「con-(完全に・一緒に)」+「strain(強く縛る)」+「-t(名詞にするパーツ)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「完全に縛りつける」がコアイメージで、“constraint“=「制約、制限」「束縛、強制」の意味を持ちますよ!
”constraint”の意味と使い方 コアイメージは「完全に縛りつける」
”constraint(発音:kənstréɪnt/コンストレイント【名詞】)”は「制約、制限」「束縛、強制」の意味を持つ単語です。
「con-(完全に)」+「strain(強く縛る)」+「-t(名詞)」の3つのパーツで構成されている単語で、「完全に縛りつける」がコアイメージです。
身動きが取れなくて不自由(=「がんじがらめな」)状態=”constraint”なわけですね!

【重要】”constraint”の語法・文法のポイント
”constraint”を使いこなすために、おさえておきたい文法のポイントが2つあります!
ビジネスやニュースでは、具体的な条件としての制約(予算や時間など)が複数重なることが多いため、基本的には ”constraints” と複数形で使われるのが一般的です。
※ただし、「窮屈さ」や「強制(されること)」という抽象的な状態を表すときは、不可算名詞(数えられない名詞)になります。
② 相性の良い前置詞や動詞が決まっている!
・under constraints(制約の下で行動する)
・within constraints(制約の枠内で収める)
・impose constraints on…(…に制約を課す)
ビジネスや日常で使える!「constraint」の頻出フレーズ
“constraint”は単体で使うよりも、他の名詞とセットで使われることが圧倒的に多いです。以下の頻出フレーズは丸ごと暗記しちゃいましょう!
- budget constraints : 予算の制約
- time constraints : 時間の制約(タイムリミット)
- financial constraints : 財政的な制約(金銭的なゆとりのなさ)
- resource constraints : リソース(人員や物資)の制約
- space constraints : 空間・場所の制限
”constraint”を使った実践例文
それでは、実際の使われ方を例文で確認していきましょう!
We must find a realistic solution within our budget constraints.
(私たちは予算の制約内で、現実的な解決策を見つけなければならない。)
⇒ 自由に使えるお金に枠(上限)がはめられていて、その中でなんとかしなければいけないイメージです。
Due to time constraints, we will have to shorten today’s meeting.
(時間の制約があるため、本日の会議を短縮しなければなりません。)
⇒ 与えられた時間が少なくて、行動が縛られている状況を表しています。
● 「〜に制約を課す」の形(動詞 impose との組み合わせ)
Strict environmental constraints were imposed on the new project.
(その新しいプロジェクトには、厳格な環境上の制約が課された。)
● 心理的な「窮屈さ・不自由さ」を表すパターン(不可算名詞)
She felt a sense of constraint in his presence.
(彼女は彼の前で窮屈さ[気兼ね、束縛感]を感じた。)
※参考・例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店
”constraint”の関連語①:「制限・制約」を意味する単語”restriction/limitation”
例えば”restriction”や”limitation”なども「制限、制約」を意味する単語ですよ!
⇒「制限」の意味を持つ単語”restriction/limitation”
イメージの違いとしては
constraint ⇒「外的な条件(予算や時間)にがんじがらめにされて自由が利かない」=状況的な制約
restriction ⇒「法律やルールによって、やっていい行動の範囲を厳しく縛る」=規則による制限
limitation ⇒「能力や数量の限界など、それ以上は絶対に超えられない壁」=境界・上限としての制限
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●time constraints
「時間の制約」
⇒ 与えられた時間が少なくて、その枠組みの中でしか動けない(縛られている)イメージ
●speed restrictions
「速度制限」
⇒ 法律やルールによって「これ以上の速度を出してはいけない」と規制されているイメージ
●the limitations of human ability
「人間の能力の限界」
⇒ 超えることのできない絶対的な上限・壁を指すイメージ
”constraint”の関連語②:「強制・圧力」を意味する単語”coercion/pressure”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「強制・圧力」の意味を持つ単語”coercion/pressure”
それぞれの表現の違いとしては
constraint ⇒「状況や不自由さによって、結果としてそうせざるを得ない」=状況による強制
coercion ⇒「武力や脅迫、権力などを使って無理やり他人に従わせる」=暴力的な威圧・強要
pressure ⇒「周囲からの期待や空気によって、精神的に強い重圧がかかる」=精神的な圧力
といったイメージです。
●act under constraint
「不本意ながら(状況に縛られて)行動する」
⇒ 状況的にそれしか道が残されていないので、従うしかないイメージ(※ジーニアス英和辞典引用)
●confession obtained by coercion
「強制[強要]によって得られた自白」
⇒ 脅しや暴力によって、無理やり言わされたイメージ
●peer pressure
「同調圧力」
⇒ 周りのみんながやっているから、自分もやらなきゃという心理的重圧のイメージ
”constraint”の語源はラテン語!「きつく縛る」がフランス語を経て英語へ

”constraint”の語源についても、確認していきましょう。
”constraint”の語源をさかのぼると、元々はラテン語の「constringere(一緒にきつく縛る)」に行き着きます。
そこからフランス語を経て、英語の”constraint”という形になりました。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”constraint”の直接の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1350–1400; Middle English constreinte, from Middle French, noun use of feminine past participle of constreindre “to constrain”; see constrain日本語訳:1350–1400年に初めて記録された。中期英語の constreinte、中期フランス語から。constreindre(強制する、縛る)の女性過去分詞の名詞的用法。constrain を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”constraint”は中期フランス語の「縛る」を意味する動詞(constreindre)の過去分詞が、そのまま名詞として使われるようになり、それが英語に入ってきたことがわかります。
● 【ラテン語】 constringere(一緒にきつく縛る)
↓
● 【中期フランス語】 constreindre(強制する・縛る)
※この過去分詞形(constreinte)が名詞化して使われるようになる
↓
● 【中期英語】 constreinte を経て、現代の ”constraint” へ
一番古いラテン語(constringere)の時点で、すでに「一緒に、完全に(con-)」+「きつく縛る(stringere)」というパーツに分解できる構造を持っていたんですよ!
この流れを知っておくと、単語のイメージがより強固になります。
構成パーツで覚える”constraint” 「con-」+「strain」+「-t」

ここからは、単語を細かく分解して覚える「構成パーツ(語源)」の視点から、”constraint”をさらに深掘りしていきましょう!
”constraint”は、以下の3つのパーツに分解することができます。
・con-(接頭辞):完全に、一緒に
・strain(語根):強く縛る、引っ張る
・-t(接尾辞):動詞を名詞にするパーツ
これらをつなぎ合わせると、「完全に(con-)強く縛りつける(strain)こと(-t)」となり、自由を奪う「制約」や「束縛」という意味に繋がることがよく分かりますね。
それでは、それぞれのパーツについて、他の単語の例も交えながら詳しく解説していきます!
“con-“は「完全に、一緒に」を意味するパーツ
”con-”は、ラテン語に由来する接頭辞で、「完全に(強調)」や「一緒に(共同)」という意味を持っています。単語の頭につくことで、その単語の持つニュアンスを強めたり、引き締めたりする役割があります。
「con-(完全に)」+「clude(閉じる)」という2つのパーツで構成されているため、「扉を完全に閉じる」⇒「結論づける、締めくくる」という意味になるわけですね!
ほかにも、”con-” を使った身近な英単語には次のようなものがあります。どれも「完全に」「一箇所に」というイメージが根底にありますよ。
- confirm = con-(完全に)+ firm(固い)⇒ 「確実にそうだと言い切る、確認する」
- concentrate = con-(一緒に・集めて)+ center(中心)⇒ 「中心に集める、集中する」
”strain”は「強く縛る、引っ張る」を意味するパーツ
”strain”は、ラテン語の stringere(きつく締める、引っ張る)という言葉を語源に持つパーツ(語根)です。
この語根は、英語の歴史の中で ”strain” だけでなく、”strict” や ”stress” といった形にも姿を変えて、多くの重要単語に溶け込んでいます。
これは「re-(後ろに、引き止めて)」+「strain(強く縛る)」で構成されていて、「後ろに引っ張って縛りつける」⇒「抑制する、制止する」という意味になります。形も意味もそっくりなのでセットで覚えるのがオススメです!
さらに、形は少し違いますが、語源の根っこが同じ「仲間(同根語)」の単語を知ると、イメージがより鮮明になりますよ。
- strict = 語根がそのまま形容詞化したもの ⇒ 「厳しく縛られた、厳格な」
- stress = きつく引っ張られることで生じる重圧 ⇒ 「精神的圧力、ストレス」
- distress = dis-(引き離す)+ きつく縛る ⇒ 心を引き裂くような 「苦悩、悲痛」
”-t”は「名詞にする」を意味するパーツ
最後の ”-t” は、「動詞を名詞の形(〜すること、〜されたもの)に変化させる」接尾辞(お尻につくパーツ)です。
特に、語尾が ”~ain” で終わる動詞が名詞に変化するとき、この ”-t” がつくルールがよく見られます。
動詞の ”complain(不満を言う)” の末尾に「-t」がつくことで、「不満を言うこと」⇒「苦情、不平」という名詞に生まれ変わっているんですね。
このように、”~ain” の動詞が ”~aint” の名詞になるお馴染みのペアをセットで押さえておくと、語彙力が一気に安定しますよ!
- constrain(動詞:強制する) ⇒ constraint(名詞:制約、強制)
- restrain(動詞:抑制する) ⇒ restraint(名詞:抑制、自制)
- complain(動詞:不満を言う) ⇒ complaint(名詞:苦情、不平)
”constraint”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”constraint”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「完全に縛りつける」
⇒ そこから転じて、“constraint” = 「制約、制限」「束縛、強制」の意味になる
● 語法・文法のポイント
⇒ 実務や長文読解では、主に「budget constraints(予算の制約)」や「time constraints(時間の制約)」のように、複数形で『活動を狭める外的な枠組み・条件』として使われることが非常に多い名詞です。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!