「a-(完全に)」+「ware(注意深い)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「注意深く見張っている」がコアイメージで、“aware“=「気づいて、認識して」「知って、意識して」の意味を持ちますよ!
”aware”の意味と使い方 コアイメージは「注意深く見張っている」

”aware(発音:əwέər/アウェア)”は「気づいて、認識して」「知って、意識して」の意味を持つ単語です。
「a-(完全に)」+「ware(注意深い)」のパーツで構成されている単語で、「注意深く見張っている」がコアイメージです。
周囲の変化や重要な事実にしっかりと「気づいている・知っている」状態=”aware”なわけですね!
”aware”は単に頭の中で知識として「知っている(know)」というよりは、「自分の五感や意識を働かせて、その場の状況やリスクをハッキリと認識している」という状態を表します。
「気づいている・認識している」の例文
・Are you aware of the risks involved?
(伴う危険に気づいていますか[認識していますか]?)
・He was aware that she was telling a lie.
(彼は彼女が嘘をついていることに気づいていた。)
・Everyone should be more aware of environmental issues.
(誰もがもっと環境問題に意識を向ける[関心を持つ]べきだ。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”aware”の関連語:「気づいている・意識している」を意味する単語”conscious/realize”との違い
例えば”conscious”や”realize”なども「気づいている、意識している」を意味する表現ですが、ニュアンスに以下のような違いがあります!
⇒「気づいている」の意味を持つ単語”conscious/realize”
イメージの違いとしては
aware ⇒「外部の状況や情報に、アンテナを張って気づいている」=客観的に認識している
conscious ⇒「頭や身体の意識が、内面的・感覚的に働いている」=主観的に意識している
realize ⇒「頭の中でバラバラだった情報が、ハッと現実(real)として理解できる」=(動詞で)ハッと気づく、実感する
といった感じです!
●be aware of the danger
「(ニュースや周りの状況から判断して)危険を認識している」
⇒ 情報として客観的に「知っている・気づいている」イメージ
●be conscious of the danger
「(背後に気配を感じるなどして)危険を肌で感じて意識している」
⇒ 自分の感覚や心が、主観的にその対象に向いているイメージ
●realize the danger
「(大変なことになると)危険性をハッと実感する・身に染みて理解する」
⇒ 知らなかったこと、見落としていたことが頭の中でパッと結びつくイメージ
”aware”の文法・語法 絶対に外せない定番パターンと重要ルール
1. 後ろに「名詞」を置くときは ”be aware of ~”
もっとも一般的な形で、特定の事実や名詞について「気づいている」と言いたいときは前置詞 **`of`** を使います。
・She was not aware of his presence.
(彼女は彼の存在に気づいていなかった。)
・Are you aware of the time?
(もうこんな時間(遅い時間)だと気づいていますか?)
2. 後ろに「主語+動詞(文)」を置くときは ”be aware that ~”
「〜ということ(事実)に気づいている」と、文章を続けたいときは接続詞 **`that`** を使います。(※thatは省略されることもあります)
・We are aware that prices are rising.
(私たちは物価が上がっていることに気づいている。)
・I was not aware that you were waiting for me.
(あなたが私を待っているとは気づきませんでした。)
3. 後ろに「疑問詞」を置くときは ”be aware + wh-節”
「何が起きているか」「どうするべきか」など、疑問詞(what, how, whereなど)の入る文を続けることもできます。この場合は `of` を入れずに直接疑問詞を続けるのが一般的です。
・They are fully aware what needs to be done.
(彼らは何をする必要があるのか十分に気づいている[分かっている]。)
4. 【定番フレーズ】”as far as I am aware”
ビジネスシーンなどで非常によく使われる「私の知る限りでは」という定番の表現です。`as far as I know` よりも少しフォーマルで、洗練された響きになります。
・As far as I am aware, the schedule hasn’t changed.
(私の知る限りでは、スケジュールは変更されていません。)
5. 【超重要文法】”aware”は名詞の前に置けない!?(叙述用法)
”aware”は、必ず `He is aware.` や `be aware of ~` のように、主語の状態を説明する「補語」として使います(叙述用法)。
・✖ He is an aware student.
・〇 That student is aware of the rules.(その生徒はルールに気づいている。)
※ただし、`environmentally aware`(環境意識の高い)のように、前に副詞を伴う場合は例外的に名詞を修飾することができます(例:environmentally aware consumers)。まずは基本として「単体で名詞の前には置けない」と覚えておきましょう!
”aware”の語源は古英語「gewær」!同根語からイメージを広げよう

”aware”の語源についても、確認していきましょう。
”aware”の語源は、ラテン語由来ではなく、ゲルマン系の歴史を持つ古英語の「gewær(ゲワル)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”aware”の起源について、下記の記載があります。
Origin of aware
First recorded before 1100; Middle English, variant of iwar, Old English gewær “watchful” (cognate with Old High German, Old Saxon giwar, German gewahr ), equivalent to ge- y- + wær ware 2日本語訳:1100年より前に最初の記録。中期英語の iwar の異形態、古英語の gewær(=注意深い、見張っている)に由来(古高地ドイツ語や古サクソン語の giwar、ドイツ語の gewahr と同源)。接頭辞の ge-(中期英語で y-) + wær(注意深い、用心深い)に相当。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からも分かるように、”aware”は1100年より前の非常に古い時代から、脈々と受け継がれてきた歴史ある単語です。
元々の古英語「gewær」は、意味を強める接頭辞「ge-」と、「注意深い」を意味する「wær」が組み合わさったものでした。
これが時代とともに「iwar」や「y-ware」へと形を変え、最終的に接頭辞の部分が「a-」に定着して現在の「aware」になったというわけです。
古英語:gewær(接頭辞 ge- + wær)
↓
中期英語:iwar / y-ware(接頭辞の ge- が y- や i- に変化)
↓
現代英語:aware(接頭辞が a- に変化。「完全に注意を払って気づいている」状態へ)
さらに注目したいのは、後半のパーツである「wær(ware)」の広がりです。
この「wær」は、はるか昔の言語(印欧祖語)で「見張る、気をつける、保護する」という意味を持っていた言葉にルーツを持っています。
・wary(用心深い、慎重な)
・beware(〜に注意する・警戒する ※be+ware)
・warn(警告する、注意する)
・ward(見張る、保護する、病棟)
どれも「見張る」「気をつける」という共通のコアイメージを持っていますよね!
このように語源を遡って他の単語と結びつけると、「ただ何となく知っている」という状態ではなく、「注意深く見張った結果として、しっかりと気づいている」という”aware”の強いニュアンスが、より鮮明に理解できるのではないでしょうか。
構成パーツで覚える”aware”:「a-(完全に)」+「ware(注意深い)」

ここからは構成パーツの面から”aware”を深掘りしていきましょう。
”aware”は、「a-(完全に・しっかりと)」と「ware(注意深い・用心深い)」の2つのパーツで構成されています。
一見シンプルですが、それぞれのパーツの働きを知ることで、他の単語を覚えるときのヒントにもなりますよ!
さっそく各パーツについて詳しく解説していきます。
“a-“は「完全に・しっかりと」意味を強めるパーツ
”aware”の先頭にくっついている”a-”は、古英語の接頭辞「ge-」が長い歴史の中で発音しやすく形を変えたものです。
ここでは、後ろに続く単語の意味を強調する「完全に・しっかりと」という役割を持っています。
ただ「注意を払う」のではなく「しっかりと注意を払う」というニュアンスを生み出しています。
”ware”は「注意深い・用心深い」を意味するパーツ
”ware”は「注意深い、気をつけている」ことを意味する重要なパーツです。
「be(動詞:〜である)」+「ware(注意深い)」の組み合わせで、「注意深い状態であれ!」(=「注意する、警戒する」)を表しているんです!
同じ仲間の形容詞に”wary”(用心深い、慎重な)という単語もありますよ。
パソコン用語の「ソフトウェア(software)」「ハードウェア(hardware)」や、雑貨を意味する「ハウスウェア(housewares)」などの「〜ウェア(ware=製品、品物)」という言葉がありますよね。
実はこれ、語源をたどると”aware”の「ware」とまったく同じルーツ(印欧語根:*wer- / 見張る・守る)を持っているんです!
昔の人にとって、自分の持っている品物や財産は「注意深く見張って守るべきもの」でした。そこから意味が派生して、現代の「製品・〜用品」という意味の”ware”へと変化していったと言われています。
このように語源をたどると、一見関係なさそうなIT用語と英単語が繋がっているのが面白いですよね!
”aware”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”aware”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「注意深く見張っている」
⇒”aware”=「気づいて、認識して」「知って、意識して」の意味
●語法・文法のポイント ⇒名詞を繋ぐときは be aware of、文を繋ぐときは be aware that を使う
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!