒絶感】

 

 
コダック
今日の英語表現は”disgust”

「dis-(否定・反対)」+「gust(味わう)」の2パーツで構成されている単語です。

「吐き出したくなる拒絶感」がコアイメージで、“disgust”=「嫌悪感」「ムカムカさせる」の意味を持ちますよ!

 

”disgust”の意味と使い方 コアイメージは「吐き出したくなる拒絶感」

 

”disgust(発音:disgʌ́st/ディスガスト【名詞】【動詞】)”は「嫌悪感、強い不快感」「むかつかせる、嫌悪感を抱かせる」の意味を持つ単語です。

「dis-(否定)」+「gust(味わう)」の2パーツで構成されている単語で、「吐き出したくなる拒絶感」がコアイメージです。

 

 
コダック
せっかく出された料理を口に入れた瞬間、「うわっ、不味い!(gustの否定)」と生理的に受け付けず、ペッと吐き出したくなるような状態のこと。

そこから、食べ物だけでなく、モラルに反する行為や不快なものに対して精神的に「うわぁ…」と強烈に拒絶する=「嫌悪感」になるわけですね!

disgust 嫌悪感を浮かべる女性 イメージ図

”disgust”を使いこなす上で特に重要なのは、**動詞としての語法(使い方)**です。
disgustは「人が主語になってムカつく」のではなく、「不快な事物が主語になって、人をムカムカさせる」という形(他動詞)で使われます。

 

 
生理的な拒絶かぁ…。「私がムカついた」と言いたいときはどうするの?
 
コダック
日本語の感覚でうっかり *I disgusted.* と言ってしまうと誤りになります!
「彼の態度には本当にムカムカした」と言いたいときは、”His behavior disgusted me.” のように、彼の態度を主語にするか、後述する形容詞形を使って表現します。

 

このように”生理的あるいは道徳的に受け入れがたく、強い不快感を抱く”という意味から、モラルの欠欠如に対する非難、劣悪な環境への不満、日常的な愚痴にいたるまで広く使用されます。

「disgust」の基本例文

・She shook her head in disgust.
(彼女は嫌悪感から首を横に振った。※名詞の用法)

・The smell of the garbage disgusted everyone.
(そのゴミの臭いは全員をムカムカさせた。※動詞の用法)

・It disgusts me to see how much food goes to waste.
(どれほど多くの食べ物が無駄にされているかを見ると、本当に嫌悪感を覚える。※It… to~ の形式主語構文)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店ほか

 

”disgust”の文法・語法 感情を表す定番フレーズと形容詞の使い分け

1. 定番フレーズ! ”to one’s disgust” と ”in disgust”

名詞のdisgustは、特定の文脈で前置詞とセットになってよく使われます。

① to one’s disgust(ひどく不快なことには)
「**to one’s + 感情名詞**」で「〜が…したことには」という重要文法がありますが、disgustもこれによく使われます。文章全体に話し手の嫌悪感をトッピングする便利な表現です。

・To my disgust, the pristine beach was covered in plastic trash.
(本当に不快なことに、その美しいビーチはプラスチックゴミで覆われていた。)

② in disgust(嫌悪感を持って、呆れて)
動詞の後ろにくっついて、人がどのような状態でその行動をとったのか(嫌悪感を抱きながら)を説明します。

・He left the room in disgust after the argument.
(言い争いの後、彼は嫌気がさして部屋を出て行った。)

 

2. 形容詞 ”disgusting” と ”disgusted” の使い分け

ニュースや日常会話では、形を変えた形容詞形が非常に頻繁に登場します。
現在分詞形(-ing)と過去分詞形(-ed)の使い分けは、ターゲットが「不快感を与える側」か「不快感を感じる側」かで綺麗に分かれます。

 

【形容詞の使い分けルール】
・物事・人が主語 ⇒ **disgusting**(【人をムカムカさせるほど】不快だ・胸クソ悪い)
・人が主語 ⇒ **disgusted**(【ムカつかされている状態だ】=嫌気がさしている・愛想が尽きている)

 

形容詞の例文

・The dirty restroom was absolutely disgusting.
(その汚いトイレは、本当に吐き気がするほど不快だった。)

・I am disgusted with his irresponsible attitude.
(彼の無責任な態度には本当に愛想が尽きた[嫌気がさしている]。※be disgusted with / by 〜 で「〜に嫌気がさす」)

 

”disgust”の関連語①:「嫌う・嫌悪する」を意味する単語”dislike/hatred”

 
コダック
せっかく”disgust”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”dislike”や”hatred”なども「嫌う、嫌悪する」を意味する単語ですよ!

 

”disgust”の類義語
⇒「嫌悪・嫌い」の意味を持つ単語”dislike/hatred”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

disgust⇒「口に入れたものを吐き出したくなるような、生理的・道徳的な「強烈な嫌悪感」」=生理的な嫌悪感
dislike⇒「単純に自分の好みに合わないという、マイルドな「嫌い・苦手」」=マイルドな苦手・不好意
hatred⇒「相手に対して敵意や攻撃性を持ち、許せないと強く呪うような「憎しみ」」=激しい憎悪・敵意

といった感じです!

 
「ただ苦手なだけ」のdislikeと、吐き気がするほどのdisgustではレベルが違うんだね!
 
コダック
まさにその通りです!感情の激しさやベクトルの向きが全く違います。
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!

 

シチュエーションで見る!”disgust/dislike/hatred”のイメージの違い

●look at the corruption with disgust
「(政治家の)汚職を激しい嫌悪感を持って見つめる」
⇒ モラル的に絶対に許せない、反吐が出るという生理的拒絶のイメージ

●I dislike public speaking.
「人前で話すのは苦手です」
⇒ 単に自分の好みに合わない、進んではやりたくないなというマイルドなイメージ

●feel racial hatred
「人種的な憎悪を抱く」
⇒ 相手を激しく敵視し、攻撃的な怒りや強い怨恨をぶつけるような重いイメージ

 

”disgust”の語源を深掘り!「味が悪い」から「嫌悪感」へどう変化した?

”disgust”の語源についても、さらに深く確認していきましょう。

”disgust”の語源は中期フランス語の「desgouster」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”disgust”の起源について、下記の記載があります。

Origin of disgust
First recorded in 1590–1600; (for the verb) from Middle French desgouster, from des- dis- 1 + gouster “to taste, relish” (derivative of goust “taste,” from Latin gusta; see also choose); noun derivative of the verb

日本語訳:1590〜1600年に初めて記録された。(動詞に関して)中期フランス語の desgouster に由来し、それは des-(=dis-)+ gouster(味わう、楽しむ:ラテン語の gusta「味」に由来する goust の派生語)から成る。名詞は動詞からの派生。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かるように、”disgust”はもともとラテン語の「gusta(味)」をルーツに持ちます。

16世紀末ごろに、「味わうこと(gouster)」を「否定する(des-)」というフランス語から英語へと取り入れられました。

実は英語に導入された当初は、いきなり精神的な「嫌悪」という意味ではなく、「食欲をなくさせる」「味覚的に不快にさせる」という物理的な意味合いが強かったとされています。

 

”disgust”の語源(起源~意味の広がりまで)
ラテン語:gusta(味)

中期フランス語:desgouster(味わうことを否定する=食欲をなくさせる)

1590年代:英語に動詞として流入(食べ物などが人の気分を悪くさせる)

その後:物理的な不味さだけでなく、道徳的・精神的に「受け入れがたい」という名詞・動詞の「強い嫌悪感」へ意味が拡大して定着

 

 
食べ物の「不味い!」が、人間関係やモラルへの「ムカムカする!」に繋がっていったんだね。
 
コダック
その通りです!「味がダメになる」という具体的な感覚(五感)が、時代とともに「心の中に受け入れがたい不快感」という抽象的な意味(感情)へ広がっていったのがよく分かりますね。

言葉の世界では、このように「身体的な感覚」が「精神的な感情」を表現する言葉へと進化するのは非常によくあるパターンなんですよ!

 

 

構成パーツで覚える”disgust” 「dis-」+「gust」

ここからは、単語を細かく分解して覚える「語源パーツ(接頭辞・語根)」の視点から、”disgust”の理解をさらに深めていきましょう!

”disgust”の構成パーツは、「dis-(否定・反対・分離)」「gust(味わうこと)」の2つに分けることができます。

それぞれのパーツが持つ本来のイメージを紐解くと、なぜこの2つが組み合わさることで「強烈な嫌悪感」という意味になるのかが、すっきりと納得できるようになりますよ。

 

1. 接頭辞 “dis-” は「否定・反対・分離・除去」を表すパーツ

単語の頭につく“dis-”は、後ろに来る言葉の意味を「ひっくり返す(否定・反対)」だけでなく、「バラバラに離す(分離)」「そこから奪い去る(除去)」といった強いニュアンスを持っています。

 

 
コダック

“dis-”を使ったお馴染みの単語をいくつか思い浮かべてみると、イメージが湧きやすいですよ!

disagree =「dis-(反対)」+「agree(同意する)」⇒ 同意の反対で「意見が異なる・反対する本地」
disappear =「dis-(消滅・離脱)」+「appear(現れる)」⇒ 現れた状態から離れるので「消え去る」
discover =「dis-(奪う・取り除く)」+「cover(覆う)」⇒ 覆いを取り除くことから「発見する」

このように、単に「〜ではない」という否定だけでなく、「元の状態から引き離したり、覆いをひっくり返したりする強いエネルギー」を持つパーツなんです!

 

”disgust”においては、後ろの「味わう(gust)」というポジティブな感覚を、この“dis-”が根底からひっくり返し、拒絶する役割を果たしています。

 

2. 語根 “gust” は「味わう、好む、美味」を表すパーツ

続いて、単語の核となる“gust”です。これはラテン語の gustus(味、味わうこと)に由来するパーツで、「舌で味わう」「おいしく楽しむ」「好む」という意味を持っています。

 

 
コダック

実は、この “gust” は皆さんの身近なところにも隠れているんですよ!

日本でお馴染みのファミリーレストラン「Caféレストラン ガスト」の店名も、この語源(スペイン語・イタリア語の gusto = 味、好み、楽しさ)から来ています。「手軽に美味しい料理を味わってほしい」という想いが込められているわけですね。

そう考えると、一気に親近感が湧いて覚えやすくなりませんか?

 

この「味わう・楽しむ」を意味する “gust” に関連する英語の表現も、一緒にチェックしておきましょう。語彙力がグッと広がりますよ!

 

gusto(名詞:心からの楽しみ、熱意、美味)
⇒「心から物事を味わうこと」から派生して、何かを熱心に楽しむ姿勢を表すようになりました。日常会話でも with gusto(旺盛なやる気で、おいしそうに)という形でよく使われます。

gustatory(形容詞:味覚の、味に関する)
⇒ “gust(味わう)” + “-ory(〜に関する性質を持つ)” が合わさった少し堅い言葉ですが、専門的なシチュエーションで「味覚の刺激」などと言うときに登場します。

 

 
コダック

【ワンポイント・豆知識】
天気予報などで「最大瞬間風速(gust)」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。英語の gust(一陣の風、突風)は、実は北欧の古い言葉(オールド・ノース)が由来なので、今回解説している「味わう」の “gust” とは全く別の単語になります。混同しないように注意してくださいね!

 

以上のパーツを組み合わせることで、「dis-(味わうことを根底から拒絶する)」+「gust(美味しく味わう)」=「口に入れたものを生理的に受け付けず、ペッと吐き出したくなるほどの不快感」という、”disgust”の持つ強烈なコアイメージがより鮮明に見えてくるはずです!

 

”disgust”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、今回学んだ”disgust”の意味と効率的な覚え方を整理しましょう!

”disgust”のパーツ構成とコアイメージ
・「dis-(強い否定・分離)」+「gust(味わう)」の2パーツで構成。
・コアイメージは「不味すぎて口から吐き出したくなるような生理的・道徳的拒絶感」
・ここから、名詞の「嫌悪感・強い不快感」、動詞の「ムカつかせる・嫌悪感を抱かせる」という意味に繋がる。

文法・語法の超重要ポイント
・「to one’s disgust(ひどく不快なことに)」という定番フレーズを押さえる。
・形容詞形の使い分け(disgusting:人を不快にさせる物事 / disgusted:人が嫌気がさしている状態)をマスターする!

類義語とのニュアンスの違い
dislike(マイルドな苦手) < disgust(生理的な拒絶・反吐が出る) < hatred(激しい憎悪・敵意)

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
単語の持つストーリーやパーツの意味を知ると、丸暗記に頼らずにたくさんの単語が記憶に定着しやすくなりますよ!
他の単語の解説記事も、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」