「cess-(立ち去る・身を引く)」というラテン語のパーツから生まれた単語です。
「完全に活動を止めて身を引く」がコアイメージで、“cease”=「終わる、絶える」「やめる、中止する」の意味を持ちますよ!
”cease”の意味と使い方 コアイメージは「完全に活動を止めて身を引く」
”cease(発音:síːs/シース【動詞】)”は「終わる、絶える」「やめる、中止する」の意味を持つ単語です。
語根の「cess-(立ち去る、引き下がる)」に由来しており、「完全に活動を止めて身を引く」がコアイメージです。
一時的な休憩ではなく、フェードアウトしたり完全に幕を閉じたりして「完全に終わる・やめる」のが”cease”なわけですね!
”cease”は、主に硬いニュースやビジネス、文学的な表現でよく使われます。何かが永続的に、あるいは完全にストップする文脈にぴったりで、日常会話よりもニュースの「停戦(ceasefire)」という言葉で目にする機会が多い単語でもあります。
良い質問ですね!”cease”は「何かが自ら終わる(自動詞)」パターンと、「〜を終わらせる・やめる(他動詞)」パターンの両方で大活躍します。
特にビジネスやニュースで超頻出の定番フレーズをいくつか紹介しますね!
- cease to exist:(会社や制度などが)消滅する、存在しなくなる
- cease operations:(工場の操業や企業の営業を)停止する
- cease production:生産を中止する
- without cease:絶え間なく(=ceaselessly)
このように”続いていたものが、完全にその場から引き下がって消滅する”という意味から、公的なアナウンス、法律や契約の停止、ニュースの報道にいたるまで広く使用されます。
【自動詞:何かが完全に終わる・絶える】
・The rain has finally ceased.
(雨がようやくやんだ。※一時的な雨宿りではなく、完全に天候が回復していくニュアンスです)
・The sound ceased all of a sudden.
(その音が突然鳴り止んだ。)
【他動詞:〜を完全にやめる・中止する】
・The factory ceased production last year.
(その工場は昨年、生産を中止した[完全にやめた]。)
・You must cease all hostile actions immediately.
(すべての敵対行為を直ちに中止しなければならない。)
【定番フレーズ・ことわざ】
・Many small shops ceased to exist during the recession.
(不況の間に多くの小さな店が消滅した[存在しなくなった]。)
・Wonders will never cease.
(世の中は不思議なことが絶えないものだ。[ことわざ:驚きは決して立ち去らない])
※一部例文引用・参考:「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”cease”の文法・語法 後ろに続く形と絶対に知っておきたい関連語

1. ”cease to do” と ”cease doing” の使い分け
「〜するのをやめる」と言いたいとき、”cease”は後ろに【to不定詞】と【動名詞(-ing)】のどちらも置くことができます。
意味はほとんど同じですが、厳密には以下のようなニュアンスの違いがあります。
- cease to do : 徐々にフェードアウトして「〜しなくなる」(状態の変化に多い)
※特に know, understand, exist, be などの【状態を表す動詞】が後ろに来る場合は、この to do の形が好まれます!
例:He ceased to smoke.(彼は(タバコの量を徐々に減らして最終的に)吸わなくなった) - cease doing : やっていた動作を完全に「ストップする」(動作そのものをやめる)
例:They ceased talking.(彼らは話すのを(完全に)やめた)
※ただし、現代英語では cease to do の方が圧倒的に好まれて使われる傾向にあります。迷ったら to do を使うと覚えておくのも手ですよ!
2. ニュースの超定番名詞! ”ceasefire(停戦)”
cease(やめる)+ gunfire(発砲)が合体して出来た単語が ”ceasefire(名詞:停戦・休戦)” です。国際ニュースでは「停戦協定(ceasefire agreement)」などの形で毎日のように登場します。
”cease”の関連語:、「やめる・止まる」を意味する単語”stop/quit”との違い
例えば”stop”や”quit”なども「やめる、止まる」を意味する単語ですよ!
⇒「やめる」の意味を持つ単語”stop/quit”
イメージの違いとしては
cease⇒「続いていた活動が完全にフェードアウト、または幕を閉じて「消滅する」」=完全な終了・停止(フォーマル)
stop⇒「動いているものを、一時的であれ永続的であれ、その場で「ピタッと止める」」=一時停止・中止(最も一般的)
quit⇒「義務や続けていた習慣から、自分の意志で途中で「放り投げて抜ける」」=(途中で)やめる、退職する
といった感じです!
実際の同じ「タバコ」をテーマにした表現で、ニュアンスの差を確認してみましょう!
●The company ceased smoking in the office.
「会社はオフィス内での喫煙を(制度やルールとして永久に)廃止した」
⇒ オフィス内の喫煙という文化・活動そのものが完全に消滅したイメージ
●Stop smoking for a minute.
「ちょっとの間、タバコを吸うのを止めてくれ」
⇒ 灰皿に置いて一時的にストップさせるなど、動作をその場でピタッと止めるイメージ
●I decided to quit smoking.
「タバコをやめる(禁煙する)ことに決めた」
⇒ ずっと続けていた自分の習慣から、意志を持って「おさらばして抜ける」イメージ
”cease”の語源はラテン語「cessāre」 根底にあるのは「退く、やめる」という動き

ここからは、”cease”の語源について詳しく確認していきましょう。
”cease”の語源をたどると、ラテン語の「cessāre(やめる、休止する)」に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”cease”の起源について下記の記載があります。
Origin of cease
First recorded in 1250–1300; Middle English ces(s)en, from Old French cesser, from Latin cessāre “to leave off,” equivalent to cess(us) (past participle of cēdere “to withdraw, go”; see cede日本語訳:1250〜1300年に初めて記録された。中期英語の ces(s)en から、古フランス語の cesser、ラテン語の cessāre(やめる)に由来する。これは cēdere(退く、立ち去る)の過去分詞である cess(us) に相当する。cede を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる通り、”cease”の根本的なルーツは、ラテン語の「cēdere(退く、立ち去る)」にあります。
「cēdere」は「ある場所から立ち去る」「身を引く」という物理的な動きを表す言葉でした。そこから派生した「cessāre」は、「活動から身を引いて休止する」「やめる(leave off)」というニュアンスを持つようになります。
そして13世紀頃、中世ヨーロッパの時代に古フランス語の「cesser」を経由して、英語の「cease」として定着しました。
ラテン語:cēdere(退く、立ち去る、身を引く)
↓
ラテン語:cessāre(活動から退いて休む = やめる、休止する)
↓
古フランス語:cesser(やめる)
↓
13世紀:中期英語の「ces(s)en」を経て、現在の「cease(完全に活動を止めて身を引く)」へ
この「それまで続いていたものから退き、活動を休止する」というラテン語のニュアンスが、現在の”cease”が持つ「(フェードアウトするように)完全に終わる・やめる」という意味にピタリと繋がっています。
語源の構成パーツで覚える”cease” 「cess- / ced- / ceed-」の仲間たち

ここからは、単語を分解して覚える「構成パーツ(語源)」の面から”cease”を深くマスターしていきましょう!
”cease”の根底にある最も重要なパーツは、ラテン語に由来する「cess-(または ced- / ceed-)」です。このパーツは「行く、進む、立ち去る、譲る」というコアイメージを持っています。
この基本パーツに、「前へ」「後ろへ」「外へ」といった接頭辞がくっつくことで、様々な重要単語が生まれているんですよ!
この「cess- / ced- / ceed-」のパーツを持つ、絶対に知っておきたい重要単語の仕組みを詳しく解説します。パーツに分解することで、丸暗記しなくても意味がスッと頭に入ってくるようになりますよ!
1. recede(後退する、遠ざかる)
日常会話からビジネス(景気後退:recessionの動詞形)まで頻出の重要動詞です。
- re-(後ろへ) + cede(行く・立ち去る)
- ⇒ 後ろの方へスタスタと立ち去っていくイメージから、「後退する、(記憶や希望が)薄れる、遠ざかる」という意味になります。
- 例:The floodwaters began to recede.(洪水水が引き始めた) / a receding hairline(後退していく髪の生え際)
2. process(過程、工程、処理する)
日本語でも「プロセス」とおなじみの単語ですね。
- pro-(前へ) + cess(進む・行く)
- ⇒ 目標に向かって「前へ進めていく手順」というイメージから、「過程、工程、手順」という意味になります。動詞としてはデータを「処理する」という意味でも使われます。
- 例:the manufacturing process(製造工程) / process data(データを処理する)
3. exceed(超える、上回る)
制限や期待を上回るときに使われる必須単語です。
- ex-(外へ) + ceed(行く・進む)
- ⇒ 設定された枠の「外へとはみ出して進んでいく」イメージから、「(限度や期待を)超える、上回る」という意味になります。
- 例:exceed the speed limit(速度制限を超える) / exceed expectations(期待を上回る)
4. precede(~に先行する、先に立つ)
文章や歴史の文脈でよく見かけるフォーマルな単語です。
- pre-(前に) + cede(行く)
- ⇒ 時間や順番として「相手よりも先に行く」イメージから、「~に先行する、~より先に起こる」という意味になります。名詞形の precedent(前例・先例)も超重要です!
- 例:A keynote speech preceded the panel discussion.(パネルディスカッションに先立って基調講演が行われた)
ほかにも、”cease”に直接関連する仲間や、権利を譲る単語もこのパーツからできています。まとめてチェックしておきましょう!
・cede(cede[譲って立ち去る] ⇒ 権利や領土を相手に「譲渡する、割譲する」)
・concede(con-[完全に・強く]+ cede[譲る] ⇒ 自分の主張を完全に相手に譲る ⇒ 事実や敗北を「認める、譲歩する」)
・ceaseless(cease[終わる]+ less[~がない] ⇒ 終わることがない ⇒ 「絶え間ない、ひっきりなしの」)
・access(ad-[~の方へ]+ cess[行く] ⇒ ~の場所へ近づいて行く ⇒ 「接近、利用する権利、アクセス」)
”cease”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回学んだ”cease”の意味と覚え方について重要なポイントをまとめます。
⇒ ラテン語の「cessāre(引き下がる・立ち去る)」に由来。
⇒ コアイメージは「完全に活動を止めて身を引く」。
●主な意味
⇒ 「終わる、絶える」「やめる、中止する」(stopよりもフォーマルで完全な終了を表す)。
●語法・文法のポイント
⇒ 後ろには【to不定詞】と【動名詞(-ing)】の両方を取れるが、to doは「フェードアウト(状態変化)」、doingは「動作のピタッとした停止」のニュアンス。
⇒ ニュースでは名詞の「ceasefire(停戦)」や「cessation(停止・休止)」の形でも超頻出!
語源の繋がりを知ると、英単語の学習が何倍もラクに、そして楽しくなりますよ!他の単語の解説記事もぜひ参考にしてみてくださいね!
