【語源も分かって、忘れない】英単語「despite」の意味と使い方・覚え方・文法解説【de-(下を)+spite(見る)=見下して意に介さない】

 

 
コダック
今日の英語表現は”despite”

「de-(下を・見下ろして)」+「spite(見ること)」のパーツで構成されている単語です。

「見下して意に介さない」がコアイメージで、“despite”=「〜にもかかわらず」という意味を持ちますよ!

 

”despite”の意味と使い方 コアイメージは「上から下を見下す」

 

”despite(発音:dispáit/ディスパイト【前置詞・名詞】)”は「〜にもかかわらず」の意味を持つ単語です。

「de-(下を)」+「spite(見る)」のパーツで構成されている単語で、「見下して意に介さない」がコアイメージです。

 

 
コダック
目の前にある障害や悪条件を、高いところから「フン、そんなもの大したことないな」と下に見下ろす(de- + spite)状態のこと。

その障害や困難をちっぽけなものとして無視して進むことから、「〜にもかかわらず」という意味になるわけですね!

 

”despite”は主に前置詞として、ビジネスの報告やニュース、日常会話で「大雨にもかかわらず(despite the heavy rain)」「努力にもかかわらず(despite his efforts)」のように、後ろに名詞のカタマリを置いて使われます。

「悪条件はあるけれど、それをはねのけて〜した」という強いニュアンスを含みます。

 

 
「見下す」からどうして「〜にもかかわらず」になるんだろう?
 
コダック
例えば”He went out despite the rain.(雨にもかかわらず、彼は外出して行った。)”と言ったとしましょう。
この場合「大雨(heavy rain)」という障害に対して、それを怖がるんじゃなくて「ふん、大雨ごときじゃ俺は止められないね!」と上から見下ろして(despite)無視するイメージです。
だから「大雨を無視して = 大雨にもかかわらず」という意味に繋がるんですよ!

”despite”の頻出フレーズと使い方

”despite”を使う上で、絶対に押さえておきたい定番のフレーズや語法がいくつかあります。表現の幅がグッと広がるので、一緒に覚えてしまいましょう!

 

① despite oneself(思わず、自分でも気づかずに)
直訳すると「自分自身を無視して」となり、自分の理性をはねのけて感情や行動が出てしまうイメージです。

② despite the fact that + 主語 + 動詞(〜という事実にもかかわらず)
despiteは前置詞なので後ろに直接文(S+V)を置けませんが、このフレーズの形にすることで、althoughと同じように「〜だけれども」と文を続けることができます!

 

このように”周囲の困難や反対を意に介さず、それを乗り越えて行動を起こす”という文脈において、日常会話から論文にいたるまで非常に頻繁に使用されます。

日常・ビジネスで使える!実践例文

Despite all his efforts, he failed the exam.
(あらゆる努力にもかかわらず、彼は試験に落ちてしまった。)
・He went out despite the rain.
(雨にもかかわらず、彼は外出して行った。)
The company increased its profits despite the economic downturn.
(経済の低迷にもかかわらず、その企業は利益を伸ばした。)
He smiled despite himself when he saw the cute puppy.
(その可愛い子犬を見たとき、彼は思わず微笑んでしまった。)
Despite the fact that she was tired, she finished her homework.
(彼女は疲れていたという事実にもかかわらず、宿題を終わらせた。)

※参考・一部例文引用「ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」

 

”despite”の文法・語法 TOEICや試験で絶対に引っかからない3つの鉄則

1. 罠に注意! ”despite of” とは言わない

同じ「〜にもかかわらず」を意味する熟語に ”in spite of” があります。これと混ざってしまい、ついつい「despite of 〜」と書いてしまうミスが非常に多いです。
しかし、”despite” は1語だけで単体で使う前置詞です。後ろに of は絶対に付けない、と覚えておきましょう!

 

2. パートナーの形をチェック!「前置詞」と「接続詞」の区別

空欄を埋める文法問題では、”despite” と ”although(〜だけれども)” のどちらを入れるべきか、という問題が定番です。見分けるコツは、後ろの「形」を見ることです!

 

【後ろに続く形のルール】
despite + 名詞(カタマリ)/ 動名詞(-ing) ⇒ 前置詞なので後ろに文(S+V)は来ない!
although + 主語 + 動詞(S+V) ⇒ 接続詞なので後ろに必ず文が来る!

 

3. 見落としがち!後ろに「動名詞(-ing)」が来るパターン

「despiteの後ろは名詞」とだけ暗記していると、試験で動名詞が来たときに戸惑ってしまうことがあります。動名詞(-ing)も名詞の仲間(〜すること)なので、despiteの後ろにバッチリ置くことができます!
例えば、Despite being busy, …(忙しいにもかかわらず、…) のように、動詞に -ing をつけた形が続くパターンはTOEICなどでも超頻出ですよ!

 

”despite”の関連語①:「〜にもかかわらず」を意味する単語”although/nevertheless”

 
コダック
せっかく”despite”を覚えるのであれば、同じように逆接(逆の条件)を表す単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”although”や”nevertheless”なども「〜にもかかわらず、だけれども」を表現する単語ですよ!

 

”despite”の類義語
⇒「〜にもかかわらず」を意味する単語”although/nevertheless”

 

 
なるほど…、使い方の違い以外にニュアンスの差もあるの??

 

 
コダック

イメージと使い方の違いとしては

despite⇒「(前置詞)障害や悪条件(名詞・動名詞)を上から見下ろして、「そんなの気にしない」とはねのける」=〜にもかかわらず
although⇒「(接続詞)「〜という事実がある(S+V)」ということを一歩認めた上で、話を展開する」=〜だけれども
nevertheless⇒「(副詞)前の文を全部受け止めて、「それにもかかわらず!」と話をひっくり返す」=それにもかかわらず(文頭など)

といった感じです!

 
文の中での役割や位置がそれぞれ全く違うんだね!
 
コダック
そうなんです!同じ「逆接」でもパーツとしての役割が違います。
実際の同じ「雨」のシチュエーションで、文の形の違いを確認してみましょう!

 

文の構造で見る!”despite/although/nevertheless”の違い

●We enjoyed the game despite the rain.
「私たちは雨にもかかわらず試合を楽しんだ。」
⇒ despite の後ろは「the rain」という名詞句がポンと置かれるイメージ(または despite it raining のように動名詞のパターンも可)

●We enjoyed the game although it rained.
「雨が降ったけれども、私たちは試合を楽しんだ。」
⇒ although の後ろには「it(主語) + rained(動詞)」の文章がしっかり続くイメージ

●It rained heavily. Nevertheless, we enjoyed the game.
「激しい雨が降った。それにもかかわらず、私たちは試合を楽しんだ。」
⇒ 前の文がいったん終わった後、単独で文頭に立って文全体を修飾するイメージ

 

”despite”の語源はラテン語「dēspicere」から!「見下すこと」がなぜ「〜にもかかわらず」に?

”despite”の語源について、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。

”despite”のルーツをたどると、ラテン語の「dēspicere(見下ろす・軽蔑する)」という言葉に行き着きます。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”despite”の起源について、下記の記載があります。

Origin of despite
First recorded in 1250–1300; originally in despite of; Middle English despit, from Old French, from Latin dēspectus “view from a height, scorn,” originally past participle of dēspicere; see despicable ( def. )

Origin of despicable
1545–55; < Late Latin dēspicābilis, equivalent to Latin dēspic ( ārī ) to despise or dēspic ( ere ) to look down ( dē- de- + -spic- look, combining form of specere ) + -ābilis -able

※参考・引用「Dictionary.com

 

この辞書の記載を読み解くと、”despite”は13世紀(中世英語の時代)に古期フランス語を経由して英語に入ってきた言葉であることが分かります。

もともとは、ラテン語の「dēspicere(見下ろす)」という動詞の過去分詞形である「dēspectus(高いところからの眺め、人を見下すこと=軽蔑)」がベースになっています。

 

”despite”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語の動詞:dēspicere(dē-[下へ]+ specere[見る]=見下ろす)

ラテン語の名詞形:dēspectus(人を見下すこと=軽蔑・侮蔑)

古期フランス語から中世英語へ:despit(名詞:軽蔑、悪意、反感)

中世英語の熟語:in despite of 〜(〜の軽蔑の中で = 〜への反発として、〜をものともせず)

現代英語:inとofが省略され、前置詞「despite(〜にもかかわらず)」として定着!

 

 

 
コダック
語源の歴史をたどると、「相手を上から見下す(軽蔑する)」という名詞がスタート地点だったことが分かりますね!

 

 
なるほど!でも、「軽蔑」からどうやって今の「〜にもかかわらず」という意味に変わっていったの?

 

 
コダック
実は、中世の英語では “in despite of 〜”(〜の軽蔑の中で/〜への反発として)という熟語の形で使われていたんです。

例えば「周りの反対や困難」があった時、それに屈するのではなく「フン、そんなもの大したことない!」と見下して(反発して)行動するニュアンスですね。

そこから徐々に「〜をものともせずに」という意味合いが強くなり、やがて日常的に使われる中で “in” と “of” が削ぎ落とされて、現在の前置詞 “despite(〜にもかかわらず)” に進化したというわけです!

 

 

構成パーツで覚える”despite”:「de-(下へ)」+「spite / spic(見る)」

ここからは英単語の構成パーツの面から”despite”について深掘りしていきましょう。

”despite”は、大きく分けて「de-(下に、離れて)」「spite / spic(見る)」の2つのパーツから成り立っています。

 

それぞれのパーツが持つイメージを理解すると、他の単語を覚えるときにも大いに役立ちますよ!つぎから各パーツについて詳しく紹介していきます。

接頭辞 “de-” は「下に、離れて、完全に」を意味するパーツ

”de-” は「下へ(down)」や「離れて(away)」、「完全に(強調)」といった意味を付け加える、非常によく使われる接頭辞です。今回の “despite” では「下へ」のニュアンスで使われていますね。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”decrease”という単語は、「de-(下へ)」+「crease(増える・成長する)」のパーツで構成されています。

成長のベクトルが下を向くこと=「減少する、低下する」という意味になるわけです!

 

他にも、”de-” の「下へ」というイメージを持つ単語には次のようなものがあります。

depress(de-[下へ]+ press[押す]=下へギュッと押し付ける ⇒ 〜を落胆させる、景気を悪化させる
descend(de-[下へ]+ scend[登る]=下へ向かって進む ⇒ 下る、降りる

 

語根 ”spite / spic / spect” は「見ること」を意味する超重要パーツ

”spite” は形を変えて ”spic” や ”spect” としても使われ、「目で見る(look)」というコアイメージを持ちます。このパーツを持つ単語は非常に多いため、覚えておくと語彙力が爆発的にアップします!

 

 
コダック
先ほどの解説にも登場した”despicable”という単語は、「de-(下を)」+「spic(見る)」+「-able(できる)」で構成されています。

「見下すことができるようなヤツ」=「卑劣な、見下げ果てた」という意味を表しています。大ヒット映画『怪盗グルーの月泥棒(原題:Despicable Me)』のタイトルにも使われているんですよ!

 

日常会話や試験でよく見る ”spic / spect” を使った単語も、パーツに分ければ丸暗記の必要はありません。ぜひ一緒に覚えてしまいましょう!

 

respect(re-[再び・何度も]+ spect[見る]=振り返って何度も見つめるほど ⇒ 〜を尊敬する、尊重する
inspect(in-[中を]+ spect[見る]=中をじっくりと見る ⇒ 〜を検査する、視察する
expect(ex-[外を]+ spect[見る]=外を見て(誰かが来るのを)待つ ⇒ 〜を予期する、期待する
suspect(sub-[下からこっそり]+ spect[見る]=下から疑いの目でじろじろ見る ⇒ 〜ではないかと疑う、容疑者
spectator(spect[見る]+ ator[する人]=スポーツなどの試合を見る人 ⇒ 観客

 

”despite”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”despite”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”despite”は「de-(下を)」+「spite(見る)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「(障害を)上から見下して、意に介さずスルーする」
⇒”despite”=「〜にもかかわらず」の意味を持つ前置詞
●語法・文法のポイント ⇒前置詞なので後ろには名詞(カタマリ)が来る。接続詞の although(後ろに S+V)や、despite of という誤用と混同しないように注意!
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」